80.革命の曲〜伝説は此処から始まる〜(145.
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「フブキ先輩に村上先輩っ?!……スイッチボックスって区域外でも使えるんですね」
「まっ、結局は"目的地"さえ指定出来ればって感じらしいぜ。ってそんな事より…(…スッ、ユサユサユサ)おいユズ、しっかりしろ!!泣いてたって何の解決も……(……駄目だ、俺の声が届いてねぇ。………この状況でコレはかなりヤバイよな。……………こうなりゃ)…やりたくはねぇが他に方法がねぇよな(……スッ)」
「……ナニをするつもりだ野々村」
フブキと村上が放った旋空で大半の敵が片付き、後続は遅れて合流した嵐山達が相手をしている中、フブキは柚紀に呼び掛ける。が、親友の声に反応しない程罪悪感に心が押し潰されそうになっており、防衛本能からか耳を塞いで聞く事を拒絶してしまっている。……このままでは夏の悪夢とも呼ばれているゲート騒動の再来、いやそれ以上に状況が悪化する。とまでは分からないが事態が良くはならないとフブキでも分かっていた。だから意を決して"荒治療"を施す事に。それは…
- ……………………………パシィーーン! -
(全)「!?!?」
『…………えっ?(…サスサス)…フブ、キ?何で此処に?!』
「(…ナデナデ)悪ぃなユズ、一応加減はしたがいきなり頬を叩いちまってよ。だがな、……泣いてたって状況はよくならない、何に対して自分を責めていたかは知らねぇが…………それは"取り返しのつかない程の過ち"なのか?」
『………(フルフル)まだ、大丈夫。……一時的に離れただけで、永遠に会えない訳じゃない。でも……』
「……"その可能性もある"って訳か?ならそれが現実に起きねぇ為にもナニか行動を起こすべきだろう?(……コツン)ユズはもう独りじゃねぇ、俺や……それこそ嵐山さん達が居るだろ?それに……………(ナデナデ)あの迅さんが来てねぇって事は【まだサイアクな事態に陥っていない】んじゃねぇかって俺は思うぜ?つる姐もだが、あの人も大概ユズには甘いし……マジで敵には容赦ないからな〜」
フェミニスト気質があり更に親友である柚紀の頬を殴打する異行に誰もが驚く中、村上だけは冷静さを失わず周囲を警戒していた。彼女は誰であろうと【必要となれば口も手も出す】のを知っているからである。そして意識が自分に向いたのを確認出来れば、フブキは淡々と語り始める。……既に大切なモノを失っている彼女の言葉には重みや説得力があり、同じ様な経験をした事のある柚紀には十分心に響く言葉であり、何とか復帰に成功する。重たい雰囲気が嫌いなフブキの茶目っ気な発言に反応を示すかの様に、笑おうとした柚紀だが、殴打された痛みが今になって襲って来た事により、逆に涙目となってしまう
慌てる一行だが、ほぼ手ぶらで冷やすモノがなく、どうするか悩んでいたが「……コレは使えないか?野々村もまだ"くっついたまま"だぞ?」と村上があるものを差し出す。どうやら二宮の放ったフリーズドライは"追尾機能付き"だったらしく、腰回りを浮遊していたのだった。それを慎重に女子二人に託して手当を任せたのとほぼ同時に新たなゲートが出現。佐鳥を殿とし、他四人は戦闘態勢を取る
「で、何で大学内にもゲートが現れるんだよ?普通ならこんな事にならないだろ?……アレか?此処にある研究室が本部に秘密にして【同じ様な装置を作り出して試運転中】…なんて馬鹿げた事、言わねぇよな?」
「………いや、それよりもっと最悪な状態になっている。巽さんから【近い内に本部基地を標的としたサイバーテロが襲来。最悪の場合、掌握を防ぐ為に全てのシステムをダウンさせる】と一部の隊員に予告されていた。……恐らく今は、市内何処にでもゲートが開いてしまう状況となっている。即座に対処、復旧してくれればいいが」
「っ!!?………つまりは数年前と同じ状況になりつつあるって訳か。が、あの時よりは戦える奴が増えただけマシ………なのかもな」
「これを危惧していたのなら、サイバー攻撃を受け始めた辺りに【緊急要請】を全隊員に巽さんや言実さんは発信してそうだけどね。……(チラッ)今はそれより、確実に敵が狙ってくるであろう柚紀さんを守るのが先決だよ。………頼りにしているよ野々村、"衣装も代わって気合が一層入っている"だろ?」
「へいへい、分かってるよ時枝。…(チャキン)サポート頼むぜ、間違えても俺に当てるなよ?……殺るぞ鋼っ!!(ダッ!)」
「了解した(ダッ!)」
情報共有をするが、今は目の前の敵に集中するべきと考えを切り替えて村上と一緒に先陣を切る。別に嵐山や時枝が弱い訳ではないのをフブキも知ってはいる。だが、【スコーピオンによる接近戦より、銃撃戦の方が少なくとも時枝は得意】と、以前戦った際に感じていたので自然とその流れで戦いを進める。……互いの持ち味を十分に活かし、確実に敵を潰さなければ大切な親友に凶刃が襲い掛かる。それだけは何としても防ぐべきと考えたのだった
「まっ、結局は"目的地"さえ指定出来ればって感じらしいぜ。ってそんな事より…(…スッ、ユサユサユサ)おいユズ、しっかりしろ!!泣いてたって何の解決も……(……駄目だ、俺の声が届いてねぇ。………この状況でコレはかなりヤバイよな。……………こうなりゃ)…やりたくはねぇが他に方法がねぇよな(……スッ)」
「……ナニをするつもりだ野々村」
フブキと村上が放った旋空で大半の敵が片付き、後続は遅れて合流した嵐山達が相手をしている中、フブキは柚紀に呼び掛ける。が、親友の声に反応しない程罪悪感に心が押し潰されそうになっており、防衛本能からか耳を塞いで聞く事を拒絶してしまっている。……このままでは夏の悪夢とも呼ばれているゲート騒動の再来、いやそれ以上に状況が悪化する。とまでは分からないが事態が良くはならないとフブキでも分かっていた。だから意を決して"荒治療"を施す事に。それは…
- ……………………………パシィーーン! -
(全)「!?!?」
『…………えっ?(…サスサス)…フブ、キ?何で此処に?!』
「(…ナデナデ)悪ぃなユズ、一応加減はしたがいきなり頬を叩いちまってよ。だがな、……泣いてたって状況はよくならない、何に対して自分を責めていたかは知らねぇが…………それは"取り返しのつかない程の過ち"なのか?」
『………(フルフル)まだ、大丈夫。……一時的に離れただけで、永遠に会えない訳じゃない。でも……』
「……"その可能性もある"って訳か?ならそれが現実に起きねぇ為にもナニか行動を起こすべきだろう?(……コツン)ユズはもう独りじゃねぇ、俺や……それこそ嵐山さん達が居るだろ?それに……………(ナデナデ)あの迅さんが来てねぇって事は【まだサイアクな事態に陥っていない】んじゃねぇかって俺は思うぜ?つる姐もだが、あの人も大概ユズには甘いし……マジで敵には容赦ないからな〜」
フェミニスト気質があり更に親友である柚紀の頬を殴打する異行に誰もが驚く中、村上だけは冷静さを失わず周囲を警戒していた。彼女は誰であろうと【必要となれば口も手も出す】のを知っているからである。そして意識が自分に向いたのを確認出来れば、フブキは淡々と語り始める。……既に大切なモノを失っている彼女の言葉には重みや説得力があり、同じ様な経験をした事のある柚紀には十分心に響く言葉であり、何とか復帰に成功する。重たい雰囲気が嫌いなフブキの茶目っ気な発言に反応を示すかの様に、笑おうとした柚紀だが、殴打された痛みが今になって襲って来た事により、逆に涙目となってしまう
慌てる一行だが、ほぼ手ぶらで冷やすモノがなく、どうするか悩んでいたが「……コレは使えないか?野々村もまだ"くっついたまま"だぞ?」と村上があるものを差し出す。どうやら二宮の放ったフリーズドライは"追尾機能付き"だったらしく、腰回りを浮遊していたのだった。それを慎重に女子二人に託して手当を任せたのとほぼ同時に新たなゲートが出現。佐鳥を殿とし、他四人は戦闘態勢を取る
「で、何で大学内にもゲートが現れるんだよ?普通ならこんな事にならないだろ?……アレか?此処にある研究室が本部に秘密にして【同じ様な装置を作り出して試運転中】…なんて馬鹿げた事、言わねぇよな?」
「………いや、それよりもっと最悪な状態になっている。巽さんから【近い内に本部基地を標的としたサイバーテロが襲来。最悪の場合、掌握を防ぐ為に全てのシステムをダウンさせる】と一部の隊員に予告されていた。……恐らく今は、市内何処にでもゲートが開いてしまう状況となっている。即座に対処、復旧してくれればいいが」
「っ!!?………つまりは数年前と同じ状況になりつつあるって訳か。が、あの時よりは戦える奴が増えただけマシ………なのかもな」
「これを危惧していたのなら、サイバー攻撃を受け始めた辺りに【緊急要請】を全隊員に巽さんや言実さんは発信してそうだけどね。……(チラッ)今はそれより、確実に敵が狙ってくるであろう柚紀さんを守るのが先決だよ。………頼りにしているよ野々村、"衣装も代わって気合が一層入っている"だろ?」
「へいへい、分かってるよ時枝。…(チャキン)サポート頼むぜ、間違えても俺に当てるなよ?……殺るぞ鋼っ!!(ダッ!)」
「了解した(ダッ!)」
情報共有をするが、今は目の前の敵に集中するべきと考えを切り替えて村上と一緒に先陣を切る。別に嵐山や時枝が弱い訳ではないのをフブキも知ってはいる。だが、【スコーピオンによる接近戦より、銃撃戦の方が少なくとも時枝は得意】と、以前戦った際に感じていたので自然とその流れで戦いを進める。……互いの持ち味を十分に活かし、確実に敵を潰さなければ大切な親友に凶刃が襲い掛かる。それだけは何としても防ぐべきと考えたのだった