13.新星の曲~新たなる出会い~(78.
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柚紀が『もう、大丈夫です。……有り難う御座います』と言ってきたので落ち着いたのを理解した諏訪だが「お前マジで軽いな、…どうせだこのまま見てろ」と言われてしまう。……またあ~ならないとは限らないので『そう、します』と言い分を受け入れた辺りで黒服の見た目が少年っぽい少女…フブキの番となったのに気づき一気にテンションが上がる柚紀。それを見て「アレが日佐人が言っていた子だね?……アナウンス、やってみる?」と堤に言われたので、マイク付きのヘットフォンを渡されそれを装着した柚紀は部屋番号を確認してからどんなアナウンスが流れていたかを思い出しながら試しにやってみる事に
『5号室準備は宜しいですか?では用意…始めっ!』
‐ ‐
‐
《………始めっ!》
「!!この声って…ユズっ?!(って、ソッチに気をとられている訳には行かないか)……さっさと終わらせるか(スチャッ)」
いきなり聞こえた柚紀の声に驚いて出鼻を挫かれるが、直ぐに気持ちを切り換えて弧月を抜いたフブキは、仮想トリオン兵を見据え一気に距離を詰めれば
‐ ……ズサッ!!…ダンッ!……ガツン!! ‐
《5号室終了!記録17秒です。お疲れ様でした。……次の方、用意お願いします》
‐
‐ ‐
『……それでは用意…始めっ!……(スチャッ)…ふぅ、ちょっと緊張しましたが、…大丈夫でしたかアレで?』
「おぅ、ご苦労サン(ナデナデ)…にしてもお前のダチスゲェな!仮想トリオン体とは言えど訓練用トリガーで足を両断するなんて普通なら無理……と言うかしねぇな。大体真っ先に弱点を狙うのが定石って習うだろうし、多分そうすれば普通にタイムは一桁だったろうに。……惜しいな」
『……それは彼女、…フブキちゃんが【ボーダーに入隊しようとした理由】が関係します。……"足を攻撃する"と言う"一見すると無駄な行動"ですが、彼女にはちゃんと意味がありますから』
「……2号室用意…始めっ!……っと。…それってどう言う事なんだい?あの子がボーダーに入りたがっていた理由って一体……」
諏訪が素直にフブキの腕前を賞賛するが、無駄な動きがあったとも冷静に指摘する。それを聞いて理由を仄めかす柚紀の言葉に堤は勿論だが諏訪も興味を示す。…フブキ本人は隠す気はないのを知っているので、暫くアナウンスが必要なさそうなのを確認してから話始める
『彼女は両親・兄弟を第一次侵略の時に全員……失っています。理由は様々で、敵が壊した建物の瓦礫の下敷きとか、救助活動時の油断が原因とか……勝てないと分かっていながら子供たちやお年寄りを守るために立ち向かって、…と聞いています。だから彼女はボーダーに入ろうと決意したんです』
「全員……か、(それは流石に恨んでいても仕方ないな)……(ポツリ)三輪と同じ復讐が目的な訳か」
『(三輪って確か…米屋先輩達のチーム隊長さんだっけ?ちゃんと会った事はないし、何時か挨拶出来れば良いけど……)…でもね、フブキちゃんは違いますよ?【家族は皆"自ら決めた行動の結果"命を落とした。ならば恨みを抱き"復讐の鬼"に自分はならない。そんな事をしたら"自分達のせいにするな!"って怒られるから】って。彼女がボーダーに入る理由は【自分の様な思いを抱く子を作らないため】だそうです。……(クスッ)本当に真っ直ぐと竹を割った様な性格だよな~。…だから足への攻撃が発生した、"逃げ遅れた人を敵から守る為に"【敵を殺すのでなく人を生かす為に武器を振るう】、それが彼女の考えだから』
「……アイツも日佐人や鶴ヶ峰と同じ年齢だよな?イマドキそんな割り切った考えが出来て実行する奴なんて、居るんだな」
「まるで漫画や小説なんかで出てきそうな"女侍"みたいな子だね。っと!……そろそろ仕事を再開しよっか鶴ヶ峰」
『あっ、はーい(スチャッ)』
何やら時枝と会話をしているフブキを見つめながら理由を語っていると、訓練が終わった部屋が出たのでアナウンスの仕事を再開する堤と柚紀。……"三輪とは違うんだな"とぼんやり考えていた諏訪に通信が入る
((諏訪、問題はないか?))
「!!((…風間か、珍しいな通常の通信じゃなくて内部通信をしてくる何てさ。……ま、理由は歌姫様にバレない様にってか??で、何の用だ?))」
((雷蔵から"訓練室のシステムに一瞬だけ異常が出たから調べてくれ"と言われてな。…原因はやはり鶴ヶ峰か?))
((ご名答、…訓練生が仮想トリオン兵に苦戦している姿を見て"軽く揺らいだ"。理由は恐らく【例のゲート騒動時、コイツを守りながら戦いを強いられた俺達の姿と重なったから】だろうな。………生身で死ぬかもしれない体験をしたんだ、…軽いトラウマになっても可笑しくはネェよ))
((……更にアレが言っていた"諏訪が居るから普段は気にしないが、何故か言実さんに頼まれた"とな。…あの人も【鶴ヶ峰がトリオン兵に恐怖を抱いている可能性】を危惧していて、その推測が当たった訳だな。……………こうなると))
‐ 鶴ヶ峰のトラウマが悪化する前に何か手を打つ必要が有りそうだが(あの人/つる姐)がナニも考えていない訳が……(ないな/ねぇか)絶対に ‐
風間からの通信に対処している諏訪は、膝上に座ってアナウンスの仕事に勤しむ柚紀を一瞥しながらそんな事を考えていた。…内部通信なら恐らく風間もこの機械室に居るだろうが、視線を巡らせたり首を動かす行為はしなかった。……すれば必ず少女に悟られるのを知っているからだ
『5号室準備は宜しいですか?では用意…始めっ!』
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《………始めっ!》
「!!この声って…ユズっ?!(って、ソッチに気をとられている訳には行かないか)……さっさと終わらせるか(スチャッ)」
いきなり聞こえた柚紀の声に驚いて出鼻を挫かれるが、直ぐに気持ちを切り換えて弧月を抜いたフブキは、仮想トリオン兵を見据え一気に距離を詰めれば
‐ ……ズサッ!!…ダンッ!……ガツン!! ‐
《5号室終了!記録17秒です。お疲れ様でした。……次の方、用意お願いします》
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『……それでは用意…始めっ!……(スチャッ)…ふぅ、ちょっと緊張しましたが、…大丈夫でしたかアレで?』
「おぅ、ご苦労サン(ナデナデ)…にしてもお前のダチスゲェな!仮想トリオン体とは言えど訓練用トリガーで足を両断するなんて普通なら無理……と言うかしねぇな。大体真っ先に弱点を狙うのが定石って習うだろうし、多分そうすれば普通にタイムは一桁だったろうに。……惜しいな」
『……それは彼女、…フブキちゃんが【ボーダーに入隊しようとした理由】が関係します。……"足を攻撃する"と言う"一見すると無駄な行動"ですが、彼女にはちゃんと意味がありますから』
「……2号室用意…始めっ!……っと。…それってどう言う事なんだい?あの子がボーダーに入りたがっていた理由って一体……」
諏訪が素直にフブキの腕前を賞賛するが、無駄な動きがあったとも冷静に指摘する。それを聞いて理由を仄めかす柚紀の言葉に堤は勿論だが諏訪も興味を示す。…フブキ本人は隠す気はないのを知っているので、暫くアナウンスが必要なさそうなのを確認してから話始める
『彼女は両親・兄弟を第一次侵略の時に全員……失っています。理由は様々で、敵が壊した建物の瓦礫の下敷きとか、救助活動時の油断が原因とか……勝てないと分かっていながら子供たちやお年寄りを守るために立ち向かって、…と聞いています。だから彼女はボーダーに入ろうと決意したんです』
「全員……か、(それは流石に恨んでいても仕方ないな)……(ポツリ)三輪と同じ復讐が目的な訳か」
『(三輪って確か…米屋先輩達のチーム隊長さんだっけ?ちゃんと会った事はないし、何時か挨拶出来れば良いけど……)…でもね、フブキちゃんは違いますよ?【家族は皆"自ら決めた行動の結果"命を落とした。ならば恨みを抱き"復讐の鬼"に自分はならない。そんな事をしたら"自分達のせいにするな!"って怒られるから】って。彼女がボーダーに入る理由は【自分の様な思いを抱く子を作らないため】だそうです。……(クスッ)本当に真っ直ぐと竹を割った様な性格だよな~。…だから足への攻撃が発生した、"逃げ遅れた人を敵から守る為に"【敵を殺すのでなく人を生かす為に武器を振るう】、それが彼女の考えだから』
「……アイツも日佐人や鶴ヶ峰と同じ年齢だよな?イマドキそんな割り切った考えが出来て実行する奴なんて、居るんだな」
「まるで漫画や小説なんかで出てきそうな"女侍"みたいな子だね。っと!……そろそろ仕事を再開しよっか鶴ヶ峰」
『あっ、はーい(スチャッ)』
何やら時枝と会話をしているフブキを見つめながら理由を語っていると、訓練が終わった部屋が出たのでアナウンスの仕事を再開する堤と柚紀。……"三輪とは違うんだな"とぼんやり考えていた諏訪に通信が入る
((諏訪、問題はないか?))
「!!((…風間か、珍しいな通常の通信じゃなくて内部通信をしてくる何てさ。……ま、理由は歌姫様にバレない様にってか??で、何の用だ?))」
((雷蔵から"訓練室のシステムに一瞬だけ異常が出たから調べてくれ"と言われてな。…原因はやはり鶴ヶ峰か?))
((ご名答、…訓練生が仮想トリオン兵に苦戦している姿を見て"軽く揺らいだ"。理由は恐らく【例のゲート騒動時、コイツを守りながら戦いを強いられた俺達の姿と重なったから】だろうな。………生身で死ぬかもしれない体験をしたんだ、…軽いトラウマになっても可笑しくはネェよ))
((……更にアレが言っていた"諏訪が居るから普段は気にしないが、何故か言実さんに頼まれた"とな。…あの人も【鶴ヶ峰がトリオン兵に恐怖を抱いている可能性】を危惧していて、その推測が当たった訳だな。……………こうなると))
‐ 鶴ヶ峰のトラウマが悪化する前に何か手を打つ必要が有りそうだが(あの人/つる姐)がナニも考えていない訳が……(ないな/ねぇか)絶対に ‐
風間からの通信に対処している諏訪は、膝上に座ってアナウンスの仕事に勤しむ柚紀を一瞥しながらそんな事を考えていた。…内部通信なら恐らく風間もこの機械室に居るだろうが、視線を巡らせたり首を動かす行為はしなかった。……すれば必ず少女に悟られるのを知っているからだ