85.蛇甲の曲(150.
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いきなり聞こえてきた柚紀の声に戸惑いを覚える三人の元に言実と迅が現着し、内部の様子を窺う。……柚紀の知り合いと言う事は言実も相手を知っているだろと推測した時枝が土田兄弟について問い掛ける。すると、かなり嫌そうな表情をしつつ説明を開始する
『…………あの二人は私達と同じ里の出身者であり一卵性双生児で年齢は私より一つ上だ。幼い頃からトリオン兵みたいな人ならざるモノから狙われていた柚紀を護る"守り人兼世話役"的な存在だったのだよ。主に……黒服で兄であるオロチが前衛・攻撃を担い、白衣を着た弟のダイキが後衛・守備を担当しており、アメとムチも扱いが上手く柚紀との仲も良好で懐いていた。…………"あの時"まではな』
「………あの時とは、ナニを指すのですか?」
《……私達の里では季節毎に何かしらの行事に伴い、神社にて祀り上げていた神様に対して"舞を奉納していました"。その神様の恩恵があってこそ暮らしが成り立っていたと言っても過言ではなく、今後の生活の安定の為にも感謝の気持ちを伝え続ける為に、…その神様に見初められた人が舞っていたのですが……十年程前になるかな?秋の奉納祭が間近に迫ったある日、その舞手が高齢化に伴う体力の衰えや足腰が弱くなったりしたせいで、若い頃の様な踊りが出来なくなってしまったのです。仕方ない事ではありましたが、その方以外で条件を満たす方が居なく、奉納祭が中止になりそうだったのですが………………例外として、まだ幼かった私に白羽の矢が立ってしまったんです》
「!!……以前に聞いた"生贄"のワードがコレに関係する感じなの?でも、柚紀が舞手に選ばれただけで何で事態が変わっちゃうの??」
なにやら中でも同じ様な会話がされているらしく、柚紀と言実が交互に話す様な特殊な流れとなっている。そんな中、ふと土田弟が手元を見て何かに気付いたらしく土田兄に声を掛ければ互いにポケットから何かを取り出して装着し……
❲おや?外にてギャラリーも増えて来たみたいなので、ソチラにも声が届く様にしてあげますよ。ま、見聞きが出来るだけでこの檻の罠 を破るのは不可能でしょうからね。……あの迅悠一も鶴ヶ峰チーフですら手も足も出なかったのですから❳
❲そう言うこったな!?そこで大切に守り育ててきた"神に捧げられる運命を抱く少女"の行く末をただ見ていな!!で、………俺はあの胸糞悪い過去を振り返るのは好きじゃないんでね、歌姫さまの目的は何だ?の質問に答えてやるよ。………お前を手に入れて俺達が支配する星のエネルギー源……マザートリガーを起動運営の為の礎、…生贄になって貰う事だ!元から"その為に産まれてきたんだ"、この国の為じゃなく世話をしてやった俺達への恩返しとして役に立って貰うのも(ニヤリ)罰は当たらないだろう?それにそこには俺達と遜色ない普通のニンゲンだって暮らしている。そいつらが安全に生活する為にも星の安定は必要不可欠、その支えになり得るお前が必要な訳だ❳
「《!!?》」
『…………(やはり狙いはそれだったか。柚紀の体質やトリオン量からして、トリオン兵に捕まれば最後………その国の次の神候補にさせられるのは分かっていたからな)』
どうやらトリオン体の基本装備であるレーダーを用いて言実達がトリガー外に居るのを察知したらしく、悪質な嫌がらせ・見せしめとして会話内容をわざと聞かせる様にしたらしい。同じく顔だがかなり乱暴な言葉使いであり、見た目的にも不良っぽい兄が発した言葉を聞いて柚紀を含めた殆どの者が驚きを隠せない。が、認識の格差が生じており柚紀や木虎は"マザートリガー?"と知識不足で理解が不能な分類であり、迅に関しては"その可能性があったか"と言った感じで驚いている。佐鳥と時枝は認知度合いが不明なのでどう言う意味での反応かを今回は重点を置かずにするとしても…………やはり良い事ではないのは理解出来ている様だ
そして本能的に土田兄弟から離れようと後退る柚紀は震えながら自分の腕を抱きすくめる仕草を取っていた。そして小声で途切れ途切れながらも『いや、……私は、…そんな、……運命にまた…縛られるなんて』と聞こえており……顔は見えないが明らかに良くない状況だと判断出来るが叩いてもびくともせず、…トリガーを用いて外から攻撃して大丈夫かと誰もが躊躇している最中
- …………クイッ -
❲俺は、貴方達の事を詳しくは知らないし柚紀ちゃんがどんな使命を背負っているかも知らない。だが、……そんな身勝手な事に彼女が犠牲になって良い筈がないって事だけは理解出来る。仮に"その使命…運命を変えられないとしても"………彼女に無理強いをさせるのは間違えだ!!その重要性やその星について語ったり、…それこそ、その星に直接連れて行き現状を見せるとかするべきじゃないんですか?!❳
❲………だから手っ取り早くそのチビを連れ去る為にトリオン兵を、…亜種を作り出してけしかけたが悉く邪魔をしたのはお前達ボーダーだろうがっ!?❳
❲説明もなしに、それも連れ去ろうとした時点で貴方は人としてのマナーがなっていません。そんな相手に彼女は勿論、言実さんや親友である野々村ちゃん……俺だって許容するのは絶対に無理な話だ!!(キイィーン、スチャッ)……貴方達に柚紀ちゃんは渡さない!それでもと言うなら…俺を倒して奪ってみせて下さい!!?❳
❲(ハァ〜)……やはりこうなりましたか、まぁ良いでしょう。(ゴソゴソ…スッ)貴方一人位、簡単に倒して彼女を手に入れさせと頂きます。恨まないで下さいね?先に武器を作り出して敵対心を示したのは君だ、それに対する防衛策な訳だからね(ポーン)❳
自分から離れようとしている柚紀の肩を抱き締め、年上相手だろうとお構いなく自分の考えを述べた上で柚紀を守る為に敵対宣言をし、交戦の構えを取る。対して仕方ないと言わんとばかりの言動を取る土田弟がポケットから何かを取り出し、前方に軽く投げつける。兄も同様の行動を取りその投げたモノが佐鳥には見えたらしく「アレはっ!……大学で見たのと同じだ!!つまり"アレには敵が入っている"の?!?」と口にした瞬間に"卵らしきあの物体"が地面に落ちて割れ
- パキィーン、……ムクムクムク、…シャァー -
- パキィーン、…シュッ。シュシュシュシュ -
《アレはっ!?(スッ……パアァー!…ジャラーン!)嵐山さん!!私からあまり離れちゃ駄目です!?片方はかなり小さいですが、アレはっ!…》
「………何なんですか?アレ??まるで"ヒトと蜘蛛が合体したかの様な姿をしてますが"、…確かあんなの居ましたよね?人魚とかケンタウロスみたいな架空のキャラ的な感じで」
『木虎が言いたいのは恐らく女郎蜘蛛の事だな。因みにアレは女王 と柚紀が名付けた亜種だ。兵隊蟻同様、見た目が元となったモールモッドとかなり掛け離れてしまっておるがな(……やはり嫌な予感は的中しておったか。にしても………"何度お前達は同じ過ちを繰り返すつもりだっ!!?"ソレが居ると言う事は、つまり…)……とにかくアレらが出て来た以上嵐山一人では危険だ!(キイィーン)このトリガーを破壊して援護に向かうぞ!』
『…………あの二人は私達と同じ里の出身者であり一卵性双生児で年齢は私より一つ上だ。幼い頃からトリオン兵みたいな人ならざるモノから狙われていた柚紀を護る"守り人兼世話役"的な存在だったのだよ。主に……黒服で兄であるオロチが前衛・攻撃を担い、白衣を着た弟のダイキが後衛・守備を担当しており、アメとムチも扱いが上手く柚紀との仲も良好で懐いていた。…………"あの時"まではな』
「………あの時とは、ナニを指すのですか?」
《……私達の里では季節毎に何かしらの行事に伴い、神社にて祀り上げていた神様に対して"舞を奉納していました"。その神様の恩恵があってこそ暮らしが成り立っていたと言っても過言ではなく、今後の生活の安定の為にも感謝の気持ちを伝え続ける為に、…その神様に見初められた人が舞っていたのですが……十年程前になるかな?秋の奉納祭が間近に迫ったある日、その舞手が高齢化に伴う体力の衰えや足腰が弱くなったりしたせいで、若い頃の様な踊りが出来なくなってしまったのです。仕方ない事ではありましたが、その方以外で条件を満たす方が居なく、奉納祭が中止になりそうだったのですが………………例外として、まだ幼かった私に白羽の矢が立ってしまったんです》
「!!……以前に聞いた"生贄"のワードがコレに関係する感じなの?でも、柚紀が舞手に選ばれただけで何で事態が変わっちゃうの??」
なにやら中でも同じ様な会話がされているらしく、柚紀と言実が交互に話す様な特殊な流れとなっている。そんな中、ふと土田弟が手元を見て何かに気付いたらしく土田兄に声を掛ければ互いにポケットから何かを取り出して装着し……
❲おや?外にてギャラリーも増えて来たみたいなので、ソチラにも声が届く様にしてあげますよ。ま、見聞きが出来るだけでこの
❲そう言うこったな!?そこで大切に守り育ててきた"神に捧げられる運命を抱く少女"の行く末をただ見ていな!!で、………俺はあの胸糞悪い過去を振り返るのは好きじゃないんでね、歌姫さまの目的は何だ?の質問に答えてやるよ。………お前を手に入れて俺達が支配する星のエネルギー源……マザートリガーを起動運営の為の礎、…生贄になって貰う事だ!元から"その為に産まれてきたんだ"、この国の為じゃなく世話をしてやった俺達への恩返しとして役に立って貰うのも(ニヤリ)罰は当たらないだろう?それにそこには俺達と遜色ない普通のニンゲンだって暮らしている。そいつらが安全に生活する為にも星の安定は必要不可欠、その支えになり得るお前が必要な訳だ❳
「《!!?》」
『…………(やはり狙いはそれだったか。柚紀の体質やトリオン量からして、トリオン兵に捕まれば最後………その国の次の神候補にさせられるのは分かっていたからな)』
どうやらトリオン体の基本装備であるレーダーを用いて言実達がトリガー外に居るのを察知したらしく、悪質な嫌がらせ・見せしめとして会話内容をわざと聞かせる様にしたらしい。同じく顔だがかなり乱暴な言葉使いであり、見た目的にも不良っぽい兄が発した言葉を聞いて柚紀を含めた殆どの者が驚きを隠せない。が、認識の格差が生じており柚紀や木虎は"マザートリガー?"と知識不足で理解が不能な分類であり、迅に関しては"その可能性があったか"と言った感じで驚いている。佐鳥と時枝は認知度合いが不明なのでどう言う意味での反応かを今回は重点を置かずにするとしても…………やはり良い事ではないのは理解出来ている様だ
そして本能的に土田兄弟から離れようと後退る柚紀は震えながら自分の腕を抱きすくめる仕草を取っていた。そして小声で途切れ途切れながらも『いや、……私は、…そんな、……運命にまた…縛られるなんて』と聞こえており……顔は見えないが明らかに良くない状況だと判断出来るが叩いてもびくともせず、…トリガーを用いて外から攻撃して大丈夫かと誰もが躊躇している最中
- …………クイッ -
❲俺は、貴方達の事を詳しくは知らないし柚紀ちゃんがどんな使命を背負っているかも知らない。だが、……そんな身勝手な事に彼女が犠牲になって良い筈がないって事だけは理解出来る。仮に"その使命…運命を変えられないとしても"………彼女に無理強いをさせるのは間違えだ!!その重要性やその星について語ったり、…それこそ、その星に直接連れて行き現状を見せるとかするべきじゃないんですか?!❳
❲………だから手っ取り早くそのチビを連れ去る為にトリオン兵を、…亜種を作り出してけしかけたが悉く邪魔をしたのはお前達ボーダーだろうがっ!?❳
❲説明もなしに、それも連れ去ろうとした時点で貴方は人としてのマナーがなっていません。そんな相手に彼女は勿論、言実さんや親友である野々村ちゃん……俺だって許容するのは絶対に無理な話だ!!(キイィーン、スチャッ)……貴方達に柚紀ちゃんは渡さない!それでもと言うなら…俺を倒して奪ってみせて下さい!!?❳
❲(ハァ〜)……やはりこうなりましたか、まぁ良いでしょう。(ゴソゴソ…スッ)貴方一人位、簡単に倒して彼女を手に入れさせと頂きます。恨まないで下さいね?先に武器を作り出して敵対心を示したのは君だ、それに対する防衛策な訳だからね(ポーン)❳
自分から離れようとしている柚紀の肩を抱き締め、年上相手だろうとお構いなく自分の考えを述べた上で柚紀を守る為に敵対宣言をし、交戦の構えを取る。対して仕方ないと言わんとばかりの言動を取る土田弟がポケットから何かを取り出し、前方に軽く投げつける。兄も同様の行動を取りその投げたモノが佐鳥には見えたらしく「アレはっ!……大学で見たのと同じだ!!つまり"アレには敵が入っている"の?!?」と口にした瞬間に"卵らしきあの物体"が地面に落ちて割れ
- パキィーン、……ムクムクムク、…シャァー -
- パキィーン、…シュッ。シュシュシュシュ -
《アレはっ!?(スッ……パアァー!…ジャラーン!)嵐山さん!!私からあまり離れちゃ駄目です!?片方はかなり小さいですが、アレはっ!…》
「………何なんですか?アレ??まるで"ヒトと蜘蛛が合体したかの様な姿をしてますが"、…確かあんなの居ましたよね?人魚とかケンタウロスみたいな架空のキャラ的な感じで」
『木虎が言いたいのは恐らく女郎蜘蛛の事だな。因みにアレは