86.守り人の曲(151.
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土田兄が一番最初に距離を詰め、言実に弧月の切っ先を向けていたのだった。これにはボーダーメンバー全員が身動きを取れずにいる中、……迅が「くくくっ…」と笑い声を漏らす。それが気に食わない小南が迅に詰め寄り「こんな状況でナニ笑う余裕があるのよっ!!」と叱咤すれば、こう返した
「いや、ね。………この後の展開が"数日前と同じ"になるのが視えて思わずさ。あ、それ以上の展開になるか?あの人は大人で男が相手だとマジで容赦しないからね〜」
『(ハァ〜)………やはりこうなったか。お前の蛇の様な狡賢さやハイエナの様な些細な隙も見逃さない性格も、昔と変わらぬなオロチよ。が、そんなお前にこの言葉を送ろう………………二度あることは三度ある、だ。殺れ……………………………"二宮"』
「………通常弾 」
- ドドドドドドドドドドドド -
いきなり飛来したトリオン弾により蜂の巣状態となってしまった兄。どうやらベイルアウト機能は切っているらしくその場にて生身となり二人から離れる。その隙に風間隊三人が庇う様に立ち憚り、弟が射角等から方角を割り出してそちらを見れば……両手をポケットに入れて悠々と立っている二宮の姿を視認し「どうなってる?!何故歌姫を助けたんだ!!?」と疑問を投げ掛ける。その言葉に二宮は答えるつもりはなく、代わりに回答したのは
「(…スチャッ)別に二宮さんだって姪っ子ちゃんに興味が無かった訳じゃないですよ?ただ、あの人の性格や見た目との相性が良くないって事で俺達とソコソコ仲良くなるのを待っていた。そんな感じですね。はい辻ちゃん、男相手なんだからちゃんと仕事してね〜」
「…………犬飼先輩に言われなくても分かっていますよ。……土田元エンジニア、貴方には多数の容疑が掛けられています。大人しく連行されて下さい。でないと、……………貴方の後ろで凄く口では言い難い表情で銃を突きつけている人がナニを仕出かすな分かりましせんよ?」
犬飼と辻に包囲されていた。これで二人を拘束出来ると誰もが思っていたのだが❲待って!!兄は微妙だけど、弟はあの時のトリガーホルダーを用いたトリオン体だ!…つまりは❳と巽から警告通信が入る。疲労による注意散漫でナニを言いたいか殆どのメンバーは分からない様子だが、……この方には通じたらしい
『柚紀、借りるぞ。(スチャッ……キイィーン)………二宮、それにはアレをセットしたままか?』
「!………貴女からお借りしたトリガーを指しているのなら、答えは"ハイ"ですが?」
『出せ、特に何かをしようと思わなくて構わぬ。(……スッ)後は私が勝手にする』
「…………………………了解しました。……冷却弾 (キィーン、……フワフワ)」
ちゃっかり言実の側に来ていた二宮と言葉短く対話を済ませれば、注文通り弾を生成する。すると『風間、少しの間柚紀を頼めるか?念の為バックワーム越しに触れとけよ?でなければ最悪ベイルアウトするぞ』と眠っている姪を風間に託せば立ち上がり、懐から"あるもの"を取り出す。それを見た菊地原と歌川は驚きを隠せないでいた。……まだトリオン体なら分かるが、生身の言実が取り出すモノではないのだ
そして巽が危惧していたのが的中し、弟がテレポートで二人の包囲網から脱出。兄を回収して撤退しようとするが、…………それを見逃すつもりは全員もだが、このお方は人一倍ないらしく
『(……スチャッ)悪いが、一歩間違えればあの子…柚紀を失うやも知れぬ事態を引き起こしたお前達を赦すつもりはない。(キイィーン)……その罪、この場にて償ってもらう。………冷却弾 +銀錫弾 =……"凍傷弾 "』
- ピューン!……ダンダンダン!! -
「(ズガン!)ア"ッ!!グッッ!!!!ど、どうなっていやがるっ!!な、何でトリオン製の弾が当たった箇所が……"負傷するんだっ"?!?」
「兄さんっ!?!(ピシッ……ピシピシピシッ…パラパラパラ……)なっ?!当たった箇所から"崩れ落ちていくだと"?!?(シュッ、シュッ!……ボトッ!…ガクン!!)……一体、何をしたんだ??どんな細工を施した?!?」
……懐から取り出した小型な拳銃から放たれた弾丸三発全てが兄弟に命中。兄は片目を被弾、痛みもあるが違和感を感じて押さえた手には血がついていた。対してトリオン体の弟は利き手と利き足に被弾し、コチラはまるで腐敗や砂漠化した様な状態となり形状がどんどん崩れていく状態となり、反射的に崩れる前の箇所をスコーピオンで自ら斬り捨て拡大を防ぐ。が、言実オリジナル・独自に開発した二つの弾丸性能だけでは説明がつかない状況であるが故に発砲者の言実に問う。最初は答えるつもりは無かったが「つる姐、あたしも訳がわからないから説明して欲しいかも」と小南に請われ、拳銃を懐に戻しながら解説を始める
『口では"二種類の弾を合成した風に装った"が、実際は"実弾に二つの弾の性能を合わせた弾丸を打ち込んでおる"。因みに実弾と言ってもコレは改造エアガン故に当たりどころさえ悪くなければ死なんが、【弾トリガーのセーフティを外す事が可能となる】。……これがオロチが眼にダメージを負った仕組みだ。次にダイキに起きた現象は"被弾してシルバーブレットによる【浄化…分解機能】が働き、徐々に体が崩れていった"状態だ。更に……フリーズドライの冷却効果による感覚麻痺状態で負傷具合は軽度だとオロチは感じるだろうし、トリオン体故にダイキも時間が経てば元に戻ると思っていようが…………【その被弾箇所の機能が復活する事は永遠にない】。生身だろうとトリオン体だろうとも動作を起こす仕組みは同じ故に……それを司る感覚神経を壊死させた。ま、………………命が助かっただけでも有り難く思う事だ。私は別に、(カチッ……フー)……お前達を殺したって構わなかったのたが、それをすれば柚紀に嫌われる。それは御免だ』
「いや、ね。………この後の展開が"数日前と同じ"になるのが視えて思わずさ。あ、それ以上の展開になるか?あの人は大人で男が相手だとマジで容赦しないからね〜」
『(ハァ〜)………やはりこうなったか。お前の蛇の様な狡賢さやハイエナの様な些細な隙も見逃さない性格も、昔と変わらぬなオロチよ。が、そんなお前にこの言葉を送ろう………………二度あることは三度ある、だ。殺れ……………………………"二宮"』
「………
- ドドドドドドドドドドドド -
いきなり飛来したトリオン弾により蜂の巣状態となってしまった兄。どうやらベイルアウト機能は切っているらしくその場にて生身となり二人から離れる。その隙に風間隊三人が庇う様に立ち憚り、弟が射角等から方角を割り出してそちらを見れば……両手をポケットに入れて悠々と立っている二宮の姿を視認し「どうなってる?!何故歌姫を助けたんだ!!?」と疑問を投げ掛ける。その言葉に二宮は答えるつもりはなく、代わりに回答したのは
「(…スチャッ)別に二宮さんだって姪っ子ちゃんに興味が無かった訳じゃないですよ?ただ、あの人の性格や見た目との相性が良くないって事で俺達とソコソコ仲良くなるのを待っていた。そんな感じですね。はい辻ちゃん、男相手なんだからちゃんと仕事してね〜」
「…………犬飼先輩に言われなくても分かっていますよ。……土田元エンジニア、貴方には多数の容疑が掛けられています。大人しく連行されて下さい。でないと、……………貴方の後ろで凄く口では言い難い表情で銃を突きつけている人がナニを仕出かすな分かりましせんよ?」
犬飼と辻に包囲されていた。これで二人を拘束出来ると誰もが思っていたのだが❲待って!!兄は微妙だけど、弟はあの時のトリガーホルダーを用いたトリオン体だ!…つまりは❳と巽から警告通信が入る。疲労による注意散漫でナニを言いたいか殆どのメンバーは分からない様子だが、……この方には通じたらしい
『柚紀、借りるぞ。(スチャッ……キイィーン)………二宮、それにはアレをセットしたままか?』
「!………貴女からお借りしたトリガーを指しているのなら、答えは"ハイ"ですが?」
『出せ、特に何かをしようと思わなくて構わぬ。(……スッ)後は私が勝手にする』
「…………………………了解しました。……
ちゃっかり言実の側に来ていた二宮と言葉短く対話を済ませれば、注文通り弾を生成する。すると『風間、少しの間柚紀を頼めるか?念の為バックワーム越しに触れとけよ?でなければ最悪ベイルアウトするぞ』と眠っている姪を風間に託せば立ち上がり、懐から"あるもの"を取り出す。それを見た菊地原と歌川は驚きを隠せないでいた。……まだトリオン体なら分かるが、生身の言実が取り出すモノではないのだ
そして巽が危惧していたのが的中し、弟がテレポートで二人の包囲網から脱出。兄を回収して撤退しようとするが、…………それを見逃すつもりは全員もだが、このお方は人一倍ないらしく
『(……スチャッ)悪いが、一歩間違えればあの子…柚紀を失うやも知れぬ事態を引き起こしたお前達を赦すつもりはない。(キイィーン)……その罪、この場にて償ってもらう。………
- ピューン!……ダンダンダン!! -
「(ズガン!)ア"ッ!!グッッ!!!!ど、どうなっていやがるっ!!な、何でトリオン製の弾が当たった箇所が……"負傷するんだっ"?!?」
「兄さんっ!?!(ピシッ……ピシピシピシッ…パラパラパラ……)なっ?!当たった箇所から"崩れ落ちていくだと"?!?(シュッ、シュッ!……ボトッ!…ガクン!!)……一体、何をしたんだ??どんな細工を施した?!?」
……懐から取り出した小型な拳銃から放たれた弾丸三発全てが兄弟に命中。兄は片目を被弾、痛みもあるが違和感を感じて押さえた手には血がついていた。対してトリオン体の弟は利き手と利き足に被弾し、コチラはまるで腐敗や砂漠化した様な状態となり形状がどんどん崩れていく状態となり、反射的に崩れる前の箇所をスコーピオンで自ら斬り捨て拡大を防ぐ。が、言実オリジナル・独自に開発した二つの弾丸性能だけでは説明がつかない状況であるが故に発砲者の言実に問う。最初は答えるつもりは無かったが「つる姐、あたしも訳がわからないから説明して欲しいかも」と小南に請われ、拳銃を懐に戻しながら解説を始める
『口では"二種類の弾を合成した風に装った"が、実際は"実弾に二つの弾の性能を合わせた弾丸を打ち込んでおる"。因みに実弾と言ってもコレは改造エアガン故に当たりどころさえ悪くなければ死なんが、【弾トリガーのセーフティを外す事が可能となる】。……これがオロチが眼にダメージを負った仕組みだ。次にダイキに起きた現象は"被弾してシルバーブレットによる【浄化…分解機能】が働き、徐々に体が崩れていった"状態だ。更に……フリーズドライの冷却効果による感覚麻痺状態で負傷具合は軽度だとオロチは感じるだろうし、トリオン体故にダイキも時間が経てば元に戻ると思っていようが…………【その被弾箇所の機能が復活する事は永遠にない】。生身だろうとトリオン体だろうとも動作を起こす仕組みは同じ故に……それを司る感覚神経を壊死させた。ま、………………命が助かっただけでも有り難く思う事だ。私は別に、(カチッ……フー)……お前達を殺したって構わなかったのたが、それをすれば柚紀に嫌われる。それは御免だ』