85.蛇甲の曲(150.
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兄の相手をしつつ襲い来るトリオン兵も相手取っている嵐山。幾ら柚紀のサポートがあるにしてもかなり苦しい状況でありついに……手傷を負ってしまう。それがトリガーとなり体が鉛の様に重たく感じ動きが鈍くなった隙を見て、兄が鋭い斬撃を繰り出す。が
『(ダッ!!ガシッ!)すみません嵐山さん!勝手にトリガーお借りします!!……シールド!!』
- ガキィーン!! -
「!!ほぅ、流石と言うべきか?トリガーを間借りして使用するとは考えたな。が、(ガッ!ガッ!…ガキィン!!)片手はソイツに触れてなきゃシールドは使えねぇし安定性を考慮すると手を翳す必要がある。そうなれば……この空間に漂う毒性のトリオンの浄化は不可能。更には全方向から敵が狙ってくるこの状況じゃ結局はソイツがぶっ倒れるのも時間の問題だ!…さぁ、どうする?」
- ガキィン!…カサカサカサカサカサ -
『っ!?確かに、それは否定出来ませんが……方法ならあります!!(スーハー…)"固定シールド"展開っ!!』
- キイィーン……ガガガッ!!……シャラーン! -
「!!?……忘れていました。あのすり替えトリガーに固定シールドに設定をしたのは僕自身であり君は使いこなせる様になっていたのを。ですが…………君のトリオン量は無限じゃない。…その籠城が何時まで続くか見物ですね」
間一髪で二人の間に割り込んで斬撃をガード、更に敵は兄だけでないのは重々承知している柚紀は直ぐ様半円の固定シールドを展開して360度から来る攻撃を防ぐのに成功。直ぐに鈴を鳴らしてシールド内の毒素を安全圏まで浄化する。そんな柚紀の素早い対応に感服する弟だが"タイムリミットは間近"と察しているのか焦る様子は無い。何故かと言うと
『(ストン)……はぁ、はぁ…はぁはぁ………そ、そろそろ、……ヤバい、かもっ……』
「柚紀ちゃんっ!?(ズシリッ!!)っ!……………"トリガーオフ"(シュウゥー、…ギュッ!!)……こうやって君がトリガーホルダーを触れていればシールド継続も俺ともリンクされるよな?なら"君が辛くならない程度に鈴で空気を浄化をしてくれ"。後、シールドもギリギリまで狭めて構わないし移動は俺が抱えるから心配しないでくれ!…生身でも抱えて走るの位朝飯前さ、これでも鍛えているからな!!(ニカッ!)……今は迅達を信じて耐えるんだ、きっと助けに来てくれる!」
『(…コ、クン……スウゥ)((シロごめん、私トリオン節約するのって慣れてないから調整、任せて大丈夫?私は維持するのだけに集中、するから))』
❲…………うん、大丈夫だよ。私はちゃんと睡眠も取ったし疲れてないから辛くないよ?鈴の鳴らし方も分かってるからコッチで適度に鳴らすね。だから……もう少しだけ頑張ってユズちゃん(ただ、嵐山さんの血液型からして常に浄化しているのがベストだけど……それじゃあユズちゃんが持たない。………早くして皆!じゃないと二人とも倒れちゃう!!)❳
息切れを起こしながら座り込む柚紀を嵐山が抱えてブーケの代わりにトリガーホルダーを握らせたりシールド内の余分な隙間を減らしたり等"可能な限り柚紀の負担を減らす様に"呼び掛ける。……目を開けているのも辛く閉じている柚紀は気付いていない。声音こそいつも通りの嵐山だが、表情はかなり険しいモノとなっているのに。一先ず今の最優先事項と最低ラインを保つのに集中しており、疲労によるコントロールミスを防ぐ為にリンクしているシロに可能な所を委託し、自分にしか出来ない事のみに集中。故に気付いていない。シロの考えている懸念事項と不安げな声に。だが今の状態で通常回線を繋げる余裕もないので、現場のメンバーを信じて耐えるしか今はないのだ
その期待を寄せられている外部メンバーはと言うと、言実のマーキングを待っている間、風刃に慣れる為にと剣道とは異なる素振りをしているフブキに恐る恐る佐鳥が話し掛ける
「ね、ねぇ風音ちゃん。その……つる姐の無茶振りとも言える注文って、可能なの?佐鳥は風刃についてそこまで詳しくないから、………多分不可能じゃないってのは分かるけどさ〜」
「(ブォンブォン、…ザン!)……風刃は簡単に言ったら【誘導弾 機能付きの斬撃…旋空を繰り出せる】感じだな。で、剣って言ったら"斬るイメージ"が強いが突き技だってある。(…ブォン)……俺が扱う剣術には突きによる連続攻撃、それこそ入隊初日に木虎を仕留めたアレがある。…………多分ROMを見てつる姐はそれを知っていた。だからあんな注文をした訳だな!因みに……旋空の突きバージョンは可能ってのは実証済みだからどうにかなるさ!が、一箇所に全部打ち込むのは…骨が折れるけどな(ゴキゴキ)」
『そう言う訳だ。さてフブキよ、お前は生身になったから内部が見えていないだろうが……柚紀のトリオン量の限界が近く苦しい状況下になった。(スウゥ)一発勝負だ、失敗は赦されない。イケるか?』
「イケるか、じゃなくてこの時は"ヤレ"だぜ?つる姐。(テクテクテク、…スゥー、ハァー)……問題ねぇよ、この位張り詰めた空気や緊張感がねぇと俺…【本気出せねぇから】。別に何時も手抜きはシてないぜ?が、………リミッターのオンオフが結構難しいんだよな〜。俺もそこまで器用じゃねぇんでね。……無駄話は此処までだ、全員距離を取れよ?斬撃による風圧もそこそこ発生するから、木虎は誰かの背中にいるのをお勧めしておくぜ?」
マーカーの付いた壁を一点集中で見つめながら間合いを調節し構えるフブキは目を瞑り精神・全神経を研ぎ澄ませていく。それを誰もが無言で見守り、そして発動させていた風刃の波打つ残弾の動きが止まった、次の瞬間
「……弧月流天昇月 …六連!!
- ピュッ……ガガガガガガ!!? -
更に!……月光直橋 !!
- ダンッ!!ブンッ!……ガツンッ!!! -
(バッ!!)今だ!ブチかませ!レイジさんっ!!」
「……(ギュッ!)…スラスターオン」
- ダン!!ブォン!……ドゴーン!!!! -
言実の注文通り残弾全てを突撃にしてマーカー部分に命中させ、更に風刃もマーカー部分に突き刺せば横にズレて"背後で待機しているであろう"木崎に場を譲り、スラスターの加速機能も上乗せさせた一撃を風刃の柄の部分に叩き込む。すると"ハンマーで木目を無視して釘を無理に打ち付けた"かの様に
- ピシッ、ピシピシピシッ!!……カラーン -
壁に亀裂が生じて人が通れるだけの隙間が生じる。すると一番先に小南が中に迷い無く駆け込み、迅も地面に落ちた風刃を拾って後を追う。更に言実、佐鳥、時枝が続き木虎は生身のフブキを案じて躊躇したが「行け!!俺の分までユズを頼む!」と背中を押され、烏丸と共にトリガー内部へと入って行くのを見送ったフブキはかなり疲れているらしく肩で呼吸をしながら成り行きをその場にて見守るのだった
『(ダッ!!ガシッ!)すみません嵐山さん!勝手にトリガーお借りします!!……シールド!!』
- ガキィーン!! -
「!!ほぅ、流石と言うべきか?トリガーを間借りして使用するとは考えたな。が、(ガッ!ガッ!…ガキィン!!)片手はソイツに触れてなきゃシールドは使えねぇし安定性を考慮すると手を翳す必要がある。そうなれば……この空間に漂う毒性のトリオンの浄化は不可能。更には全方向から敵が狙ってくるこの状況じゃ結局はソイツがぶっ倒れるのも時間の問題だ!…さぁ、どうする?」
- ガキィン!…カサカサカサカサカサ -
『っ!?確かに、それは否定出来ませんが……方法ならあります!!(スーハー…)"固定シールド"展開っ!!』
- キイィーン……ガガガッ!!……シャラーン! -
「!!?……忘れていました。あのすり替えトリガーに固定シールドに設定をしたのは僕自身であり君は使いこなせる様になっていたのを。ですが…………君のトリオン量は無限じゃない。…その籠城が何時まで続くか見物ですね」
間一髪で二人の間に割り込んで斬撃をガード、更に敵は兄だけでないのは重々承知している柚紀は直ぐ様半円の固定シールドを展開して360度から来る攻撃を防ぐのに成功。直ぐに鈴を鳴らしてシールド内の毒素を安全圏まで浄化する。そんな柚紀の素早い対応に感服する弟だが"タイムリミットは間近"と察しているのか焦る様子は無い。何故かと言うと
『(ストン)……はぁ、はぁ…はぁはぁ………そ、そろそろ、……ヤバい、かもっ……』
「柚紀ちゃんっ!?(ズシリッ!!)っ!……………"トリガーオフ"(シュウゥー、…ギュッ!!)……こうやって君がトリガーホルダーを触れていればシールド継続も俺ともリンクされるよな?なら"君が辛くならない程度に鈴で空気を浄化をしてくれ"。後、シールドもギリギリまで狭めて構わないし移動は俺が抱えるから心配しないでくれ!…生身でも抱えて走るの位朝飯前さ、これでも鍛えているからな!!(ニカッ!)……今は迅達を信じて耐えるんだ、きっと助けに来てくれる!」
『(…コ、クン……スウゥ)((シロごめん、私トリオン節約するのって慣れてないから調整、任せて大丈夫?私は維持するのだけに集中、するから))』
❲…………うん、大丈夫だよ。私はちゃんと睡眠も取ったし疲れてないから辛くないよ?鈴の鳴らし方も分かってるからコッチで適度に鳴らすね。だから……もう少しだけ頑張ってユズちゃん(ただ、嵐山さんの血液型からして常に浄化しているのがベストだけど……それじゃあユズちゃんが持たない。………早くして皆!じゃないと二人とも倒れちゃう!!)❳
息切れを起こしながら座り込む柚紀を嵐山が抱えてブーケの代わりにトリガーホルダーを握らせたりシールド内の余分な隙間を減らしたり等"可能な限り柚紀の負担を減らす様に"呼び掛ける。……目を開けているのも辛く閉じている柚紀は気付いていない。声音こそいつも通りの嵐山だが、表情はかなり険しいモノとなっているのに。一先ず今の最優先事項と最低ラインを保つのに集中しており、疲労によるコントロールミスを防ぐ為にリンクしているシロに可能な所を委託し、自分にしか出来ない事のみに集中。故に気付いていない。シロの考えている懸念事項と不安げな声に。だが今の状態で通常回線を繋げる余裕もないので、現場のメンバーを信じて耐えるしか今はないのだ
その期待を寄せられている外部メンバーはと言うと、言実のマーキングを待っている間、風刃に慣れる為にと剣道とは異なる素振りをしているフブキに恐る恐る佐鳥が話し掛ける
「ね、ねぇ風音ちゃん。その……つる姐の無茶振りとも言える注文って、可能なの?佐鳥は風刃についてそこまで詳しくないから、………多分不可能じゃないってのは分かるけどさ〜」
「(ブォンブォン、…ザン!)……風刃は簡単に言ったら【
『そう言う訳だ。さてフブキよ、お前は生身になったから内部が見えていないだろうが……柚紀のトリオン量の限界が近く苦しい状況下になった。(スウゥ)一発勝負だ、失敗は赦されない。イケるか?』
「イケるか、じゃなくてこの時は"ヤレ"だぜ?つる姐。(テクテクテク、…スゥー、ハァー)……問題ねぇよ、この位張り詰めた空気や緊張感がねぇと俺…【本気出せねぇから】。別に何時も手抜きはシてないぜ?が、………リミッターのオンオフが結構難しいんだよな〜。俺もそこまで器用じゃねぇんでね。……無駄話は此処までだ、全員距離を取れよ?斬撃による風圧もそこそこ発生するから、木虎は誰かの背中にいるのをお勧めしておくぜ?」
マーカーの付いた壁を一点集中で見つめながら間合いを調節し構えるフブキは目を瞑り精神・全神経を研ぎ澄ませていく。それを誰もが無言で見守り、そして発動させていた風刃の波打つ残弾の動きが止まった、次の瞬間
「……弧月流
- ピュッ……ガガガガガガ!!? -
更に!……
- ダンッ!!ブンッ!……ガツンッ!!! -
(バッ!!)今だ!ブチかませ!レイジさんっ!!」
「……(ギュッ!)…スラスターオン」
- ダン!!ブォン!……ドゴーン!!!! -
言実の注文通り残弾全てを突撃にしてマーカー部分に命中させ、更に風刃もマーカー部分に突き刺せば横にズレて"背後で待機しているであろう"木崎に場を譲り、スラスターの加速機能も上乗せさせた一撃を風刃の柄の部分に叩き込む。すると"ハンマーで木目を無視して釘を無理に打ち付けた"かの様に
- ピシッ、ピシピシピシッ!!……カラーン -
壁に亀裂が生じて人が通れるだけの隙間が生じる。すると一番先に小南が中に迷い無く駆け込み、迅も地面に落ちた風刃を拾って後を追う。更に言実、佐鳥、時枝が続き木虎は生身のフブキを案じて躊躇したが「行け!!俺の分までユズを頼む!」と背中を押され、烏丸と共にトリガー内部へと入って行くのを見送ったフブキはかなり疲れているらしく肩で呼吸をしながら成り行きをその場にて見守るのだった