82.鼓笛隊の曲(147.
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諏訪と別れ、鈴を手放して身軽になった柚紀は隊員に囲まれる様な陣形で"始まりの地"に向かって走りながら歌っていた。が、菊地原が「誰かが抱えながら歌えばいいんじゃないの?」と、意見した事に対して((諏訪さん以外の人相手にそれはちょっと、難しいかな?一番可能だとすれば出水先輩だけど、……ね?))と、曖昧な回答を返す。が、出水含めて柚紀が嫌がる理由は何となく分かるので却下となったのだ。(フブキに関しては迅が懸念していた通りの状況となったので、運搬役には適さないのだ)そして時折敵に邪魔されつつ、何とか目的地に到着した一行。歌も終盤となり、もう少しで歌いきりそうになり間奏部分となった辺りで、……嵐山達を気にし出す
『(嵐山さん達、大丈夫かな?そりゃあ実力とか連携力は凄いのを知ってはいるけど、想定外な事なんて簡単に起こりうる。………今日、別れてから迅さんの声を、気配を感じない。大変な事になってなきゃ良いけど…)❲ユズちゃん!足元から土竜来るよっ!!❳……へっ?!あ、ゴメンっ!!注意が散漫してた(…カツン!)うわっ、とっ、とととっ!!?』
「馬鹿っ!?何してるのさっ!!そのトリオン体ってグラスホッパー使えないし、何時もより動きが悪いんだから気をつけなよ!ってか、何でヒールありな靴なのさ?穿き慣れてないだろ君はっ?!」
『し、仕方ないじゃん!!コレ設定したの私じゃなくてお父さんだもん!!!❲でも柚紀ちゃんにはとても似合っているから嫌だとか思ったら駄目だからね?後、大丈夫。不慣れをカバーするのが俺達の役目だから、安心して歌ってよ。危なくなればきっと、……助けが来るから❳……えっ?迅さんっ??!』
一定時間足を止めていると必ず土竜が狙ってくるのだが、やはり久し振り過ぎて感覚が鈍っているのと動くには不慣れな靴なだけあってバランスを崩しかけてしまう。そんな柚紀を叱咤する菊地原に返答をしていざ回避しようとしたが、まかさのタイミングで迅からの通信が入り動きが止まってしまう。それを見て「ユズっ!サポートするから回避しろっ!!」とフブキが出したグラスホッパーで間一髪で空中に逃げれたが、触手の射程内な為に変形させた触手が自分に迫ってくるのが見えてしまう。しかし、迅の言葉通りなら………そう思い瞳を閉じて歌の続きを紡ぎ出す
〜 この身朽ち果てても伝えたいものがある
響け生命 の絶唱 彼方 羽ばたいて
- ビュウン!!パッ、スッ…スチャッ…ドーン! -
「だから笑って…」 〜
「…はあっ?!!佐鳥にとっきー?!?お前等一体何処から出てきたんだよ?空中じゃスイッチボックスのワープ無理だろ??」
❲お?もしかしてタネは俺以外は誰も知らない感じか?………ま、今回は柚紀ちゃんが二人を呼び寄せたって事にしておいてくれ。(B級の嵐山隊が試作トリガー持ちってのは物議を醸しそうだし、どうせその心配ももうすぐ解決するから、説明なくても平気か?)❳
何が起きたかと言うと柚紀の直ぐ後ろに佐鳥と時枝が現れ、テレポートが成功したと確認すれば互いに掴んでいた手を離して柚紀の肩や腰に手を回し、もう片手で愛銃を用いて触手を撃ち抜いたのである。そんな二人に掴まれても歌を止めない柚紀を呆然と見ている一行(太刀川と風間は"やっぱり来たか"と何やらご満足な様子)が、我に返った要因は
- ガツン!!キュルキュルキュルキュル…ダダダダダダダダ……ドカッ!! -
「(スタン!)全く!確かに時短にはなりましたが、上がる手段をちゃんと考慮して欲しいですよ!!たまたま私がお姉様考案の"特注スパイダー"をセットしてましたから、まだ何とかなりましたが!!?」
「(スタン!!)ま、時間は掛かるがトリオン体で登れない高さじゃなかっただろ?そう怒るなって木虎。……(チャキン)手負いだが後続が来る!油断しないでくれっ!!?」
まだ倒されていなかった土竜に銃口から放ったワイヤーをヒットさせ、"逆釣り方式"にて浮上してきた木虎とそれに掴まる嵐山。だがその巨体に出口が蓋されそうだったので腹部に銃弾と蹴りをヒットさせて亀の様にひっくり返らせ、二人は無事に地上に生還する。相変わらず文句を口にする木虎に対して諌めつつ周囲に警戒を促す嵐山の声に全員が今一度武器を構える
〜 (スタン)誰よりも熱く 誰よりも強く 抱き締めたい
震える心 揺さぶればいい何かが動き出す
僕等 〜
「………菊地原相手だと嫌がったのにあの二人なら普通に大丈夫なんだな〜ユズ。ま、大事な戦力でもあるし能力の相性やら初トリガー使用状態だから、…それらを考慮したのか?」
「じゃね??俺も歌っている柚紀を運んだ経験あるが、あの時は"ただ歌っていただけ"だったから今みたいに"効果を維持しつつ"は多分無理だ。あの二人だから平気、何だろうさきっとな」
「ふ〜ん、…………あの二人だから、か」
〜 きっと、生まれた日から出会える日をずっと探してたんだ
風の鳴く夜は思い出して
共に紡いだ奇跡 天を描くよ 〜
と、フブキと太刀川が無駄口を叩きながらも手負いの敵なので軽々と葬っており、歌い終えた柚紀が目を開くと嵐山達が居るのに驚きつつ……やはり何処か嬉しそうにしているのである。そんな穏やかな雰囲気の少女に忍び寄る魔の手がゆっくりと伸び…
- ブン!……ガガガががガガガッ! -
- キュイン!………ババババババババ!! -
「(スタン!)おっ!?俺の予知通りちゃんと勢揃いしているな〜。ま、そうでなきゃ困るけどさ。ね?言実さん」
『(スタッ)当たり前だ、こうなって貰わなければ困る。その為に色々手を回していたのだからな。さて、………仕上げに掛かるぞ。危険区域内だけだが恐らくまだゲートが開き大量に敵が現れる。それらが街に被害を出さぬ様に一体も残らずに、………潰すぞ。やれるよな、柚紀』
颯爽と登場した迅の風刃と言実のバイパーにより敵が沈黙させられ、油断大敵と暗に伝え柚紀に重大な任務を伝える。これに対して周囲のメンバーを一瞥後、力強く頷き"是"と返す柚紀は思考を切り替えるのであった
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諏訪と別れ、鈴を手放して身軽になった柚紀は隊員に囲まれる様な陣形で"始まりの地"に向かって走りながら歌っていた。が、菊地原が「誰かが抱えながら歌えばいいんじゃないの?」と、意見した事に対して((諏訪さん以外の人相手にそれはちょっと、難しいかな?一番可能だとすれば出水先輩だけど、……ね?))と、曖昧な回答を返す。が、出水含めて柚紀が嫌がる理由は何となく分かるので却下となったのだ。(フブキに関しては迅が懸念していた通りの状況となったので、運搬役には適さないのだ)そして時折敵に邪魔されつつ、何とか目的地に到着した一行。歌も終盤となり、もう少しで歌いきりそうになり間奏部分となった辺りで、……嵐山達を気にし出す
『(嵐山さん達、大丈夫かな?そりゃあ実力とか連携力は凄いのを知ってはいるけど、想定外な事なんて簡単に起こりうる。………今日、別れてから迅さんの声を、気配を感じない。大変な事になってなきゃ良いけど…)❲ユズちゃん!足元から土竜来るよっ!!❳……へっ?!あ、ゴメンっ!!注意が散漫してた(…カツン!)うわっ、とっ、とととっ!!?』
「馬鹿っ!?何してるのさっ!!そのトリオン体ってグラスホッパー使えないし、何時もより動きが悪いんだから気をつけなよ!ってか、何でヒールありな靴なのさ?穿き慣れてないだろ君はっ?!」
『し、仕方ないじゃん!!コレ設定したの私じゃなくてお父さんだもん!!!❲でも柚紀ちゃんにはとても似合っているから嫌だとか思ったら駄目だからね?後、大丈夫。不慣れをカバーするのが俺達の役目だから、安心して歌ってよ。危なくなればきっと、……助けが来るから❳……えっ?迅さんっ??!』
一定時間足を止めていると必ず土竜が狙ってくるのだが、やはり久し振り過ぎて感覚が鈍っているのと動くには不慣れな靴なだけあってバランスを崩しかけてしまう。そんな柚紀を叱咤する菊地原に返答をしていざ回避しようとしたが、まかさのタイミングで迅からの通信が入り動きが止まってしまう。それを見て「ユズっ!サポートするから回避しろっ!!」とフブキが出したグラスホッパーで間一髪で空中に逃げれたが、触手の射程内な為に変形させた触手が自分に迫ってくるのが見えてしまう。しかし、迅の言葉通りなら………そう思い瞳を閉じて歌の続きを紡ぎ出す
〜 この身朽ち果てても伝えたいものがある
響け
- ビュウン!!
「だから笑って…」 〜
「…はあっ?!!佐鳥にとっきー?!?お前等一体何処から出てきたんだよ?空中じゃスイッチボックスのワープ無理だろ??」
❲お?もしかしてタネは俺以外は誰も知らない感じか?………ま、今回は柚紀ちゃんが二人を呼び寄せたって事にしておいてくれ。(B級の嵐山隊が試作トリガー持ちってのは物議を醸しそうだし、どうせその心配ももうすぐ解決するから、説明なくても平気か?)❳
何が起きたかと言うと柚紀の直ぐ後ろに佐鳥と時枝が現れ、テレポートが成功したと確認すれば互いに掴んでいた手を離して柚紀の肩や腰に手を回し、もう片手で愛銃を用いて触手を撃ち抜いたのである。そんな二人に掴まれても歌を止めない柚紀を呆然と見ている一行(太刀川と風間は"やっぱり来たか"と何やらご満足な様子)が、我に返った要因は
- ガツン!!キュルキュルキュルキュル…ダダダダダダダダ……ドカッ!! -
「(スタン!)全く!確かに時短にはなりましたが、上がる手段をちゃんと考慮して欲しいですよ!!たまたま私がお姉様考案の"特注スパイダー"をセットしてましたから、まだ何とかなりましたが!!?」
「(スタン!!)ま、時間は掛かるがトリオン体で登れない高さじゃなかっただろ?そう怒るなって木虎。……(チャキン)手負いだが後続が来る!油断しないでくれっ!!?」
まだ倒されていなかった土竜に銃口から放ったワイヤーをヒットさせ、"逆釣り方式"にて浮上してきた木虎とそれに掴まる嵐山。だがその巨体に出口が蓋されそうだったので腹部に銃弾と蹴りをヒットさせて亀の様にひっくり返らせ、二人は無事に地上に生還する。相変わらず文句を口にする木虎に対して諌めつつ周囲に警戒を促す嵐山の声に全員が今一度武器を構える
〜 (スタン)誰よりも熱く 誰よりも強く 抱き締めたい
震える心 揺さぶればいい何かが動き出す
僕等 〜
「………菊地原相手だと嫌がったのにあの二人なら普通に大丈夫なんだな〜ユズ。ま、大事な戦力でもあるし能力の相性やら初トリガー使用状態だから、…それらを考慮したのか?」
「じゃね??俺も歌っている柚紀を運んだ経験あるが、あの時は"ただ歌っていただけ"だったから今みたいに"効果を維持しつつ"は多分無理だ。あの二人だから平気、何だろうさきっとな」
「ふ〜ん、…………あの二人だから、か」
〜 きっと、生まれた日から出会える日をずっと探してたんだ
風の鳴く夜は思い出して
共に紡いだ奇跡 天を描くよ 〜
と、フブキと太刀川が無駄口を叩きながらも手負いの敵なので軽々と葬っており、歌い終えた柚紀が目を開くと嵐山達が居るのに驚きつつ……やはり何処か嬉しそうにしているのである。そんな穏やかな雰囲気の少女に忍び寄る魔の手がゆっくりと伸び…
- ブン!……ガガガががガガガッ! -
- キュイン!………ババババババババ!! -
「(スタン!)おっ!?俺の予知通りちゃんと勢揃いしているな〜。ま、そうでなきゃ困るけどさ。ね?言実さん」
『(スタッ)当たり前だ、こうなって貰わなければ困る。その為に色々手を回していたのだからな。さて、………仕上げに掛かるぞ。危険区域内だけだが恐らくまだゲートが開き大量に敵が現れる。それらが街に被害を出さぬ様に一体も残らずに、………潰すぞ。やれるよな、柚紀』
颯爽と登場した迅の風刃と言実のバイパーにより敵が沈黙させられ、油断大敵と暗に伝え柚紀に重大な任務を伝える。これに対して周囲のメンバーを一瞥後、力強く頷き"是"と返す柚紀は思考を切り替えるのであった