77.火種の曲(142.
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『んっ?!ンンンンッ!!?(な、ナニ?一体どうなってるの??!)』
「おいっ、静かにしろっ!!ってか、この子チーフの姪であのA級チーム隊員のお気に入りだろ?……良いのかよ、こんな事をしてさ」
「平気だろ?さっきの奴みたいに"困っていたら助けてくれた"的な感じで誤魔化せば。(カサカサ…)……此処の資料のデータ取ったら次の部屋に行くぞ」
「へいへい、………にしても考えたよな〜。"ボーダーの資料を別企業やサークル所属の学生に売り付ける"とか、絶対に金になるだろう?まぁ、トリガーホルダーは渡せないから内容は限られるし、学生から分だくれる金額は限られるが…一度手を出せばそれをネタに脅せるしな」
『!!?』
電気も付けずパソコンの画面の明かりのみが光源となっている室内にて、姿はよく見えないが声や会話内容からして学生ではないが若い二人組の男性エンジニアが何やら企み事をしている。その内容はあまり良くないものであり、自分はそれに利用されようとしているのを柚紀は察する。……いきなり部屋に引き込まれたせいで持っていた荷物はどうやら廊下に置きっぱなしとなってしまい、手元には携帯もナニもない………強いて言えばあの翠の石はポケットに入っているが、この状況を打開は難しい。いや、"方法は無くはないがそれをすると後片付けが大変な事になるから、出来れば避けたい"と考えている。一先ず今は情報収集が先決と、大人しくなる柚紀に拘束する男性は無意識に安堵して口を塞いでいた手を退けて進捗状況を確認する
「で、此処の資料は売れそうか?此処はサイドエフェクトに関する論文が収められているだろ?ならその手の分野……それこそオカルトやエセ超能力者集団とかが喉から手が出る程欲しがりそうな気がするが」
「それは、そうだけど………"発動条件に関する記載が一切ない"から、かなり微妙だぜ?これじゃああくまでも"空想"と一蹴されかねない。実体験やら実ブツを見せないと………………(チラッ)……なぁ、この子をちょっとだけ拝借しねぇか?この後仲介役に会う約束してるから、売り込めねぇか見立には丁度良くね?」
「!?おいバカっ!!?彼女はあの言実さんの姪っ子だぞ?!妙な事に巻き込んだ事がバレればどうなるか、お前だって知ってるだろ?!?」
「それこそ"報酬"を渡せば大人しくなるだろうし、あくまでも一例として"能力を見せるだけ"で相手側はお触り禁止とかにすれば、そこまで危険じゃないだろうよ。ン???……でもチーフの姪なら金には困ってないか?なら、(カツカツカツ…サワッ)この年齢層なら"大人っぽい事に憧れる"だろうから、(コソッ)俺達と"イイコトして大人の階段登っちゃうか?"」
- ゾクッ!…ゾクゾクゾクゾクゾク!!? -
『ぃ、い、………嫌っ!!!!触らないでーー!!?(パアァー)』
- プツン、…ゴオォーー!!バサバサバサバサバサー!!ピュウーピユゥー -
父親が作成したであろうサイドエフェクト関連の資料、それを売り飛ばそうとしており"箔付け"に自分が利用される。そして"宗教関係の者達はその尊重となるモノにかなりの執着心を持ち、それが凄ければ凄いほど如何なる手を使ってでも手に入れようとする"のを、…柚紀は知っていた。自分が……"自分達がその被害に何度も遭遇しているのだから"。そしてその労力に見合わない報酬…………自分が望まない、寧ろ嫌な事をされる。そう思った柚紀は拒絶の言葉と共にトリオンを暴発させる
それにより、先ずは唯一の光源であったパソコンが機能停止して暗闇状態と化し、紙や本がひとりでに浮かび上がるポルターガイスト現象が発生する。暗闇の中、予想外な空間となり男性二人は阿鼻叫喚状態となり更に不規則的に浮遊するモノ達が攻撃性を持ってしまい、柚紀含め室内にあるモノや床壁に傷つけていく。そんな中、部屋から脱出しようと……二人から離れようとした柚紀が幸いな事に出入り口に近かったので、直ぐに廊下に出るが、錯乱状態となっていた柚紀は一心不乱に何処かに向かって走っていた。涙目で複数の切り傷を受けて出血している状態であり、更に髪色が鮮やかな緑色の状態の柚紀。そんな少女を最初に見つけたのは
- ………ガシッ!! -
「お前は………歌姫?その髪の長さ……………まさか言実さんの姪、なのか?それにその傷………一体ナニが遭った??」
『!!(こ、この声はっ!?)い、イヤっ!?離してっ!離してっ!!私は
……私は貴方みたいに言いたい事を何でも言える程、"自分の言い分が全て正しいと思える程"強くもないし、傲慢じゃない!!本当は…貴方みたいに自分の意志を押し通したい!!でもずっとそれを周囲は認めてくれなかった!!?"我儘を言うな"と"その考えは良くない"と否定され続けた!!!だからっ!貴方の質問には答えたくない!!貴方みたいな人には自分が経験した事が無い事案を話したってきっと(パシィン!)………きっと、否定される。それが分かってて、……(ジワッ)自分をキズつけるなんて自傷行為はもう、したくないよっ!!!?』
- この人と二人っきりは嫌っ!!…助けて言実さんっ!!? -
- ズシリ!!……チカチカ、チカチカ、………ミシリッ -
「おいっ、静かにしろっ!!ってか、この子チーフの姪であのA級チーム隊員のお気に入りだろ?……良いのかよ、こんな事をしてさ」
「平気だろ?さっきの奴みたいに"困っていたら助けてくれた"的な感じで誤魔化せば。(カサカサ…)……此処の資料のデータ取ったら次の部屋に行くぞ」
「へいへい、………にしても考えたよな〜。"ボーダーの資料を別企業やサークル所属の学生に売り付ける"とか、絶対に金になるだろう?まぁ、トリガーホルダーは渡せないから内容は限られるし、学生から分だくれる金額は限られるが…一度手を出せばそれをネタに脅せるしな」
『!!?』
電気も付けずパソコンの画面の明かりのみが光源となっている室内にて、姿はよく見えないが声や会話内容からして学生ではないが若い二人組の男性エンジニアが何やら企み事をしている。その内容はあまり良くないものであり、自分はそれに利用されようとしているのを柚紀は察する。……いきなり部屋に引き込まれたせいで持っていた荷物はどうやら廊下に置きっぱなしとなってしまい、手元には携帯もナニもない………強いて言えばあの翠の石はポケットに入っているが、この状況を打開は難しい。いや、"方法は無くはないがそれをすると後片付けが大変な事になるから、出来れば避けたい"と考えている。一先ず今は情報収集が先決と、大人しくなる柚紀に拘束する男性は無意識に安堵して口を塞いでいた手を退けて進捗状況を確認する
「で、此処の資料は売れそうか?此処はサイドエフェクトに関する論文が収められているだろ?ならその手の分野……それこそオカルトやエセ超能力者集団とかが喉から手が出る程欲しがりそうな気がするが」
「それは、そうだけど………"発動条件に関する記載が一切ない"から、かなり微妙だぜ?これじゃああくまでも"空想"と一蹴されかねない。実体験やら実ブツを見せないと………………(チラッ)……なぁ、この子をちょっとだけ拝借しねぇか?この後仲介役に会う約束してるから、売り込めねぇか見立には丁度良くね?」
「!?おいバカっ!!?彼女はあの言実さんの姪っ子だぞ?!妙な事に巻き込んだ事がバレればどうなるか、お前だって知ってるだろ?!?」
「それこそ"報酬"を渡せば大人しくなるだろうし、あくまでも一例として"能力を見せるだけ"で相手側はお触り禁止とかにすれば、そこまで危険じゃないだろうよ。ン???……でもチーフの姪なら金には困ってないか?なら、(カツカツカツ…サワッ)この年齢層なら"大人っぽい事に憧れる"だろうから、(コソッ)俺達と"イイコトして大人の階段登っちゃうか?"」
- ゾクッ!…ゾクゾクゾクゾクゾク!!? -
『ぃ、い、………嫌っ!!!!触らないでーー!!?(パアァー)』
- プツン、…ゴオォーー!!バサバサバサバサバサー!!ピュウーピユゥー -
父親が作成したであろうサイドエフェクト関連の資料、それを売り飛ばそうとしており"箔付け"に自分が利用される。そして"宗教関係の者達はその尊重となるモノにかなりの執着心を持ち、それが凄ければ凄いほど如何なる手を使ってでも手に入れようとする"のを、…柚紀は知っていた。自分が……"自分達がその被害に何度も遭遇しているのだから"。そしてその労力に見合わない報酬…………自分が望まない、寧ろ嫌な事をされる。そう思った柚紀は拒絶の言葉と共にトリオンを暴発させる
それにより、先ずは唯一の光源であったパソコンが機能停止して暗闇状態と化し、紙や本がひとりでに浮かび上がるポルターガイスト現象が発生する。暗闇の中、予想外な空間となり男性二人は阿鼻叫喚状態となり更に不規則的に浮遊するモノ達が攻撃性を持ってしまい、柚紀含め室内にあるモノや床壁に傷つけていく。そんな中、部屋から脱出しようと……二人から離れようとした柚紀が幸いな事に出入り口に近かったので、直ぐに廊下に出るが、錯乱状態となっていた柚紀は一心不乱に何処かに向かって走っていた。涙目で複数の切り傷を受けて出血している状態であり、更に髪色が鮮やかな緑色の状態の柚紀。そんな少女を最初に見つけたのは
- ………ガシッ!! -
「お前は………歌姫?その髪の長さ……………まさか言実さんの姪、なのか?それにその傷………一体ナニが遭った??」
『!!(こ、この声はっ!?)い、イヤっ!?離してっ!離してっ!!私は
……私は貴方みたいに言いたい事を何でも言える程、"自分の言い分が全て正しいと思える程"強くもないし、傲慢じゃない!!本当は…貴方みたいに自分の意志を押し通したい!!でもずっとそれを周囲は認めてくれなかった!!?"我儘を言うな"と"その考えは良くない"と否定され続けた!!!だからっ!貴方の質問には答えたくない!!貴方みたいな人には自分が経験した事が無い事案を話したってきっと(パシィン!)………きっと、否定される。それが分かってて、……(ジワッ)自分をキズつけるなんて自傷行為はもう、したくないよっ!!!?』
- この人と二人っきりは嫌っ!!…助けて言実さんっ!!? -
- ズシリ!!……チカチカ、チカチカ、………ミシリッ -