80.革命の曲〜伝説は此処から始まる〜(145.
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
- -
-
少し時間を遡り、本部内が停電状態となりラウンジ内が騒然となって外に逃げ出そうとした隊員に押されて手元から携帯が零れ落ちて、……踏まれて破損してしまったフブキ。舌打ちをしながら「落ち着け?!無闇に暗闇の中を動くんじゃねぇ!!!」ど怒鳴るが効果がなく、更に混沌を極めようとしたその時に
- …………キイィーン -
「………冷却弾 (…フワフワ、フワフワ)」
「ん??何だ?青白い光の、トリオン弾?(……ピタッ)うおっ?!!つ、冷て〜ぞコレ!!?こんなトリガー知らねぇんだけど俺」
「(スタスタスタ…)当たり前だ、これは言実さんが鶴ヶ峰の為に作った"サポート向けの弾トリガー"で、ほぼ実用性がない。それとその性質上扱えるのが、出水や………二宮さんクラスのトリオン量や技術がないと難しい上級者向けだ。野々村が知らないのも無理はない」
「あ、荒船先輩っ!?そりゃあ俺は弧月や百歩譲ってスコーピオンとかのアタッカー用のトリガー以外を持つつもりはないけど、……ユズの助けになるなら少しは検討するべき、なのかもな。にしても、ユズと不慣れなあの人が何でコレを?」
「(スタスタスタスタ…)理由は姐さんからの指示で"今日だけ念の為にコレをセットしておけ"って言われたからだよ。……あの人はこうなるのが分かっていた、だから【灯り代わりになる殺傷能力のない弾トリガー】を二宮さんに持たせた。姪っ子ちゃんと仲良くなりたいあの人がこの勉強会に参加するのを見越して、ね。でも肝心の彼女は一体何処に居るのかな?」
「「!!」」
暗闇の中に無数のトリオン弾が浮遊して、互いに顔が分かる状態となる。更に「暫くすれば非常光が付くはずだ。それまで大人しくしててくれ、大丈夫だから心配するな」と東が呼び掛けて周囲が落ち着きを取り戻す中、この灯りとは別のトリオン弾を携えた犬飼がフブキと荒船に近づいて来る。そしてこれが"無言の圧力…脅迫"だと感じたフブキが反射的に換装をして"新たな装い"の状態で荒船を庇いながら身構える。その姿に驚いている二人を他所に、更なる人物が接近。誰かと言うと
- タタタタタタタタタ… -
「大丈夫か荒船!?それに犬飼に、……野々村?……………どう言う状況かは知らないが、荒船に聞きたいことがある。…市立大学って何処にあるんだ?」
「(ピクッ)……大学なら俺も知っているが、何でこんな状況でソレを聞くんだ鋼?」
「(ゴソッ)ついさっき来馬先輩から【手が空いているなら至急市立大学まで来れないかな?鋼に手伝って欲しい事がある】ってメッセージが。……俺個人にわざわざ送ってくるのも気になるけど、やっぱり来馬先輩が心配で(ガシッ!)……野々村?」
「なら案内がてら一緒に行ってやるよ。(チラッ)((……ユズは今、訳あってその大学に行っている。理由はおたくの隊長について同級生の隊員に話を聞く為に、だ。))……そんな訳だからコレで失礼する。行くぜ鋼!(ダッ!!)」
「お、オイ待てよ!野々村に鋼!!ったく、ちゃんと説明位して行けよな〜!……………どうかしたのか?犬飼」
訳も分からずに勝手に話が進んでしまい、蚊帳の外状態な"生身の"荒船と、フブキや柚紀が自分の予想の斜め上を行っている事に驚く犬飼だが、一呼吸置いて「(ニヤリ)やっぱりあの子"達は"面白い子だな〜、俺個人の為に勝手ながら今後も手助けをしよう、そうしよう!」と一人でナニかを決意するのであった
さて、足早に歩くフブキに負けない様に換装をした村上。だが大学に行く為には本部を出ないと行けない筈が、フブキが目指すのは明らかに出口とは違う方角。その意図を訊ねる
と
「……停電してるって事はロックが解除できなくて秘密経路から外に出れない、気がする。流石にドアを叩き斬るのは、抵抗あるから………この階なら中庭に出てグラスホッパーで屋上経由で外に出た方が確実だ。っと、話している間に着いた………のは、良いが何でアンタが此処に居るんだよ……"つる姐"」
『ん?(クルッ!)……ほぅ、お前達が動くとは…やはり向こうも大変な事態になりつつあるみたいだな(カタカタカタカタ……)……行き先は市立大学で柚紀の側で良いならワープで飛ばせるが、………どうする?』
「!?鶴ヶ峰も、大学に居るのですか??……(チラッ)(だから野々村が案内役を買って出た訳か)俺はそれで構いませんが、……平気か?確かお前はワープするのが苦手だろ?」
「んぁ?……ぶっちゃけ嫌だが状況が状況だし、…………まだ飛ばすのがつる姐とか陽菜さんなら、安心出来るから(ガシガシ)…気合で何とかするさ。そんな訳だから頼むぜつる姐!!…………あ、所でパソコン片手に中庭に居た理由って何だ?」
中庭では白衣姿でノートパソコンを片手に言実が佇んでいた。そして二人を見るやいなや室内・大学での状況を察したらしく、手短に二人を話を済ませて了承が出たのを確認してスイッチボックスを作動させワープさせる。因みにフブキの問には『……直ぐに分かる、今は目先の事に集中しろ。辿り着いた先に敵が居るやも知れぬ故にな』と意識を自分から外させるのであった。そして暫くパソコンを操作したり誰かと話したりしている内に
- バタバタバタバタバタ!! -
- タタタタタタタタタ! -
- カツカツカツカツカツカツ -
「見つけたぞい!!こんな忙しい時に何油を売っておるんじゃ言実くん!!今どう言う状況か分かっておるのかっ?!!」
「それと"遠征艇から"【これ以上の捜査は無意味と判断し、予定より早いですが帰還します】と連絡が来ているが、君には話していない筈だが?」
「それに、貴女は"無意味な事に時間を浪費しない"ストイックな人だ。なのに何故彼等が帰って会議室に報告が来るのを待たなかったんですか?」
- コツコツ、コツコツ -
「……説明願おうか言実くん、流石に今回は単独行動をするにはそれ相応の理由がなければ我々は容認出来ないぞ」
城戸一派上層部が中庭に各自疑問を述べながら集結したのである。それを何時もなら受け流す言実だが、城戸の有無を言わせぬ圧力を感じて仕方なく口を開くその瞬間、黒い球体が出現しそこから遠征艇が現われ、更にとある方角にて"天に突き刺すような光の柱"が上がったのを、視界の隅で確認した言実はうっすらと余裕の笑みを浮かべてこう言い放つ
『何、我が姪にして歌姫の完全復活を記念したライブに世話になった彼奴等が不参加なのは、些か不憫に思ってな。予定を前倒しさせてもらった。が、この現状なら帰って来てくれた方が好都合だったであろう?……まだ文句があるのなら状況を終息した後に、彼等の功績を見てからにしてもらおうか。貴方と口論している程、私も暇ではないのでね』
-
少し時間を遡り、本部内が停電状態となりラウンジ内が騒然となって外に逃げ出そうとした隊員に押されて手元から携帯が零れ落ちて、……踏まれて破損してしまったフブキ。舌打ちをしながら「落ち着け?!無闇に暗闇の中を動くんじゃねぇ!!!」ど怒鳴るが効果がなく、更に混沌を極めようとしたその時に
- …………キイィーン -
「………
「ん??何だ?青白い光の、トリオン弾?(……ピタッ)うおっ?!!つ、冷て〜ぞコレ!!?こんなトリガー知らねぇんだけど俺」
「(スタスタスタ…)当たり前だ、これは言実さんが鶴ヶ峰の為に作った"サポート向けの弾トリガー"で、ほぼ実用性がない。それとその性質上扱えるのが、出水や………二宮さんクラスのトリオン量や技術がないと難しい上級者向けだ。野々村が知らないのも無理はない」
「あ、荒船先輩っ!?そりゃあ俺は弧月や百歩譲ってスコーピオンとかのアタッカー用のトリガー以外を持つつもりはないけど、……ユズの助けになるなら少しは検討するべき、なのかもな。にしても、ユズと不慣れなあの人が何でコレを?」
「(スタスタスタスタ…)理由は姐さんからの指示で"今日だけ念の為にコレをセットしておけ"って言われたからだよ。……あの人はこうなるのが分かっていた、だから【灯り代わりになる殺傷能力のない弾トリガー】を二宮さんに持たせた。姪っ子ちゃんと仲良くなりたいあの人がこの勉強会に参加するのを見越して、ね。でも肝心の彼女は一体何処に居るのかな?」
「「!!」」
暗闇の中に無数のトリオン弾が浮遊して、互いに顔が分かる状態となる。更に「暫くすれば非常光が付くはずだ。それまで大人しくしててくれ、大丈夫だから心配するな」と東が呼び掛けて周囲が落ち着きを取り戻す中、この灯りとは別のトリオン弾を携えた犬飼がフブキと荒船に近づいて来る。そしてこれが"無言の圧力…脅迫"だと感じたフブキが反射的に換装をして"新たな装い"の状態で荒船を庇いながら身構える。その姿に驚いている二人を他所に、更なる人物が接近。誰かと言うと
- タタタタタタタタタ… -
「大丈夫か荒船!?それに犬飼に、……野々村?……………どう言う状況かは知らないが、荒船に聞きたいことがある。…市立大学って何処にあるんだ?」
「(ピクッ)……大学なら俺も知っているが、何でこんな状況でソレを聞くんだ鋼?」
「(ゴソッ)ついさっき来馬先輩から【手が空いているなら至急市立大学まで来れないかな?鋼に手伝って欲しい事がある】ってメッセージが。……俺個人にわざわざ送ってくるのも気になるけど、やっぱり来馬先輩が心配で(ガシッ!)……野々村?」
「なら案内がてら一緒に行ってやるよ。(チラッ)((……ユズは今、訳あってその大学に行っている。理由はおたくの隊長について同級生の隊員に話を聞く為に、だ。))……そんな訳だからコレで失礼する。行くぜ鋼!(ダッ!!)」
「お、オイ待てよ!野々村に鋼!!ったく、ちゃんと説明位して行けよな〜!……………どうかしたのか?犬飼」
訳も分からずに勝手に話が進んでしまい、蚊帳の外状態な"生身の"荒船と、フブキや柚紀が自分の予想の斜め上を行っている事に驚く犬飼だが、一呼吸置いて「(ニヤリ)やっぱりあの子"達は"面白い子だな〜、俺個人の為に勝手ながら今後も手助けをしよう、そうしよう!」と一人でナニかを決意するのであった
さて、足早に歩くフブキに負けない様に換装をした村上。だが大学に行く為には本部を出ないと行けない筈が、フブキが目指すのは明らかに出口とは違う方角。その意図を訊ねる
と
「……停電してるって事はロックが解除できなくて秘密経路から外に出れない、気がする。流石にドアを叩き斬るのは、抵抗あるから………この階なら中庭に出てグラスホッパーで屋上経由で外に出た方が確実だ。っと、話している間に着いた………のは、良いが何でアンタが此処に居るんだよ……"つる姐"」
『ん?(クルッ!)……ほぅ、お前達が動くとは…やはり向こうも大変な事態になりつつあるみたいだな(カタカタカタカタ……)……行き先は市立大学で柚紀の側で良いならワープで飛ばせるが、………どうする?』
「!?鶴ヶ峰も、大学に居るのですか??……(チラッ)(だから野々村が案内役を買って出た訳か)俺はそれで構いませんが、……平気か?確かお前はワープするのが苦手だろ?」
「んぁ?……ぶっちゃけ嫌だが状況が状況だし、…………まだ飛ばすのがつる姐とか陽菜さんなら、安心出来るから(ガシガシ)…気合で何とかするさ。そんな訳だから頼むぜつる姐!!…………あ、所でパソコン片手に中庭に居た理由って何だ?」
中庭では白衣姿でノートパソコンを片手に言実が佇んでいた。そして二人を見るやいなや室内・大学での状況を察したらしく、手短に二人を話を済ませて了承が出たのを確認してスイッチボックスを作動させワープさせる。因みにフブキの問には『……直ぐに分かる、今は目先の事に集中しろ。辿り着いた先に敵が居るやも知れぬ故にな』と意識を自分から外させるのであった。そして暫くパソコンを操作したり誰かと話したりしている内に
- バタバタバタバタバタ!! -
- タタタタタタタタタ! -
- カツカツカツカツカツカツ -
「見つけたぞい!!こんな忙しい時に何油を売っておるんじゃ言実くん!!今どう言う状況か分かっておるのかっ?!!」
「それと"遠征艇から"【これ以上の捜査は無意味と判断し、予定より早いですが帰還します】と連絡が来ているが、君には話していない筈だが?」
「それに、貴女は"無意味な事に時間を浪費しない"ストイックな人だ。なのに何故彼等が帰って会議室に報告が来るのを待たなかったんですか?」
- コツコツ、コツコツ -
「……説明願おうか言実くん、流石に今回は単独行動をするにはそれ相応の理由がなければ我々は容認出来ないぞ」
城戸一派上層部が中庭に各自疑問を述べながら集結したのである。それを何時もなら受け流す言実だが、城戸の有無を言わせぬ圧力を感じて仕方なく口を開くその瞬間、黒い球体が出現しそこから遠征艇が現われ、更にとある方角にて"天に突き刺すような光の柱"が上がったのを、視界の隅で確認した言実はうっすらと余裕の笑みを浮かべてこう言い放つ
『何、我が姪にして歌姫の完全復活を記念したライブに世話になった彼奴等が不参加なのは、些か不憫に思ってな。予定を前倒しさせてもらった。が、この現状なら帰って来てくれた方が好都合だったであろう?……まだ文句があるのなら状況を終息した後に、彼等の功績を見てからにしてもらおうか。貴方と口論している程、私も暇ではないのでね』