88.会談の曲(153.
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唐沢の呼び掛けにミニ達と戯れていた柚紀の意識がそちらに向き、自分の考えを伝える
・今後も新たな亜種が発生した場合、サイドエフェクトを用いる事も厭わず分析や対処にも率先と参加協力する
・だが自分はあくまで本職は学生なので、学業優先であり体調管理も必要なのでバランスを取る重要性を理解して欲しい
・サイドエフェクトの分析に関する検査も基本受けるのは躊躇わないが、必ず言実や自分が信頼出来る人が居るのが条件
・"メディア向け"の歌姫活動も必要に応じて受けるが、嵐山隊メンバーと一緒でトリオン体での活動が条件(生身は頑固拒否とし、顔出し、写真・動画・テレビ出演は可能なら避けたい)
・他はその都度相談とし、必ず言実に話を通す事
柚紀が提示した条件に誰もが反論はしなかった。大体のものは他の隊員にも当て嵌まる"当たり前な条件"であり、一部は"欲を言えば…"的な考えを抱いた者も居たが、それを言ってしまえば"妥協案すらナシになる"可能性を考慮して割り切る事に。……これで話す事はもうないだろうと席を立ち、ミニ達を保っていたサイドエフェクトを解除して退室しようとする。が、そんな柚紀に城戸が待ったをかける
「君はあの男の権利やチカラを引き継いだ、ならば【エンジニアとしての役割も引き継ぐ】とも解釈が出来る。ならば問おう、……君の研究テーマは一体ナニにするつもりだ?」
『………(ピタッ、クルッ)私は【サイドエフェクトの発現条件の解明と、能力の制御及び…消し去る術はないか】。それを探そうと思います。お父さんですら見つけられなかった事ですから、大変な事なのは重々承知です。でも…………望んでいないのに能力を授けられるのは、やっぱり私には納得出来ません。それで差はあれど皆苦労していますからね。だから私はそんな理不尽な運命に贖います。誰かの為でなく私自身の為に。後……………私の父親にはちゃんと鶴ヶ峰静樹って名前があります。あの男呼ばわりは辞めて頂けませんか?風間さんに頼んでお渡しした手紙にもそう書いた筈ですが?正直……(スウゥ)不愉快です。……(クルッ)失礼します』
- キイィー……バタン -
城戸の問に堂々と、最後は不機嫌そうといった表情を露にしつつ啖呵を切ってそのまま退室する柚紀。そんな少女の態度に驚きや憤り、感嘆と様々な感情が入り交じる空間で「ククッ…」と林藤が笑いをこらえながらこう告げる
「いや〜、城戸さん相手にあんな事を言えるなんて……やっぱり静樹さんの娘さんであり言実ちゃんの姪だな柚紀ちゃんは。今のは城戸さんが悪いから、彼女に負の感情を向けるのはお門違いだと俺は思うぜ?他人を名前で呼ぶのは当たり前の正論だからな。さて、…………後で文句を言われるのも面倒だし此処で宣言させて貰う。……迅、ボスとして命じる。【二つのサイドエフェクト持ちとなった柚紀ちゃんがボーダー隊員として一人立ち出来るまで見守り、時には手を貸してやれ】。必要なら実力行使やレイジ達に協力を仰ぐのも厭わない。………出来るか?」
(全)「!!!」
「(ニヤリ)了解ですボス!実力派エリートの名にかけて必ずやり遂げてみせます!ってな訳だから早速柚紀ちゃんのフォローに行くんで俺はコレで失礼します」
以前は城戸一派とのいざこざを考慮してあまり表立って柚紀と関わらない様にしていた玉狛メンバー(他人から見れば迅は十分に関わっているたが、一応個人的や言実の頼みを聞いてといった理由込みでの言動であった)が、サポート特化型の黒トリガー持ちにして複数のサイドエフェクト持ちとなった柚紀を野放しにするのは色々危ないと思った林藤がこの場で"今後はガッツリ柚紀に干渉する"とし、その対処は迅に一任すると宣言すれば早速会議室を意気揚々と後にする。……迅は玉狛所属なので、城戸が駄目と言ってもそれを無視できるのだ。尤も柚紀関連なので言実さえ口出ししなければ問題なく、姪に干渉するのは最低限と自らに課しているのでそれ込みの発言とも取れる。が、一番の要因は"迅らしさを保つ為"だったりするのだがそれを知るのは林藤のみである
さて、取り残されたメンバーはと言うと何か考える素振りをした城戸が風間の名を呼び
「司令官として風間隊長及び風間隊に命じる。新たにS級隊員となった鶴ヶ峰柚紀の身辺警護を命じ…「お言葉ですが司令、それは彼女の為ですか?それともボーダー組織の為でしょうか?」……何が言いたい?」
「あ〜、実はですよ?……鶴ヶ峰に僕達が陰ながら"見守っていた"のがバレまして、本人に言われたんです【自分の身は自分で守れるからそんな事しなくて良い】って。なのでもし彼女が不審に思った際にそう答えるのに、僕も抵抗があります。どうも"一度言った事は二度と同じ指摘をされない様に改善しなくてはいけない環境下"だったみたいで、今はそうじゃないし自分の事じゃないと分かっていても中々その癖が抜けないみたいです。なので【その建前では僕達は動けません。……本当はどうしたいかはっきり言ってくれた方が万が一聞かれても対処しやすいです】………人には色んな立場や見ている風景があるって鶴ヶ峰は理解してます。なので例え"監視"と言われても不快には思わない筈です。自分の危うさを…危険性を一番理解しているのは彼女本人でしょうからね」
城戸の命に風間そして菊地原が異議を唱えたのだ。事実、柚紀本人から監視継続を頼まれた理由の一つが"複数のサイドエフェクト持ちとなった前代未聞の自分が恐ろしいから"だったりする。他人に危害を加えるつもりは無いが【自分の身にナニかあれば心配したり悲しむ人が居る】のを知った以上、彼女はその身に危険を感じれば能力施行も辞さないと新たに決めたらしい。……自己犠牲精神が強い柚紀にとっては大きな進歩だが、能力含めたそのさじ加減管理に不安を覚えたから監視継続を決めた。……少なくとも風間はそうである
そんな言い分や城戸なりに柚紀の性格や考え方や立場を考慮して【鶴ヶ峰柚紀がボーダー組織に取って危険な存在にならないか監視し、必要なら然るべき対応も辞さない】と勅命を下す。それを聞いた言実と忍田はと言うと
『城戸さんには城戸さんの立場がある故に、私はその勅命に関して賛同も反論もする気はない。が、………あの子に危害を加えれば誰であろうと容赦はしない。それを今一度肝に命じる事だな。時にあの子の上司となった忍田さんは何も手を打たぬつもりか?』
「ん?……私は部下を信じている。だからコチラから柚紀くんに関する勅命を出すつもりはない。形式上必要なら辞さないが、そんな事を言わなくても彼等なら、……自らの意志で彼女を支え護るだろうさ。私は"勅命で誰かの心を無理矢理動かしたくはない"。私自身がそうなるのが嫌なのだから、子供たちにそれを強いるべきではないと考えている。………自らの考えを語るのは此処までにして言実くん、あの石の性能や色が異なる理由を説明願おうか。流石に我々が蚊帳の外状態で居るべきでは無い、面倒でも今回はきっちり話してもらうぞ」
・今後も新たな亜種が発生した場合、サイドエフェクトを用いる事も厭わず分析や対処にも率先と参加協力する
・だが自分はあくまで本職は学生なので、学業優先であり体調管理も必要なのでバランスを取る重要性を理解して欲しい
・サイドエフェクトの分析に関する検査も基本受けるのは躊躇わないが、必ず言実や自分が信頼出来る人が居るのが条件
・"メディア向け"の歌姫活動も必要に応じて受けるが、嵐山隊メンバーと一緒でトリオン体での活動が条件(生身は頑固拒否とし、顔出し、写真・動画・テレビ出演は可能なら避けたい)
・他はその都度相談とし、必ず言実に話を通す事
柚紀が提示した条件に誰もが反論はしなかった。大体のものは他の隊員にも当て嵌まる"当たり前な条件"であり、一部は"欲を言えば…"的な考えを抱いた者も居たが、それを言ってしまえば"妥協案すらナシになる"可能性を考慮して割り切る事に。……これで話す事はもうないだろうと席を立ち、ミニ達を保っていたサイドエフェクトを解除して退室しようとする。が、そんな柚紀に城戸が待ったをかける
「君はあの男の権利やチカラを引き継いだ、ならば【エンジニアとしての役割も引き継ぐ】とも解釈が出来る。ならば問おう、……君の研究テーマは一体ナニにするつもりだ?」
『………(ピタッ、クルッ)私は【サイドエフェクトの発現条件の解明と、能力の制御及び…消し去る術はないか】。それを探そうと思います。お父さんですら見つけられなかった事ですから、大変な事なのは重々承知です。でも…………望んでいないのに能力を授けられるのは、やっぱり私には納得出来ません。それで差はあれど皆苦労していますからね。だから私はそんな理不尽な運命に贖います。誰かの為でなく私自身の為に。後……………私の父親にはちゃんと鶴ヶ峰静樹って名前があります。あの男呼ばわりは辞めて頂けませんか?風間さんに頼んでお渡しした手紙にもそう書いた筈ですが?正直……(スウゥ)不愉快です。……(クルッ)失礼します』
- キイィー……バタン -
城戸の問に堂々と、最後は不機嫌そうといった表情を露にしつつ啖呵を切ってそのまま退室する柚紀。そんな少女の態度に驚きや憤り、感嘆と様々な感情が入り交じる空間で「ククッ…」と林藤が笑いをこらえながらこう告げる
「いや〜、城戸さん相手にあんな事を言えるなんて……やっぱり静樹さんの娘さんであり言実ちゃんの姪だな柚紀ちゃんは。今のは城戸さんが悪いから、彼女に負の感情を向けるのはお門違いだと俺は思うぜ?他人を名前で呼ぶのは当たり前の正論だからな。さて、…………後で文句を言われるのも面倒だし此処で宣言させて貰う。……迅、ボスとして命じる。【二つのサイドエフェクト持ちとなった柚紀ちゃんがボーダー隊員として一人立ち出来るまで見守り、時には手を貸してやれ】。必要なら実力行使やレイジ達に協力を仰ぐのも厭わない。………出来るか?」
(全)「!!!」
「(ニヤリ)了解ですボス!実力派エリートの名にかけて必ずやり遂げてみせます!ってな訳だから早速柚紀ちゃんのフォローに行くんで俺はコレで失礼します」
以前は城戸一派とのいざこざを考慮してあまり表立って柚紀と関わらない様にしていた玉狛メンバー(他人から見れば迅は十分に関わっているたが、一応個人的や言実の頼みを聞いてといった理由込みでの言動であった)が、サポート特化型の黒トリガー持ちにして複数のサイドエフェクト持ちとなった柚紀を野放しにするのは色々危ないと思った林藤がこの場で"今後はガッツリ柚紀に干渉する"とし、その対処は迅に一任すると宣言すれば早速会議室を意気揚々と後にする。……迅は玉狛所属なので、城戸が駄目と言ってもそれを無視できるのだ。尤も柚紀関連なので言実さえ口出ししなければ問題なく、姪に干渉するのは最低限と自らに課しているのでそれ込みの発言とも取れる。が、一番の要因は"迅らしさを保つ為"だったりするのだがそれを知るのは林藤のみである
さて、取り残されたメンバーはと言うと何か考える素振りをした城戸が風間の名を呼び
「司令官として風間隊長及び風間隊に命じる。新たにS級隊員となった鶴ヶ峰柚紀の身辺警護を命じ…「お言葉ですが司令、それは彼女の為ですか?それともボーダー組織の為でしょうか?」……何が言いたい?」
「あ〜、実はですよ?……鶴ヶ峰に僕達が陰ながら"見守っていた"のがバレまして、本人に言われたんです【自分の身は自分で守れるからそんな事しなくて良い】って。なのでもし彼女が不審に思った際にそう答えるのに、僕も抵抗があります。どうも"一度言った事は二度と同じ指摘をされない様に改善しなくてはいけない環境下"だったみたいで、今はそうじゃないし自分の事じゃないと分かっていても中々その癖が抜けないみたいです。なので【その建前では僕達は動けません。……本当はどうしたいかはっきり言ってくれた方が万が一聞かれても対処しやすいです】………人には色んな立場や見ている風景があるって鶴ヶ峰は理解してます。なので例え"監視"と言われても不快には思わない筈です。自分の危うさを…危険性を一番理解しているのは彼女本人でしょうからね」
城戸の命に風間そして菊地原が異議を唱えたのだ。事実、柚紀本人から監視継続を頼まれた理由の一つが"複数のサイドエフェクト持ちとなった前代未聞の自分が恐ろしいから"だったりする。他人に危害を加えるつもりは無いが【自分の身にナニかあれば心配したり悲しむ人が居る】のを知った以上、彼女はその身に危険を感じれば能力施行も辞さないと新たに決めたらしい。……自己犠牲精神が強い柚紀にとっては大きな進歩だが、能力含めたそのさじ加減管理に不安を覚えたから監視継続を決めた。……少なくとも風間はそうである
そんな言い分や城戸なりに柚紀の性格や考え方や立場を考慮して【鶴ヶ峰柚紀がボーダー組織に取って危険な存在にならないか監視し、必要なら然るべき対応も辞さない】と勅命を下す。それを聞いた言実と忍田はと言うと
『城戸さんには城戸さんの立場がある故に、私はその勅命に関して賛同も反論もする気はない。が、………あの子に危害を加えれば誰であろうと容赦はしない。それを今一度肝に命じる事だな。時にあの子の上司となった忍田さんは何も手を打たぬつもりか?』
「ん?……私は部下を信じている。だからコチラから柚紀くんに関する勅命を出すつもりはない。形式上必要なら辞さないが、そんな事を言わなくても彼等なら、……自らの意志で彼女を支え護るだろうさ。私は"勅命で誰かの心を無理矢理動かしたくはない"。私自身がそうなるのが嫌なのだから、子供たちにそれを強いるべきではないと考えている。………自らの考えを語るのは此処までにして言実くん、あの石の性能や色が異なる理由を説明願おうか。流石に我々が蚊帳の外状態で居るべきでは無い、面倒でも今回はきっちり話してもらうぞ」