10.解説の曲~歌姫用トリオン体編~(75.
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佐鳥が帰った事にも気づいていない柚紀は、ただひたすら風間の攻撃を回避に徹していた。C級ランク戦観戦もそれなりにしていたが、個人戦でないランク戦があるのを知ってからはB級そしてA級のチーム戦のROMを言実に頼んで焼き増ししてもらい、暇が有れば見ていたのだ。……基本チーム全員と知り合っている部隊のを言実にオススメされたのを中心に
勿論、風間隊も含まれており"隠密戦法"が遺憾無く発揮されているのを見ていたし何より
『(……原理は分からないけど、風間さんは集中さえすれば"何となくだけど"……視える。コレもサイドエフェクトの影響、なのかな?)』
「(やはり俺が視えているのか?完全にではないにしろ、カメレオンで姿を消して攻撃しようと近付いたら必ず反応する。……ならば)」
互いに息も切らさずに攻防戦を繰り広げており、このままでは埒が開かないと判断した風間が取った行動はと言うと
‐ ……チャリン ‐
『!?(パッ!)……えっ?こ、硬貨?!「(シュン)どうした鶴ヶ峰?俺はコッチだぞ?」!!?(しまったっ!?今のは陽動っ?!……避けれないっ!!)(ギュッ)』
完全には視えていないので視覚以外の五感もフル活用していた柚紀だが、"コインが落ちる音にまで"反応をしてしまい、反対側から現れた風間への対処に間に合わず思わず瞳を閉じてしまう。すると
‐ キイィン……ガキンッ!! ‐
「(……成る程な、このオートシールドの発動条件は"トリガー…とトリオンを用いた攻撃に恐怖し目を閉じた場合"の様だが、…それでは妙な癖が付いてしまう可能性が)……(シュンッ)目を開け鶴ヶ峰、もう攻撃するつもりはない。(コンコン)このシールドの発動条件や強度を知りたくて試させて貰った。…許してくれ」
『(…パチリ)‐ シュン ‐……あ、消えちゃ、った?ん~、コレって駄目な気がする。上手く言えないですが、…見なくないから怖いから目を閉じたらきっと、……成れない。私の"理想の姿"に(ガクン)ふぇっ!!?(ストン)』
「!……どうした鶴ヶ峰?いきなり座り込んで(スッ)……大丈夫か??」
再び円形のシールドが展観され、風間の攻撃を防ぐ。その原理や問題点を掴んだ風間はスコーピオンを消して攻撃の意思が無いのをアピールする。そして目を開けばシールドが自動的に消えてしまい、風間と同じく"この条件では良くない"と判断した柚紀。更には風間が武器を持っていない事を認識すると、無意識に張り詰めていた糸が切れたかの様にその場に座り込んでしまう。それを理由が分からず心配そうに見つめ柚紀に触れようとした風間に声を掛ける人物が現れる。それは…
「待ちな風間、……下手に今の鶴ヶ峰に触るとサイアクお前がトリオン切れになるぜ。…で、間違えないのかおっさん。俺、何でそうなるかイマイチ分かんねぇが?」
「見た目じゃ分からないだろうな、だが……数値は確かに減少傾向だ。さっさと仮想訓練室に柚紀ちゃんを移動させなきゃ……こりゃアウトだな」
「……諏訪?確かお前の隊は今の時間防衛任務の筈じゃないか?」
「あれ?隊長!?何で来たんだよ???」
任務中の筈の諏訪(生身)と、寝ている若しくは帰ったかに思った冬島(パソコン持参)が施設に現れたのだった。諏訪は柚紀の元へ、冬島は言実の元に向かい、先に辿り着いた冬島がパソコン画面を言実に見せると、難しそうな表情を浮かべ眉間に皺を寄せていた
『(このトリオン数値の減り方、…やはりサイドエフェクトを無意識に使っていたか。だが)……スコーピオン使いで柚紀を知っている大学生が風間しかおらぬかったから、選択肢が………これがB級隊員ならまだ此処まで変動しなかったものを』
「だが、逆に中途半端な実力者じゃ柚紀に攻撃は当たらねぇんじゃないか?……あの動きだがサイドエフェクトが関与しているにしても、(トントン)頭が理解してなきゃあそこまでスムーズには動けねぇ。……"あの個室での動きからして"…多生なりとも心得はあるみたいだな、…あんなフェイントに騙されたり、動きに若干の無駄はあるのは………"経験不足"って感じだろうけどな」
画面に写し出されているのは、どうやら【柚紀のトリオン数値の変動をグラフ化したモノ】らしく、"シールドが展観された二ヶ所"には印が付いており現在もグラフが下がり続けている。それを見ていない当真は、風間との攻防戦の動きは"甘さはあるが素人には無理"と太鼓判を押したのであった
一方、風間達の元に辿り着いた諏訪は柚紀の頭を撫でながらこうなった理由を説明し始める
「それで諏訪、何故鶴ヶ峰は座り込んでしまったんだ?……今は生身でなくトリオン体だぞ?後、東さんがおっしゃった通り防衛任務はどうした?」
『それもですが諏訪さん、(キョロキョロ)堤さんや、…笹森くんは?』
「(ナデナデ)任務は迅……いや、知り合いに変わって貰ったんだよ。【俺にしか出来ない役目がある】と言われてな。(ナデナデ)で、堤とおサノは訓練室で機械操作の手伝いとしてスタンバイしてるが、日佐人は来てねぇ。……よく考えれば希望したり緊急性があるならまだしも、こんな遅い時間に中学生を駆り出す方が間違っていやがるからな。(ナデナデ)で、任務中止を日佐人に伝えた際に"鶴ヶ峰がトリオン体を持つ"と聞いて……此処に居るんじゃないかと思って来たら、途中で冬島のおっさんにバッタリな訳だ。あ~、(ガシガシ)座り込んだ理由は専門家に聞いてくれ。とりあえずだ鶴ヶ峰、……抱っことおんぶならどっちが良いんだ?」
勿論、風間隊も含まれており"隠密戦法"が遺憾無く発揮されているのを見ていたし何より
『(……原理は分からないけど、風間さんは集中さえすれば"何となくだけど"……視える。コレもサイドエフェクトの影響、なのかな?)』
「(やはり俺が視えているのか?完全にではないにしろ、カメレオンで姿を消して攻撃しようと近付いたら必ず反応する。……ならば)」
互いに息も切らさずに攻防戦を繰り広げており、このままでは埒が開かないと判断した風間が取った行動はと言うと
‐ ……チャリン ‐
『!?(パッ!)……えっ?こ、硬貨?!「(シュン)どうした鶴ヶ峰?俺はコッチだぞ?」!!?(しまったっ!?今のは陽動っ?!……避けれないっ!!)(ギュッ)』
完全には視えていないので視覚以外の五感もフル活用していた柚紀だが、"コインが落ちる音にまで"反応をしてしまい、反対側から現れた風間への対処に間に合わず思わず瞳を閉じてしまう。すると
‐ キイィン……ガキンッ!! ‐
「(……成る程な、このオートシールドの発動条件は"トリガー…とトリオンを用いた攻撃に恐怖し目を閉じた場合"の様だが、…それでは妙な癖が付いてしまう可能性が)……(シュンッ)目を開け鶴ヶ峰、もう攻撃するつもりはない。(コンコン)このシールドの発動条件や強度を知りたくて試させて貰った。…許してくれ」
『(…パチリ)‐ シュン ‐……あ、消えちゃ、った?ん~、コレって駄目な気がする。上手く言えないですが、…見なくないから怖いから目を閉じたらきっと、……成れない。私の"理想の姿"に(ガクン)ふぇっ!!?(ストン)』
「!……どうした鶴ヶ峰?いきなり座り込んで(スッ)……大丈夫か??」
再び円形のシールドが展観され、風間の攻撃を防ぐ。その原理や問題点を掴んだ風間はスコーピオンを消して攻撃の意思が無いのをアピールする。そして目を開けばシールドが自動的に消えてしまい、風間と同じく"この条件では良くない"と判断した柚紀。更には風間が武器を持っていない事を認識すると、無意識に張り詰めていた糸が切れたかの様にその場に座り込んでしまう。それを理由が分からず心配そうに見つめ柚紀に触れようとした風間に声を掛ける人物が現れる。それは…
「待ちな風間、……下手に今の鶴ヶ峰に触るとサイアクお前がトリオン切れになるぜ。…で、間違えないのかおっさん。俺、何でそうなるかイマイチ分かんねぇが?」
「見た目じゃ分からないだろうな、だが……数値は確かに減少傾向だ。さっさと仮想訓練室に柚紀ちゃんを移動させなきゃ……こりゃアウトだな」
「……諏訪?確かお前の隊は今の時間防衛任務の筈じゃないか?」
「あれ?隊長!?何で来たんだよ???」
任務中の筈の諏訪(生身)と、寝ている若しくは帰ったかに思った冬島(パソコン持参)が施設に現れたのだった。諏訪は柚紀の元へ、冬島は言実の元に向かい、先に辿り着いた冬島がパソコン画面を言実に見せると、難しそうな表情を浮かべ眉間に皺を寄せていた
『(このトリオン数値の減り方、…やはりサイドエフェクトを無意識に使っていたか。だが)……スコーピオン使いで柚紀を知っている大学生が風間しかおらぬかったから、選択肢が………これがB級隊員ならまだ此処まで変動しなかったものを』
「だが、逆に中途半端な実力者じゃ柚紀に攻撃は当たらねぇんじゃないか?……あの動きだがサイドエフェクトが関与しているにしても、(トントン)頭が理解してなきゃあそこまでスムーズには動けねぇ。……"あの個室での動きからして"…多生なりとも心得はあるみたいだな、…あんなフェイントに騙されたり、動きに若干の無駄はあるのは………"経験不足"って感じだろうけどな」
画面に写し出されているのは、どうやら【柚紀のトリオン数値の変動をグラフ化したモノ】らしく、"シールドが展観された二ヶ所"には印が付いており現在もグラフが下がり続けている。それを見ていない当真は、風間との攻防戦の動きは"甘さはあるが素人には無理"と太鼓判を押したのであった
一方、風間達の元に辿り着いた諏訪は柚紀の頭を撫でながらこうなった理由を説明し始める
「それで諏訪、何故鶴ヶ峰は座り込んでしまったんだ?……今は生身でなくトリオン体だぞ?後、東さんがおっしゃった通り防衛任務はどうした?」
『それもですが諏訪さん、(キョロキョロ)堤さんや、…笹森くんは?』
「(ナデナデ)任務は迅……いや、知り合いに変わって貰ったんだよ。【俺にしか出来ない役目がある】と言われてな。(ナデナデ)で、堤とおサノは訓練室で機械操作の手伝いとしてスタンバイしてるが、日佐人は来てねぇ。……よく考えれば希望したり緊急性があるならまだしも、こんな遅い時間に中学生を駆り出す方が間違っていやがるからな。(ナデナデ)で、任務中止を日佐人に伝えた際に"鶴ヶ峰がトリオン体を持つ"と聞いて……此処に居るんじゃないかと思って来たら、途中で冬島のおっさんにバッタリな訳だ。あ~、(ガシガシ)座り込んだ理由は専門家に聞いてくれ。とりあえずだ鶴ヶ峰、……抱っことおんぶならどっちが良いんだ?」