13.新星の曲~新たなる出会い~(78.
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『あ!す、諏訪さん、堤さん!!お、お待たせしました!?(タタタタ)』
「お!!来たな鶴ヶ峰!…迷わなかったか?ってかアレか?アプリもあるが"数日前に使った"から忘れたくても忘れられねぇか?(ナデナデ)」
『ま、まぁ、……良い経験にはなりましたね。少し嫌な思い出もありますが。…所でお二人は此処で何をするつもりですか?【良いモノが特等席で誰にも邪魔されずに見れる】と、諏訪さんに言われたのですが………』
さて、諏訪と堤に合流した柚紀はこの待ち合わせ場所で何があるか理解していないらしく首を傾げていた。それを見て予想通りの反応を見せた柚紀に「移動しながら話すか」と入り口から室内に移動を開始する
「今日新人が入隊してくるのは鶴ヶ峰も知っているだろ?忍田本部長からの話が終わった後、嵐山隊を中心にオリエンテーションで幾つか"訓練"を体験するんだよ。で、この"訓練施設"では仮想戦闘としてトリオン兵と実際に戦う事になる。……で、諏訪さんと俺は機械操作のお手伝いをするって訳」
「機械室は俺達以外誰もいねぇからのんびり出来るぜ?…ま、ほぼ見ているだけだがな。観客席で見るよりモニター越しだが全部の部屋の様子を見れるからかなりお得だぞ?……気になるだろ?ダチの実力がさ」
『実力……疑っては居ませんが、どの部屋でやるか分からないから…確かに此処だと良いですね!………誘ってくれて有り難う御座いますお二人共(ペコリ)』
入隊式で何をするかを知らなかった柚紀に此処での訓練内容や自分達の役目、利点を説明する二人。それを聞いて色々自分には都合の良い条件だと感じで二人に感謝する柚紀を見て「この位どって事ないよ」と謙虚な態度を取る堤。諏訪も威張るつもりはないが、"柚紀の性格"を考慮して一つ頼み事をする
「ま、感謝してるなら時折アナウンスの手伝いしてくれると助かるな。…相変わらず新人は野郎が多かっただろ?機械や男のアナウンスより女子の可愛らしい声の方がヤル気も出るし、…緊張もほぐれるってモンだ!……相手にはコッチが見えないんだ、…変にお前が緊張したりもしねぇだろ?何せ初日にあんな歌声を響かせた訳だしな!?」
『…………それ、此処で言いますか?あ、アレは基地中に響き渡るとか知りませんでしたから、だから…本気をだしたと言うか……ぐ、偶然ですからっ!!?でも、……私の声が皆さんに役立つなら、…が、頑張ります!?ハイ』
そんな感じで二人が機械のスタンバイを終わらせると、嵐山を先頭に新人達が続々とやって来たのだった。沢山居る中でやはり黒服は少ないが数人おり、フブキは勿論だが"他の人も"直ぐに見つけられたのであった
『(えっと黒服の人は、……年上の男性と、…あっ!!女の子だ~!?フブキちゃん以外にも居たんだ~。…何だか真面目そうと言うか、正義感が強そうな子だけど……仲良くなれるなら、なりたいな~)』
フブキ以外の黒服は見た限りでは二人のみで、片方は背も高く見ただけで年上と分かるツンツンヘアーで落ち着いた雰囲気の青年と、自分より少し背は高いが恐らく年下で服からして"女子らしいライン"をしている黒髪ショートヘアーの女の子、……やはり同性の戦闘員は珍しいのか嬉しそうな表情で食い入る様に見つめている柚紀である。そんな様子を見て"誘って正解だった"と思う諏訪だったが、通常は機械によるアナウンスだがいきなり女子のアナウンスがあると流石の嵐山達も驚くと予想して、…先手を打つことに
「こちら機械室だ、聞こえるか嵐山隊の二人」
〔諏訪さん?……何かご用ですか??〕
「こちら堤、…今機械室に鶴ヶ峰が居て時折アナウンスして貰うから、念のため報告しておこうかなと」
〔……彼女が?(まぁ、昨日の今日だと言実さんに"単独行動は禁止"と言われても仕方ないか)………了解しました、…暫く一緒に居ますか?〕
「おぅ、コレ終わって飯食ったら防衛任務に駆り出さる予定だ。そんで昼過ぎたら荒船にコイツ引き渡す。アイツだけアレ見てねぇからな。でだ、……場所は多分ランク戦ロビーになる。それとなく気にしてやってくれ」
〔了解しました。わざわざ連絡有り難う御座います〕
「気にスンナって!さて、……始めるとしますか」
トリオン体の通信機能を用いて所要連絡を済ませると、いつも通り戦闘訓練が開始された。……すると柚紀はランク戦並にまた興味深くその風景を見つめるが、…表情が些か堅く何処か怯え怖がっている感じにも窺える。それに気づいた二人は暫く倒すに時間が掛かりそうと確認してから話しかける
「どうしたの鶴ヶ峰?何だか怖がっている風に見えるけど大丈夫?……あれはニセ物だよ?彼らだって本当に怪我していないよ?」
『っ!?……わ、分かっては居ます。だけど…(ギュッ)や、やっぱり怖く、感じますっ。訓練生だから苦戦するのは仕方ないし、あれは本物じゃない。けど、……実物に私は…狙われた。…前、あの仮想トリオン兵を用いた実験の時だって、……私が無理をしたから、諏訪さん達が、危なくなった。だ、だからっ!!』
‐ ……ジッ、…ジジジッ ‐
「(機械からノイズ音?………!!……マズイな、もしかしてコイツから漏れているであろうトリオンが影響しやがるのか?……とりあえず、落ち着かせてみるか)……鶴ヶ峰、コッチに来い(チョイチョイ)」
柚紀が不安を口にした際に妙なノイズ音を聞き"機械に異変が発生している"と察した諏訪は、堤に目配りした後に呼び寄せれば自分の膝上に少女を乗せ後ろから腕を回して抱き締めて頭に自分の顎を乗せる。そんな事をされて最初は抗議する柚紀だったが全てスルーされ、無駄だと分かると大人しくなり…強張っていた体も次第に力が抜けたのとノイズが止んだのを確認すれば顎を離して頭を撫でてやるのだった
その際に機械チェック等を堤一人で担当したが、さほど問題なくこなしていた。……諏訪がやっている事は重要で自分には出来ないのを堤には理解していた
‐ 彼女がトリオン兵を怖がる理由には自分の腕を切断された瞬間を見たのも原因の一端だと ‐
「お!!来たな鶴ヶ峰!…迷わなかったか?ってかアレか?アプリもあるが"数日前に使った"から忘れたくても忘れられねぇか?(ナデナデ)」
『ま、まぁ、……良い経験にはなりましたね。少し嫌な思い出もありますが。…所でお二人は此処で何をするつもりですか?【良いモノが特等席で誰にも邪魔されずに見れる】と、諏訪さんに言われたのですが………』
さて、諏訪と堤に合流した柚紀はこの待ち合わせ場所で何があるか理解していないらしく首を傾げていた。それを見て予想通りの反応を見せた柚紀に「移動しながら話すか」と入り口から室内に移動を開始する
「今日新人が入隊してくるのは鶴ヶ峰も知っているだろ?忍田本部長からの話が終わった後、嵐山隊を中心にオリエンテーションで幾つか"訓練"を体験するんだよ。で、この"訓練施設"では仮想戦闘としてトリオン兵と実際に戦う事になる。……で、諏訪さんと俺は機械操作のお手伝いをするって訳」
「機械室は俺達以外誰もいねぇからのんびり出来るぜ?…ま、ほぼ見ているだけだがな。観客席で見るよりモニター越しだが全部の部屋の様子を見れるからかなりお得だぞ?……気になるだろ?ダチの実力がさ」
『実力……疑っては居ませんが、どの部屋でやるか分からないから…確かに此処だと良いですね!………誘ってくれて有り難う御座いますお二人共(ペコリ)』
入隊式で何をするかを知らなかった柚紀に此処での訓練内容や自分達の役目、利点を説明する二人。それを聞いて色々自分には都合の良い条件だと感じで二人に感謝する柚紀を見て「この位どって事ないよ」と謙虚な態度を取る堤。諏訪も威張るつもりはないが、"柚紀の性格"を考慮して一つ頼み事をする
「ま、感謝してるなら時折アナウンスの手伝いしてくれると助かるな。…相変わらず新人は野郎が多かっただろ?機械や男のアナウンスより女子の可愛らしい声の方がヤル気も出るし、…緊張もほぐれるってモンだ!……相手にはコッチが見えないんだ、…変にお前が緊張したりもしねぇだろ?何せ初日にあんな歌声を響かせた訳だしな!?」
『…………それ、此処で言いますか?あ、アレは基地中に響き渡るとか知りませんでしたから、だから…本気をだしたと言うか……ぐ、偶然ですからっ!!?でも、……私の声が皆さんに役立つなら、…が、頑張ります!?ハイ』
そんな感じで二人が機械のスタンバイを終わらせると、嵐山を先頭に新人達が続々とやって来たのだった。沢山居る中でやはり黒服は少ないが数人おり、フブキは勿論だが"他の人も"直ぐに見つけられたのであった
『(えっと黒服の人は、……年上の男性と、…あっ!!女の子だ~!?フブキちゃん以外にも居たんだ~。…何だか真面目そうと言うか、正義感が強そうな子だけど……仲良くなれるなら、なりたいな~)』
フブキ以外の黒服は見た限りでは二人のみで、片方は背も高く見ただけで年上と分かるツンツンヘアーで落ち着いた雰囲気の青年と、自分より少し背は高いが恐らく年下で服からして"女子らしいライン"をしている黒髪ショートヘアーの女の子、……やはり同性の戦闘員は珍しいのか嬉しそうな表情で食い入る様に見つめている柚紀である。そんな様子を見て"誘って正解だった"と思う諏訪だったが、通常は機械によるアナウンスだがいきなり女子のアナウンスがあると流石の嵐山達も驚くと予想して、…先手を打つことに
「こちら機械室だ、聞こえるか嵐山隊の二人」
〔諏訪さん?……何かご用ですか??〕
「こちら堤、…今機械室に鶴ヶ峰が居て時折アナウンスして貰うから、念のため報告しておこうかなと」
〔……彼女が?(まぁ、昨日の今日だと言実さんに"単独行動は禁止"と言われても仕方ないか)………了解しました、…暫く一緒に居ますか?〕
「おぅ、コレ終わって飯食ったら防衛任務に駆り出さる予定だ。そんで昼過ぎたら荒船にコイツ引き渡す。アイツだけアレ見てねぇからな。でだ、……場所は多分ランク戦ロビーになる。それとなく気にしてやってくれ」
〔了解しました。わざわざ連絡有り難う御座います〕
「気にスンナって!さて、……始めるとしますか」
トリオン体の通信機能を用いて所要連絡を済ませると、いつも通り戦闘訓練が開始された。……すると柚紀はランク戦並にまた興味深くその風景を見つめるが、…表情が些か堅く何処か怯え怖がっている感じにも窺える。それに気づいた二人は暫く倒すに時間が掛かりそうと確認してから話しかける
「どうしたの鶴ヶ峰?何だか怖がっている風に見えるけど大丈夫?……あれはニセ物だよ?彼らだって本当に怪我していないよ?」
『っ!?……わ、分かっては居ます。だけど…(ギュッ)や、やっぱり怖く、感じますっ。訓練生だから苦戦するのは仕方ないし、あれは本物じゃない。けど、……実物に私は…狙われた。…前、あの仮想トリオン兵を用いた実験の時だって、……私が無理をしたから、諏訪さん達が、危なくなった。だ、だからっ!!』
‐ ……ジッ、…ジジジッ ‐
「(機械からノイズ音?………!!……マズイな、もしかしてコイツから漏れているであろうトリオンが影響しやがるのか?……とりあえず、落ち着かせてみるか)……鶴ヶ峰、コッチに来い(チョイチョイ)」
柚紀が不安を口にした際に妙なノイズ音を聞き"機械に異変が発生している"と察した諏訪は、堤に目配りした後に呼び寄せれば自分の膝上に少女を乗せ後ろから腕を回して抱き締めて頭に自分の顎を乗せる。そんな事をされて最初は抗議する柚紀だったが全てスルーされ、無駄だと分かると大人しくなり…強張っていた体も次第に力が抜けたのとノイズが止んだのを確認すれば顎を離して頭を撫でてやるのだった
その際に機械チェック等を堤一人で担当したが、さほど問題なくこなしていた。……諏訪がやっている事は重要で自分には出来ないのを堤には理解していた
‐ 彼女がトリオン兵を怖がる理由には自分の腕を切断された瞬間を見たのも原因の一端だと ‐