11.目利きの曲~少女を見つけよ~(76.
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
休憩終了後、諏訪と堤そして東の三人相手に出されたお題もクリアした所で訓練は終了となった。解散前に食堂(24時間稼働)に寄り食事を取ったが、トリオン体のままでは満腹感を感じず沢山食べようとしてしまった柚紀を見て【今日は仕方ないが、トリオン体で食事は厳禁】と言実を含めた全員に注意されてしまったのであった。因みに全員何故柚紀がトリオン体を解除しないかは差はあるが理解し納得ているのである
その後、言実とラボに戻れば総合的な感想や注意点、今後の課題を指摘され対策を講じたりして時間を過ごせば、隊員達がボーダーに集まり始める時間となっていた
『あ!!そろそろ行かないと!?う~、まさか携帯の充電が切れるとは思ってなかった。……コレじゃあ皆と連絡が(ズーン)』
『(ハァ~)……今日は大雑把とは言えど所在地を言ってあるなら問題なかろう。…誰かに会えれば携帯やら通信やらで他の者にも連絡が取れる故にな(ナデナデ)………昼過ぎまでだ、それ以上は許可せぬ。良いな柚紀』
『は~い!…行ってきます言実さん』
『あぁ、気を付けてな(ヒラヒラ)』
トリオン体のままでラボを元気よく出発した柚紀だか、……早々に後悔した。約一ヶ月過ごした基地内とは言え、携帯なしで彷徨いた事はほぼ無いに等しく、…迷子になってしまったのだった。見た目はB級隊員の様に見えるが、使用しているトリガーホルダーは改造が施されているとは言えC級の研修生用で、言実が白衣姿の時に使用可能だった通信機能も本部オペレーターや言実とのやり取り(それも向こうから受信が条件)しか出来ないのだ。不安げにキョロキョロ辺りを見渡していると
‐ スタスタス……ピタッ ‐
「……君、どうしたの?見たことがないけど正隊員だよね?………此処はエンジニアの人達の個人ラボエリアだけど、…誰かに用?」
『!!(クルッ)えっ?えっと用事があるのは此処じゃなくてランク戦ロビーで、………もしかして分からないの?……歌川くん』
「えっ?!何で俺の名前知っているの?…確かに間違ってないし、A級だから有名かも知れないけど………君みたいな髪色の子なら一度会えば忘れない筈。…君は一体」
私服姿の歌川が現れて親切心からか声を掛けられるが、……彼は目の前に居る子が柚紀だと気づいていない。一応名前を呼んでみるが、それでも気づいてくれない事に少なからずショックを覚え、無意識に瞳が涙で潤み始めた時、更に近づく人陰が
‐ テクテク、テクテク ‐
「……そんな所でナニしているのさ歌川、お前が気になるからって言うから、ランク戦ロビーに行く前に此方にわざわざ来たって言うのに。全く……寄り道している暇なんてないんだよ?」
『!……き、きくち、はら、く、ん?』
「!………なぁ菊地原、お前はこの子知っているか?俺の名前を知っていたみたいなんだけど俺には会ったきお「(ピタッ)…はあぁぁっ!!?ちょ、な、……あ~…ソレなら見た目気にするか。そう言う子だったね君は(テクテク)」……知っているなら教えてくれ、この子は……誰なんだ?」
文句を言いながら遅れてやって来た菊地原を見て"彼なら"と期待をするが、歌川は分からなかったので何時もより小さな声で名前を呼ぶ。近くに居る歌川は勿論だが、菊地原にも聞こえ声の主を見た瞬間に驚くが直ぐに何かを納得したらしく一度止めた歩みを再開し二人に近づく。一方未だに分からないらしい歌川から"誰?"と言われてしまった柚紀は思わず
‐ ポロ……ポロ…… ‐
「えっ!?ち、ちょっと君っ?!何で泣いているの?お、俺何か嫌なことでも言ったか?」
「(テクテク)嫌なことと言うより【知り合いに君を自分は知らない】って言われたら誰だって傷つくでしょ?(テクテク)……馬鹿じゃあるまいし、それ位分かりなよね。(テクテク…ピタッ)………違うか、頭が固いから柔軟で形にハマらない自由な発想とか奇抜的なアイディアが出ないだけか?何にしても歌川、…(ナデナデ)この泣いているの顔や長さは違うし一時的とは言え、この髪色になる子なら……見覚えない?ってか、お前がラボに寄ろうとした理由ナニさ?(ナデナデ)」
「えっ?理由?……………………………………えっとさ、………………も、もしかして君………………………………鶴ヶ峰、だったり…するの、か??」
『………(コクリ)』
涙を流す姿を見て流石に焦る歌川の横を毒舌を吐きながら通過し、柚紀の隣に立ち止まり頭を撫でてやる菊地原。チームメイトからの指摘を聞いてやっと目の前の少女の正体に辿り着いた歌川は……顔を青褪めながら「ごめん!!鶴ヶ峰っ!?気づけなくてっ!!?」と素直に言い訳もせずに謝りなかまら頭を下げたのである。一般的に謝罪のお辞儀が45度なのだが、生真面目な歌川は垂直の90度近くまで深々と。それを見てアタフタする柚紀と、どちらも助けようとしない菊地原に、中々頭を上げない歌川。……この空間は別件で言実に用事があって通りかかった風間が来るまで続いた様だった
その後、言実とラボに戻れば総合的な感想や注意点、今後の課題を指摘され対策を講じたりして時間を過ごせば、隊員達がボーダーに集まり始める時間となっていた
『あ!!そろそろ行かないと!?う~、まさか携帯の充電が切れるとは思ってなかった。……コレじゃあ皆と連絡が(ズーン)』
『(ハァ~)……今日は大雑把とは言えど所在地を言ってあるなら問題なかろう。…誰かに会えれば携帯やら通信やらで他の者にも連絡が取れる故にな(ナデナデ)………昼過ぎまでだ、それ以上は許可せぬ。良いな柚紀』
『は~い!…行ってきます言実さん』
『あぁ、気を付けてな(ヒラヒラ)』
トリオン体のままでラボを元気よく出発した柚紀だか、……早々に後悔した。約一ヶ月過ごした基地内とは言え、携帯なしで彷徨いた事はほぼ無いに等しく、…迷子になってしまったのだった。見た目はB級隊員の様に見えるが、使用しているトリガーホルダーは改造が施されているとは言えC級の研修生用で、言実が白衣姿の時に使用可能だった通信機能も本部オペレーターや言実とのやり取り(それも向こうから受信が条件)しか出来ないのだ。不安げにキョロキョロ辺りを見渡していると
‐ スタスタス……ピタッ ‐
「……君、どうしたの?見たことがないけど正隊員だよね?………此処はエンジニアの人達の個人ラボエリアだけど、…誰かに用?」
『!!(クルッ)えっ?えっと用事があるのは此処じゃなくてランク戦ロビーで、………もしかして分からないの?……歌川くん』
「えっ?!何で俺の名前知っているの?…確かに間違ってないし、A級だから有名かも知れないけど………君みたいな髪色の子なら一度会えば忘れない筈。…君は一体」
私服姿の歌川が現れて親切心からか声を掛けられるが、……彼は目の前に居る子が柚紀だと気づいていない。一応名前を呼んでみるが、それでも気づいてくれない事に少なからずショックを覚え、無意識に瞳が涙で潤み始めた時、更に近づく人陰が
‐ テクテク、テクテク ‐
「……そんな所でナニしているのさ歌川、お前が気になるからって言うから、ランク戦ロビーに行く前に此方にわざわざ来たって言うのに。全く……寄り道している暇なんてないんだよ?」
『!……き、きくち、はら、く、ん?』
「!………なぁ菊地原、お前はこの子知っているか?俺の名前を知っていたみたいなんだけど俺には会ったきお「(ピタッ)…はあぁぁっ!!?ちょ、な、……あ~…ソレなら見た目気にするか。そう言う子だったね君は(テクテク)」……知っているなら教えてくれ、この子は……誰なんだ?」
文句を言いながら遅れてやって来た菊地原を見て"彼なら"と期待をするが、歌川は分からなかったので何時もより小さな声で名前を呼ぶ。近くに居る歌川は勿論だが、菊地原にも聞こえ声の主を見た瞬間に驚くが直ぐに何かを納得したらしく一度止めた歩みを再開し二人に近づく。一方未だに分からないらしい歌川から"誰?"と言われてしまった柚紀は思わず
‐ ポロ……ポロ…… ‐
「えっ!?ち、ちょっと君っ?!何で泣いているの?お、俺何か嫌なことでも言ったか?」
「(テクテク)嫌なことと言うより【知り合いに君を自分は知らない】って言われたら誰だって傷つくでしょ?(テクテク)……馬鹿じゃあるまいし、それ位分かりなよね。(テクテク…ピタッ)………違うか、頭が固いから柔軟で形にハマらない自由な発想とか奇抜的なアイディアが出ないだけか?何にしても歌川、…(ナデナデ)この泣いているの顔や長さは違うし一時的とは言え、この髪色になる子なら……見覚えない?ってか、お前がラボに寄ろうとした理由ナニさ?(ナデナデ)」
「えっ?理由?……………………………………えっとさ、………………も、もしかして君………………………………鶴ヶ峰、だったり…するの、か??」
『………(コクリ)』
涙を流す姿を見て流石に焦る歌川の横を毒舌を吐きながら通過し、柚紀の隣に立ち止まり頭を撫でてやる菊地原。チームメイトからの指摘を聞いてやっと目の前の少女の正体に辿り着いた歌川は……顔を青褪めながら「ごめん!!鶴ヶ峰っ!?気づけなくてっ!!?」と素直に言い訳もせずに謝りなかまら頭を下げたのである。一般的に謝罪のお辞儀が45度なのだが、生真面目な歌川は垂直の90度近くまで深々と。それを見てアタフタする柚紀と、どちらも助けようとしない菊地原に、中々頭を上げない歌川。……この空間は別件で言実に用事があって通りかかった風間が来るまで続いた様だった