83.観兵式の曲〜夢に向かって一歩前進〜(148.
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さて、戦力が集まっているとは言えど何処に誰を配置するか等を決める必要があるので柚紀と言実、後は各隊長達が集まって話し合いを始める。その際にまた土竜が来ないかと危惧する声もあったが『私が側に居ればこの子が取り乱す事は無いし、一時的に"気配を空気中と一体化"させる故に平気だ』と、一部意味不明な事を言われて大半が理解出来ていないが、…魔法の言葉"言実の事だから大丈夫"と納得させるのであった。そしてフリーの迅やフブキは、隊員達と主に帰還メンバーに対して柚紀のあの姿に関する情報共有していた
「ひゃ〜〜、まさかあの石がね〜。そう言えば、生身で歌姫使う時はほぼ身につけてたんだっけ?服の下にとか、後は………確か表面に出ててもこう、…(ギュッ)握り締めてたから全く分からなかったぜ」
「でもそうなると【鶴ヶ峰はどうやってあの石の能力を引き出していたんでしょうか?】ただ歌うだけ、では無い筈です。例の洗脳被害を受けた後にあの石を身に着けた状態で歌姫を基地内で使用していましたが、初日の様な現象は起きてないかと」
「ん〜………【トリガーオン、以外で何か発動キーワードがあった】とかか?ほら、ユズって礼儀正しいだろ?だから【歌う時に何か決まった合図を出していた】とか、アイツなら有り得そうだが……………時枝、何かねぇか?」
「ちょっ?!風音ちゃんっ!!何で佐鳥にじゃなくてとっきーに聞くのさっ??!【諏訪隊を除けば、佐鳥が次に歌姫試聴回数多いんだからね!!】」
と、あの石の正体を聞いても意外とすんなり納得する面々。……やはりサイドエフェクトがあったとしても初日のアレが出来たのにはナニか秘密があると察していた様子だ。因みに歌騒動未経験者な木虎とフブキは、それぞれ綾辻とシロにこんか事があったと内容の共有済みであり。さて、フブキに訊ねられた内容に心当たりがないか考えていた時枝は、ある可能性に辿り着く
「……それこそ"今から始めます・これで終わります"的なアレかな?少なくとも初日には【一曲お付き合い願います】【ご静聴有難う御座いました】ってきちんと挨拶してましたので。多分静樹氏は柚紀さんなら……と、システムに組み込んだ可能性はありそうですね。あの人も言実さん並に先読みが出来る方だと、京介から聞きました」
「えっ?!?とりまるから???それズルくない!?だってさ〜、とりまる≠迅さんの方程式が成り立つんだよ!………迅さ〜ん、佐鳥にも何かアドバイス下さいよ〜」
「ん〜、……………佐鳥の場合はさ、必要と思えば本人に聞けるだろ?時枝はまだそれが出来ないけど、ある程度知っておかないといざって時に動けない。サポーターが不在だと柚紀ちゃん含めて皆が色々大変だろ?つまりそう言う事。ま、その分ちゃんと時枝にも苦労を強いているから、多目に見てよ」
「へぇ〜。因みにナニを代価に情報交換してるのさ?サイドエフェクトの先輩としてかな〜〜り気になるんだけど」
「俺も気になるぜ?親友の事なんだから当たり前だろ???」
こんな感じでいつの間にか話の中心に追いやられた時枝が返答に困っていると、嵐山と柚紀がやって来て「今はそこまでにしてやってくれ」『もうっ!皆して時枝くんを困らせちゃ駄目だよ!!』と場を取り持ち、話題を切り替える。(因みに柚紀に助けられて嬉しかったのかほんのり顔を赤くさせたのに気づいたのは木虎だけと追記)……冬が近づき日が暮れるのが早くなってきたせいで、うっすらと空が青から赤になって来たのをさり気なく確認した柚紀がこれからについて話し始める
『一先ず、この場を含めだ亜種が出やすい地域の敵討伐を遠征帰還チームとフブキに担当してもらいます。他の地域はB級及び、手の空いているA級の方にお願いする事になりました。広範囲ではありますが私を狙って来るのはほぼ確定なので、向こうから来るのを待って迎撃する感じになります。因みに当真先輩を始めとしたスナイパー有志の方々にもご協力願うつもりで、あちらの指揮は東さんにお願いしてます。サポートに冬島さんと綾辻先輩を付けますが【最終的には敵を基地に近づけさせなければコチラの勝ち】となります』
「ん?何でそうな……………あ〜、もしかして"レーダーが復旧出来てないから亜種との区別が難しい、ならば一層の事ヘイトをスナイパーに集めて前衛が守れば良い"…こんな感じ?」
『うん、佐鳥くん正解!!………私はシロとリンクしているから亜種の見分けが付くけど、これを大人数に共有するのは難しいんだよね。視覚による情報共有は膨大な情報を認識・解析・処理する必要があるからオペレーターへの負担が計り知れない……………ですよね?宇佐美先輩』
❲あらら?言実さんだけでなく、柚紀ちゃんにまで存在がバレるとはな〜。甘く見てたよ、うん。………さてさて、この大人数に対して歌姫を使うお二人のサポートを命ぜられました風間隊オペレーターの宇佐美と❳
❲太刀川隊オペレーターの国近で〜す。まぁ、私は別方面でのサポートだけどね〜。私達も遊んでいる訳にはいかないから、ちゃんとお仕事するよ〜〜❳
簡潔に話すと大掛かりな釣り戦法である。が、規模や参加人数を考慮して宇佐美と国近がシロと柚紀のサポートに付くことになり、綾辻は敵の配置から適した狙撃ポイントの割り出し及びヘイト管理のサポートに回る事になっていた。宇佐美は聴覚による感覚共有と歌姫を用いた暗示はかなり共通点があるのでサポート向きなのは分かるが、国近の役目はと言うと…………
『そろそろ土竜が柚紀を察知するのも時間の問題だ。(ゴソゴソ…ポイポイポイ)嵐山以外の他三人もそれを身に付けるかポケットに入れておけ。そして【一定の距離を開けつつ柚紀を四方から取り囲む様に立て】。………国近、シロ始めれるか?』
❲は〜い。(カタカタカタカタカタカタ……)ではでは歌姫ちゃん専用移動トリガー"円盤艇"起動!!(ダン!!)❳
- キイィーン、ブォン!……フワリ、フワリ -
言実から"赤い紐で作ったミサンガ風のブレスレットに鈍色の鈴がついたモノ"を受け取り、四人が指示通りに配置した瞬間に足元に"紅い円形の半透明な板"が出現して、浮かび上がる。太刀川は「お〜、まるでUFOだな〜。ってか……今度はちゃんと防止策講じてるな〜」と何やら意味深な発言をすれば、その意味を知る出水が怒り、そこから風間やフブキに内容が伝わり………………一応手加減あり、トリガーなしで馬鹿ヒゲ野郎に制裁が下ったのである