87.親交の曲〜三輪隊・風間隊編〜(152.
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三輪隊からの帰り道、ラボとも各作戦室とは違う方角に柚紀は歩いていた。事前に知った情報通りならコッチに行けば会いたい人達に会える……気がしたので。だが
「おっ!!噂の歌姫さま発見!そんな荷物持って何処に行くおつもりかな〜?良ければお持ちしますよ?」
『い、いえっ!!大したモノじゃないですし、重たくもないですから、け、結構……です』
「そうなの?でも"三つも持ってたら"大変じゃない?俺達暇だから運ぶの手伝ってあげるよ。何処に持っていくの?誰かの作戦室?それとも開発部門の人達が居る所?」
『……………(あ、この人達基地内の地理を全く理解してない。その場所に行きたいならこんな所を歩かないのに。ま、C級さんなら仕方ないか。でも年上っぽいよな〜、………どうしよう)』
三輪隊に訪ねるので他隊のエンブレム付きの服は着れず、普通の服装で行動していたのが仇となりC級隊員二人組に絡まれてしまう。……【実質的に自分の方がランクは高くなった】のであまり怖く感じたりはしないが、やり過ごす方法やコチラの事情も知らない、名も知らない相手にどう説明するか困る柚紀を見兼ねて「とりあえずそのデカい鞄持ってあげるよ」と旅行なんかで使うショルダーバッグに手が伸びてきて、中身の事や思考に耽っており近づかれた事により影が被り……反射的に怖くなり『イヤッ!駄目っ!!』と叫び声を上げてギュッと目を瞑り鞄を庇う仕草を取る。………すると
- …………ガシッ! -
「……何をしている?相手の断りもなしに荷物を奪うのは"強盗罪"に値するぞ?まだ知り合いでお節介を焼いたなら情状酌量の余地はあるが……………お前達、コイツ等に見覚えはあるか?」
「いえ、少なくとも俺達も知らないです"風間さん"。ま、彼女の交友関係の広さはかなりですから俺達が知らないだけな可能性はありますが………"野々村"、お前はどうだ?」
「ん?……まぁC級だし、多分俺と同期になるのか?ランク戦ロビーとかラウンジとかの場所は知ってるみてーだが、他はからっきしみたいだしな。因みに俺もコイツ等は知らねー、……戦った事はあるかも知れないが印象に残ってないって事は"それだけの奴等"って訳だし?」
「(……ヒョイ)とりあえず荷物預かるよ。…まだ君って基地外に出るの許可されてないでしょ?こっそり抜け出そうとするなら、もう少し目立たない様にしなよ。流石に注目集めるからこんな格好じゃ。……歌川も野々村も荷物もってよ。全然ゲートが発生しなかったせいで体力有り余ってるでしょ?あ、……風間さんは鶴ヶ峰をお願いします。……なぁ〜んかオトからして"逃走する可能性"あるので」
何と風間隊の三人とフブキがいきなり現れたのだった。何故かカメレオンを基地内で使用してたがその説明は後程するとして、柚紀にも見えてなかったが風間が現れた時点で三人も側に居ると思っていた。菊地原が言った通り"四人で防衛任務をしておりその帰り"なのだから
さて、状況が急変して対応しきれていないC級二人だがフブキが睨みつければそそくさと退散していった。………小柄であまり面識がない風間よりこっ酷く完封負けした相手であるフブキの方があの二人には怖いみたいだ。そして荷物が無くなり手持ち無沙汰となった柚紀の手を風間が掴み「で、お前はこんな荷物を持って何処に向かっていたんだ?」と問えば『風間さん達に用があったのでお迎えに来ました!!ってか何で基地内でカメレオン??』と回答した上で次はコチラが質問をすれば「俺へのカメレオン講座的な奴だ。どうせ使うならもう少し上手くなれって言われてな、作戦室まで色々気をつけながら戻っていた所で……って感じになる」と生徒側であるフブキが回答して思わず納得をする。……以前に自分も風間からレッスンを受けた事がある柚紀だが、恐らく"次はない"と分かっているのだ。別に使いこなせないと言う理由ではなく【自分の立場や性格的や体質的に、存在感を希薄にするのは無理であり逆に危険】と判断したからである。とりあえず廊下では柚紀の要件を窺いづらいので作戦室へと歩き出す一行
『そう言えば今日もゲートほぼ開かなかったの?歌ってから数日経過してるから、そろそろ歌姫効果も切れそうな気がするけど??』
「あ、もしかして鶴ヶ峰はゲートが開く仕組みを知らないのか?アレにはちゃんとした法則があって、近界の調査がもっと進めば"何時頃ゲートが開く"とかも分かるらしい。……今回の遠征目的はソレじゃなかったが、恐らく"亜種は確実に減る"と思うよ」
「ん??………俺、そう言う科学的なモノやテクノロジーシステムとかは理解するのって苦手だから歌川の話を聞いても、あんはピーンと来ないが………何で減るって断言出来るんだ?」
「丁度降り立った星……近界は星=一つの国家って考えてね。コッチみたいに複数の国や市の集合体じゃないってのを頭の片隅に置いといた所で話を戻すけど、……そこには普通に僕達と見た目は大差ない人型近界民が居て、まだ話か通じる相手で色々交渉して手に入れた情報に寄れば【別の星から現れた傭兵とエンジニアに主権はほぼ掌握され、その二人を中心に亜種が作らされた】らしくて……冗談半分で冬島さんがボーダーを抜けた奴の写真を見せたら、……………アイツがヒットした訳ね。あんな事になった以上、以前と同じ事は無理だろうし………………(チラッ)後は当人同士の問題だから知らないけど、大体の人はやりたくてやっていた訳じゃなさそうだからこの機会に反乱が起きるんじゃない?」
柚紀の質問に歌川が答え、フブキもあまりゲートの仕組みを知らないので訊ねれば菊地原が説明。……名こそ出さないが例の主犯者達の話題となり、柚紀が取り乱さないかと心配したが風間が「にしてもこの大荷物は何なんだ?」と上手く話題を降りコチラの話が聞こえない様にしており大丈夫そうであった。心拍も呼吸も正常であり、柚紀がもし無意識含めて能力を使っていれば"独特なオトや呼吸法となる"のを知っている菊地原。………今回ばかりは自分のサイドエフェクトに感謝をしたりしているが、それ等を誰かに言うつもりはない。知った所で見分けられるのは自分だけであり、他の人では有効活用が無理なのだから
「おっ!!噂の歌姫さま発見!そんな荷物持って何処に行くおつもりかな〜?良ければお持ちしますよ?」
『い、いえっ!!大したモノじゃないですし、重たくもないですから、け、結構……です』
「そうなの?でも"三つも持ってたら"大変じゃない?俺達暇だから運ぶの手伝ってあげるよ。何処に持っていくの?誰かの作戦室?それとも開発部門の人達が居る所?」
『……………(あ、この人達基地内の地理を全く理解してない。その場所に行きたいならこんな所を歩かないのに。ま、C級さんなら仕方ないか。でも年上っぽいよな〜、………どうしよう)』
三輪隊に訪ねるので他隊のエンブレム付きの服は着れず、普通の服装で行動していたのが仇となりC級隊員二人組に絡まれてしまう。……【実質的に自分の方がランクは高くなった】のであまり怖く感じたりはしないが、やり過ごす方法やコチラの事情も知らない、名も知らない相手にどう説明するか困る柚紀を見兼ねて「とりあえずそのデカい鞄持ってあげるよ」と旅行なんかで使うショルダーバッグに手が伸びてきて、中身の事や思考に耽っており近づかれた事により影が被り……反射的に怖くなり『イヤッ!駄目っ!!』と叫び声を上げてギュッと目を瞑り鞄を庇う仕草を取る。………すると
- …………ガシッ! -
「……何をしている?相手の断りもなしに荷物を奪うのは"強盗罪"に値するぞ?まだ知り合いでお節介を焼いたなら情状酌量の余地はあるが……………お前達、コイツ等に見覚えはあるか?」
「いえ、少なくとも俺達も知らないです"風間さん"。ま、彼女の交友関係の広さはかなりですから俺達が知らないだけな可能性はありますが………"野々村"、お前はどうだ?」
「ん?……まぁC級だし、多分俺と同期になるのか?ランク戦ロビーとかラウンジとかの場所は知ってるみてーだが、他はからっきしみたいだしな。因みに俺もコイツ等は知らねー、……戦った事はあるかも知れないが印象に残ってないって事は"それだけの奴等"って訳だし?」
「(……ヒョイ)とりあえず荷物預かるよ。…まだ君って基地外に出るの許可されてないでしょ?こっそり抜け出そうとするなら、もう少し目立たない様にしなよ。流石に注目集めるからこんな格好じゃ。……歌川も野々村も荷物もってよ。全然ゲートが発生しなかったせいで体力有り余ってるでしょ?あ、……風間さんは鶴ヶ峰をお願いします。……なぁ〜んかオトからして"逃走する可能性"あるので」
何と風間隊の三人とフブキがいきなり現れたのだった。何故かカメレオンを基地内で使用してたがその説明は後程するとして、柚紀にも見えてなかったが風間が現れた時点で三人も側に居ると思っていた。菊地原が言った通り"四人で防衛任務をしておりその帰り"なのだから
さて、状況が急変して対応しきれていないC級二人だがフブキが睨みつければそそくさと退散していった。………小柄であまり面識がない風間よりこっ酷く完封負けした相手であるフブキの方があの二人には怖いみたいだ。そして荷物が無くなり手持ち無沙汰となった柚紀の手を風間が掴み「で、お前はこんな荷物を持って何処に向かっていたんだ?」と問えば『風間さん達に用があったのでお迎えに来ました!!ってか何で基地内でカメレオン??』と回答した上で次はコチラが質問をすれば「俺へのカメレオン講座的な奴だ。どうせ使うならもう少し上手くなれって言われてな、作戦室まで色々気をつけながら戻っていた所で……って感じになる」と生徒側であるフブキが回答して思わず納得をする。……以前に自分も風間からレッスンを受けた事がある柚紀だが、恐らく"次はない"と分かっているのだ。別に使いこなせないと言う理由ではなく【自分の立場や性格的や体質的に、存在感を希薄にするのは無理であり逆に危険】と判断したからである。とりあえず廊下では柚紀の要件を窺いづらいので作戦室へと歩き出す一行
『そう言えば今日もゲートほぼ開かなかったの?歌ってから数日経過してるから、そろそろ歌姫効果も切れそうな気がするけど??』
「あ、もしかして鶴ヶ峰はゲートが開く仕組みを知らないのか?アレにはちゃんとした法則があって、近界の調査がもっと進めば"何時頃ゲートが開く"とかも分かるらしい。……今回の遠征目的はソレじゃなかったが、恐らく"亜種は確実に減る"と思うよ」
「ん??………俺、そう言う科学的なモノやテクノロジーシステムとかは理解するのって苦手だから歌川の話を聞いても、あんはピーンと来ないが………何で減るって断言出来るんだ?」
「丁度降り立った星……近界は星=一つの国家って考えてね。コッチみたいに複数の国や市の集合体じゃないってのを頭の片隅に置いといた所で話を戻すけど、……そこには普通に僕達と見た目は大差ない人型近界民が居て、まだ話か通じる相手で色々交渉して手に入れた情報に寄れば【別の星から現れた傭兵とエンジニアに主権はほぼ掌握され、その二人を中心に亜種が作らされた】らしくて……冗談半分で冬島さんがボーダーを抜けた奴の写真を見せたら、……………アイツがヒットした訳ね。あんな事になった以上、以前と同じ事は無理だろうし………………(チラッ)後は当人同士の問題だから知らないけど、大体の人はやりたくてやっていた訳じゃなさそうだからこの機会に反乱が起きるんじゃない?」
柚紀の質問に歌川が答え、フブキもあまりゲートの仕組みを知らないので訊ねれば菊地原が説明。……名こそ出さないが例の主犯者達の話題となり、柚紀が取り乱さないかと心配したが風間が「にしてもこの大荷物は何なんだ?」と上手く話題を降りコチラの話が聞こえない様にしており大丈夫そうであった。心拍も呼吸も正常であり、柚紀がもし無意識含めて能力を使っていれば"独特なオトや呼吸法となる"のを知っている菊地原。………今回ばかりは自分のサイドエフェクトに感謝をしたりしているが、それ等を誰かに言うつもりはない。知った所で見分けられるのは自分だけであり、他の人では有効活用が無理なのだから