9.親交の曲~狙撃手集団編~(74.
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「(ナデナデ)ま、そう言うこった。とりあえず奈良坂は柚紀用に買ってやった飲み物でもやって交流深める事だな。そっちの二人は同級生だから平気だが、……お前の場合は年上だし、表情があんまり変わらねぇから感情が分かりづらいから"きっかけ"がなきゃコイツが上手く話せねぇんだよ。…人見知り何でな。ま、日浦を巻き込んで会話するのが一番か。………おーい、日浦ー!!"お待ちかねの奴"が来たぞー!!」
『??(ヒョコッ)…あ!茜ちゃん!!それに……穂刈先輩?!』
「えっ!?あー!!(パァァ)柚紀先輩だ!!?セ~ンパァ~~イ!!(……ガシッ)ふぎゃっ!?えっと、穂刈先輩?……何故私の腕を??」
「危険だからだ、今、あそこに、行くのは、……密度が、高過ぎる、それに、邪魔になる、出入りの、………当真、招き入れろ、客人、……鶴ヶ峰を、入りづらいだろう、初めて来る場所だ、エスコートするものだ、何せ、……姫様、なんだろ?」
当真の言葉を聞いて知り合いの中でも数少ない女子戦闘員・日浦が施設内に居ると知り、中を覗き込めば隊服姿の穂刈と何やら話をしていた。そして二人に名を呼ばれて柚紀の存在に気づき、笑顔で駆け寄ろうとしたら穂刈がそれを阻止。幾つかの理由を告げた後に、当真に行動を促せば「それもそうだな、そんじゃあ(スッ)お手をどうぞ姫」と企み笑いを浮かべながら手を差し出して来たので『…有り難う御座います、狙撃手一位様』と、遊び半分で肩書きを言いながら柚紀は手を乗せて歩き出す表情は……確かに"姫様っぽい"笑みを浮かべていた
二人の側まで辿り着くと「センパーイ、お待ちしてました~!!」と全身で歓迎モードを惜しみもなく表面化させている日浦の抱擁を慣れた感じで受け入れている柚紀。…こうなると長くなるのを知っている当真と穂刈は、入り口付近で色んな理由で未だに固まっている三人に声を掛けて呼び寄せれば、簡単にだが柚紀の説明を開始する
「既に分かっているとは思うが、柚紀はあのつる姐の姪だ。で、……まぁ、色々理由があって九月以降もコッチで暮らすことにはなっている。詳細を知りたきゃ荒船や米屋に聞いてくれ、…"箝口令"が敷かれているから無闇に話せねぇんだよ。特に(チラッ)不特定多数が居る空間ではな、……訳ありな奴だが根は良い子だ、出来れば仲良くしてやってくれ」
「だが、鶴ヶ峰は女子だ、……気にしてやっても欲しい、色々、……分かるだろ?…スナイパーも、少ない、女子は、…それ以外にも、要素がある、目立ってしまう、理由が、苦手らしい、男子が、視線が集まるのが、……ジロジロ見られるのが、…最悪の場合、……食らうぞ?問答無益で、…………"警告"を、あの人…達から」
「"達"…ですか?言実さん以外ですと………あ!【トップチームの隊長方】と【諏訪さん】でしょうか?冬島さんはいらっしゃらなかったですが、ロビーでの騒動の際に言実さん以外に駆け付けたのがその三人と……あれ?でも、…じゃあ何で"あの二人も"その場に居合わせたんでしょうか?彼女とナニか接点、……ありましたか?」
情報公開可能な範囲での説明を聞き、粗方納得する面々だが、古寺が気になった事を口にして柚紀に視線を向ける。が、日浦への対応や話を聞き入っている状態で視線には気づいていない。そこにやって来たのは
「そこは"百聞は一見に如かず"だな。……当真、鶴ヶ峰を使って"アイツ"を呼んできてくれ。集中していて俺が声を掛けても無反応だが、………彼女の声なら恐らく一発だ」
「お~、まさか東さんに声を掛けられて"も"ッスか?了解了解!!(スタスタ)お~い柚紀、ちょっくら手伝ってくれ~」
『???は~い、何ですか当真先輩?……あ、茜ちゃんはえっと…東さん達の方で待ってて!それでその、用事が済んだらきちんと挨拶したいから仲介役をお願いしても良い?私じゃあの先輩には……話し掛けづらいから』
「奈良坂先輩とのですね!?はい!!お任せ下さい!!?いってらっしゃ~い、早く戻ってきて下さいね~(フリフリ)」
学生隊員の対応を終えた東が集団に近づけば、柚紀の説明には欠かせない"足りないピース"を補う為に当真に頼み事をする。状況を察すれば"覚醒アイテム"を引き連れて射撃ブースの奥の方へと歩いて行く当真達をとりあえず見送るのであった
奥側は練習している隊員は居るが、やはり入り口付近よりは少ない状況である。そんな中絶え間なく一定間隔でイーグレットを撃ち続けている……赤い隊員の少年が居た。誰かと言うと勿論、佐鳥であった
「今日の合同練習は通常の射撃だったんだが、奈良坂に柚紀と仲良くさせる"例のきっかけ"を作るために久しぶりに俺様も本気出しちまってな。……何時もより順位が下がったのが気に入らなかったのか、ずっと個人練習していやがる。……C級ランク戦ブースに類似した空間だから"トリオン切れ"の可能性はないが、俺が声を掛けても駄目だった。隊長から"お前が此処に来る"って連絡入ったからな。でだ、……アレどうにかならないか?」
『ん~、……兎に角佐鳥くんに気づいて貰えれば良いんですね?普通に名前を呼んでも駄目なら…(……何か別手段を用いるべきかな?ん~………そう言えば言実さんから【私専用のトリオン体】に関する説明を受けた際に、"興味深い事"を言っていた気が)……(ポツリ)試してみるか』
流石にブース外ではあるが普段なら聞こえる距離で話す二人の声にも反応しない佐鳥を見て、"何時もと何か違う方法"を模索する柚紀は一つ方法を閃いたらしく、佐鳥をジッと見つめたまま心の中で呼んでみた
‐ ーーーー ‐
と
『??(ヒョコッ)…あ!茜ちゃん!!それに……穂刈先輩?!』
「えっ!?あー!!(パァァ)柚紀先輩だ!!?セ~ンパァ~~イ!!(……ガシッ)ふぎゃっ!?えっと、穂刈先輩?……何故私の腕を??」
「危険だからだ、今、あそこに、行くのは、……密度が、高過ぎる、それに、邪魔になる、出入りの、………当真、招き入れろ、客人、……鶴ヶ峰を、入りづらいだろう、初めて来る場所だ、エスコートするものだ、何せ、……姫様、なんだろ?」
当真の言葉を聞いて知り合いの中でも数少ない女子戦闘員・日浦が施設内に居ると知り、中を覗き込めば隊服姿の穂刈と何やら話をしていた。そして二人に名を呼ばれて柚紀の存在に気づき、笑顔で駆け寄ろうとしたら穂刈がそれを阻止。幾つかの理由を告げた後に、当真に行動を促せば「それもそうだな、そんじゃあ(スッ)お手をどうぞ姫」と企み笑いを浮かべながら手を差し出して来たので『…有り難う御座います、狙撃手一位様』と、遊び半分で肩書きを言いながら柚紀は手を乗せて歩き出す表情は……確かに"姫様っぽい"笑みを浮かべていた
二人の側まで辿り着くと「センパーイ、お待ちしてました~!!」と全身で歓迎モードを惜しみもなく表面化させている日浦の抱擁を慣れた感じで受け入れている柚紀。…こうなると長くなるのを知っている当真と穂刈は、入り口付近で色んな理由で未だに固まっている三人に声を掛けて呼び寄せれば、簡単にだが柚紀の説明を開始する
「既に分かっているとは思うが、柚紀はあのつる姐の姪だ。で、……まぁ、色々理由があって九月以降もコッチで暮らすことにはなっている。詳細を知りたきゃ荒船や米屋に聞いてくれ、…"箝口令"が敷かれているから無闇に話せねぇんだよ。特に(チラッ)不特定多数が居る空間ではな、……訳ありな奴だが根は良い子だ、出来れば仲良くしてやってくれ」
「だが、鶴ヶ峰は女子だ、……気にしてやっても欲しい、色々、……分かるだろ?…スナイパーも、少ない、女子は、…それ以外にも、要素がある、目立ってしまう、理由が、苦手らしい、男子が、視線が集まるのが、……ジロジロ見られるのが、…最悪の場合、……食らうぞ?問答無益で、…………"警告"を、あの人…達から」
「"達"…ですか?言実さん以外ですと………あ!【トップチームの隊長方】と【諏訪さん】でしょうか?冬島さんはいらっしゃらなかったですが、ロビーでの騒動の際に言実さん以外に駆け付けたのがその三人と……あれ?でも、…じゃあ何で"あの二人も"その場に居合わせたんでしょうか?彼女とナニか接点、……ありましたか?」
情報公開可能な範囲での説明を聞き、粗方納得する面々だが、古寺が気になった事を口にして柚紀に視線を向ける。が、日浦への対応や話を聞き入っている状態で視線には気づいていない。そこにやって来たのは
「そこは"百聞は一見に如かず"だな。……当真、鶴ヶ峰を使って"アイツ"を呼んできてくれ。集中していて俺が声を掛けても無反応だが、………彼女の声なら恐らく一発だ」
「お~、まさか東さんに声を掛けられて"も"ッスか?了解了解!!(スタスタ)お~い柚紀、ちょっくら手伝ってくれ~」
『???は~い、何ですか当真先輩?……あ、茜ちゃんはえっと…東さん達の方で待ってて!それでその、用事が済んだらきちんと挨拶したいから仲介役をお願いしても良い?私じゃあの先輩には……話し掛けづらいから』
「奈良坂先輩とのですね!?はい!!お任せ下さい!!?いってらっしゃ~い、早く戻ってきて下さいね~(フリフリ)」
学生隊員の対応を終えた東が集団に近づけば、柚紀の説明には欠かせない"足りないピース"を補う為に当真に頼み事をする。状況を察すれば"覚醒アイテム"を引き連れて射撃ブースの奥の方へと歩いて行く当真達をとりあえず見送るのであった
奥側は練習している隊員は居るが、やはり入り口付近よりは少ない状況である。そんな中絶え間なく一定間隔でイーグレットを撃ち続けている……赤い隊員の少年が居た。誰かと言うと勿論、佐鳥であった
「今日の合同練習は通常の射撃だったんだが、奈良坂に柚紀と仲良くさせる"例のきっかけ"を作るために久しぶりに俺様も本気出しちまってな。……何時もより順位が下がったのが気に入らなかったのか、ずっと個人練習していやがる。……C級ランク戦ブースに類似した空間だから"トリオン切れ"の可能性はないが、俺が声を掛けても駄目だった。隊長から"お前が此処に来る"って連絡入ったからな。でだ、……アレどうにかならないか?」
『ん~、……兎に角佐鳥くんに気づいて貰えれば良いんですね?普通に名前を呼んでも駄目なら…(……何か別手段を用いるべきかな?ん~………そう言えば言実さんから【私専用のトリオン体】に関する説明を受けた際に、"興味深い事"を言っていた気が)……(ポツリ)試してみるか』
流石にブース外ではあるが普段なら聞こえる距離で話す二人の声にも反応しない佐鳥を見て、"何時もと何か違う方法"を模索する柚紀は一つ方法を閃いたらしく、佐鳥をジッと見つめたまま心の中で呼んでみた
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