77.火種の曲(142.
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運悪く二宮が柚紀を見つけて確保され、声で苦手意識のある相手であると察した後に相手を見ずに、でも毎回言われている【自分の考えは代弁させずに自分で話せ】を実行する。が、言いたい事を話していざ二宮を見れば"驚きと戸惑いの表情、更には……瞳には何処か寂しさを宿した"のを見て【自分の発言が二宮を傷付けた】と察してしまった柚紀は、どうすれば良いか分からなくなり泣きながら言実に助けを求める。……三輪に彼が同行しているのを知らず"私服…生身姿である事から"帰宅途中で、あきらかに異様な少女を反射的に捕えた。…そう柚紀は解釈してしまったのだ。そして錯乱状態な少女は更にトリオンを暴発させ、加重現象に照明が点滅するポルターガイスト現象、更には建物に多大な負荷を与えてしまったいるらしく軋む音までさせていた。トリオンで作られた基地ですらこの状況なので、これが普通の建築物なら………既に倒壊クラスなのを追記しておこう
そんな柚紀の悲痛な叫び声に手分けして探していた三輪と加古、遅れてやって来た東も合流するが加重現象を生身で受けてしまい身動きが取れなくなる
「キャッ!?な、ナニ?この圧力的なチカラはっ?!!」
「大丈夫か加古っ!?………これは鶴ヶ峰がトリオンを暴発させた事によって起きている現象だ。(あの時はまだ検査室での事だったからどうにか出来たが、廊下では抑える術が)
(- ミシ、ミシミシッ… -)……!!…このままじゃ、…本部が沈下しかねないぞ!」
「!?(まさか、それを防ぐ為にあの人は姪にトリガーホルダーを持たせていた??渡せば治まるかもしれないが、アレは今手元に…)ッ!?だから、俺は嫌だったんだ!!加古さんは兎も角二宮さん!……貴方を同行させるのがっ!!?【洗脳障害を受け、なおかつ精神的疾患持ちである姪との接触を言実さんは未だに許可していない筈だっ!!】でなければこんな勝手な行動を、…愚行はしない!!東さんの話を聞いていなかったのか??!彼女…鶴ヶ峰が異性が苦手で、その条件をアンタはほぼ全て網羅しているって、だから単独で接触するのは危険だと、他の人からも"警告"を受けていた筈だっ!!?違うかっ?!!」
「!!!?……クッ!?」
女性の加古を支えながら現象の説明をする東は至る所から発する軋む音に"トリオン製だからこそ柚紀の能力を制御も出来れば影響も多大に受けてしまう"と察し、危機感を募らせる。それを聞いた三輪はこうなった原因である二宮に悪態を放つ。……柚紀のトリガーホルダーを預かる事になったのを製作者である言実に報せており、その際に【時折エンジニアと隊員に関する情報交換】を持ちかけられ利害の一致を認めて連絡を取るようになっていたのだ。例の土田元エンジニアの件もあり、互いに警戒人物を共有するべきと三輪は判断したのだ。その時に【現時点で柚紀との接触を避けたい隊員の中に二宮の名が上がっていた】のを三輪は理由込みで聞いていた。が、それを本人にはちゃんと話していなかったせいで二宮が独走してしまった。……流石に自分の落ち度を理解した二宮だが、この状況を打破する案が思いつかない。………柚紀を気絶させる事以外には。故に換装して暴走させている少女に手を下そうとした、その時
- ………キイィーン!スタッ、……クラッ -
「っぁあ〜!やっぱりこの感覚はトリオン体でも慣れねぇなぁ〜。が、……(ズシリッ!)体中に染み渡るこの負荷が掛かる空間に放り込まれちゃ、……嫌でも酔いは覚めるってもんだ!!で、…………アンタは確か犬飼先輩所の隊長さん、だったよな?(…スチャッ)……何用で俺のダチに近づこうとした?そっちの東さんや三輪先輩なら、まだユズを宥めようとしたのは分かるが、……チゲぇよな妙に苛つきと何処か殺伐とした気配感じるぞ?」
- カツカツ、カツカツ、カツカツ… -
「まぁまぁそんな警戒しないであげてよ野々村ちゃん、……方法はどうであれ一応この状態を改善しようとしていたのは事実だからさ。(…ギュッ!……ナデナデ)…もう大丈夫、俺と野々村ちゃんが来たから。落ち着いて、ね?(ナデナデ、トントン)」
『!!(じ、迅さんっ?!……わ、私、…もう、…疲れたよ頑張る事に。"普通をキープしたい、でも私と相手の基準、常識が違い過ぎる"………努力するのは苦じゃない、でも…報われない事をしたくはない。……ねぇ、このチカラヲモツイミハ、ナンナノ?モウ、ワカラナイヨっ!!!)(エグエグ)』
「っ!?(…ナデナデ)……その能力を無くす術を俺は知らない、あの人ですら発現条件も解除方法を見つけられなかった事だから、かなり難しい事なのかも知れない。でも……(ナデナデ)うん、柚紀ちゃんが無理して頑張らなくて良いよ?君の代わりに…(ゴソゴソ…スッ、ジャラッ)この石に頑張ってもらうからさ(……もし、彼女説明と俺やボスの仮説が正しいのなら"娘を助ける為に手を貸してよ……静樹さん")………トリガー起動 」
スイッチボックスにて飛んで来たフブキが二宮と柚紀の間に現れると、緊迫した雰囲気も影響してワープ酔いを一気に吹き飛ばし、明らかに殺気立っている二宮に弧月を抜いて切っ先を向けて対峙の姿勢を取る。対して柚紀の後方、………経路出口方面からやって来た迅が優しく抱き締めて少女を落ち着かせようとする。が、こうなった禍根である【自分のサイドエフェクトに嫌悪感を覚えてしまった柚紀は制御をするのを拒絶してしまう】。……似た経験のある迅は無理強いするのは良くないと判断し、ポケットからあの翠の石を取り出す。そして半信半疑だが口にするのだ。………石に秘められた性能を引き出すキーワードを。すると
- パァァァーーー!!……スッ、…………フワフワ、フワフワ…ガクリッ! -
そんな柚紀の悲痛な叫び声に手分けして探していた三輪と加古、遅れてやって来た東も合流するが加重現象を生身で受けてしまい身動きが取れなくなる
「キャッ!?な、ナニ?この圧力的なチカラはっ?!!」
「大丈夫か加古っ!?………これは鶴ヶ峰がトリオンを暴発させた事によって起きている現象だ。(あの時はまだ検査室での事だったからどうにか出来たが、廊下では抑える術が)
(- ミシ、ミシミシッ… -)……!!…このままじゃ、…本部が沈下しかねないぞ!」
「!?(まさか、それを防ぐ為にあの人は姪にトリガーホルダーを持たせていた??渡せば治まるかもしれないが、アレは今手元に…)ッ!?だから、俺は嫌だったんだ!!加古さんは兎も角二宮さん!……貴方を同行させるのがっ!!?【洗脳障害を受け、なおかつ精神的疾患持ちである姪との接触を言実さんは未だに許可していない筈だっ!!】でなければこんな勝手な行動を、…愚行はしない!!東さんの話を聞いていなかったのか??!彼女…鶴ヶ峰が異性が苦手で、その条件をアンタはほぼ全て網羅しているって、だから単独で接触するのは危険だと、他の人からも"警告"を受けていた筈だっ!!?違うかっ?!!」
「!!!?……クッ!?」
女性の加古を支えながら現象の説明をする東は至る所から発する軋む音に"トリオン製だからこそ柚紀の能力を制御も出来れば影響も多大に受けてしまう"と察し、危機感を募らせる。それを聞いた三輪はこうなった原因である二宮に悪態を放つ。……柚紀のトリガーホルダーを預かる事になったのを製作者である言実に報せており、その際に【時折エンジニアと隊員に関する情報交換】を持ちかけられ利害の一致を認めて連絡を取るようになっていたのだ。例の土田元エンジニアの件もあり、互いに警戒人物を共有するべきと三輪は判断したのだ。その時に【現時点で柚紀との接触を避けたい隊員の中に二宮の名が上がっていた】のを三輪は理由込みで聞いていた。が、それを本人にはちゃんと話していなかったせいで二宮が独走してしまった。……流石に自分の落ち度を理解した二宮だが、この状況を打破する案が思いつかない。………柚紀を気絶させる事以外には。故に換装して暴走させている少女に手を下そうとした、その時
- ………キイィーン!スタッ、……クラッ -
「っぁあ〜!やっぱりこの感覚はトリオン体でも慣れねぇなぁ〜。が、……(ズシリッ!)体中に染み渡るこの負荷が掛かる空間に放り込まれちゃ、……嫌でも酔いは覚めるってもんだ!!で、…………アンタは確か犬飼先輩所の隊長さん、だったよな?(…スチャッ)……何用で俺のダチに近づこうとした?そっちの東さんや三輪先輩なら、まだユズを宥めようとしたのは分かるが、……チゲぇよな妙に苛つきと何処か殺伐とした気配感じるぞ?」
- カツカツ、カツカツ、カツカツ… -
「まぁまぁそんな警戒しないであげてよ野々村ちゃん、……方法はどうであれ一応この状態を改善しようとしていたのは事実だからさ。(…ギュッ!……ナデナデ)…もう大丈夫、俺と野々村ちゃんが来たから。落ち着いて、ね?(ナデナデ、トントン)」
『!!(じ、迅さんっ?!……わ、私、…もう、…疲れたよ頑張る事に。"普通をキープしたい、でも私と相手の基準、常識が違い過ぎる"………努力するのは苦じゃない、でも…報われない事をしたくはない。……ねぇ、このチカラヲモツイミハ、ナンナノ?モウ、ワカラナイヨっ!!!)(エグエグ)』
「っ!?(…ナデナデ)……その能力を無くす術を俺は知らない、あの人ですら発現条件も解除方法を見つけられなかった事だから、かなり難しい事なのかも知れない。でも……(ナデナデ)うん、柚紀ちゃんが無理して頑張らなくて良いよ?君の代わりに…(ゴソゴソ…スッ、ジャラッ)この石に頑張ってもらうからさ(……もし、彼女説明と俺やボスの仮説が正しいのなら"娘を助ける為に手を貸してよ……静樹さん")………トリガー
スイッチボックスにて飛んで来たフブキが二宮と柚紀の間に現れると、緊迫した雰囲気も影響してワープ酔いを一気に吹き飛ばし、明らかに殺気立っている二宮に弧月を抜いて切っ先を向けて対峙の姿勢を取る。対して柚紀の後方、………経路出口方面からやって来た迅が優しく抱き締めて少女を落ち着かせようとする。が、こうなった禍根である【自分のサイドエフェクトに嫌悪感を覚えてしまった柚紀は制御をするのを拒絶してしまう】。……似た経験のある迅は無理強いするのは良くないと判断し、ポケットからあの翠の石を取り出す。そして半信半疑だが口にするのだ。………石に秘められた性能を引き出すキーワードを。すると
- パァァァーーー!!……スッ、…………フワフワ、フワフワ…ガクリッ! -