83.観兵式の曲〜夢に向かって一歩前進〜(148.
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さて、円盤下にて戦闘をしていた風間隊だが、豪快な狙撃音と空から敵が降ってくればソチラに意識が向くのは当たり前で、あらかた地上の敵を片付けたのを確認してから上を見上げていた。そして狙撃を逃れた俊敏型が地面に着地する前に斬り捨てつつ、佐鳥と時枝に抱えられた状態で降りてきた柚紀に菊地原が駆け寄ってくる
「(タタタタタッ……ピタッ、…ナデナデ)泣くの我慢出来てエラいエラい。君、落下の際に感じるあの妙な感覚が嫌いというか苦手でしょ?前、半泣きしつつ思いっきり叫びながら落ちて来たもんね〜。(ナデナデ)……自分が取り乱せば、リンクしている人に悪影響が出ないとも限らないし、今回はぶっつけ本番で"自分のせいでどんな事が起きるか未知数"って考える気持ちは分かるよ?だからこそ……………(ピタッ、…ジロッ)もう少し考えなよ佐鳥、鶴ヶ峰はそこまで高い所が得意じゃの…知ってるでしょ?」
「うっ!?で、でもアレは…さっきのは多分この選択が一番最善だよ?!遠方にバンダー集団が居る以上、あの中に洗脳型が居たら柚紀ちゃんもだけど全員が負傷したら一発アウトだろ?!あの時、風圧とか凄くて見動き殆ど出来なかったんだからね!!?って、……(ジー)もしかして柚紀ちゃん、今も涙目だったりする??それは一大事だ!!えっと…(ゴソゴソ…)ジャ~ン!!今日はちゃんとハンカチ持ってきたから涙拭いてあげるよ!………多分"怖くてマイクを強く握り締めちゃって両手とも離れない"でしょ?ってな訳で、ちょっと失礼しますよ〜(スススッ)」
『ふへあっ?!?だ、大丈夫だよっ?!泣いてない、泣いてないからっ!!そりゃあまぁ……泣きそうにはなったけど、菊地原くんが近くに居るのは分かっていたから耳傷めないか心配だったし…後、その……(モジモジ)(二人が側に居たから平気だったって、…恥ずかしくてちょっと言えないかな?)』
「…………………若干涙声だよ?泣き顔なんて色んな人に何度も見られてるでしょ?今更取り繕う必要なくない?(やっぱりこんな格好でもトリオン体には変わりないみたいだね。でも使い慣れてないせいか……前みたいに思考漏れてる。コレって普通のトリオン体みたいに調整出来るのかな?)」
色々我慢している柚紀を宥めながら、円盤が消えた理由は持ち前の聴覚で把握済みな菊地原がキツめの言動を佐鳥に向ける。が、佐鳥も"状況や自分なりに考えての行動"だと反論。その際に喧嘩腰のやり取りをしていたら必ず割り込んで来る柚紀が静かな事に疑問を抱いた佐鳥が【泣いているのが周囲にバレない様にしているのでは?】と勘繰り、理由を話した上で顔を拝見しようとする。これに対して平気だと告げる柚紀だが、菊地原に鋭い指摘をされて逃げ道を塞がれてしまい、渋々抵抗を諦める。そして
- …………パサッ -
「…………………えっ?た、確かに涙目だけどさ……"目が真っ赤になる"のは流石にない、よね?えっ?えっと………柚紀は痛く、ないの?」
『えっ?目??…(パチパチ)……うん、痛くないよ?……………あっ!?当真先輩が"無闇にベール剥ぎ取られたりするなよ?"って意味不明な事を言ってた理由ってもしかしてコレかな?でも何で???』
「(ザシュッ、キイィーン……スチャッ)……多分だけど"市河さんとリンクしているから"じゃない?君が一定ライン以上のトリオンを使用した際に髪色が変わるのと同じ原理で、"周囲に今の現状を理解してもらう"的な。違うかな市河さん?…❲ま、まぁ……そんな、感じ、かな?❳……市河さん??」
ベールの下から現れた柚紀の顔は通常のトリオン体と大差ない筈が、一箇所だけ大きく異なっていた。それは【左眼が風間やシロみたいな紅い瞳に変色していた】のだ。流石にこれは耳では分からず菊地原も驚きを露わにする中、周囲を警戒していた時枝が近寄ってきていた敵を始末して話に合流。赤眼で今の現状的に一番可能性がある理由を瞬時に判断して、答えを知っていそうなシロに訊ねる。すると返事は返ってきたが、かなり弱々しい声なのが気になり柚紀からも呼び掛ける。すると……
- ナンデ、アイツノソバニイルノハオレジャナインダ?アノフタリトナニガチガウンダ!? -
- ワカッテイル、ドリョクダケジャ"コエレナイカベ"ガアルノハ。ジャア、アタシハ……ナニヲモクヒョウニシテツヨクナレバイイノ? -
- オレハ…… -
- ボクハ…… -
- ワタシハ…… -
『っ!?!!!こ、コレはっ!!い、イヤッ!?ヤメてっ!!?入ってこないでっ!!?聞きたくないっ!!?……嫌だっ!!!?(ペタン!……ガタガタブルブル)』
「「「柚紀っ!!?/鶴ヶ峰っ?!?」」」
「ユズっ?!(シュッ…ガキィーン!)……チッ!切れ味が悪くなってやがる!?……おいシロ、どうなってるんだ!?」
❲野々村ちゃん、宇佐美です!……本来なら始めましてだけど、それはまた改めて話すとして……今、市河ちゃんは"独自と通常回線を並行して使っているのと、一部の隊員が洗脳トリガーを引いちゃってネガティブ思考が逆流してきてその対処に追われて"……歌が、歌姫が中断されちゃったせいで処理が追い付いてないの!?このままじゃっ!?❳
❲かと言って回線を切断は無理だから歌姫ちゃんに歌ってもらうしかないけど、……その子だって洗脳被害者だから恐らく"現状以上にその場が安心安全と認知しないと"続きを歌うのは……って、このタイミングで敵の悪足掻きでレーダーが乱れたー!!(カタカタカタカタカタカタ…ダン!)…ゲッ!?土竜急接近中!?直ぐに回避行動に入って!!?❳
繋がっているが故の弊害が出てしまい、女子二人が苦痛を訴え対処が難しい状況となり現場は更に騒然となる。B級合同チームも苦戦を強いられており、前線崩壊するのも時間の問題………は、知らないフブキは"今の自分に出来る事"を考えた末に…宇佐美にあるお願いをする
一方で柚紀は三人に庇われて何とか無傷ではあるが、実際に聞こえる訳では無いが反射的に耳を塞いで"全てを拒絶するかの様に"能力を用いてオトをシャットダウンし、完全に殻の中に閉じ籠もる事態となり、懸命に声を掛ける佐鳥の声すら届いていない。………そんな心が折れかけている少女に届いたのは…
《………柚紀よ、他人の戯言や悩みに耳を傾けるな。それは大きな独り言であり、お前に向けられた言葉でもお前に対して発している訳でもない。他人は他人、お前はお前だ。感情移入し過ぎるな、でなければ己を見失うぞ?》
❲もぅ、それが出来ないから苦しんでいるんですよ?!言実さんみたいに何でも割り切れる子じゃないんだから柚紀ちゃんは。…………大丈夫だよ柚紀ちゃん、確かに状況は悪化したけど"まだサイアクじゃない"。……君が今まで行って来た言動が、繋がった縁が…君を最善の未来に導いてくれる。何事も無駄な事はない、……全てはより良い未来への布石なんだから❳
「(タタタタタッ……ピタッ、…ナデナデ)泣くの我慢出来てエラいエラい。君、落下の際に感じるあの妙な感覚が嫌いというか苦手でしょ?前、半泣きしつつ思いっきり叫びながら落ちて来たもんね〜。(ナデナデ)……自分が取り乱せば、リンクしている人に悪影響が出ないとも限らないし、今回はぶっつけ本番で"自分のせいでどんな事が起きるか未知数"って考える気持ちは分かるよ?だからこそ……………(ピタッ、…ジロッ)もう少し考えなよ佐鳥、鶴ヶ峰はそこまで高い所が得意じゃの…知ってるでしょ?」
「うっ!?で、でもアレは…さっきのは多分この選択が一番最善だよ?!遠方にバンダー集団が居る以上、あの中に洗脳型が居たら柚紀ちゃんもだけど全員が負傷したら一発アウトだろ?!あの時、風圧とか凄くて見動き殆ど出来なかったんだからね!!?って、……(ジー)もしかして柚紀ちゃん、今も涙目だったりする??それは一大事だ!!えっと…(ゴソゴソ…)ジャ~ン!!今日はちゃんとハンカチ持ってきたから涙拭いてあげるよ!………多分"怖くてマイクを強く握り締めちゃって両手とも離れない"でしょ?ってな訳で、ちょっと失礼しますよ〜(スススッ)」
『ふへあっ?!?だ、大丈夫だよっ?!泣いてない、泣いてないからっ!!そりゃあまぁ……泣きそうにはなったけど、菊地原くんが近くに居るのは分かっていたから耳傷めないか心配だったし…後、その……(モジモジ)(二人が側に居たから平気だったって、…恥ずかしくてちょっと言えないかな?)』
「…………………若干涙声だよ?泣き顔なんて色んな人に何度も見られてるでしょ?今更取り繕う必要なくない?(やっぱりこんな格好でもトリオン体には変わりないみたいだね。でも使い慣れてないせいか……前みたいに思考漏れてる。コレって普通のトリオン体みたいに調整出来るのかな?)」
色々我慢している柚紀を宥めながら、円盤が消えた理由は持ち前の聴覚で把握済みな菊地原がキツめの言動を佐鳥に向ける。が、佐鳥も"状況や自分なりに考えての行動"だと反論。その際に喧嘩腰のやり取りをしていたら必ず割り込んで来る柚紀が静かな事に疑問を抱いた佐鳥が【泣いているのが周囲にバレない様にしているのでは?】と勘繰り、理由を話した上で顔を拝見しようとする。これに対して平気だと告げる柚紀だが、菊地原に鋭い指摘をされて逃げ道を塞がれてしまい、渋々抵抗を諦める。そして
- …………パサッ -
「…………………えっ?た、確かに涙目だけどさ……"目が真っ赤になる"のは流石にない、よね?えっ?えっと………柚紀は痛く、ないの?」
『えっ?目??…(パチパチ)……うん、痛くないよ?……………あっ!?当真先輩が"無闇にベール剥ぎ取られたりするなよ?"って意味不明な事を言ってた理由ってもしかしてコレかな?でも何で???』
「(ザシュッ、キイィーン……スチャッ)……多分だけど"市河さんとリンクしているから"じゃない?君が一定ライン以上のトリオンを使用した際に髪色が変わるのと同じ原理で、"周囲に今の現状を理解してもらう"的な。違うかな市河さん?…❲ま、まぁ……そんな、感じ、かな?❳……市河さん??」
ベールの下から現れた柚紀の顔は通常のトリオン体と大差ない筈が、一箇所だけ大きく異なっていた。それは【左眼が風間やシロみたいな紅い瞳に変色していた】のだ。流石にこれは耳では分からず菊地原も驚きを露わにする中、周囲を警戒していた時枝が近寄ってきていた敵を始末して話に合流。赤眼で今の現状的に一番可能性がある理由を瞬時に判断して、答えを知っていそうなシロに訊ねる。すると返事は返ってきたが、かなり弱々しい声なのが気になり柚紀からも呼び掛ける。すると……
- ナンデ、アイツノソバニイルノハオレジャナインダ?アノフタリトナニガチガウンダ!? -
- ワカッテイル、ドリョクダケジャ"コエレナイカベ"ガアルノハ。ジャア、アタシハ……ナニヲモクヒョウニシテツヨクナレバイイノ? -
- オレハ…… -
- ボクハ…… -
- ワタシハ…… -
『っ!?!!!こ、コレはっ!!い、イヤッ!?ヤメてっ!!?入ってこないでっ!!?聞きたくないっ!!?……嫌だっ!!!?(ペタン!……ガタガタブルブル)』
「「「柚紀っ!!?/鶴ヶ峰っ?!?」」」
「ユズっ?!(シュッ…ガキィーン!)……チッ!切れ味が悪くなってやがる!?……おいシロ、どうなってるんだ!?」
❲野々村ちゃん、宇佐美です!……本来なら始めましてだけど、それはまた改めて話すとして……今、市河ちゃんは"独自と通常回線を並行して使っているのと、一部の隊員が洗脳トリガーを引いちゃってネガティブ思考が逆流してきてその対処に追われて"……歌が、歌姫が中断されちゃったせいで処理が追い付いてないの!?このままじゃっ!?❳
❲かと言って回線を切断は無理だから歌姫ちゃんに歌ってもらうしかないけど、……その子だって洗脳被害者だから恐らく"現状以上にその場が安心安全と認知しないと"続きを歌うのは……って、このタイミングで敵の悪足掻きでレーダーが乱れたー!!(カタカタカタカタカタカタ…ダン!)…ゲッ!?土竜急接近中!?直ぐに回避行動に入って!!?❳
繋がっているが故の弊害が出てしまい、女子二人が苦痛を訴え対処が難しい状況となり現場は更に騒然となる。B級合同チームも苦戦を強いられており、前線崩壊するのも時間の問題………は、知らないフブキは"今の自分に出来る事"を考えた末に…宇佐美にあるお願いをする
一方で柚紀は三人に庇われて何とか無傷ではあるが、実際に聞こえる訳では無いが反射的に耳を塞いで"全てを拒絶するかの様に"能力を用いてオトをシャットダウンし、完全に殻の中に閉じ籠もる事態となり、懸命に声を掛ける佐鳥の声すら届いていない。………そんな心が折れかけている少女に届いたのは…
《………柚紀よ、他人の戯言や悩みに耳を傾けるな。それは大きな独り言であり、お前に向けられた言葉でもお前に対して発している訳でもない。他人は他人、お前はお前だ。感情移入し過ぎるな、でなければ己を見失うぞ?》
❲もぅ、それが出来ないから苦しんでいるんですよ?!言実さんみたいに何でも割り切れる子じゃないんだから柚紀ちゃんは。…………大丈夫だよ柚紀ちゃん、確かに状況は悪化したけど"まだサイアクじゃない"。……君が今まで行って来た言動が、繋がった縁が…君を最善の未来に導いてくれる。何事も無駄な事はない、……全てはより良い未来への布石なんだから❳