79.親交の曲〜原作20歳組編〜(144.
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そんなこんなで基地で一泊した次の日、朝食後フブキは当初の予定を変更して着替えと勉強道具等を取りに一時帰宅。別室で休んでいた迅は朝食時に合流はしたが、暗躍の為に単独行動を開始。東も一時帰宅をした後に勉強会の準備を開始し、柚紀はそれのお手伝い。言実は仕事の為別行動をしていた。そんな中、午前中から勉強会参加者と戻って来たフブキが会場であるラウンジに到着し、最初に行ったのは
「「「「学力テスト?」」」」
『ま、テストと言うより診断かな?一部の教科は自己申告になるけど(…カサッ)今から渡すプリントの出来具合に合わせて、コッチが用意したプリントを解いて貰います。結構な種類や難易度を用意してて、帰る際に解いたプリント枚数や理解度に応じて食堂のおば様達特製のお菓子をプレゼント!!って感じにしてます。……こうすれば少しはヤル気になるかな〜って』
「目標……ご褒美があると俄然やる気が出るだろ?何事も嫌々取り組むより、こうやって工夫をすれば自然と身につくのではって鶴ヶ峰に言われてな。(ナデナデ)……因みにお前達の学年のは過去の入試問題を参考にしたものや鶴ヶ峰お手製のプリントもあるから、頑張ってやれよ?」
「うげ〜!!ユズのソレ絶対に難しい奴だ〜!だってお前、声が出なくなって休み勝ちになった際に一心不乱になった勉強してた時期あったろ?その際に確か歌川の中学で使う教科書や参考書も借りて、ソレすら全部解いちまったよな??……あん中に菊地原が悪戯感覚で高校生の習う奴も紛れ込んでたの、お前気づいてたか?」
『えっ?!?そ、そうなのっ??……あ〜、だから分からなくて風間さんに聞いた時に妙な表情した理由がコレだったのかな?えっと、…………どれがそれなんだろう。分からないや。ま、それより先ずは診断プリントから解いてよ。ハイどうぞ』
フブキ含めたお馴染み中学B級弧月使い組が集合してそんな話をしつつ、各科目の実力を把握する為に用意したプリントを解かせ始める。因みに実際柚紀はどの位勉強が出来るかと言うと、……苦手と称している英語も中学レベルはある程度出来ており、他の教科も…………少なくとも第一高校レベルには達しているし赤点常連である当真や米屋、国近より下手しなくても頭は良い柚紀だったりする。柚紀の正確な頭の良さを知るのはごく一部のメンバーだけであるが、学校のクラスメートは勿論ほぼ全員のボーダー隊員が"彼女は秀才"と認識しているので問題なしなのだ
さて、顔見知り見知らぬ人がラウンジに入り乱れてきたが東主催の勉強会で柚紀は先生兼アシスタント係と告知していたらしく、妙な事をする馬鹿は今の所居ない様子だ。そんな感じで順調に勉強会が進む中「お〜い、鶴ヶ峰〜。ちょっと良いか〜?」と諏訪に呼ばれたので東にアイコンタクトをした後に柚紀は一度勉強集団から離れて行く。諏訪と柚紀の仲の良さも大体の隊員が周知の事なので誰も疑いを抱かなかった、……一部の例外は居るが
「ん?…………ン〜〜〜……」
「どうしたんだよ笹森、いきなり唸ってさ〜。そんなに難しい問題やってるのか?」
「いや、唸ってるのは勉強関係じゃなくてさ。………諏訪さんが鶴ヶ峰を呼び寄せるのって珍しいな〜って。逆なら以前はよくあったのと、あの人って会いに行く頻度とか距離感の塩梅が絶妙だから、あんな感じで呼ぶ理由、あるのかなって」
「アレじゃね?つる姐の使いっパシリに使われてとか、そんな理由だと俺は思うぜ?ほら、東さん主催の影響でかなりの人数居るだろ?それに此処は……声を失う原因となった騒動が勃発した場所だ。…似た状況下となっているから不安なんだよあの人は。【同じ場所で嫌な出来事の繰り返される、それもトラウマに成りうる要因】らしいぜ?シロ曰く、な」
「「へぇ〜」」
「……………なら良いけどさ」
自隊隊長の事だけあって違和感を覚えた笹森にフブキが在り来りな理由を"でっち上げる"。が、実際に諏訪が言実にパシリ扱いされているのを中学生組も知っているらしく、奥寺・小荒井は疑わずすんなり信じてしまう。そして【劣等感やコンプレックスはあるが、トラウマクラスな程の嫌な経験がない】笹森は後半部分の言葉を聞いて、少しモヤモヤはするが納得する事に。………シロも柚紀程ではないが対人関係で苦労をしているのを知っているからだ。そして再びプリントに意識が戻った三人を見て、小さくため息を漏らすフブキに東が労いを込めて頭を撫でれば「なぁ東さん、コッチの勉強じゃなくてスナイパーに関する事を聞いても良いか?」と、昨日迅から貰ったりアドバイスを早速実践するのであった
その一方で
「ねぇ〜諏訪さ〜ん、柚紀ちゃんを何処に連れて行くの〜??そっちは言実さんのラボがある方角じゃないし、あの検査室とも違うよね〜。後さ〜、昨日はつつみんも先生役で参加するとか言ってたのに、いきなりドタキャンとか珍しいよね〜。ねぇねぇ〜、またあたし達を出し抜いてコソコソ裏で何かする気だったりするの〜〜??」
「ったく!!これだから女は怖ぇ〜んだよ!妙にこう言う時に感が鋭くなるっていうか、嗅ぎつけてくるもんな〜。日佐人は野々村にフォロー頼んだから、多分気付いてなさそうだけどよ〜。………どうするよ鶴ヶ峰」
『ん〜そうですね〜。…………おサノ先輩も巻き込んじゃいましょうか!でも、……本当は内緒にするつもりでしたので…他言厳禁ですからね?(シー)…それと基本、諏訪さんと同様傍観者で居てください。でなければ"お忍び交流会"の意味がないので』
「ん??今から誰かと会うの?」
同じく違和感を感じた小佐野が"絶対にナニかある"と思い、きっちり荷物も持って二人を追い掛けてきたのだ。流石に騙せない気がした諏訪は判断を柚紀に丸投げし、コチラも小佐野の言い分が合っている事もあり、ならばと開き直って追随条件を提示してみる。そして目的地である"駐車スペース"に辿り着き、そこに居た人物を見て一悶着があったが、何とか治めて各自行動を開始するのであった