12.境界線の曲~少女達との決定的な違い~(77.
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一部の人間は迅と役割交代を、全員が柚紀を気にして同行しようとしたが前者は物理的に無理なのと、後者はシロ経由で"既に同伴者の選定"が済んでいる的な口振りで話す迅。……未来視のサイドエフェクト持ちのこの男には"どんな未来"が視えているのかは分からないが、恐らく覆すのは無理だと諦める面々であった。そんな中この集団に近づく二人の人影
「皆さんお疲れ様です!あ、市河先輩!!先生の元に行く前に来て欲しいとご連絡頂きましたので寄りましたが一体……って、(ダッ!)柚紀先輩どうしたんですか?!!」
「落ち着いて日浦ちゃん、大丈夫だから……トリオン体が不慣れなせいで疲れちゃって寝てしまっただけ。…二人は今から言実さんの所、だよね?……俺も一緒に言っても良いかな?トリオン体じゃ今の柚紀ちゃんを運べないから、…熊谷ちゃんに託すのも無理だしね。流石の俺も生身だと万が一ナニかあっでも対処が難しいからさ」
「………………ハァ~、……何?また無茶したのその子は?玲程ではないにしろ"通常の子より体が弱い事"を自覚して欲しいわよ全く。……別に迅さんと柚紀の露払いをするのは構いませんよ?どうせ貴方は先生があたし達に話す内容、知っていそうですから。あ、…誰もついて来ないでよ?居ると色々邪魔だし、大人数が入れる程先生のラボは広くないから。………市河、連絡有り難うね」
「い、いえ!?……ユズちゃんをお願いします先輩方(ペコリ)…日浦ちゃんも宜しくね、また今度連絡するよ(フリフリ)」
私服姿の那須隊の二人が現れ、話の流れでそのまま柚紀を抱えた迅と共に立ち去って行く。見えなくなる頃、現在の居場所を報せたシロに目線が集まるが……同じタイミングでソファーに座り込むシロが凄く疲労感漂わせ、更には表情が辛そうなのを見れば誰も何も言えなくなった。……そんな中、"比較的慣れている"笹森が代表して話し掛ける
「……大丈夫、じゃないか。…どうしたんだよ市河、さっきまで全然辛そうじゃなかったのに。……ナニが原因、何だよ?」
「(スタスタスタ)ナニがって、……恐らく"鶴ヶ峰に触れたから"じゃないの?全く君も馬鹿だよね?…そうなるのが分かってて彼女に触れただろ?(スタスタスタ)今後は気を付ける事だね、特にトリオン体の彼女にはさ(スタスタ、ピタッ……スッ)……間違って買ったからあげる。コレ甘ったるくて飲めないから僕(ズズズ)」
(全)「き、菊地原っ?!!」
笹森の問に答えたのは本人でなく、何故か飲み物を二つ持って現れた菊地原だった。そしてホットドリンクが入った紙カップをシロに渡すのだった。……それを一口飲んでから時枝を一瞥して頷き"話して大丈夫"と合図を送る。それを頷き返せば、シロをよく知らない嵐山を始めとしたメンバーに彼女について説明をする。途中で歌川や風間も合流し、主に【本部所属のオペレーターであの巽の弟子】や【柚紀とは同じ中学でクラスメートで友達の一人】更には【サイドエフェクト持ちでありその能力について】を話したのだ。全員驚きもしたが主に風間隊の三人が「本当だぞ」と全面的に肯定したので、疑う者は居なかった。その説明を終えた後、風間が代表して落ち着いてきたシロに再度問い掛ける
「それで市河、鶴ヶ峰からナニを読み取ったんだ?トリオン体の彼女相手なら恐らく"生身以上の情報量を受信した"筈だ……違うか?」
「……(コクン)…その問には是と返しますが、内容まで話しません。それが風間さん、貴方であってもです。……【この能力で知った情報は無闇に他人には話さない】…これは自分に課したルールなので」
「………君は知っている筈だ、鶴ヶ峰が普通の女の子とは抱えている悩みや事情が違う事を。なのに何故不用意に?…そうなる事は知っていたよな?」
「………知っては、居ましたが…"読みが浅かった"のが現状ですね。……トリオン体と生身で彼女から読み取れる情報量が変化するのは知らなかった、です。昨日は少し触れた程度でした、ので。それに……今日私が触れた時は"比較的落ち着いた後"でした、…もし"精神的に揺らいだ直後"とかだったら…………下手したら私が倒れた、かも知れません。…キャパシティーオーバー…受信許容量限界値臨海点突破してしまって。……でも、それでも私は、ユズちゃんの友達で在りたい。私の能力を知った上で彼女は私に触られることを拒まないから、私も普通の女の子同士な関係を築きたい。……その為なら、この位、耐えてみせます(…スクッ)……そろそろ、失礼、します。…あの人……言実さんに頼まれた、仕事をしなければ、ならない、ので」
風間、そして歌川の問に対してハッキリとそう断言すれば、……流石にコレだけの異性に、それも半数があまり接点がない人ばかりだ。そんなメンバーに囲まれるのに抵抗があるらしく、覚束無い足取りでその場を後にするシロを誰も止めれなかった。……今の彼女に触れたら逆効果だと知っているからだ。が、やはり心配らしく相談する間もなく風間隊の三人がトリオン体に換装すればカメレオンを起動させ、後を追ったのであった。因みに一番最初に動いたのは菊地原だと言っておこう。そして残されたメンバーの最年長者である諏訪がこう総括した
「……とりあえず此処で解散だな。集まった理由は達成したし、このメンバーがコレ以上一緒に居る理由もない。……居ても別に悪かねぇが…嵐山隊は明日の事あるだろ?話によれば鶴ヶ峰と市河のダチが入隊してくるなら、準備は念入りにしろよ?で、日佐人を始めとしたメンバーは腕を上げとけよ?何せ……【一定以上の期待の新人が着る事に定めた】あの"黒服制度"……それに該当する奴が久しぶりに入隊するらしいぜ?それが例のダチ以外に"複数該当する"って噂だ。………うかうかしているとあっという間に抜かされるぜ?」
「皆さんお疲れ様です!あ、市河先輩!!先生の元に行く前に来て欲しいとご連絡頂きましたので寄りましたが一体……って、(ダッ!)柚紀先輩どうしたんですか?!!」
「落ち着いて日浦ちゃん、大丈夫だから……トリオン体が不慣れなせいで疲れちゃって寝てしまっただけ。…二人は今から言実さんの所、だよね?……俺も一緒に言っても良いかな?トリオン体じゃ今の柚紀ちゃんを運べないから、…熊谷ちゃんに託すのも無理だしね。流石の俺も生身だと万が一ナニかあっでも対処が難しいからさ」
「………………ハァ~、……何?また無茶したのその子は?玲程ではないにしろ"通常の子より体が弱い事"を自覚して欲しいわよ全く。……別に迅さんと柚紀の露払いをするのは構いませんよ?どうせ貴方は先生があたし達に話す内容、知っていそうですから。あ、…誰もついて来ないでよ?居ると色々邪魔だし、大人数が入れる程先生のラボは広くないから。………市河、連絡有り難うね」
「い、いえ!?……ユズちゃんをお願いします先輩方(ペコリ)…日浦ちゃんも宜しくね、また今度連絡するよ(フリフリ)」
私服姿の那須隊の二人が現れ、話の流れでそのまま柚紀を抱えた迅と共に立ち去って行く。見えなくなる頃、現在の居場所を報せたシロに目線が集まるが……同じタイミングでソファーに座り込むシロが凄く疲労感漂わせ、更には表情が辛そうなのを見れば誰も何も言えなくなった。……そんな中、"比較的慣れている"笹森が代表して話し掛ける
「……大丈夫、じゃないか。…どうしたんだよ市河、さっきまで全然辛そうじゃなかったのに。……ナニが原因、何だよ?」
「(スタスタスタ)ナニがって、……恐らく"鶴ヶ峰に触れたから"じゃないの?全く君も馬鹿だよね?…そうなるのが分かってて彼女に触れただろ?(スタスタスタ)今後は気を付ける事だね、特にトリオン体の彼女にはさ(スタスタ、ピタッ……スッ)……間違って買ったからあげる。コレ甘ったるくて飲めないから僕(ズズズ)」
(全)「き、菊地原っ?!!」
笹森の問に答えたのは本人でなく、何故か飲み物を二つ持って現れた菊地原だった。そしてホットドリンクが入った紙カップをシロに渡すのだった。……それを一口飲んでから時枝を一瞥して頷き"話して大丈夫"と合図を送る。それを頷き返せば、シロをよく知らない嵐山を始めとしたメンバーに彼女について説明をする。途中で歌川や風間も合流し、主に【本部所属のオペレーターであの巽の弟子】や【柚紀とは同じ中学でクラスメートで友達の一人】更には【サイドエフェクト持ちでありその能力について】を話したのだ。全員驚きもしたが主に風間隊の三人が「本当だぞ」と全面的に肯定したので、疑う者は居なかった。その説明を終えた後、風間が代表して落ち着いてきたシロに再度問い掛ける
「それで市河、鶴ヶ峰からナニを読み取ったんだ?トリオン体の彼女相手なら恐らく"生身以上の情報量を受信した"筈だ……違うか?」
「……(コクン)…その問には是と返しますが、内容まで話しません。それが風間さん、貴方であってもです。……【この能力で知った情報は無闇に他人には話さない】…これは自分に課したルールなので」
「………君は知っている筈だ、鶴ヶ峰が普通の女の子とは抱えている悩みや事情が違う事を。なのに何故不用意に?…そうなる事は知っていたよな?」
「………知っては、居ましたが…"読みが浅かった"のが現状ですね。……トリオン体と生身で彼女から読み取れる情報量が変化するのは知らなかった、です。昨日は少し触れた程度でした、ので。それに……今日私が触れた時は"比較的落ち着いた後"でした、…もし"精神的に揺らいだ直後"とかだったら…………下手したら私が倒れた、かも知れません。…キャパシティーオーバー…受信許容量限界値臨海点突破してしまって。……でも、それでも私は、ユズちゃんの友達で在りたい。私の能力を知った上で彼女は私に触られることを拒まないから、私も普通の女の子同士な関係を築きたい。……その為なら、この位、耐えてみせます(…スクッ)……そろそろ、失礼、します。…あの人……言実さんに頼まれた、仕事をしなければ、ならない、ので」
風間、そして歌川の問に対してハッキリとそう断言すれば、……流石にコレだけの異性に、それも半数があまり接点がない人ばかりだ。そんなメンバーに囲まれるのに抵抗があるらしく、覚束無い足取りでその場を後にするシロを誰も止めれなかった。……今の彼女に触れたら逆効果だと知っているからだ。が、やはり心配らしく相談する間もなく風間隊の三人がトリオン体に換装すればカメレオンを起動させ、後を追ったのであった。因みに一番最初に動いたのは菊地原だと言っておこう。そして残されたメンバーの最年長者である諏訪がこう総括した
「……とりあえず此処で解散だな。集まった理由は達成したし、このメンバーがコレ以上一緒に居る理由もない。……居ても別に悪かねぇが…嵐山隊は明日の事あるだろ?話によれば鶴ヶ峰と市河のダチが入隊してくるなら、準備は念入りにしろよ?で、日佐人を始めとしたメンバーは腕を上げとけよ?何せ……【一定以上の期待の新人が着る事に定めた】あの"黒服制度"……それに該当する奴が久しぶりに入隊するらしいぜ?それが例のダチ以外に"複数該当する"って噂だ。………うかうかしているとあっという間に抜かされるぜ?」