80.革命の曲〜伝説は此処から始まる〜(145.
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さて、綾辻が持っていた校内地図が見れる仕事用のタブレットを来馬に貸して別れた女子一行は、堤が待っているであろう表門に着実に向かっていた。が、やはり木虎が居るとは言えど柚紀が心配だと豪語する佐鳥に「堤さんと合流するまでなら陰ながら護衛を許可する」と内部通話で嵐山から許可を貰い、ある程度距離を取りつつ射程範囲に敵が居れば即座に狙撃で始末していた。……その際にふと気になる事が頭を横切る
「(そう言えば、ここ数日の間亜種に遭遇していないのは何でだ?ちょっと前なら普通に防衛任務中に出てきてたのにさ。まぁ、やりやすくなったのは嬉しいけど…)……嵐の前の静けさとか、言わないよね?って、そんな事より(スチャッ)お仕事お仕事っと!!」
- ドーン!ドーン!……ダダダダダダダダ… -
『(ピタッ、……チラッ、…トトト……チラッ)』
「(ハァ〜)……気にされるのは分かりますが、大丈夫ですよ先輩。嵐山先輩達は勿論ですが、来馬先輩も"仲間に救援を求めた"とおっしゃられていたじゃないですか。……あの村上先輩がいらっしゃるなら鬼に金棒ですよ、別役先輩は…立地的にスナイパーは戦いづらいのでお呼びしなかったらしいですが(ま、それでも佐鳥先輩はついてきてますけどね。……流石年季が違うから腕前もソコソコな感じ、ですね。柚紀先輩が"佐鳥先輩ならあの条件も楽にクリア出来る"と信じていらっしゃるのも、何となく頷けます。………絶対に言いませんけど)」
「今回は迅さんから"警告メール"を嵐山さんは受け取ってないから、そんなに危ない状況にはならない筈。(ナデナデ)だから、大丈夫よきっと(だと良いのだけど、もしかして"全体的にマズい状況でコチラに手が回らない"……そんな事じゃなければ良いのだけど)」
「なら大丈夫だね〜。あの人はずっと柚紀ちゃんを影から守って来たヒーロー的な…(- …ダァーン!! -)………えっ?!」
「(パッ!!)皆さん私の後ろにっ!!(スチャッ)………誰ですか?!こんな非常事態に遊んでいる方は!姿を現しなさい!!?(佐鳥先輩はこんな事をしない。もし危険を報せる為ならこんな事をせずに柚紀先輩の元に駆けつける筈!)」
シェルターがある方角とは別なので誰かとすれ違う事もなく、閑散とした空間のせいか遠くで響く銃声音が聞こえては気になって足を止めてしまう柚紀。それを呆れつつ行動を促す木虎に、迅の名を使い安心させようとする綾辻に便乗しようとした先頭を歩く小佐野の足元に、攻撃が着弾する。直ぐに三人を庇い警戒態勢を取り銃を構える木虎。……銃口の先、建物の物陰から現れたのは
「………へぇ〜、珍しいね。【大学生なのにまだC級の隊員が居る】なんてさ。それもシューターで、弾の大きさからしてもあんまりトリオン量だって多くはないみたいだし、……………何時までも叶わない憧れや願いを抱くより現実を見た方がいいですよ〜?ボーダーに居たいなら何も戦闘員以外の手段だってあるのに」
「っるせぇなぁー!そう言うお前の所の二人だって年季の割には万年B級だろう?!ま、それは良いとしてだ……悪いがその鞄に入っているUSBメモリを渡して貰おう。そうすれば、痛い思いはせずに済むぜ?…………先に言っておくが俺が使うのはバイパーだ、例えシールドで防ごうとしても"必ず誰かに当たるぜ?"お前のトリオン量じゃ全員を庇えるほどの強度と大きさの固定シールドは使えない。違うか?………期待の黒服新人さんよぉ〜」
『バイパー使い……(確かに彼の言う事は一理あるけど、それなら………)「(ガシッ!)((駄目ですからね先輩、もし無理しようとしたら………泣きますよ私))」…………(ハァ〜)((……しないよ、藍ちゃんが泣くのは見たくないもん私。でもどうしたら……))』
明らかに青年……大人な体格のC級隊員が着用するトリオン体で弾を携えた状態で姿を現して要求を告げる。流石に頭がそこそこ働くらしく、木虎一人では三人を守るのは無理ときっぱり断言して主導権を握られてしまう。だが、柚紀の事は正確に把握してないらしく万が一攻撃されたら…そう考えていたが、木虎に先手を打たれてしまい手出しが出来なくなる。そして相手はかなり短気らしく今にも撃ち出しそうな状況で動いたのは……
「ハイハイ、そっちの要求に従うからそれ消してよ。後ついでにアンタの身の安全の保証も兼ねて"あたしが人質になってあげるよ"。そうすれば諏訪さんとか、……それこそ嵐山隊の人だって無闇にアンタを攻撃は出来ないから安心でしょう?荷物はあたしとこの子の分だけ……あ!たださ〜この子が身体弱いのと持病持ちだから薬の入った巾着袋は渡しても良いよね?もしナニかあれば………言実さん、怖いよ?後、あたしは抵抗する意思は全くないし、手元が狂って変な事をすれば………諏訪さん怒るし彼女が泣いた暁には……………やっぱり言実さんからの雷食らうから気をつけてね〜」
「(ゾクッ!!)あ、あぁ。だが、その荷物にちゃんとブツがあるか確認させて貰うぜ!」
場の空気を読んだ小佐野がこんな提案をしたのだ。勿論柚紀は反対しようとしたが「大丈夫大丈夫〜、はい飴ちゃん上げるから落ち着いて、ね?」と反論される前に物理的に口を塞いでしまうのだった。そして薬入りの巾着を綾辻に渡して、手に持つ荷物にUSBメモリーとついでに柚紀の携帯があるのを確認させれば「今外は危ないらしいから、落ち着くまでシェルターに行く方が良いよ?……敵が怖くないならこのまま逃亡も良いけどね〜」と、さり気なく舵取りをして三人から離れて行く小佐野。……二人が見えなくなり思わず座り込んで『おサノ、センパ、……ごめんな、さい。ごめんなさい……』と柚紀が泣き出してしまう。これを見て「嵐山先輩大変です!!柚紀先輩がっ!?」と隊長に携帯で連絡し、佐鳥も狙撃ポイントから移動しながら「とっきー至急来て!?このままじゃマズい!!?」とコチラも携帯で応援を呼び寄せる。綾辻は何とか泣き止ませようとするが、上手く行かず………無数のゲートが周囲に現れてしまい絶体絶命のピンチに陥りそうになった、その時
- ………キイィーン、スタッ!スタッ! -
「「(スチャッ)………"旋空弧月"!!」」
「(そう言えば、ここ数日の間亜種に遭遇していないのは何でだ?ちょっと前なら普通に防衛任務中に出てきてたのにさ。まぁ、やりやすくなったのは嬉しいけど…)……嵐の前の静けさとか、言わないよね?って、そんな事より(スチャッ)お仕事お仕事っと!!」
- ドーン!ドーン!……ダダダダダダダダ… -
『(ピタッ、……チラッ、…トトト……チラッ)』
「(ハァ〜)……気にされるのは分かりますが、大丈夫ですよ先輩。嵐山先輩達は勿論ですが、来馬先輩も"仲間に救援を求めた"とおっしゃられていたじゃないですか。……あの村上先輩がいらっしゃるなら鬼に金棒ですよ、別役先輩は…立地的にスナイパーは戦いづらいのでお呼びしなかったらしいですが(ま、それでも佐鳥先輩はついてきてますけどね。……流石年季が違うから腕前もソコソコな感じ、ですね。柚紀先輩が"佐鳥先輩ならあの条件も楽にクリア出来る"と信じていらっしゃるのも、何となく頷けます。………絶対に言いませんけど)」
「今回は迅さんから"警告メール"を嵐山さんは受け取ってないから、そんなに危ない状況にはならない筈。(ナデナデ)だから、大丈夫よきっと(だと良いのだけど、もしかして"全体的にマズい状況でコチラに手が回らない"……そんな事じゃなければ良いのだけど)」
「なら大丈夫だね〜。あの人はずっと柚紀ちゃんを影から守って来たヒーロー的な…(- …ダァーン!! -)………えっ?!」
「(パッ!!)皆さん私の後ろにっ!!(スチャッ)………誰ですか?!こんな非常事態に遊んでいる方は!姿を現しなさい!!?(佐鳥先輩はこんな事をしない。もし危険を報せる為ならこんな事をせずに柚紀先輩の元に駆けつける筈!)」
シェルターがある方角とは別なので誰かとすれ違う事もなく、閑散とした空間のせいか遠くで響く銃声音が聞こえては気になって足を止めてしまう柚紀。それを呆れつつ行動を促す木虎に、迅の名を使い安心させようとする綾辻に便乗しようとした先頭を歩く小佐野の足元に、攻撃が着弾する。直ぐに三人を庇い警戒態勢を取り銃を構える木虎。……銃口の先、建物の物陰から現れたのは
「………へぇ〜、珍しいね。【大学生なのにまだC級の隊員が居る】なんてさ。それもシューターで、弾の大きさからしてもあんまりトリオン量だって多くはないみたいだし、……………何時までも叶わない憧れや願いを抱くより現実を見た方がいいですよ〜?ボーダーに居たいなら何も戦闘員以外の手段だってあるのに」
「っるせぇなぁー!そう言うお前の所の二人だって年季の割には万年B級だろう?!ま、それは良いとしてだ……悪いがその鞄に入っているUSBメモリを渡して貰おう。そうすれば、痛い思いはせずに済むぜ?…………先に言っておくが俺が使うのはバイパーだ、例えシールドで防ごうとしても"必ず誰かに当たるぜ?"お前のトリオン量じゃ全員を庇えるほどの強度と大きさの固定シールドは使えない。違うか?………期待の黒服新人さんよぉ〜」
『バイパー使い……(確かに彼の言う事は一理あるけど、それなら………)「(ガシッ!)((駄目ですからね先輩、もし無理しようとしたら………泣きますよ私))」…………(ハァ〜)((……しないよ、藍ちゃんが泣くのは見たくないもん私。でもどうしたら……))』
明らかに青年……大人な体格のC級隊員が着用するトリオン体で弾を携えた状態で姿を現して要求を告げる。流石に頭がそこそこ働くらしく、木虎一人では三人を守るのは無理ときっぱり断言して主導権を握られてしまう。だが、柚紀の事は正確に把握してないらしく万が一攻撃されたら…そう考えていたが、木虎に先手を打たれてしまい手出しが出来なくなる。そして相手はかなり短気らしく今にも撃ち出しそうな状況で動いたのは……
「ハイハイ、そっちの要求に従うからそれ消してよ。後ついでにアンタの身の安全の保証も兼ねて"あたしが人質になってあげるよ"。そうすれば諏訪さんとか、……それこそ嵐山隊の人だって無闇にアンタを攻撃は出来ないから安心でしょう?荷物はあたしとこの子の分だけ……あ!たださ〜この子が身体弱いのと持病持ちだから薬の入った巾着袋は渡しても良いよね?もしナニかあれば………言実さん、怖いよ?後、あたしは抵抗する意思は全くないし、手元が狂って変な事をすれば………諏訪さん怒るし彼女が泣いた暁には……………やっぱり言実さんからの雷食らうから気をつけてね〜」
「(ゾクッ!!)あ、あぁ。だが、その荷物にちゃんとブツがあるか確認させて貰うぜ!」
場の空気を読んだ小佐野がこんな提案をしたのだ。勿論柚紀は反対しようとしたが「大丈夫大丈夫〜、はい飴ちゃん上げるから落ち着いて、ね?」と反論される前に物理的に口を塞いでしまうのだった。そして薬入りの巾着を綾辻に渡して、手に持つ荷物にUSBメモリーとついでに柚紀の携帯があるのを確認させれば「今外は危ないらしいから、落ち着くまでシェルターに行く方が良いよ?……敵が怖くないならこのまま逃亡も良いけどね〜」と、さり気なく舵取りをして三人から離れて行く小佐野。……二人が見えなくなり思わず座り込んで『おサノ、センパ、……ごめんな、さい。ごめんなさい……』と柚紀が泣き出してしまう。これを見て「嵐山先輩大変です!!柚紀先輩がっ!?」と隊長に携帯で連絡し、佐鳥も狙撃ポイントから移動しながら「とっきー至急来て!?このままじゃマズい!!?」とコチラも携帯で応援を呼び寄せる。綾辻は何とか泣き止ませようとするが、上手く行かず………無数のゲートが周囲に現れてしまい絶体絶命のピンチに陥りそうになった、その時
- ………キイィーン、スタッ!スタッ! -
「「(スチャッ)………"旋空弧月"!!」」