84.夜想の曲〜夜を共に明かしませんか?〜(149.
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〜 大学にあるシェルター内 〜
あれから薄暗く人もそれなりに居る空間に小佐野は居た。高校生な自分と知り合いな大学生がボーダー関係者以外には居ないので、暫くは一人と覚悟をしていたが……フブキに助けられ、柚紀に傷を癒やして貰った女子大学生の二人も同じシェルターに避難しており、その二人は何と夏休み中に開催された歓迎会に使用したお店でアルバイトをしていたあの二人だったのだ。更にC級シューターの青年とも顔見知りだったらしく、意外と居心地は悪くなくそこまで心細くはならなかった。………例の電力強盗騒動によりシェルター内が薄暗くなったのと同時にドアも開かなくなり、妨害型の影響で全員の携帯が使えなく一時期騒然としたが"騒いでも仕方ない・今は救助を待とう"と周囲は落ち着き………疲弊やら落胆している。因みに最低限の飲食物や防寒用の毛布は人数分支給されており、地味にお手洗いは内部に完備されているので雰囲気は微妙だが環境はさほど悪くはない。……そんな中、今何時か気になり小佐野は柚紀の携帯を取り出して時間を確認する。…自分のは運悪く充電が切れてしまい使えないので渋々、と言った感じでディスプレイを見て……ある事に気づく
「(あれ?電波が復活してる??……でも(キョロキョロ)……何人か同じ様に携帯を見てるけど、これと言った反応はしてないよね?………この携帯だけ、使えるの?まぁ言実さんや冬島さんが手を加えているらしいから不思議じゃないか?)(……ヴーヴー、ヴーヴー)!!えっと、電話?相手は……諏訪さん?!…………………(pi)……もしもし?」
《もしもしおサノ先輩?柚紀です!えっと、……まだ大学構内のシェルター内に居ますか?》
「(チラッ……コソッ)うん、そうだよ。ただ、………理由は分からないけど出入り口が開かなくて閉じ込められてる感じなの。……何とかならないかな?こうやって連絡してきたって事は"もう外は安全"なんだよね?」
携帯の機能が復活しており、そしてタイミング良く着信が入り相手が自分も知っているのでとりあえず出てみる。すると電話先の相手はこの携帯の本来の持ち主の柚紀だったので、一先ず訊ねられた事を話す。……意外と心細かったらしく更には相手が柚紀で歌声だけじゃなくても、不思議と少女の声には癒やしの…緊張や不安を取り除く効果があるのか小佐野も肩肘貼らずに素直になっていた。そして幾つか指示を受ければ持っている鞄を物色後、自分も所持していたトリガーホルダーにてオペレーター姿に換装。出入り口に移動して近づきそれなりの歳であろう御仁……大学講師に話し掛ける
「すみません、私ボーダーB級チーム・諏訪隊オペレーターを務める小佐野と申します。今(トントン)仲間から通信が入りまして、外の安全が確認出来たので"市民が興味本位で外を徘徊するのを防ぐ為に全シェルターに施されたロック"を解除しますので、そこを避けてもらえませんか?」
「!!諏訪の?……あぁ、構わないよ。…………所で君、見た感じ高校生だよね?どうして此処に??」
「えっと………諏訪さんにご飯奢ってもらう約束してたんですが金欠で、安い大学の学食を奢って貰ってたら……あーなって。私は基地に行かないと何も出来ないから大人しく避難してろって言われました。(…スッ、- ガチャン -)……よし!開いたかな?…あ、先ずは私から出てますね。じゃないと入口付近に待機している隊員に押し戻される可能性があるので、焦らずゆっくり出て来て下さい」
やはり諏訪を見知っているらしく、すんなりドア前を小佐野に明け渡す。……いつの日か風間から貰ったあのインカムは電波を飛ばして通話が出来る代物でもあったらしく、そこからの指示に従い柚紀の携帯をドア横の機械に翳せば解除音が鳴り、周囲の人が"これで出られる"と歓喜して騒がしくなる中、小佐野が事故防止の一手間を加えて先頭を歩く。そしてドアを開けても直接外には通じず、此処のシェルターは地下に作られていたので少しの廊下と階段を登り、外に出れば……
「おっ?!出て来たな!お〜い小佐野こっちだー!!?(フリフリ)」
「よ、米屋に三輪っ?!えっ??何でアンタ達が此処に居るのさ???」
「ん?………………秀次が無理をして調子が悪くなってたのを柚紀ちゃんが見抜いてさ、姐さんの指示で昨日病院に行ったんだよ。あ、俺はちゃんと行くか見張る為に同行してた訳ね。で、……アレだろ?秀次は普通に戦闘に参戦する気満々だったが、それを見越していた姐さんから【加古さんの手伝いをするのは許可するが、前線での戦闘は許可出来ない】って言われて…そんな感じだ」
私服姿の米屋と三輪が少し離れていた所に待っており、他にも加古をはじめとした大学生隊員も居るが後続の学生を相手にするだろうと素直に同級生二人の側に。そして賑やかになって来た頃に、別行動をしていたらしい諏訪が合流。小佐野の側に行けば「大丈夫だったか?一人にさせて悪かったな」と声を掛けられ「私は柚紀ちゃんじゃないから平気ヘイキ!!で、……その柚紀ちゃんは?来てるよね??電話先に"後程お迎えに行きます"って言ってたけど???」と容赦ない質問攻めをする。すると「コッチだ」と再び歩き出すので追随。(面白そうだなと思った米屋も便乗、三輪は引っ張られ強制的に連行)
そして館内を暫く歩き、………屋上に通じる扉を開けば
〜 もしも今すべてがうまくなんて いかない 負けそうになる時だって
瞳を閉じれば 心から 世界が 見えてくる 〜
「「「………歌?」」」
「あぁ。さっき鶴ヶ峰が説明した通り、シェルターの出入り口にはロックが掛かっている状態何だが……そこそこの数が設置してあるせいでイチイチ全てを回るのは骨が折れるだろ?………コッチも後始末やら分析で精一杯で人を派遣する余裕がないし、解除コードを知っているのは一部の人間だけだ。でだ……避難グッズには"携帯ラジオ"を入れている奴が意外と多いんだよな〜。特に今回は妨害型の出現で一部のシェルター内じゃ携帯が使えなかったから高確率で使っている。……それを逆手に取って【鶴ヶ峰の歌でロックを解除させよう】って魂胆だ。タネは……俺はよく分かんねぇが市河や巽の姐さんがどうにかしたらしい。因みに小佐野に連絡したのは"避難グッズ常備している学生はいねぇ"そう思ったからなのが一番の要因だな」
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〜 大学にあるシェルター内 〜
あれから薄暗く人もそれなりに居る空間に小佐野は居た。高校生な自分と知り合いな大学生がボーダー関係者以外には居ないので、暫くは一人と覚悟をしていたが……フブキに助けられ、柚紀に傷を癒やして貰った女子大学生の二人も同じシェルターに避難しており、その二人は何と夏休み中に開催された歓迎会に使用したお店でアルバイトをしていたあの二人だったのだ。更にC級シューターの青年とも顔見知りだったらしく、意外と居心地は悪くなくそこまで心細くはならなかった。………例の電力強盗騒動によりシェルター内が薄暗くなったのと同時にドアも開かなくなり、妨害型の影響で全員の携帯が使えなく一時期騒然としたが"騒いでも仕方ない・今は救助を待とう"と周囲は落ち着き………疲弊やら落胆している。因みに最低限の飲食物や防寒用の毛布は人数分支給されており、地味にお手洗いは内部に完備されているので雰囲気は微妙だが環境はさほど悪くはない。……そんな中、今何時か気になり小佐野は柚紀の携帯を取り出して時間を確認する。…自分のは運悪く充電が切れてしまい使えないので渋々、と言った感じでディスプレイを見て……ある事に気づく
「(あれ?電波が復活してる??……でも(キョロキョロ)……何人か同じ様に携帯を見てるけど、これと言った反応はしてないよね?………この携帯だけ、使えるの?まぁ言実さんや冬島さんが手を加えているらしいから不思議じゃないか?)(……ヴーヴー、ヴーヴー)!!えっと、電話?相手は……諏訪さん?!…………………(pi)……もしもし?」
《もしもしおサノ先輩?柚紀です!えっと、……まだ大学構内のシェルター内に居ますか?》
「(チラッ……コソッ)うん、そうだよ。ただ、………理由は分からないけど出入り口が開かなくて閉じ込められてる感じなの。……何とかならないかな?こうやって連絡してきたって事は"もう外は安全"なんだよね?」
携帯の機能が復活しており、そしてタイミング良く着信が入り相手が自分も知っているのでとりあえず出てみる。すると電話先の相手はこの携帯の本来の持ち主の柚紀だったので、一先ず訊ねられた事を話す。……意外と心細かったらしく更には相手が柚紀で歌声だけじゃなくても、不思議と少女の声には癒やしの…緊張や不安を取り除く効果があるのか小佐野も肩肘貼らずに素直になっていた。そして幾つか指示を受ければ持っている鞄を物色後、自分も所持していたトリガーホルダーにてオペレーター姿に換装。出入り口に移動して近づきそれなりの歳であろう御仁……大学講師に話し掛ける
「すみません、私ボーダーB級チーム・諏訪隊オペレーターを務める小佐野と申します。今(トントン)仲間から通信が入りまして、外の安全が確認出来たので"市民が興味本位で外を徘徊するのを防ぐ為に全シェルターに施されたロック"を解除しますので、そこを避けてもらえませんか?」
「!!諏訪の?……あぁ、構わないよ。…………所で君、見た感じ高校生だよね?どうして此処に??」
「えっと………諏訪さんにご飯奢ってもらう約束してたんですが金欠で、安い大学の学食を奢って貰ってたら……あーなって。私は基地に行かないと何も出来ないから大人しく避難してろって言われました。(…スッ、- ガチャン -)……よし!開いたかな?…あ、先ずは私から出てますね。じゃないと入口付近に待機している隊員に押し戻される可能性があるので、焦らずゆっくり出て来て下さい」
やはり諏訪を見知っているらしく、すんなりドア前を小佐野に明け渡す。……いつの日か風間から貰ったあのインカムは電波を飛ばして通話が出来る代物でもあったらしく、そこからの指示に従い柚紀の携帯をドア横の機械に翳せば解除音が鳴り、周囲の人が"これで出られる"と歓喜して騒がしくなる中、小佐野が事故防止の一手間を加えて先頭を歩く。そしてドアを開けても直接外には通じず、此処のシェルターは地下に作られていたので少しの廊下と階段を登り、外に出れば……
「おっ?!出て来たな!お〜い小佐野こっちだー!!?(フリフリ)」
「よ、米屋に三輪っ?!えっ??何でアンタ達が此処に居るのさ???」
「ん?………………秀次が無理をして調子が悪くなってたのを柚紀ちゃんが見抜いてさ、姐さんの指示で昨日病院に行ったんだよ。あ、俺はちゃんと行くか見張る為に同行してた訳ね。で、……アレだろ?秀次は普通に戦闘に参戦する気満々だったが、それを見越していた姐さんから【加古さんの手伝いをするのは許可するが、前線での戦闘は許可出来ない】って言われて…そんな感じだ」
私服姿の米屋と三輪が少し離れていた所に待っており、他にも加古をはじめとした大学生隊員も居るが後続の学生を相手にするだろうと素直に同級生二人の側に。そして賑やかになって来た頃に、別行動をしていたらしい諏訪が合流。小佐野の側に行けば「大丈夫だったか?一人にさせて悪かったな」と声を掛けられ「私は柚紀ちゃんじゃないから平気ヘイキ!!で、……その柚紀ちゃんは?来てるよね??電話先に"後程お迎えに行きます"って言ってたけど???」と容赦ない質問攻めをする。すると「コッチだ」と再び歩き出すので追随。(面白そうだなと思った米屋も便乗、三輪は引っ張られ強制的に連行)
そして館内を暫く歩き、………屋上に通じる扉を開けば
〜 もしも今すべてがうまくなんて いかない 負けそうになる時だって
瞳を閉じれば 心から 世界が 見えてくる 〜
「「「………歌?」」」
「あぁ。さっき鶴ヶ峰が説明した通り、シェルターの出入り口にはロックが掛かっている状態何だが……そこそこの数が設置してあるせいでイチイチ全てを回るのは骨が折れるだろ?………コッチも後始末やら分析で精一杯で人を派遣する余裕がないし、解除コードを知っているのは一部の人間だけだ。でだ……避難グッズには"携帯ラジオ"を入れている奴が意外と多いんだよな〜。特に今回は妨害型の出現で一部のシェルター内じゃ携帯が使えなかったから高確率で使っている。……それを逆手に取って【鶴ヶ峰の歌でロックを解除させよう】って魂胆だ。タネは……俺はよく分かんねぇが市河や巽の姐さんがどうにかしたらしい。因みに小佐野に連絡したのは"避難グッズ常備している学生はいねぇ"そう思ったからなのが一番の要因だな」