84.夜想の曲〜夜を共に明かしませんか?〜(149.
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それから主に遠征メンバーが変わり代わり柚紀の元にやって来ては、他愛のない話をした後に流石に疲れているらしく仮眠室へと向かうのを見送るのを数回繰り返し、国近・宇佐美のオペレーター二人を見送った頃には天体観測目的の隊員はほぼ屋上から退場していた。まだ数人残っては居るがあまり話した事のない人ばかりで、あちらもコチラに近付かない様にしている様子だ。そんな中、東が三人の側へ
「済まないが鶴ヶ峰、まだ起きていれそうなら暫く任せても大丈夫か?……流石に昨日の今日で俺も疲れているみたいだから少し横になってくる。そろそろ交代で諏訪が代わりに来る筈だ。……(チラッ)佐鳥達が居るとは言え向こうが年上だからな、やはりストッパーは居るに越した事はないだろう」
「あ〜……まぁこんな綺麗で可愛い柚紀ちゃんと星降る夜に仲良くなりたいな〜的な事を男でも考えなくもないですよね〜。大丈夫ですよ東さん!!そろそろ嵐山さんもコッチに合流するって連絡が来てますから安心して下さい!!!」
「今日は【勉強会とスナイパー達の指揮取り】で苦労されたのは分かりますが、昨日はナニか疲れる様な事があったんですか?………あ、別に説明は無くて大丈夫です。どうせ…柚紀さんも知っている事な気がしますからソチラから聞きますので、東さんはゆっくり休んで下さい」
「…………………………大丈夫か?本当に」
『あはは。……まぁ、過ぎた事なので大丈夫かと。私はまだ平気ですから東さんは気にせずゆっくり休んで下さい、シロや陽菜さんはまだ起きているみたいだから何かあってもどうにかしますので!!』
少し懸念材料はあるが柚紀が大丈夫と言うならと東が屋上を後にするのと入れ違いに、嵐山・木虎・綾辻の三人に諏訪隊三人が屋上に現れる。……黒トリガーのトリオン体を改めて見て見惚れている笹森を他所に、温かい飲み物と軽食を追加で持参した女子二人と談笑する柚紀。そんな中、諏訪が何かを差し出して来たので反射的に受け取り……首を傾げる
『これって……インカム?でも諏訪さん、コレも通信機能付いてますから要りませんよ??』
「うんなの知ってるぜ?が、コレは通信目的に持ってきたんじゃねぇ。……これも"シルバーブレットの一種"でコレを装着して歌えば【かなりのトリオン放出が防げる】らしいぜ。どうせ(トントン)…その大層な飾りで分かりづらいが痣は消えたんだろ?そうすれば"反動で歌いたくなるんじゃねぇか"ってつる姐が用意していた一つ、らしい。今回はマイクスタイルになったが今後は"ブレスレットタイプ"でほぼ身に着けれる様にするんだとさ。……あの時計はもう要らねぇだろうし、その石は………暫くはまたラボ預かりになりそうだからな」
「えっ?!ですが諏訪さん、コレは柚紀先輩にしか扱えない代物ですよ?それを抜きにしても、……誕生日プレゼントを他人にとやかくされるのは少なくとも私は頑固拒否します!!だから、先輩も嫌ならイヤと仰るべきです!!それが普通ですから!」
『………大丈夫だよ藍ちゃん、心配してくれて有難うね(ナデナデ)……確かに手元から離れるのは不安だけど、今までも四六時中身に付けていた訳じゃないから平気。流石にエンジニアの人だって、大切な戦力である黒トリガーを邪険に扱ったりはしないよ絶対に。それに……もう名前を付けたら"呼べば応えてくれる"そんな気がするから(ニコッ)』
と、先を見越して言実が用意していたモノを受け取り、諏訪の言い分に憤慨する木虎を諌めつつ"じゃあ遠慮なく"と言った感じに歌う準備をする。ちゃっかりタブレットを持参していた綾辻と一緒に曲を選んでいる一方で、嵐山は合流が遅れた理由を二人に説明していた
「えっ?!……おれ達のA級昇格が確定したんですか?ですが嵐山さん、……おれ、まだスコーピオンのポイントは規定値を達していないですよ?木虎は………分かりませんが」
「それはそうなんだが、どうやら【今回みたいなネイバーによる侵略にて活躍・貢献した隊員には何かしらの報酬を出す】と元から上層部は決めていたらしくてその報酬が【臨時ボーナスと個人ポイント】との事だ。どの位貰えるかは不明だが、巽さんから"これだけ活躍したんだから文句無しで条件は満たされる筈!"と太鼓判されたから間違えないだろうさ!!?」
「ヒナ姐がそう言うなら間違えないですね!そうなれば……(ピコーン!)あっ、そうだ!!(クルッ)柚紀ちゃん柚紀ちゃん!!A級昇格祝に一曲歌って欲しいな〜!出来ればイマココで〜!!?(タタタタタタタタ…)」
「えっ?!?!!ちょっ、さ、佐鳥何言ってるのさっ!!A級昇格ってのも気になるけど……こんな時に鶴ヶ峰が歌うのは、えっと…兎に角良くないって!?(ダッ!!)」
情報源が巽ならと"唯一条件を満たしていなかった可能性のある"時枝はホッと安堵し、佐鳥はお祝い・頑張ったご褒美として完全復帰した柚紀に駆け寄りながら歌を所望する。……あの時にリクエスト出来なかった分のリベンジの意味合いも込めて。そんな佐鳥の発言にやっと落ち着きを取り戻してきた笹森が、半分ぐらい理解してないが時間帯と今は非常事態であると認識しており……聞きたくないと言えば嘘になるが"今でないと駄目ではないだろう"と思い、同じく駆け寄り止めようとする
そして佐鳥が駆け寄ってきたタイミングで選曲が完了し『えっと、……何でも良いかな?久し振りだから好きな曲……声が戻ったら歌いたいって思っていたのをがあるんだけど、それでも大丈夫?』と問われ、確かにまだ黒トリガーに不慣れで本調子じゃないのかもと考えて「今日はそれで良いよ、でも今度暇な時にはオレのリクエストに答えてくれたら嬉しいな〜!!」この様な内容を笑顔付きで解答。……その表情を見てほんのり顔を赤くなるのを自覚し、トリオン体による"自動視覚支援"で見られると勘違いして『じ、じゃあぶつからない為にもちょっと距離を開けるね』とさり気なく距離を取り、呼吸を整える。……殆どがリズムに乗ってくると身体が動く癖を知っているメンバーばかりなので疑問に思うモノは居なかった。が
「綾辻先輩、何故柚紀先輩自ら距離を取ったのでしょうか?先輩達だってトリオン体ですからアチラが避けた方がナニかと効率や、……(チラリ)安全性が宜しいのでは?」
「(クスッ)確かに藍ちゃんな言う事や心配するのは分かるよ?……実はね少し前まで"視界支援がオートで発動する"そんな機能がトリオン体には仕込まれていたんだけど、【生身とほぼ同じ様な感覚や仕様にしないと生活面もだが、トリオン体活動にも支障が出る】って研究結果を元に、九月頃から少しずつ改善していってたの。で、柚紀ちゃんは【自分はこうだが他の人は勝手に暗視効果が適応される】って勘違いしてるみたい。でも、少し考えれば【街灯の光がなくても天気さえ良ければ夜空の星々の光だけで十分周囲は見えるし、暗視効果があると星は殆ど見えない】事に気づけそうだけど、……楽しくて忘れちゃったのかしら?後、他の隊員さん達が居るのが丁度"風下"で喫煙中の諏訪さんが居るから、ソッチの心配も不要だよ」
「済まないが鶴ヶ峰、まだ起きていれそうなら暫く任せても大丈夫か?……流石に昨日の今日で俺も疲れているみたいだから少し横になってくる。そろそろ交代で諏訪が代わりに来る筈だ。……(チラッ)佐鳥達が居るとは言え向こうが年上だからな、やはりストッパーは居るに越した事はないだろう」
「あ〜……まぁこんな綺麗で可愛い柚紀ちゃんと星降る夜に仲良くなりたいな〜的な事を男でも考えなくもないですよね〜。大丈夫ですよ東さん!!そろそろ嵐山さんもコッチに合流するって連絡が来てますから安心して下さい!!!」
「今日は【勉強会とスナイパー達の指揮取り】で苦労されたのは分かりますが、昨日はナニか疲れる様な事があったんですか?………あ、別に説明は無くて大丈夫です。どうせ…柚紀さんも知っている事な気がしますからソチラから聞きますので、東さんはゆっくり休んで下さい」
「…………………………大丈夫か?本当に」
『あはは。……まぁ、過ぎた事なので大丈夫かと。私はまだ平気ですから東さんは気にせずゆっくり休んで下さい、シロや陽菜さんはまだ起きているみたいだから何かあってもどうにかしますので!!』
少し懸念材料はあるが柚紀が大丈夫と言うならと東が屋上を後にするのと入れ違いに、嵐山・木虎・綾辻の三人に諏訪隊三人が屋上に現れる。……黒トリガーのトリオン体を改めて見て見惚れている笹森を他所に、温かい飲み物と軽食を追加で持参した女子二人と談笑する柚紀。そんな中、諏訪が何かを差し出して来たので反射的に受け取り……首を傾げる
『これって……インカム?でも諏訪さん、コレも通信機能付いてますから要りませんよ??』
「うんなの知ってるぜ?が、コレは通信目的に持ってきたんじゃねぇ。……これも"シルバーブレットの一種"でコレを装着して歌えば【かなりのトリオン放出が防げる】らしいぜ。どうせ(トントン)…その大層な飾りで分かりづらいが痣は消えたんだろ?そうすれば"反動で歌いたくなるんじゃねぇか"ってつる姐が用意していた一つ、らしい。今回はマイクスタイルになったが今後は"ブレスレットタイプ"でほぼ身に着けれる様にするんだとさ。……あの時計はもう要らねぇだろうし、その石は………暫くはまたラボ預かりになりそうだからな」
「えっ?!ですが諏訪さん、コレは柚紀先輩にしか扱えない代物ですよ?それを抜きにしても、……誕生日プレゼントを他人にとやかくされるのは少なくとも私は頑固拒否します!!だから、先輩も嫌ならイヤと仰るべきです!!それが普通ですから!」
『………大丈夫だよ藍ちゃん、心配してくれて有難うね(ナデナデ)……確かに手元から離れるのは不安だけど、今までも四六時中身に付けていた訳じゃないから平気。流石にエンジニアの人だって、大切な戦力である黒トリガーを邪険に扱ったりはしないよ絶対に。それに……もう名前を付けたら"呼べば応えてくれる"そんな気がするから(ニコッ)』
と、先を見越して言実が用意していたモノを受け取り、諏訪の言い分に憤慨する木虎を諌めつつ"じゃあ遠慮なく"と言った感じに歌う準備をする。ちゃっかりタブレットを持参していた綾辻と一緒に曲を選んでいる一方で、嵐山は合流が遅れた理由を二人に説明していた
「えっ?!……おれ達のA級昇格が確定したんですか?ですが嵐山さん、……おれ、まだスコーピオンのポイントは規定値を達していないですよ?木虎は………分かりませんが」
「それはそうなんだが、どうやら【今回みたいなネイバーによる侵略にて活躍・貢献した隊員には何かしらの報酬を出す】と元から上層部は決めていたらしくてその報酬が【臨時ボーナスと個人ポイント】との事だ。どの位貰えるかは不明だが、巽さんから"これだけ活躍したんだから文句無しで条件は満たされる筈!"と太鼓判されたから間違えないだろうさ!!?」
「ヒナ姐がそう言うなら間違えないですね!そうなれば……(ピコーン!)あっ、そうだ!!(クルッ)柚紀ちゃん柚紀ちゃん!!A級昇格祝に一曲歌って欲しいな〜!出来ればイマココで〜!!?(タタタタタタタタ…)」
「えっ?!?!!ちょっ、さ、佐鳥何言ってるのさっ!!A級昇格ってのも気になるけど……こんな時に鶴ヶ峰が歌うのは、えっと…兎に角良くないって!?(ダッ!!)」
情報源が巽ならと"唯一条件を満たしていなかった可能性のある"時枝はホッと安堵し、佐鳥はお祝い・頑張ったご褒美として完全復帰した柚紀に駆け寄りながら歌を所望する。……あの時にリクエスト出来なかった分のリベンジの意味合いも込めて。そんな佐鳥の発言にやっと落ち着きを取り戻してきた笹森が、半分ぐらい理解してないが時間帯と今は非常事態であると認識しており……聞きたくないと言えば嘘になるが"今でないと駄目ではないだろう"と思い、同じく駆け寄り止めようとする
そして佐鳥が駆け寄ってきたタイミングで選曲が完了し『えっと、……何でも良いかな?久し振りだから好きな曲……声が戻ったら歌いたいって思っていたのをがあるんだけど、それでも大丈夫?』と問われ、確かにまだ黒トリガーに不慣れで本調子じゃないのかもと考えて「今日はそれで良いよ、でも今度暇な時にはオレのリクエストに答えてくれたら嬉しいな〜!!」この様な内容を笑顔付きで解答。……その表情を見てほんのり顔を赤くなるのを自覚し、トリオン体による"自動視覚支援"で見られると勘違いして『じ、じゃあぶつからない為にもちょっと距離を開けるね』とさり気なく距離を取り、呼吸を整える。……殆どがリズムに乗ってくると身体が動く癖を知っているメンバーばかりなので疑問に思うモノは居なかった。が
「綾辻先輩、何故柚紀先輩自ら距離を取ったのでしょうか?先輩達だってトリオン体ですからアチラが避けた方がナニかと効率や、……(チラリ)安全性が宜しいのでは?」
「(クスッ)確かに藍ちゃんな言う事や心配するのは分かるよ?……実はね少し前まで"視界支援がオートで発動する"そんな機能がトリオン体には仕込まれていたんだけど、【生身とほぼ同じ様な感覚や仕様にしないと生活面もだが、トリオン体活動にも支障が出る】って研究結果を元に、九月頃から少しずつ改善していってたの。で、柚紀ちゃんは【自分はこうだが他の人は勝手に暗視効果が適応される】って勘違いしてるみたい。でも、少し考えれば【街灯の光がなくても天気さえ良ければ夜空の星々の光だけで十分周囲は見えるし、暗視効果があると星は殆ど見えない】事に気づけそうだけど、……楽しくて忘れちゃったのかしら?後、他の隊員さん達が居るのが丁度"風下"で喫煙中の諏訪さんが居るから、ソッチの心配も不要だよ」