80.革命の曲〜伝説は此処から始まる〜(145.
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「……
- キュウゥ…パッ!……ドドドドドドド…ガクン! -
「お見事です加古さん!(ダッ!!)綾辻、小佐野ちゃん大丈夫かっ?!……柚紀ちゃんは?」
「私達は大丈夫です、少し驚きはしましたが敵に攻撃される前でしたので。柚紀ちゃんは……(チラッ)…コチラも一瞬の出来事だったので気付いていないみたいです。それにしても嵐山さん、コレってまさか…」
「……恐らく今日がその日だったみたいだな。…諏訪さん、どちらかと連絡取れませんか?」
「………つる姐は駄目だな、携帯に出ねぇ。ってか基地に居る時はあの人携帯を持ってねぇ確率が高えのを、すっかり忘れてたぜ!!あ〜…………こっちも微妙だが一応掛けてみるか。……………確実に怒鳴られそうだから、てめぇ等離れてろ。特にトリオン体組」
加古が速攻で敵を潰して事なきを得る。そしてゲートから敵の追随がないとも限らないので、素早く嵐山隊三人は非戦闘員である三人に駆け寄り嵐山が代表して柚紀の状態を確認する。危険・放置区域外でゲートが発生したのが【例のサイバーテロによるシステムダウン】が原因であると察し、こうなった際に言実と通信出来なくなる可能性が高く、万が一柚紀が外で錯乱状態に陥れば自他共かなり危険な状況となるのだ。そして偶然にも生身に戻っていた諏訪が携帯で連絡を試みており、言実は捕まらなかったのでもう一人の情報提供可能な人物にコンタクトを取る。………かなり嫌そうな表情で。その理由は
❲(プチッ)オ"イ"ゴラ"諏訪ー!!?こんの、クソ面倒クセェ状況で電話してくんじゃねぇーーー!!!あ"ぁ"っ、もうっ!?どんだけの奴と徒党組んでやがるんだよ全く!!それも言実の馬鹿は手伝ってくれないしさーもうっ!!?………で、用件はナニ??(カタカタカタカタカタカタカタカタカタ……)❳
- キィーーン -
『(ビクッ!)はひっ?!い、今の声は…(キョロキョロ、キョロキョロ)』
「っあぁ〜。やっぱりいの一番に怒鳴られると思ったぜ!?……今大学に居るんだが、鶴ヶ峰の避難先はボーダー本部で大丈夫か?状況によっては玉狛の方が良くねぇかと思ってよ、その確認だ!!」
❲(カタカタカタ……)あ〜、その事ね!ぶっちゃけ"玉狛でも本部でも安全性はそこまで変わらないから"そっちに一任するよ。(カタカタ、カタカタカタカタ……)林藤さんには話を通してあるから、楽な方にして!!………ん?……今まだ大学に居るって言ったよね?❳
「………それがどうかしたのかよ、"ヒナ姐"」
「「「「……ん???/…あら?」」」」
携帯から怒声が巽の漏れ出てきたのだ、コレにより柚紀の"危険スイッチ"が入ったらしく、意識が覚醒するが状況が飲み込めていない様子。隊長である嵐山が手短に説明する中、他のメンバーは周囲を警戒しつつ諏訪の通話が終わるのを待っていた。………いつもと違う呼び方をしているのが若干気になりはしたが
そして通話が終了すれば「これからの動きについてだ、ちゃんと聞けよ」と話し出す
「俺と加古は今からトリオン研究室に向かう。どうやら今本部に起きている複数のハッカーによるサイバーテロの片棒を担いでいる野郎が、研究室に居るらしい。コイツを捕まえれば他の協力者の情報が手に入る可能性が高いだとさ。で、……嵐山隊三人と来馬は校内に居る一般人がシェルターに避難する手助けをしろ。……そこまで活発にゲートは開いてねぇが、何時新たな奴が出てくるとも限らねぇし、此処はそこそこ広いのと、今居る人数だって未知数だ。何回か巡回する必要があるからしっかりやれよ?……………あ、……鶴ヶ峰は"自分が囮になる"とか馬鹿な事を考えるなよ?今は綾辻やおサノが側に居るんだぜ?コイツ等を危険な目に合わせるつもりか?……テメェはあの石ぶら下げて平常心を保つのに集中しろ!余計な事は考えるな!!」
『(ゴソゴソ……ジャラッ……スーハー…)分かってるよ"洸にぃ"。でもさ、……沢山の人が一箇所に集まって平気なの?ほら"塵も積もれば山となる"って言うでしょ?それに兵隊蟻の残党が何処に潜んでいるか分からない状況で、それは自殺行為じゃ…』
「つまりは【トリオン能力が低い人が沢山集まればそこに奇襲を敵が掛けないか】……柚紀ちゃんはそれを危惧しているんだな?それなら問題ない!シェルター内は"敵がトリオン感知出来ない様に特殊な構造になっている"。……あの検査室はそれの応用で作られたから効果は保証する、何せ一般人の中には知らないだけで"もしかしたら柚紀ちゃんクラスのトリオン能力者が居る可能性"があるからね。(ナデナデ)その可能性もちゃんと考慮しているから安心してくれ。だが、君の場合は更にサイドエフェクトが絡んで来る。……やはりシェルターに避難させるのは危険では?」
「(パタパタパタ…)……だからその姫様には本部か玉狛に避難してもらう。どっちにするかは運転手の堤に決めさせろ、オペレーター二人はそれに追随、木虎は目的地に着くまでそれ等の護衛の方針は変わらずだ。石持ちで無駄にヘイトや敵の気を引く事をしなければ問題ねぇだろうよ。……ほら、とっとと各自動きやがれ!(シッシッ)」
各自に指示する中、柚紀がやりがちな自己犠牲行動をあらかじめ防ぐのを忘れずに忠告する諏訪。これに対して正論なので反論はしなかったが、ちょっとした意趣返しを敢行したのちに気になる事を口にする。何故柚紀が気にするかの理由を含めて話した上で嵐山が大丈夫と断言する。が、それには柚紀は当て嵌まらないのでどうするかを諏訪に訊ねる。……不意打ちを喰らい顔に熱が集まるのを感じて手で扇ぎながらきちんと指示を出せば、視線が自分に集まっているのを感じて早急に解散させる
各自が見える範囲から居なくなりため息を漏らした後に煙草に火をつけた諏訪に「諏訪さんは換装をしないのですか?」と加古が訊ねる。すると
「……あの人曰く【後始末に人手は幾ら合っても足りなくなりそうだからトリオンは節約しておけ】だとさ。ま、相手が生身ならトリオン体のお前が居ればどうにでもなるだろうさ。それに(フー)………そろそろ俺も洗脳障害症状が抜けそうだから久し振りに吸いたくなった訳だ。こんな状況なら吸ってても怒鳴る余裕は誰もねぇだろうしな」
「んふ。過去に失態した事も含めて、体調が万全じゃない柚紀ちゃんの前ではずっと禁煙しているって東さんから聞いていましたけど本当みたいですね。だからあれだけ繊細な子が貴方に懐くも頷けます、……どこかの誰かさんとは大違いで少しは見習って欲しいですよ全く。ま、それはさておき……移動しながら貴方と陽菜さんの仲についてお聞かせ願えないですか?かな〜り気になるので!!?」