1.始業の曲~新たな生活の幕開け~(66.
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『………ねぇ、あの子って…アルビノ?』
「やっぱり彼女、……市河(イチカワ)さんが気になるよね?アルビノではないらしいよ、彼女もそれを気にしているし少し大人しい子だから、あまり友達がいないみたい。…おれは彼女と三年間一緒のクラスだけど、仲が良いのは今彼女と話をして居る子しか知らない」
「で、今彼女と話をしてるのが佐鳥と同じクラスの野々村風音(ノノムラ カノン)ちゃん!可愛い子でスポーツ万能で明るい性格で男女問わず皆の人気者!!因みに市河ちゃんとは幼馴染みらしいよ。……そう言えば、市河ちゃんの下の名前知らないな~。二人は知ってる??」
「……いや、そもそも野々村以外は全員名字呼びで、呼び方もさっきの通り渾名だから俺も知らないな。…時枝もか?」
「そうだね、所謂"キラキラネーム"らしくて漢字を見ただけじゃ読めないから、……おれも知らない」
『……市河さんに、…野々村さんか』
そんな三人の話を聞きつつ女子二人を見つめて観察する柚紀。…市河女子の髪色は完全な白髪でなく桜並みに淡いピンク色をしており、更に目を引いたのはその瞳の色。…真っ赤ではないが赤系統で珍しいが、風間を知る柚紀はあまり恐怖や畏怖を感じず何となく"良い子かな"と思っていた。その市河女子と話す野々村女子だが、黒髪をツインテールにしているが男子並みの長身な事もあり無意識に"熊谷に似ている"と感じ取っていた。そんな柚紀の視線に気づいた野々村女子がこちらを見て……纏う雰囲気が代わった気がして大袈裟に視線を反らし俯いてしまう。それを見て怪訝そうな表情を浮かべる三人を代表して佐鳥が話しかける
「???どうしたのさ柚紀ちゃん、いきなり顔を動かして。……(スッ)何か嫌な感じでもした?(彼女に"悪意のある視線"を向けている人はいない筈。…例えオレが気づけなくても……とっきーがソレを見逃すわけがない)」
『だ、大丈夫だよ佐鳥くん?!あ、あのね……その野々村さんだけど、…何か習い事とかしてないかな?その……格闘技関係とか』
「格闘技?……彼女はごく普通の女子だよ?ただ、………剣道をやっていたお兄さんが二人程居たんだけど、例の一次侵略の時に両親共々…とは聞いたことあるけど(市河さんから聞いたから恐らく間違えではない筈)」
「独り身になっても市河が心配なのか、親戚に引き取って貰うのを拒否して三門市に留まる…変わり者だな。ボーダーに入っているなら、……まだ分かるがな」
『そ、そうですか。なら……良いです(気のせい、かな?でもあの感じ、似てる気がした。……言実さんが怒ったりした時に纏うあの空気に。…普通の子にアレは無理な筈だけど)』
そんなこんなで時間は過ぎて行きチャイムが鳴ったので渋々教室を後にする佐鳥を見送り、然り気無く市河女子を見つめれば…一瞬だけ視線が合った気がしたが直ぐに反らされてしまい、少し残念に感じつつも丁度良いタイミングで先生が戻ってきたので思考を切り替えるのであった。因みに休み時間中に笹森も柚紀の元へ訪れる予定ではあったがクラスメートに「あの佐鳥と時枝と一緒に居た美女誰か知っているか?」と質問攻めに遇っておりその対処にずっと追われていたのだった。同じことは佐鳥のクラスでも発生したが、そこはコミュニケーション能力が高い佐鳥はそつなく対応していたのだった
‐ ‐ ‐
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連絡事項も済み、始業式は授業もなくこれで終了となった。HRが終わると一目散に佐鳥が鞄を持って教室に訪れれば一直線に柚紀の元へ。更に時枝、烏丸も自然と集まりそのまま玄関に四人で向かった。……笹森は一歩出遅れクラスに顔出しした頃には玄関に向かった後であった
「えっと、確か学校が終わったら本部に行くようにおつるちゃんに言われているだっけ?……まだ同伴者決めてないなら佐鳥…達が送るよ?オレこの後合同訓練があるからどっちにしろ行くし」
『あー、……実はソレをお願いするの、忘れてたんだけど…良いかな?クラスが違っても佐鳥くんならさっきみたいにその……迎えに来てくれそうだなって。あ!勿論、時枝くんも一緒に……とは限らないね、勝手にそう思っちゃってごめんね?』
「仕方ないよ、同じチームだから基本一緒に行動もするイメージが強いし、鶴ヶ峰さんはスナイパーの人達が実際に練習や訓練する姿を見たことがないし、人数も少ない分知識も少ないだろうからね。……おれも送るよ、佐鳥だけだと教室での一件もあって少し心配に感じるし。…京介はどうする?」
「俺は……今日この後バイトがあるからそのまま向かう。…鶴ヶ峰、念のため連絡先を聞いても大丈夫か?……迅さんからそうメールが届いていた」
『あ、烏丸くんにも?私にも迅さんから【連絡先交換した方が良いと俺のサイドエフェクトが言っているよ?】って。えっと(ゴソゴソ)……よし!頑張って交換させて貰います!?』
佐鳥と時枝は柚紀が機械音痴なのと携帯初心者であるのを知っているから、その意気込みを聞いて思わず苦笑いをしてしまう。烏丸は知らないので不思議に思ったが柚紀が真剣なのは分かったので下手に茶化したりせず、素直に交換に応じ無事に終えると『出来たよ、ちゃんと出来たよ二人とも~!!』と、すんなり自分から離れて二人の元へ行く柚紀を、……何やら複雑な思いを抱きつつ見つめた後「じゃあ……また」と声を掛けて一人歩き出す烏丸に『ま、またね烏丸くん!』と柚紀から返事が返ってきた事に………不思議と嬉しさを感じる烏丸であった
「やっぱり彼女、……市河(イチカワ)さんが気になるよね?アルビノではないらしいよ、彼女もそれを気にしているし少し大人しい子だから、あまり友達がいないみたい。…おれは彼女と三年間一緒のクラスだけど、仲が良いのは今彼女と話をして居る子しか知らない」
「で、今彼女と話をしてるのが佐鳥と同じクラスの野々村風音(ノノムラ カノン)ちゃん!可愛い子でスポーツ万能で明るい性格で男女問わず皆の人気者!!因みに市河ちゃんとは幼馴染みらしいよ。……そう言えば、市河ちゃんの下の名前知らないな~。二人は知ってる??」
「……いや、そもそも野々村以外は全員名字呼びで、呼び方もさっきの通り渾名だから俺も知らないな。…時枝もか?」
「そうだね、所謂"キラキラネーム"らしくて漢字を見ただけじゃ読めないから、……おれも知らない」
『……市河さんに、…野々村さんか』
そんな三人の話を聞きつつ女子二人を見つめて観察する柚紀。…市河女子の髪色は完全な白髪でなく桜並みに淡いピンク色をしており、更に目を引いたのはその瞳の色。…真っ赤ではないが赤系統で珍しいが、風間を知る柚紀はあまり恐怖や畏怖を感じず何となく"良い子かな"と思っていた。その市河女子と話す野々村女子だが、黒髪をツインテールにしているが男子並みの長身な事もあり無意識に"熊谷に似ている"と感じ取っていた。そんな柚紀の視線に気づいた野々村女子がこちらを見て……纏う雰囲気が代わった気がして大袈裟に視線を反らし俯いてしまう。それを見て怪訝そうな表情を浮かべる三人を代表して佐鳥が話しかける
「???どうしたのさ柚紀ちゃん、いきなり顔を動かして。……(スッ)何か嫌な感じでもした?(彼女に"悪意のある視線"を向けている人はいない筈。…例えオレが気づけなくても……とっきーがソレを見逃すわけがない)」
『だ、大丈夫だよ佐鳥くん?!あ、あのね……その野々村さんだけど、…何か習い事とかしてないかな?その……格闘技関係とか』
「格闘技?……彼女はごく普通の女子だよ?ただ、………剣道をやっていたお兄さんが二人程居たんだけど、例の一次侵略の時に両親共々…とは聞いたことあるけど(市河さんから聞いたから恐らく間違えではない筈)」
「独り身になっても市河が心配なのか、親戚に引き取って貰うのを拒否して三門市に留まる…変わり者だな。ボーダーに入っているなら、……まだ分かるがな」
『そ、そうですか。なら……良いです(気のせい、かな?でもあの感じ、似てる気がした。……言実さんが怒ったりした時に纏うあの空気に。…普通の子にアレは無理な筈だけど)』
そんなこんなで時間は過ぎて行きチャイムが鳴ったので渋々教室を後にする佐鳥を見送り、然り気無く市河女子を見つめれば…一瞬だけ視線が合った気がしたが直ぐに反らされてしまい、少し残念に感じつつも丁度良いタイミングで先生が戻ってきたので思考を切り替えるのであった。因みに休み時間中に笹森も柚紀の元へ訪れる予定ではあったがクラスメートに「あの佐鳥と時枝と一緒に居た美女誰か知っているか?」と質問攻めに遇っておりその対処にずっと追われていたのだった。同じことは佐鳥のクラスでも発生したが、そこはコミュニケーション能力が高い佐鳥はそつなく対応していたのだった
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連絡事項も済み、始業式は授業もなくこれで終了となった。HRが終わると一目散に佐鳥が鞄を持って教室に訪れれば一直線に柚紀の元へ。更に時枝、烏丸も自然と集まりそのまま玄関に四人で向かった。……笹森は一歩出遅れクラスに顔出しした頃には玄関に向かった後であった
「えっと、確か学校が終わったら本部に行くようにおつるちゃんに言われているだっけ?……まだ同伴者決めてないなら佐鳥…達が送るよ?オレこの後合同訓練があるからどっちにしろ行くし」
『あー、……実はソレをお願いするの、忘れてたんだけど…良いかな?クラスが違っても佐鳥くんならさっきみたいにその……迎えに来てくれそうだなって。あ!勿論、時枝くんも一緒に……とは限らないね、勝手にそう思っちゃってごめんね?』
「仕方ないよ、同じチームだから基本一緒に行動もするイメージが強いし、鶴ヶ峰さんはスナイパーの人達が実際に練習や訓練する姿を見たことがないし、人数も少ない分知識も少ないだろうからね。……おれも送るよ、佐鳥だけだと教室での一件もあって少し心配に感じるし。…京介はどうする?」
「俺は……今日この後バイトがあるからそのまま向かう。…鶴ヶ峰、念のため連絡先を聞いても大丈夫か?……迅さんからそうメールが届いていた」
『あ、烏丸くんにも?私にも迅さんから【連絡先交換した方が良いと俺のサイドエフェクトが言っているよ?】って。えっと(ゴソゴソ)……よし!頑張って交換させて貰います!?』
佐鳥と時枝は柚紀が機械音痴なのと携帯初心者であるのを知っているから、その意気込みを聞いて思わず苦笑いをしてしまう。烏丸は知らないので不思議に思ったが柚紀が真剣なのは分かったので下手に茶化したりせず、素直に交換に応じ無事に終えると『出来たよ、ちゃんと出来たよ二人とも~!!』と、すんなり自分から離れて二人の元へ行く柚紀を、……何やら複雑な思いを抱きつつ見つめた後「じゃあ……また」と声を掛けて一人歩き出す烏丸に『ま、またね烏丸くん!』と柚紀から返事が返ってきた事に………不思議と嬉しさを感じる烏丸であった