8.新調の曲(73.
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「えっ?ユズちゃ、ん?どうして?だ、だって私に触れたらっ!?」
『あれ?言った筈だよ?……友達に全てを曝け出す覚悟が私にはあるって、だからシロちゃんさえ嫌じゃなければ…(ナデナデ)私は貴女に触れることを厭わない。で、サイドエフェクト関連の問題なら言実さんに相談してみよう!?……結局は"コントロールの訓練あるのみ"とか言われそうだけど、…きっと手助けしてくれるよ?シロちゃんにさえヤル気があればね。後は私の友達が困っているんだし、何より……あの人ならきっと手立てを講じてくれるよ必ず。ってな訳で(ギュッ…クイッ)ラボに向かってしゅっぱーつ!!?(スタスタスタ)』
「………(ニコッ)うん!行こうユズちゃん!!」
自分も経験があるので"こんな時の神頼み"成らぬ言実頼みと言うわけで、元気よくシロの手を引き歩き出す柚紀と、嫌な顔をせずに付いていくシロを見送る男性陣。「あ、待てよ柚紀ちゃん!おじちゃんを置いて行くなよ~」と慌てて後を追う冬島に続こうとし佐鳥だが……風間に名を呼ばれて足を止めたのであった
「えっと、……風間さん。佐鳥にナニかご用ですか?三人を追い掛けたいのですが…」
「お前はこの後、スナイパーの合同訓練があるだろ?見るのはその後でも問題ない筈だ。……今日はどうやら時枝が居ないみたいだから、お前に言っておこうと思ってな。…先程鶴ヶ峰がトリガーなしで通路への入り口を"開けてしまった件"についてだ。……分かっているとは思うが、学校で"鶴ヶ峰一人で基地に出入り出来る事"を話したりするなよ?」
「???……でも事実ですし、今日トリガーホルダー貰いますから…別に知られても何も問題ないのでは?」
自分の言い分の半分が理解できず不思議そうにしている佐鳥を見て、風間は小さく溜め息を漏らす。……確かに佐鳥の言い分は間違えではないが、……柚紀をある程度知るなら"ここまで念のため・万が一対策"を考える必要があると考えていた。彼女が扱うトリオン体は"戦闘用"ではないのだから
「……鶴ヶ峰と俺達は色々違いがある。先ずは【彼女は現時点ではトリオン兵や隊員と戦うためにトリガーホルダーを所持する訳ではない事】だ。あくまでも【生身でサイドエフェクトを使用した際に生じる悪影響を最小限に抑える事に加えて、能力の制御の補助及び早く上達させる為の手段】の為に用いる。……これだけの機能を搭載するなら本来なら"正隊員用のトリガーホルダー程のスペック"を要求されるが、それが無理な事はお前でも分かるだろ?」
「!!……だからおつるちゃんの改造トリガーホルダーを用いる事となった。でも、それでもかなり際どいから信頼を寄せる冬島さんに助力を願った。……使用者が柚紀ちゃんである以上、一切の妥協はしないし少しでも安全性に欠けたモノをあの人が良しとしない。……此処までは理解できましたが、それが学校で無闇に話すべからずと言われる理由が…ピンと来ません、が?」
「……【鶴ヶ峰の性格】、【トリオン体関連の禁止事項】、【生身とトリオン体との見分けが難しい】、【秘密なモノほど知りたくなる心理】、【お前達位の男子においての一般的な精神的思考や精神年齢】後、これは俺の予測だが【鶴ヶ峰のトリオン体は生身より身体機能向上はされているだろうが、攻撃手段が一切持ち合わせていない】……これらの情報から考えられる"サイアク"な事態とは何だ?」
「……あっ!??」
はっきりと断言はしないが、ヒントを与えて風間は佐鳥に考えさせる。……時枝が居れば此処まで言う必要がないのだが、…必要だと感じたからだ。チームだからと言って必ず"二人が一緒に行動する"とは限らない、菊地原や歌川の場合は同じポジション・学校・クラスであるからで、……佐鳥と時枝は違うのだから。そして流石に理由を察したのを見て最後にひと言
「確か時枝と烏丸が同じクラスだったな、…必ずどちらかには情報共有しておく事だ。万が一、それを怠れば……あらゆる事柄から鶴ヶ峰を"お前一人で守らなければならなくなる"。それが出来ないから時枝と協力しているんだろ?自信と傲りは違う。……それを間違えるな、佐鳥。でなければ…………彼女を悲しませる事になるだろう(スタスタスタ)」
「………………」
そんな科白を残して去っていく風間に対して、佐鳥は…何も言えなかった。確かに指摘された事は事実であり、否定は出来ない。……出来ないのだが
「(じゃあ、どうすれば良いかを……教えてくれたって良いじゃないですかっ!?オレは……まだ中学生で子どもで、成績だってそこまで良くないっ!!考えるのが苦手だから)……行動で、態度で示すしかない。それが一番の、有効手段だから(パシパシ)……よし!!合同訓練頑張るぞー!!?(シュンッ!!ダッ!!)」
自分の中にある葛藤と戦い、直ぐに答えを出した佐鳥は頬を叩いて気持ちを切り替えれば、その場で換装をして地下の訓練施設まで走り出したのであった
『あれ?言った筈だよ?……友達に全てを曝け出す覚悟が私にはあるって、だからシロちゃんさえ嫌じゃなければ…(ナデナデ)私は貴女に触れることを厭わない。で、サイドエフェクト関連の問題なら言実さんに相談してみよう!?……結局は"コントロールの訓練あるのみ"とか言われそうだけど、…きっと手助けしてくれるよ?シロちゃんにさえヤル気があればね。後は私の友達が困っているんだし、何より……あの人ならきっと手立てを講じてくれるよ必ず。ってな訳で(ギュッ…クイッ)ラボに向かってしゅっぱーつ!!?(スタスタスタ)』
「………(ニコッ)うん!行こうユズちゃん!!」
自分も経験があるので"こんな時の神頼み"成らぬ言実頼みと言うわけで、元気よくシロの手を引き歩き出す柚紀と、嫌な顔をせずに付いていくシロを見送る男性陣。「あ、待てよ柚紀ちゃん!おじちゃんを置いて行くなよ~」と慌てて後を追う冬島に続こうとし佐鳥だが……風間に名を呼ばれて足を止めたのであった
「えっと、……風間さん。佐鳥にナニかご用ですか?三人を追い掛けたいのですが…」
「お前はこの後、スナイパーの合同訓練があるだろ?見るのはその後でも問題ない筈だ。……今日はどうやら時枝が居ないみたいだから、お前に言っておこうと思ってな。…先程鶴ヶ峰がトリガーなしで通路への入り口を"開けてしまった件"についてだ。……分かっているとは思うが、学校で"鶴ヶ峰一人で基地に出入り出来る事"を話したりするなよ?」
「???……でも事実ですし、今日トリガーホルダー貰いますから…別に知られても何も問題ないのでは?」
自分の言い分の半分が理解できず不思議そうにしている佐鳥を見て、風間は小さく溜め息を漏らす。……確かに佐鳥の言い分は間違えではないが、……柚紀をある程度知るなら"ここまで念のため・万が一対策"を考える必要があると考えていた。彼女が扱うトリオン体は"戦闘用"ではないのだから
「……鶴ヶ峰と俺達は色々違いがある。先ずは【彼女は現時点ではトリオン兵や隊員と戦うためにトリガーホルダーを所持する訳ではない事】だ。あくまでも【生身でサイドエフェクトを使用した際に生じる悪影響を最小限に抑える事に加えて、能力の制御の補助及び早く上達させる為の手段】の為に用いる。……これだけの機能を搭載するなら本来なら"正隊員用のトリガーホルダー程のスペック"を要求されるが、それが無理な事はお前でも分かるだろ?」
「!!……だからおつるちゃんの改造トリガーホルダーを用いる事となった。でも、それでもかなり際どいから信頼を寄せる冬島さんに助力を願った。……使用者が柚紀ちゃんである以上、一切の妥協はしないし少しでも安全性に欠けたモノをあの人が良しとしない。……此処までは理解できましたが、それが学校で無闇に話すべからずと言われる理由が…ピンと来ません、が?」
「……【鶴ヶ峰の性格】、【トリオン体関連の禁止事項】、【生身とトリオン体との見分けが難しい】、【秘密なモノほど知りたくなる心理】、【お前達位の男子においての一般的な精神的思考や精神年齢】後、これは俺の予測だが【鶴ヶ峰のトリオン体は生身より身体機能向上はされているだろうが、攻撃手段が一切持ち合わせていない】……これらの情報から考えられる"サイアク"な事態とは何だ?」
「……あっ!??」
はっきりと断言はしないが、ヒントを与えて風間は佐鳥に考えさせる。……時枝が居れば此処まで言う必要がないのだが、…必要だと感じたからだ。チームだからと言って必ず"二人が一緒に行動する"とは限らない、菊地原や歌川の場合は同じポジション・学校・クラスであるからで、……佐鳥と時枝は違うのだから。そして流石に理由を察したのを見て最後にひと言
「確か時枝と烏丸が同じクラスだったな、…必ずどちらかには情報共有しておく事だ。万が一、それを怠れば……あらゆる事柄から鶴ヶ峰を"お前一人で守らなければならなくなる"。それが出来ないから時枝と協力しているんだろ?自信と傲りは違う。……それを間違えるな、佐鳥。でなければ…………彼女を悲しませる事になるだろう(スタスタスタ)」
「………………」
そんな科白を残して去っていく風間に対して、佐鳥は…何も言えなかった。確かに指摘された事は事実であり、否定は出来ない。……出来ないのだが
「(じゃあ、どうすれば良いかを……教えてくれたって良いじゃないですかっ!?オレは……まだ中学生で子どもで、成績だってそこまで良くないっ!!考えるのが苦手だから)……行動で、態度で示すしかない。それが一番の、有効手段だから(パシパシ)……よし!!合同訓練頑張るぞー!!?(シュンッ!!ダッ!!)」
自分の中にある葛藤と戦い、直ぐに答えを出した佐鳥は頬を叩いて気持ちを切り替えれば、その場で換装をして地下の訓練施設まで走り出したのであった