77.火種の曲(142.
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廊下を暫く歩き、資料室があるエリアでふと柚紀は立ち止まる。……軽めとは言えど着替えの入った鞄を持ち歩いていると初めて基地に足を踏み入れた時の事を思い出したのだ
『そう言えば二宮さんと初めて会ったのはこの先、だっけ?何か資料を持っていたけど、ナニを言実さんに聞こうとしていたんだろう?……大学のレポート関係?(確かトリオンに関するサークル的なのが大学にはあるって東さん言ってたよな〜。でも……)……確かに専門家だけど、分野が多数あるし…あの人って自力で何とかしそうな感じするよな〜………うむ、よく分からん。「あれ?君は確か鶴ヶ峰チーフの、……こんな時間にどうしたの?」!!あ、えっと………こ、こんばんは。その、……着替えを届けに来ました!今日も言実さん、基地に泊まるって連絡が来たので!……お兄さんは?』
誰にも会わないだろうと思考を口に出していたら、明らかに年上で恐らく寺島と同じ位の年齢のエンジニアと遭遇。職種判断基準は【言実をチーフ呼びしたらエンジニア】である。が、名も知らない相手ながら冬島みたいに"エンジニア特有の疲労感漂う雰囲気や姿"をしているので、悪い人じゃないと判断して在り来りな会話を続ける。すると、向こうも柚紀と話すのは嫌ではないらしくどう返事をするかを迷った後に口を開く
「近いうちに"トリオンと精神に関する論文"を発表する機会があってね、ある程度纏まったのは良いけど"根本的な考えが間違えてないか"が気になって資料を見に来たのだけど………どの部屋にあるか忘れちゃってさ。後最近【資料室への出入り回数に制限が設けられちゃって、回数オーバーしているから入りたくても入れなくて】…少し困っていたんだよ。やっと部屋の場所を思い出せたのに(ハァ〜)」
『(……基地内でならこの人が不審な行動をしたか、陽菜さん辺りがチェック出来るだろうし、東さんとも知り合いだろうから、…ちょっと位お手伝いしても平気、かな?)えっと、……貴方から誰かに話したりしないと約束して頂けるなら、私で良ければロック解除しますよ。但し【言実さんや東さんに訊ねられたら素直に私の事を話して下さいね?】コレ、本当はしちゃ駄目って言われてますから(シー)』
「???……よく分からないが、君なら顔パス的な感じて資料室にも出入りが無制限なのかもね。チーフは君には甘いのは皆知ってるし、他のエンジニアにも"あんな妹や娘が欲しい、寧ろ嫁にしたい!"的な発言を聞くからね。ま、嫁発言した奴はもれなくチーフの雷が堕ちたから実際に狙われたりする心配はないよ(…ナデナデ)何せ寺島や冬島元チーフにも可愛がられているし、室長だって気にしている。後、あの噂を聞いていれば、ね。……あ、この部屋だよ。でもどうやってロックを解除するんだい?普通ならトリガーホルダーを翳すとかが在り来りな解除方法だけど、あれは特定の人以外は事前に申請が必要になったし、パスワードは毎日変更されるし」
人を見る目にはだいぶ自信が出てきた柚紀が助力を宣言すれば、渡りに船と言わんがばかりに協力をお願いする青年エンジニア。そして在り来りな話をしていれば直ぐに目的の部屋に到着した模様で、だが実際にどうするかと今更になって尋ねる。これに対してもう一度『本当に内緒ですよ?』と念押しをすれば、柚紀は電子パネル部分に掌を当てて意識を集中させる。………すると
- ……ウィイーン -
「えっ?!ロックが解除されたっ!!?……一体どうして…」
『エンジニアなら"私の体質や能力について"少しはご存知ですよね?(ヒラヒラ)こう、手にトリオンが集まるのを意識した上で"扉よ開け〜"的な念を送ればアラ不思議、って訳です!!……私も訳あって言実さん同伴の元、資料室を使わせてもらった事がありましたので"実際のドアの開閉"を見ていたから何とか出来ました。因みに一度出たら戻れませんので注意して下さいね?私はこの後、東さんと待ち合わせしているのでこれ以上はご一緒出来ませんから(…シュン)』
「(…ナデナデ)イヤイヤ、十分助かったからそんな落ち込まないでっ!!…有難う、お礼に何か美味しいお菓子とか用意しておくから今度開発室においでよ。待ってるからね?……じゃあ、東さんにヨロシク(ヒラヒラ…- ウィーン -)」
無事にミッションを達成し、褒められて嬉しそうにしながらもと来た道を引き返す柚紀。……待ち合わせ場所であるラウンジに行くには通らない場所に今は居るので、先ずは分かる位置まで戻る事に。相変わらずあの腕時計は身に付けては居ないが鞄には入れており、携帯もあるので"自分の所在位置は向こうは調べられる"のを知っているので、自分が迷子になっても問題ないだろう…………多分
そんな風に気持ちに余裕があり、少し気楽に歩いていた、…そんな時
- …………ウィーン、クイッ!! -
『………………えっ?』
- ボスンッ!ウィーン……シーン -
- コツコツコツコツ、スタスタ、……カツカツカツ -
「もう、何で貴方が先に行くのよ"二宮くん"、東さんは柚紀ちゃんに三輪くんが迎えに行くとは言ったけど、私達の事は伝えてないのよ?」
「(フン)……あの娘なら【他人の対人関係位把握済】の筈。なら元チームメイトであり同じ隊長を務める俺達が居てもさほど不思議には思わないだろう」
「…………確かに、過去の対戦ROMも鶴ヶ峰は見た事あるらしいですが、それが俺達の時代のとは限りませんよ?今の東隊と俺達の代の間にも、あの人は教える為に別隊員と組んでいましたからね。にしても………何処に居るんだアイツ、この辺には休憩スペースはない。更には此処からラウンジまでの道のりは俺達が通ったルートが一番使われているし、彼女だってそこを使うだろうと東さんは言っていた。方向音痴疑惑のある鶴ヶ峰が横道に逸れたとは考えにくい、………………何かトラブルに巻き込まれたか?」
『そう言えば二宮さんと初めて会ったのはこの先、だっけ?何か資料を持っていたけど、ナニを言実さんに聞こうとしていたんだろう?……大学のレポート関係?(確かトリオンに関するサークル的なのが大学にはあるって東さん言ってたよな〜。でも……)……確かに専門家だけど、分野が多数あるし…あの人って自力で何とかしそうな感じするよな〜………うむ、よく分からん。「あれ?君は確か鶴ヶ峰チーフの、……こんな時間にどうしたの?」!!あ、えっと………こ、こんばんは。その、……着替えを届けに来ました!今日も言実さん、基地に泊まるって連絡が来たので!……お兄さんは?』
誰にも会わないだろうと思考を口に出していたら、明らかに年上で恐らく寺島と同じ位の年齢のエンジニアと遭遇。職種判断基準は【言実をチーフ呼びしたらエンジニア】である。が、名も知らない相手ながら冬島みたいに"エンジニア特有の疲労感漂う雰囲気や姿"をしているので、悪い人じゃないと判断して在り来りな会話を続ける。すると、向こうも柚紀と話すのは嫌ではないらしくどう返事をするかを迷った後に口を開く
「近いうちに"トリオンと精神に関する論文"を発表する機会があってね、ある程度纏まったのは良いけど"根本的な考えが間違えてないか"が気になって資料を見に来たのだけど………どの部屋にあるか忘れちゃってさ。後最近【資料室への出入り回数に制限が設けられちゃって、回数オーバーしているから入りたくても入れなくて】…少し困っていたんだよ。やっと部屋の場所を思い出せたのに(ハァ〜)」
『(……基地内でならこの人が不審な行動をしたか、陽菜さん辺りがチェック出来るだろうし、東さんとも知り合いだろうから、…ちょっと位お手伝いしても平気、かな?)えっと、……貴方から誰かに話したりしないと約束して頂けるなら、私で良ければロック解除しますよ。但し【言実さんや東さんに訊ねられたら素直に私の事を話して下さいね?】コレ、本当はしちゃ駄目って言われてますから(シー)』
「???……よく分からないが、君なら顔パス的な感じて資料室にも出入りが無制限なのかもね。チーフは君には甘いのは皆知ってるし、他のエンジニアにも"あんな妹や娘が欲しい、寧ろ嫁にしたい!"的な発言を聞くからね。ま、嫁発言した奴はもれなくチーフの雷が堕ちたから実際に狙われたりする心配はないよ(…ナデナデ)何せ寺島や冬島元チーフにも可愛がられているし、室長だって気にしている。後、あの噂を聞いていれば、ね。……あ、この部屋だよ。でもどうやってロックを解除するんだい?普通ならトリガーホルダーを翳すとかが在り来りな解除方法だけど、あれは特定の人以外は事前に申請が必要になったし、パスワードは毎日変更されるし」
人を見る目にはだいぶ自信が出てきた柚紀が助力を宣言すれば、渡りに船と言わんがばかりに協力をお願いする青年エンジニア。そして在り来りな話をしていれば直ぐに目的の部屋に到着した模様で、だが実際にどうするかと今更になって尋ねる。これに対してもう一度『本当に内緒ですよ?』と念押しをすれば、柚紀は電子パネル部分に掌を当てて意識を集中させる。………すると
- ……ウィイーン -
「えっ?!ロックが解除されたっ!!?……一体どうして…」
『エンジニアなら"私の体質や能力について"少しはご存知ですよね?(ヒラヒラ)こう、手にトリオンが集まるのを意識した上で"扉よ開け〜"的な念を送ればアラ不思議、って訳です!!……私も訳あって言実さん同伴の元、資料室を使わせてもらった事がありましたので"実際のドアの開閉"を見ていたから何とか出来ました。因みに一度出たら戻れませんので注意して下さいね?私はこの後、東さんと待ち合わせしているのでこれ以上はご一緒出来ませんから(…シュン)』
「(…ナデナデ)イヤイヤ、十分助かったからそんな落ち込まないでっ!!…有難う、お礼に何か美味しいお菓子とか用意しておくから今度開発室においでよ。待ってるからね?……じゃあ、東さんにヨロシク(ヒラヒラ…- ウィーン -)」
無事にミッションを達成し、褒められて嬉しそうにしながらもと来た道を引き返す柚紀。……待ち合わせ場所であるラウンジに行くには通らない場所に今は居るので、先ずは分かる位置まで戻る事に。相変わらずあの腕時計は身に付けては居ないが鞄には入れており、携帯もあるので"自分の所在位置は向こうは調べられる"のを知っているので、自分が迷子になっても問題ないだろう…………多分
そんな風に気持ちに余裕があり、少し気楽に歩いていた、…そんな時
- …………ウィーン、クイッ!! -
『………………えっ?』
- ボスンッ!ウィーン……シーン -
- コツコツコツコツ、スタスタ、……カツカツカツ -
「もう、何で貴方が先に行くのよ"二宮くん"、東さんは柚紀ちゃんに三輪くんが迎えに行くとは言ったけど、私達の事は伝えてないのよ?」
「(フン)……あの娘なら【他人の対人関係位把握済】の筈。なら元チームメイトであり同じ隊長を務める俺達が居てもさほど不思議には思わないだろう」
「…………確かに、過去の対戦ROMも鶴ヶ峰は見た事あるらしいですが、それが俺達の時代のとは限りませんよ?今の東隊と俺達の代の間にも、あの人は教える為に別隊員と組んでいましたからね。にしても………何処に居るんだアイツ、この辺には休憩スペースはない。更には此処からラウンジまでの道のりは俺達が通ったルートが一番使われているし、彼女だってそこを使うだろうと東さんは言っていた。方向音痴疑惑のある鶴ヶ峰が横道に逸れたとは考えにくい、………………何かトラブルに巻き込まれたか?」