1.始業の曲~新たな生活の幕開け~(66.
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「だって三門市はゲート……黒い穴みたいなのが発生してそこからネイバーっていうよく分からない敵に侵略されているんだよ?出ていくなら兎も角、普通なら危険な所に自ら来ようとは思わないよ?」
「だが、それでも俺達が無事に暮らせてるのがボーダーのお陰って訳だ。因みに、……ウチのクラスにもそのボーダー隊員が居るんだけど、もしかして知り合いだったりするか?」
『えっ?!!その……し、知ってはいます。ゆ、有名だから…ね、…ボーダーでは。でも向こうはしら「しっつれいしまーす!!…お!?柚紀ちゃん発見!!やっぱりこのクラスだったか~」っ!??さ、さ、佐鳥くんっ?!………!…っ(ギュッ)』
最初からボーダー関係者だと明かして良いか分からず躊躇していた柚紀だったが、…別クラスとなった佐鳥が意気揚々と教室に訪問してきて室内に動揺の空気が流れた。"名前で呼んでないか?"や"あの佐鳥と知り合い?"と、こそこそクラスメートが話しているのが分かり、更に側で話し掛けてきていたクラスメートの顔色を見て、…疑念を抱かれた事に気づき、どう答えて良いか分からず頭の中が真っ白になり無意識に胸元のタイを握り締める柚紀。……そんな空気を変えたのは
‐ ……ゴツン!! ‐
「イッテ~!!いきなり殴るとか、な、なにするのさ~とっきーっ?!?(サスサス)」
「……お前のその明るくて真っ直ぐな所は良いけど、…現場把握してから発言しなよ佐鳥。………先生もだけど彼女はまだクラスメートに言ってないんだよ【親族がボーダー関係者だってね】、なのに面識のない筈のお前がフレンドリーに話し掛けたら、…皆困惑するに決まってるだろ?」
「えっ!!?だって隠すことじゃないでしょ?保護者であるあの人が優秀でボーダーにスカウトされた事も、その人と佐鳥達が面識があって尚且つ子どもである柚紀ちゃんと同級生で同じ学校に通うことにを知って、人見知りとか色々心配して学校始まる前に面識を持たせた事だって事実だよ?彼女の事は別のクラスの笹森もだけど……とりまるだって知っている事だもん!?そうだろ、とりまる??」
「………ま、過保護にも思わなくはないけど、…彼女に何かあれば保護者が黙ってないだろう。色んな意味で怖い人…達だ、見た目はそうでもないが……俺達でも太刀打ち出来るかどうか…正直分からないが、凄い人達には代わりないな。……彼女は体が弱いんだ、無理にストレスを与えたら最悪、倒れる可能性もある。だから時枝も話し掛けなかった、……ボーダーに関しては基本機密事項に値するからな」
空気を悪くした佐鳥に軽く拳骨を食らわせて、怒っている事をアピールする時枝。その言い分に反論しつつ同じくこの場に居合わせている烏丸に同意を求める。…不安そうな柚紀を一瞥して"あの言実もだが迅を敵に回すのは御免だ"と考える擁護する。流石に佐鳥・時枝だけでなく、烏丸までもがそう言うなら……とクラスメート達は納得し柚紀の顔色が優れないのに一人の女子が気づき「えっと、変な事聞いて御免ね鶴ヶ峰さん、…大丈夫?」と訊ねてきたので小さく頷き、……二人に然り気無く視線を向けた。勿論その視線に気づいた佐鳥が先ず柚紀の側に近づき、もう一人である時枝が烏丸を巻き込みこちらも柚紀の側へ。流石に空気を読める子達だったらしく、その場を三人に明け渡し「また、…話に来ても大丈夫?」と控え目に訊ねられた事にも頷き返事を返してくれた柚紀を気にしつつその場を離れる。そして小さく安堵の溜め息を漏らしたのを見て佐鳥が話しかける
「う~、ごめんね柚紀ちゃん。てっきりボーダーの事を話してると思ったからさ~。ってか、……とっきーは何で彼女の側に居なかったの?転校生が来たら質問タイムが始まるのは当然じゃん!!」
「だからと言って【噂】を起こす要因を産み出すべきじゃないよ。……おれ達はあくまでも【エンブレム付きの服】的な役目なんだから、………それより京介があんな事を言う方が意外だったな。………保護者達の過保護っぷり、知らない筈でしょ?」
「……あの後、迅さんからメールが来たんだ。【京介もやっぱり言実さんは怖いよな?】って。ただ一文だけど、改めてあんな事をわざわざ言ってきたのは……"鶴ヶ峰に何かあれば言実さんが出てくる"そう言う意味だろ?」
烏丸の疑問符は付いているが確信している風に聞こえた柚紀は思わず苦笑いを浮かべた。そんな烏丸に視線を向けようとしたら、「シロ、居る??」と言う声が聞こえてそちらを見ると気になっていた女子が席を立ち、何やら入り口付近に居る別のクラスの子の側へ行き話しているのが見えて、そちらを気にしてしまう。それに気づいた三人も同じく女子二人に視線が行く。因みに佐鳥が前の席の椅子に座っており、烏丸は隣の席に座り、時枝は隣の席…の机に行儀悪くなるのは承知の上で座りながら話していた。……席に座っている柚紀を立ったままでは高低差がかなり生じ、見下す感覚を与えてしまうのは良くないと判断したからだ。ただ、時枝の場合は立っている時と視線の高さはあまり代わりないが、背後に立ったりしゃがみ込んで視線を柚紀より低くする気にはなれなかった。……それでは色々見逃しそうな気がしたからだ
「だが、それでも俺達が無事に暮らせてるのがボーダーのお陰って訳だ。因みに、……ウチのクラスにもそのボーダー隊員が居るんだけど、もしかして知り合いだったりするか?」
『えっ?!!その……し、知ってはいます。ゆ、有名だから…ね、…ボーダーでは。でも向こうはしら「しっつれいしまーす!!…お!?柚紀ちゃん発見!!やっぱりこのクラスだったか~」っ!??さ、さ、佐鳥くんっ?!………!…っ(ギュッ)』
最初からボーダー関係者だと明かして良いか分からず躊躇していた柚紀だったが、…別クラスとなった佐鳥が意気揚々と教室に訪問してきて室内に動揺の空気が流れた。"名前で呼んでないか?"や"あの佐鳥と知り合い?"と、こそこそクラスメートが話しているのが分かり、更に側で話し掛けてきていたクラスメートの顔色を見て、…疑念を抱かれた事に気づき、どう答えて良いか分からず頭の中が真っ白になり無意識に胸元のタイを握り締める柚紀。……そんな空気を変えたのは
‐ ……ゴツン!! ‐
「イッテ~!!いきなり殴るとか、な、なにするのさ~とっきーっ?!?(サスサス)」
「……お前のその明るくて真っ直ぐな所は良いけど、…現場把握してから発言しなよ佐鳥。………先生もだけど彼女はまだクラスメートに言ってないんだよ【親族がボーダー関係者だってね】、なのに面識のない筈のお前がフレンドリーに話し掛けたら、…皆困惑するに決まってるだろ?」
「えっ!!?だって隠すことじゃないでしょ?保護者であるあの人が優秀でボーダーにスカウトされた事も、その人と佐鳥達が面識があって尚且つ子どもである柚紀ちゃんと同級生で同じ学校に通うことにを知って、人見知りとか色々心配して学校始まる前に面識を持たせた事だって事実だよ?彼女の事は別のクラスの笹森もだけど……とりまるだって知っている事だもん!?そうだろ、とりまる??」
「………ま、過保護にも思わなくはないけど、…彼女に何かあれば保護者が黙ってないだろう。色んな意味で怖い人…達だ、見た目はそうでもないが……俺達でも太刀打ち出来るかどうか…正直分からないが、凄い人達には代わりないな。……彼女は体が弱いんだ、無理にストレスを与えたら最悪、倒れる可能性もある。だから時枝も話し掛けなかった、……ボーダーに関しては基本機密事項に値するからな」
空気を悪くした佐鳥に軽く拳骨を食らわせて、怒っている事をアピールする時枝。その言い分に反論しつつ同じくこの場に居合わせている烏丸に同意を求める。…不安そうな柚紀を一瞥して"あの言実もだが迅を敵に回すのは御免だ"と考える擁護する。流石に佐鳥・時枝だけでなく、烏丸までもがそう言うなら……とクラスメート達は納得し柚紀の顔色が優れないのに一人の女子が気づき「えっと、変な事聞いて御免ね鶴ヶ峰さん、…大丈夫?」と訊ねてきたので小さく頷き、……二人に然り気無く視線を向けた。勿論その視線に気づいた佐鳥が先ず柚紀の側に近づき、もう一人である時枝が烏丸を巻き込みこちらも柚紀の側へ。流石に空気を読める子達だったらしく、その場を三人に明け渡し「また、…話に来ても大丈夫?」と控え目に訊ねられた事にも頷き返事を返してくれた柚紀を気にしつつその場を離れる。そして小さく安堵の溜め息を漏らしたのを見て佐鳥が話しかける
「う~、ごめんね柚紀ちゃん。てっきりボーダーの事を話してると思ったからさ~。ってか、……とっきーは何で彼女の側に居なかったの?転校生が来たら質問タイムが始まるのは当然じゃん!!」
「だからと言って【噂】を起こす要因を産み出すべきじゃないよ。……おれ達はあくまでも【エンブレム付きの服】的な役目なんだから、………それより京介があんな事を言う方が意外だったな。………保護者達の過保護っぷり、知らない筈でしょ?」
「……あの後、迅さんからメールが来たんだ。【京介もやっぱり言実さんは怖いよな?】って。ただ一文だけど、改めてあんな事をわざわざ言ってきたのは……"鶴ヶ峰に何かあれば言実さんが出てくる"そう言う意味だろ?」
烏丸の疑問符は付いているが確信している風に聞こえた柚紀は思わず苦笑いを浮かべた。そんな烏丸に視線を向けようとしたら、「シロ、居る??」と言う声が聞こえてそちらを見ると気になっていた女子が席を立ち、何やら入り口付近に居る別のクラスの子の側へ行き話しているのが見えて、そちらを気にしてしまう。それに気づいた三人も同じく女子二人に視線が行く。因みに佐鳥が前の席の椅子に座っており、烏丸は隣の席に座り、時枝は隣の席…の机に行儀悪くなるのは承知の上で座りながら話していた。……席に座っている柚紀を立ったままでは高低差がかなり生じ、見下す感覚を与えてしまうのは良くないと判断したからだ。ただ、時枝の場合は立っている時と視線の高さはあまり代わりないが、背後に立ったりしゃがみ込んで視線を柚紀より低くする気にはなれなかった。……それでは色々見逃しそうな気がしたからだ