13.新星の曲~新たなる出会い~(78.
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のんびり歩きながら話してはいたが、目的地は移動しないので着実に近づいていっていた。が、その途中で食堂に向かう笹森と小佐野に遭遇したのをきっかけに別れる事に。…柚紀がほんの少しだけ寂しそうな表情をしたが「笹森が居るから平気だろ?流石に待たせ過ぎると時枝が五月蝿そうだしな」とフブキも名残惜しそうに告げ、村上はもう一度頭を撫でれば「……またな、鶴ヶ峰」とシンプルな言葉と一緒にうっすら笑みを浮かべて去っていったのであった
そんな二人を手を降って見送った柚紀に先ずは小佐野が話し掛ける
「柚紀ちゃ~ん、今のって今日入隊した人達だよね~?明らかに年上だし二人とも中々の男前だったけど………どういう経緯で知り合ったのかお姉さん知りたいな~(ニヤニヤ)日佐人だって気になるでしょ?」
「はぁ~………おサノ先輩、髪が長い方は普通に女子で俺達の同じ学校の同級生ですからね?因みにクラスは佐鳥と一緒です。…もう片方は俺も知らないけど、野々口の知り合いって感じか?」
『うん、私達の二つ上で名前は村上鋼先輩。えっと……"スカウト組"でこの町にも詳しくなくて何かとフブキちゃんが世話を焼いているみたい。因みにあの人も弧月使いだよ?』
"恋の強敵追加か?"と内心ワクワクしていた小佐野は二人の話を聞いて"なら違うか"と自己解決させた。が「お~!また今までには居ないタイプの女の子が来たね~」と、やはり女子隊員が増える事には歓迎ムードを漂わせる。その一方で笹森は何か悩んでいるのに気づいた柚紀が近づき話し掛ける
『……どうしたの笹森くん、何か気になる事でもあるの?わ、私で良ければ聞くけど?(コテン)』
「!?あっ!!い、いや別に大した事じゃないけど……(コリコリ)野々口は兎も角、もう一人の黒服の人も弧月使いなんだろ?…何か如何にも"出来そうな人"だからさ、俺なんか直ぐに抜かされそうだな~って思ってさ。手早く上達するには【誰かに師事して貰う】のが一番だろうけどさ~……居ないんだよな、そう言う人」
『…笹森くんと同じトリガーで戦闘スタイルの人、ほぼ居ないもんね。カメレオン使いとしてなら風間さんが居るけど、あそこはガッツリ"隠密戦闘"スタイルだからな~。だからカメレオンの技術を盗むのはアリだよ?でも(あの村上先輩、……"このままじゃ"多分)』
「……鶴ヶ峰?(お前が心配しているのは野々口なのか?それとも村上って先輩、なのか?……俺には、分からない。どうすれば、その悩みを俺は聞けるようになれる?どうすればなれるんだ?…"あの二人"みたいにさ)」
と、その場で立ち往生したまま各自思考や作業に没頭していた。(小佐野は何やら携帯で誰かに連絡中)そんな所に「……お前等ナニしていやがる?」と立ち合い検査を終えた諏訪達が追いついたのであった。それから全員で黒服の二人や、笹森の腕前向上を議題に話ながら食堂に向かっていく
「まぁ日佐人の言い分は悪くないし、鶴ヶ峰の言う事も一理ある。が、……今から探すのはオススメしねぇな俺は。…戦闘スタイルが確立している以上"それに見合った指導者"を探すのはかなり骨が折れるぞ?」
「師事を受けている人は"入隊初期から"って人ばかりだからね。例外なのは言実さんかな?あの人の場合は【相手が求める技術のみ】師事する形で【基礎を教えない人】だからね」
『まぁそうですね、基本"面倒事は嫌い"ですから【先ずは自分で努力しろ、それでも駄目だと思ってから私に助けを求めろ】的な考えですからね言実さんは。私にだってそうですよ?ただ、……サイドエフェクトや対人関係の問題は【既に一人で手に負えない状態】だから助けてくれているだけ、です。…本当は迷惑かけたくないから早く解決したいですが、コレばかりは……仕方ないですね』
「「「「……………」」」」
そんな自虐めいた口調で自身を分析する柚紀を見て四人は何も言えなくなった。…明らかに表情に翳りが差しておりとても悲しそうだからだ。口調は元気を装っているが隠せていない、そんな柚紀を見て諏訪が頭に手を置き「俺が前に言った事、覚えているか?」と問う。一呼吸間を開けてから小さく頷いた後に「つまりはそう言う事だ、……あまり悩むな、焦ったって仕方ねぇ。お前もだぞ日佐人!」と話題の中心を柚紀から笹森にスライドさせる。それに便乗して小佐野が弄り始め、それを堤が諌めるといった"普段よく見る諏訪隊の姿"を見て、うっすら笑みを浮かべた柚紀を諏訪は何も言わずに頭を撫でながら見守るのであった
‐ ‐ ‐
‐ ‐
‐
そんな感じで無駄な寄り道をしていたせいで、諏訪隊のメンバーはのんびり昼食とはいかず軽めに済ませれば早々に食堂を後にする羽目になってしまう。任務の重要性を理解しているので引き留めはしない柚紀だが、寂しそうにしているのをそのまま放置する訳もなく別れる際に「もう少ししたら荒船が"オマケ付き"で来るからそれまで此処で待っていろ」と諏訪に言われたので素直に食事をしながら待つことに。だが……ピークは過ぎたが比較的込み合う時間帯な事もあり、一人で食べていると何かと目立ってしまう。(先程まで諏訪隊の四人と一緒だったので多人数用の席を一人で座っているのも原因の一つ)更には夏休み中も、込み合う時間帯を避けて毎日利用していたので……やはり"視線が集まる空間での食事"は慣れないのだ。まだ残っているが食欲がどんどん無くなり、俯いてしまう柚紀に……誰かが近いてくる。それは…
「あ、やっぱり"姪っ子ちゃん"だ!!…あの時以来だね、こんにちは。今日は一人なの?珍しいね~………目立つのが嫌な君が、この時間帯にその席を使うのは普通なら避ける筈だ。………誰かと待ち合わせ?」
『!!?(バッ!)…い、…犬、飼……先輩?』
待ち人の荒船、……ではなく私腹姿でトレイを持った状態の犬飼が現れて声を掛けてきたのであった
そんな二人を手を降って見送った柚紀に先ずは小佐野が話し掛ける
「柚紀ちゃ~ん、今のって今日入隊した人達だよね~?明らかに年上だし二人とも中々の男前だったけど………どういう経緯で知り合ったのかお姉さん知りたいな~(ニヤニヤ)日佐人だって気になるでしょ?」
「はぁ~………おサノ先輩、髪が長い方は普通に女子で俺達の同じ学校の同級生ですからね?因みにクラスは佐鳥と一緒です。…もう片方は俺も知らないけど、野々口の知り合いって感じか?」
『うん、私達の二つ上で名前は村上鋼先輩。えっと……"スカウト組"でこの町にも詳しくなくて何かとフブキちゃんが世話を焼いているみたい。因みにあの人も弧月使いだよ?』
"恋の強敵追加か?"と内心ワクワクしていた小佐野は二人の話を聞いて"なら違うか"と自己解決させた。が「お~!また今までには居ないタイプの女の子が来たね~」と、やはり女子隊員が増える事には歓迎ムードを漂わせる。その一方で笹森は何か悩んでいるのに気づいた柚紀が近づき話し掛ける
『……どうしたの笹森くん、何か気になる事でもあるの?わ、私で良ければ聞くけど?(コテン)』
「!?あっ!!い、いや別に大した事じゃないけど……(コリコリ)野々口は兎も角、もう一人の黒服の人も弧月使いなんだろ?…何か如何にも"出来そうな人"だからさ、俺なんか直ぐに抜かされそうだな~って思ってさ。手早く上達するには【誰かに師事して貰う】のが一番だろうけどさ~……居ないんだよな、そう言う人」
『…笹森くんと同じトリガーで戦闘スタイルの人、ほぼ居ないもんね。カメレオン使いとしてなら風間さんが居るけど、あそこはガッツリ"隠密戦闘"スタイルだからな~。だからカメレオンの技術を盗むのはアリだよ?でも(あの村上先輩、……"このままじゃ"多分)』
「……鶴ヶ峰?(お前が心配しているのは野々口なのか?それとも村上って先輩、なのか?……俺には、分からない。どうすれば、その悩みを俺は聞けるようになれる?どうすればなれるんだ?…"あの二人"みたいにさ)」
と、その場で立ち往生したまま各自思考や作業に没頭していた。(小佐野は何やら携帯で誰かに連絡中)そんな所に「……お前等ナニしていやがる?」と立ち合い検査を終えた諏訪達が追いついたのであった。それから全員で黒服の二人や、笹森の腕前向上を議題に話ながら食堂に向かっていく
「まぁ日佐人の言い分は悪くないし、鶴ヶ峰の言う事も一理ある。が、……今から探すのはオススメしねぇな俺は。…戦闘スタイルが確立している以上"それに見合った指導者"を探すのはかなり骨が折れるぞ?」
「師事を受けている人は"入隊初期から"って人ばかりだからね。例外なのは言実さんかな?あの人の場合は【相手が求める技術のみ】師事する形で【基礎を教えない人】だからね」
『まぁそうですね、基本"面倒事は嫌い"ですから【先ずは自分で努力しろ、それでも駄目だと思ってから私に助けを求めろ】的な考えですからね言実さんは。私にだってそうですよ?ただ、……サイドエフェクトや対人関係の問題は【既に一人で手に負えない状態】だから助けてくれているだけ、です。…本当は迷惑かけたくないから早く解決したいですが、コレばかりは……仕方ないですね』
「「「「……………」」」」
そんな自虐めいた口調で自身を分析する柚紀を見て四人は何も言えなくなった。…明らかに表情に翳りが差しておりとても悲しそうだからだ。口調は元気を装っているが隠せていない、そんな柚紀を見て諏訪が頭に手を置き「俺が前に言った事、覚えているか?」と問う。一呼吸間を開けてから小さく頷いた後に「つまりはそう言う事だ、……あまり悩むな、焦ったって仕方ねぇ。お前もだぞ日佐人!」と話題の中心を柚紀から笹森にスライドさせる。それに便乗して小佐野が弄り始め、それを堤が諌めるといった"普段よく見る諏訪隊の姿"を見て、うっすら笑みを浮かべた柚紀を諏訪は何も言わずに頭を撫でながら見守るのであった
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そんな感じで無駄な寄り道をしていたせいで、諏訪隊のメンバーはのんびり昼食とはいかず軽めに済ませれば早々に食堂を後にする羽目になってしまう。任務の重要性を理解しているので引き留めはしない柚紀だが、寂しそうにしているのをそのまま放置する訳もなく別れる際に「もう少ししたら荒船が"オマケ付き"で来るからそれまで此処で待っていろ」と諏訪に言われたので素直に食事をしながら待つことに。だが……ピークは過ぎたが比較的込み合う時間帯な事もあり、一人で食べていると何かと目立ってしまう。(先程まで諏訪隊の四人と一緒だったので多人数用の席を一人で座っているのも原因の一つ)更には夏休み中も、込み合う時間帯を避けて毎日利用していたので……やはり"視線が集まる空間での食事"は慣れないのだ。まだ残っているが食欲がどんどん無くなり、俯いてしまう柚紀に……誰かが近いてくる。それは…
「あ、やっぱり"姪っ子ちゃん"だ!!…あの時以来だね、こんにちは。今日は一人なの?珍しいね~………目立つのが嫌な君が、この時間帯にその席を使うのは普通なら避ける筈だ。………誰かと待ち合わせ?」
『!!?(バッ!)…い、…犬、飼……先輩?』
待ち人の荒船、……ではなく私腹姿でトレイを持った状態の犬飼が現れて声を掛けてきたのであった