82.鼓笛隊の曲(147.
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「ほ、本部長に、小南先輩っ?!何でコッチにッ???」
「あ、……確かにお二人なら一人で一小隊の戦力なのは認めますが、…………(チラッ)かなりの死体の数もありますし、救助が必要になったらお二人だけでは、難しくありませんか?」
ワープしてきたトリオン体の忍田とてっきり木崎や烏丸と共に行動をしていると思っていた(実際、レーダーには三人が一緒に居るのを映し出されていた)小南が単独で現れたのに素直に驚く佐鳥。対して言実の言い分の筋が通っていると納得する傍ら、今の状況なら人手は多いに越した事は無いと意見する時枝。そんな二人とほぼ同意見を他の二人も表情からして察する忍田がこう告げる
〜 僕の想いは届いていますか? true or false
触れ合うたび もどかしさが募る crying more crying 〜
「確かに時枝の意見は最もだが、救助活動ならお前達嵐山隊で無くても可能だ。しかし、……柚紀くんが心から信用信頼出来る人物は限られている。それも今から行うのはかなり大掛かりな事であり重要重大で、…失敗は許されない。そんな重荷を彼女一人に背負わせるつもりか?それに敵の対応は言実くんに任せてあるから問題ない」
「そりゃあ柚紀ちゃんならやり遂げてくれるとあたしは信じているわよ?でも、…………その後"倒れない保証は何処にもない"、そんな欠陥ありな戦力を城戸さんが認めるとも思えない。そうならない為にも"そのマイナス面を考慮しても柚紀ちゃんが必要な理由"を見せつける必要がある訳!!具体的にどうすれば良いかはあたしは知らない、……迅が教えてくれなかったんだもん!!?(プンプン)」
「迅が?………綾辻、迅と連絡を取りたい。通信を繋いでくれないか??」
二人の意見を聞いた嵐山は"相手が何を考えているか"を知る為に迅に連絡を取る。言実の言い分は先程聞いたので意図は理解出来る。が、迅がどうしたいかでまた自分達の動きが変わる。……少なくとも嵐山の中では"言実と迅、どちらの気持ちを尊重するか"と問われれば後者を選ぶと決めているのだ。だが殆ど二人が目指す目的地は同じであり、違った場合は…だが
〜 いつも避けてばかりいた 明日を見失いそうで
傷付けないように 傷付かないように
嘘だけが増えていく 〜
❲こちら迅、どうしたんだ嵐山。言実さんから指示言ってるだろ?……ナニを迷っているんだ??❳
「………なぁ迅。確かに柚紀ちゃんは俺達に信頼を寄せているのは分かる。だが今は太刀川さん達が戻ってきているし、野々村ちゃんだって側に居る。…市河ちゃんのサポートだってある。のに、………俺達まで参加する意味はあるのか?市民を……見捨てるみたいで俺には、選べない」
❲(ハァ〜)……嵐山、"またそれ"かよ?いや、お前らしい悩みだとは思うから馬鹿にしてなんかないからね。…確かに戦力は十分に揃っているよ?だけど、…………あの子が帰還直後で疲れているであろう太刀川さん達に、素直に甘えられると思うか?弱音を吐くと思うか?……それが可能だった諏訪さんが負傷して彼女の側から離れている以上、誰かが支えになる必要があるんだよ。あ、野々村ちゃんは無理ね。あの子、太刀川さんと何かと張り合う癖があるから、今の状況だと多分防衛側には適さない。他にも動かせる隊はあるにはあるけど……親密度や実力的にもお前達が一番適任なんだよ❳
「迅の言いたい事は、分からなくもないが…❲じゃあ、決定打を教えてあげるよ。嵐山隊じゃなきゃ駄目な理由❳…!……そんなのがあるのか?」
嵐山は迷っていたのだ。確かに柚紀も大切だが、市民…ひいては家族の身に危険が及ばないかが。それを分かっている迅は"ある事"を口にしようとしている。それは
〜 「だけど笑って…」 〜
❲今そこに小南と忍田さんが居るだろ?二人に聞いてみなよ【柚紀ちゃんの歌声が聞こえているか】ってさ。多分聴こえてない筈だよ?あの子は今"聞かせたい・側にいて欲しい相手に"向けて歌っているからね。彼女の歌は【心…感情や想いそのもの】だ。求められているなら答えるのが礼儀、だろ?❳
〜 痛いくらいに 苦しい程に そう…愛しいから
求める気持ち抑えきれない自分が怖かった
やっと、〜
まさかの言い分に驚きつつ二人に訊ねてみる。すると忍田は黙って首を横に振り、小南は「えっ?!?あたし全く聞こえないわよ?!皆は聞こえてるの??」と驚きを隠せずにいる。そして嵐山を含めた四人にはちゃんと聞こえているらしく戸惑う中、忍田が彼等を見据えて宣言する
〜 体中巡る本能のRHYTHMに気付いたんだ
もう二度と君を離さないよ
幾つもの昨日がね、未来を照らす 〜
「本部長として嵐山隊に命じる、早急に歌姫と合流し彼女を護れ。あの子の能力の安定性を保つ事こそ市民を驚異から救う一番の近道だと思え!……頼んだぞ!!」
「あたしはね准!柚紀ちゃんに淋しい思いさせたり泣かせたくないの!!……静樹さんはもう戻らない、取り返しのつかない事だから仕方ないけど……その分、これから沢山楽しい思いをして欲しいし笑顔に、…幸せにするって決めたの!!でも、…………それはきっとあたしの役目じゃない、准達の役目よ?だから、あたしの分まで柚紀ちゃんを笑顔に…幸せにしなさい!でないと准達であってもあたし許さないからね?!!」
直属の上司である本部長による勅命、更には従姉弟の激励を受けてやっと動く決意をする嵐山を先頭に移動を開始する。……諏訪が前線を離脱したとなると恐らくベイルアウトを使用してな気がする佐鳥は気が気でなく、時枝は【聞かせたい相手にしか歌が聴こえない】事実を聞いて"やはり屋上でのあれは…"と思考を巡らせていた。そんな柚紀の事で頭が一杯な先輩二人に代わって周囲を警戒する木虎。……綾辻にお願いされているのだ【柚紀関連だと二人の動きは過敏になるが、思考力は鈍る事があるからその時はカバーしてね】と。自分だって柚紀が心配じゃないと言えば嘘になるが、……二人程ではなくまだ冷静さを保てていると自負しているのだった
「あ、……確かにお二人なら一人で一小隊の戦力なのは認めますが、…………(チラッ)かなりの死体の数もありますし、救助が必要になったらお二人だけでは、難しくありませんか?」
ワープしてきたトリオン体の忍田とてっきり木崎や烏丸と共に行動をしていると思っていた(実際、レーダーには三人が一緒に居るのを映し出されていた)小南が単独で現れたのに素直に驚く佐鳥。対して言実の言い分の筋が通っていると納得する傍ら、今の状況なら人手は多いに越した事は無いと意見する時枝。そんな二人とほぼ同意見を他の二人も表情からして察する忍田がこう告げる
〜 僕の想いは届いていますか? true or false
触れ合うたび もどかしさが募る crying more crying 〜
「確かに時枝の意見は最もだが、救助活動ならお前達嵐山隊で無くても可能だ。しかし、……柚紀くんが心から信用信頼出来る人物は限られている。それも今から行うのはかなり大掛かりな事であり重要重大で、…失敗は許されない。そんな重荷を彼女一人に背負わせるつもりか?それに敵の対応は言実くんに任せてあるから問題ない」
「そりゃあ柚紀ちゃんならやり遂げてくれるとあたしは信じているわよ?でも、…………その後"倒れない保証は何処にもない"、そんな欠陥ありな戦力を城戸さんが認めるとも思えない。そうならない為にも"そのマイナス面を考慮しても柚紀ちゃんが必要な理由"を見せつける必要がある訳!!具体的にどうすれば良いかはあたしは知らない、……迅が教えてくれなかったんだもん!!?(プンプン)」
「迅が?………綾辻、迅と連絡を取りたい。通信を繋いでくれないか??」
二人の意見を聞いた嵐山は"相手が何を考えているか"を知る為に迅に連絡を取る。言実の言い分は先程聞いたので意図は理解出来る。が、迅がどうしたいかでまた自分達の動きが変わる。……少なくとも嵐山の中では"言実と迅、どちらの気持ちを尊重するか"と問われれば後者を選ぶと決めているのだ。だが殆ど二人が目指す目的地は同じであり、違った場合は…だが
〜 いつも避けてばかりいた 明日を見失いそうで
傷付けないように 傷付かないように
嘘だけが増えていく 〜
❲こちら迅、どうしたんだ嵐山。言実さんから指示言ってるだろ?……ナニを迷っているんだ??❳
「………なぁ迅。確かに柚紀ちゃんは俺達に信頼を寄せているのは分かる。だが今は太刀川さん達が戻ってきているし、野々村ちゃんだって側に居る。…市河ちゃんのサポートだってある。のに、………俺達まで参加する意味はあるのか?市民を……見捨てるみたいで俺には、選べない」
❲(ハァ〜)……嵐山、"またそれ"かよ?いや、お前らしい悩みだとは思うから馬鹿にしてなんかないからね。…確かに戦力は十分に揃っているよ?だけど、…………あの子が帰還直後で疲れているであろう太刀川さん達に、素直に甘えられると思うか?弱音を吐くと思うか?……それが可能だった諏訪さんが負傷して彼女の側から離れている以上、誰かが支えになる必要があるんだよ。あ、野々村ちゃんは無理ね。あの子、太刀川さんと何かと張り合う癖があるから、今の状況だと多分防衛側には適さない。他にも動かせる隊はあるにはあるけど……親密度や実力的にもお前達が一番適任なんだよ❳
「迅の言いたい事は、分からなくもないが…❲じゃあ、決定打を教えてあげるよ。嵐山隊じゃなきゃ駄目な理由❳…!……そんなのがあるのか?」
嵐山は迷っていたのだ。確かに柚紀も大切だが、市民…ひいては家族の身に危険が及ばないかが。それを分かっている迅は"ある事"を口にしようとしている。それは
〜 「だけど笑って…」 〜
❲今そこに小南と忍田さんが居るだろ?二人に聞いてみなよ【柚紀ちゃんの歌声が聞こえているか】ってさ。多分聴こえてない筈だよ?あの子は今"聞かせたい・側にいて欲しい相手に"向けて歌っているからね。彼女の歌は【心…感情や想いそのもの】だ。求められているなら答えるのが礼儀、だろ?❳
〜 痛いくらいに 苦しい程に そう…愛しいから
求める気持ち抑えきれない自分が怖かった
やっと、〜
まさかの言い分に驚きつつ二人に訊ねてみる。すると忍田は黙って首を横に振り、小南は「えっ?!?あたし全く聞こえないわよ?!皆は聞こえてるの??」と驚きを隠せずにいる。そして嵐山を含めた四人にはちゃんと聞こえているらしく戸惑う中、忍田が彼等を見据えて宣言する
〜 体中巡る本能のRHYTHMに気付いたんだ
もう二度と君を離さないよ
幾つもの昨日がね、未来を照らす 〜
「本部長として嵐山隊に命じる、早急に歌姫と合流し彼女を護れ。あの子の能力の安定性を保つ事こそ市民を驚異から救う一番の近道だと思え!……頼んだぞ!!」
「あたしはね准!柚紀ちゃんに淋しい思いさせたり泣かせたくないの!!……静樹さんはもう戻らない、取り返しのつかない事だから仕方ないけど……その分、これから沢山楽しい思いをして欲しいし笑顔に、…幸せにするって決めたの!!でも、…………それはきっとあたしの役目じゃない、准達の役目よ?だから、あたしの分まで柚紀ちゃんを笑顔に…幸せにしなさい!でないと准達であってもあたし許さないからね?!!」
直属の上司である本部長による勅命、更には従姉弟の激励を受けてやっと動く決意をする嵐山を先頭に移動を開始する。……諏訪が前線を離脱したとなると恐らくベイルアウトを使用してな気がする佐鳥は気が気でなく、時枝は【聞かせたい相手にしか歌が聴こえない】事実を聞いて"やはり屋上でのあれは…"と思考を巡らせていた。そんな柚紀の事で頭が一杯な先輩二人に代わって周囲を警戒する木虎。……綾辻にお願いされているのだ【柚紀関連だと二人の動きは過敏になるが、思考力は鈍る事があるからその時はカバーしてね】と。自分だって柚紀が心配じゃないと言えば嘘になるが、……二人程ではなくまだ冷静さを保てていると自負しているのだった