77.火種の曲(142.
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『な、何かごめんね二人とも。こんな時間に呼び出しちゃってさ。でもひとり歩きは絶対ダメな時間だし、でも言実さんに着替え届けたかったから……』
「大丈夫だから気にしないでよ鶴ヶ峰。ちゃんと東さん経由で親には話してあるから俺達が叱られる心配ないから、な?小荒井」
「そうそう!それに、……"俺達に似た奴"にやっと会えたのが結構嬉しかったりするんだよな〜。かなり通っていたけど中々お目に掛かれなかったし、ってかあの家に居る動物の"大半は元は野良"って、未だに吃驚だから。コイツ等だってちゃんと躾されてないのに、こんなにも利口なんだぜ?なぁ??」
- キャンキャン、キャンキャン、…ワン! -
ちょっとした荷物を持つ柚紀と東に頼まれた奥寺・小荒井コンビの三人が一緒に薄暗い外を歩いていた。更に二人と少女の間には二匹のウェルシュ・コーギー・ペングローク(毛色はトライカラーとレット&ホワイトでどうやら仔犬らしい)に加えて、柚紀の逆隣にはシェットランドシープドッグ(毛色はセーブルでコチラは成犬)が大人しく歩いていた。彼らは首輪をしていない野良犬だが、訳あってあの家に厄介になっていた。だがそろそろそれも解決したのでお暇しようとしていた………らしい(お婆ちゃん先生曰く)ならば、途中まで一緒に行く?と柚紀が訊ねれば仔犬達が元気に返事をして、こうなったようだ。成犬…犬種も相成り長毛で何処か東っぽい犬と仔犬達は疑似親子らしく一緒に行動しており、彼等なら多分野良でも大丈夫だろうと思い、柚紀は引き止めるつもりはない。……自他共に自由が一番だと思うから
そんなこんなで秘密経路への入り口に到着すれば、代表して奥寺が東に連絡する。が、どうやらナニかトラブルが発生しているらしく"直ぐに迎えにはいけないが代わりに三輪を派遣する、事情は説明済み"との事だ。すると今度は柚紀が携帯を取り出して誰かに電話をする。相手は……
❲おう!どうかしたかユズ?❳
『ねぇ、フブキってまだ基地に居る??今、言実さんに荷物を届けに来てるんだけど………あ!一人じゃないよ?!奥寺くんと小荒井くんが居るからね!?で、その……流石に三輪先輩と二人になるのはちょっと、…ね』
❲ん?三輪先輩??………あ〜なる程な、……丁度米屋先輩とのランク戦終えた所だ。今からそっちに迎えに行ってやるよ、何時もの秘密経路使ってるだろ?通路の中に入って適当な場所で待ってろ。…二人と一緒なら開けて貰えるだろうからそれから別れろよ?外で立ち往生するにはもう辛い季節になってきたし、お前は寒がりだろ?………風邪引かれたら嫌だぞ俺は、佐鳥辺りがギャーギャー煩えんだよ、全く!!❳
『うん、分かった。廊下で待ってるね!(p!)……少しすればフブキが来てくれるから、二人は此処までで大丈夫だよ。わざわざ有難うね!えっと、………明日の勉強会に私も参加するから、その時に分からない事があれば優先して聞くね!何か思った以上に人が集まるらしいから、多分私は先生役に回りそうだし、防衛任務があるから朝から晩まで通しで開催するみたいで私は暇だろうからずっと居ると思うの。って、コレがお礼になるの?東さんが【二人へのお礼はコレで十分】っていわれたけどさ(コテン)』
土曜日なら遅くまでフブキがランク戦に明け暮れてそうな気がした柚紀が電話をすれば、案の定まだ居たので同伴をお願する事に。その手配が済んだので二人をこれ以上拘束したくない柚紀は此処で別れる事を口にする。そして東隊(犬バージョン)に会わせる以外の見返りに関して疑問に思い、口にすれば二人は笑顔でこう返す
「十分十分!!ってか今の俺達にはそれが一番の助けだから!!な?奥寺」
「ほら、俺達って洗脳被害受けてから学校に居づらけなった事を鶴ヶ峰に話しただろ?今はまぁ、問題なくなったけどズル休みしていた間の授業内容が……頭に入らなくてさ。東さんとか他の人の教え方が悪いって訳じゃないのは分かるけど、…で、君から教われば何となく身につく気がするんだ。多分"先生……年上に教わるのに抵抗を覚えちゃったから"だと思うから」
「あ!!それはあくまでも勉強が、だからな?!ボーダー関連の戦術や戦闘面に関しては東さんとか年上に助力やら師事されてもすんなり受け入れられるから心配無用!だからさ、……(ニカッ)時折また勉強見てよ鶴ヶ峰、無理の無い程度で構わないからさ。そうすれば学校での勉強も頑張れる!!"分からなければ鶴ヶ峰先生に聞けばいい"って思えば、気が楽になるってもんだから!」
『……………(クスッ)まぁ、私が分かる範囲でならいいけど?最近同じ学校のメンバーで放課後勉強会をしたんだけど、自然と先生役になっててさ。佐鳥くんから何時も質問されちゃうから……もう開き直っちゃったよ【同級生が集まってやる勉強会で私が先生役やるのは仕方ない】って。教える側だって"きちんとそれを理解した上で、更にわかる様に説明する会話力が要求される"んだよ?コレ、結構難しいんだからね?でもさ、……(ニコッ)教えた後に皆【有難う】って言ってくれるし、嬉しそうにする、……あの時枝くんですら笑ってくれる。頼りにされているって分かるから私も嬉しいの。…あ!!だからって全部丸投げしないでよ?!ちゃんと最初は自力で何とかする努力はしてね?佐鳥くんは……些か理解力が乏しいから教える箇所も多いし苦労はするけど、分かれば後は自分でどうにかしようとするんだから!!!って、引き止めちゃってごめんね!……二人はまた明日、君達は元気でね〜。また遊びにおいでよ?(ヒラヒラ)』
- キャン!キャン!………ワン -
些か話し込んでしまった柚紀は、小荒井達もだが犬達も引き止めてしまった事に謝罪や挨拶後、開けてくれた出入り口から中に入っていく。それを見送った二人と三匹は引き返していく、……何故か二人は些か顔を赤くさせながら
「………なぁ奥寺。あの鶴ヶ峰の表情ってさ、…頼りにされているから嬉しい"だけ"、なのかな?」
「………………多分、違う気がする。ほら、最近嵐山隊メンバーがC級ランク戦ロビーに新人サポートの仕事以外にもちょくちょく来るようになっただろ?で、その時は決まって鶴ヶ峰が観戦に来る。それも【赤いジャケットを身に纏って、ランク戦後は試合に関する軽い討論会を毎回している】から羨ましいよ。ま、スナイパーの地下訓練室にも同じ現象が起こっている的なのを東さんが言ってたっけ?」
「だな。因みに半崎から聞いたけど【スナイパーの施設に居る時は、頼まない限り大体佐鳥の側で練習を見守っている】でもって、あきらかに見ている時の表情やアドバイスの的確さが佐鳥と"それ以外とじゃ差が激しい"ときた。……鶴ヶ峰がコレを自覚しているかは不明だけど…」
「「…………笹森、マジで頑張れ。かなり状況は悪いぞ?」」
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『な、何かごめんね二人とも。こんな時間に呼び出しちゃってさ。でもひとり歩きは絶対ダメな時間だし、でも言実さんに着替え届けたかったから……』
「大丈夫だから気にしないでよ鶴ヶ峰。ちゃんと東さん経由で親には話してあるから俺達が叱られる心配ないから、な?小荒井」
「そうそう!それに、……"俺達に似た奴"にやっと会えたのが結構嬉しかったりするんだよな〜。かなり通っていたけど中々お目に掛かれなかったし、ってかあの家に居る動物の"大半は元は野良"って、未だに吃驚だから。コイツ等だってちゃんと躾されてないのに、こんなにも利口なんだぜ?なぁ??」
- キャンキャン、キャンキャン、…ワン! -
ちょっとした荷物を持つ柚紀と東に頼まれた奥寺・小荒井コンビの三人が一緒に薄暗い外を歩いていた。更に二人と少女の間には二匹のウェルシュ・コーギー・ペングローク(毛色はトライカラーとレット&ホワイトでどうやら仔犬らしい)に加えて、柚紀の逆隣にはシェットランドシープドッグ(毛色はセーブルでコチラは成犬)が大人しく歩いていた。彼らは首輪をしていない野良犬だが、訳あってあの家に厄介になっていた。だがそろそろそれも解決したのでお暇しようとしていた………らしい(お婆ちゃん先生曰く)ならば、途中まで一緒に行く?と柚紀が訊ねれば仔犬達が元気に返事をして、こうなったようだ。成犬…犬種も相成り長毛で何処か東っぽい犬と仔犬達は疑似親子らしく一緒に行動しており、彼等なら多分野良でも大丈夫だろうと思い、柚紀は引き止めるつもりはない。……自他共に自由が一番だと思うから
そんなこんなで秘密経路への入り口に到着すれば、代表して奥寺が東に連絡する。が、どうやらナニかトラブルが発生しているらしく"直ぐに迎えにはいけないが代わりに三輪を派遣する、事情は説明済み"との事だ。すると今度は柚紀が携帯を取り出して誰かに電話をする。相手は……
❲おう!どうかしたかユズ?❳
『ねぇ、フブキってまだ基地に居る??今、言実さんに荷物を届けに来てるんだけど………あ!一人じゃないよ?!奥寺くんと小荒井くんが居るからね!?で、その……流石に三輪先輩と二人になるのはちょっと、…ね』
❲ん?三輪先輩??………あ〜なる程な、……丁度米屋先輩とのランク戦終えた所だ。今からそっちに迎えに行ってやるよ、何時もの秘密経路使ってるだろ?通路の中に入って適当な場所で待ってろ。…二人と一緒なら開けて貰えるだろうからそれから別れろよ?外で立ち往生するにはもう辛い季節になってきたし、お前は寒がりだろ?………風邪引かれたら嫌だぞ俺は、佐鳥辺りがギャーギャー煩えんだよ、全く!!❳
『うん、分かった。廊下で待ってるね!(p!)……少しすればフブキが来てくれるから、二人は此処までで大丈夫だよ。わざわざ有難うね!えっと、………明日の勉強会に私も参加するから、その時に分からない事があれば優先して聞くね!何か思った以上に人が集まるらしいから、多分私は先生役に回りそうだし、防衛任務があるから朝から晩まで通しで開催するみたいで私は暇だろうからずっと居ると思うの。って、コレがお礼になるの?東さんが【二人へのお礼はコレで十分】っていわれたけどさ(コテン)』
土曜日なら遅くまでフブキがランク戦に明け暮れてそうな気がした柚紀が電話をすれば、案の定まだ居たので同伴をお願する事に。その手配が済んだので二人をこれ以上拘束したくない柚紀は此処で別れる事を口にする。そして東隊(犬バージョン)に会わせる以外の見返りに関して疑問に思い、口にすれば二人は笑顔でこう返す
「十分十分!!ってか今の俺達にはそれが一番の助けだから!!な?奥寺」
「ほら、俺達って洗脳被害受けてから学校に居づらけなった事を鶴ヶ峰に話しただろ?今はまぁ、問題なくなったけどズル休みしていた間の授業内容が……頭に入らなくてさ。東さんとか他の人の教え方が悪いって訳じゃないのは分かるけど、…で、君から教われば何となく身につく気がするんだ。多分"先生……年上に教わるのに抵抗を覚えちゃったから"だと思うから」
「あ!!それはあくまでも勉強が、だからな?!ボーダー関連の戦術や戦闘面に関しては東さんとか年上に助力やら師事されてもすんなり受け入れられるから心配無用!だからさ、……(ニカッ)時折また勉強見てよ鶴ヶ峰、無理の無い程度で構わないからさ。そうすれば学校での勉強も頑張れる!!"分からなければ鶴ヶ峰先生に聞けばいい"って思えば、気が楽になるってもんだから!」
『……………(クスッ)まぁ、私が分かる範囲でならいいけど?最近同じ学校のメンバーで放課後勉強会をしたんだけど、自然と先生役になっててさ。佐鳥くんから何時も質問されちゃうから……もう開き直っちゃったよ【同級生が集まってやる勉強会で私が先生役やるのは仕方ない】って。教える側だって"きちんとそれを理解した上で、更にわかる様に説明する会話力が要求される"んだよ?コレ、結構難しいんだからね?でもさ、……(ニコッ)教えた後に皆【有難う】って言ってくれるし、嬉しそうにする、……あの時枝くんですら笑ってくれる。頼りにされているって分かるから私も嬉しいの。…あ!!だからって全部丸投げしないでよ?!ちゃんと最初は自力で何とかする努力はしてね?佐鳥くんは……些か理解力が乏しいから教える箇所も多いし苦労はするけど、分かれば後は自分でどうにかしようとするんだから!!!って、引き止めちゃってごめんね!……二人はまた明日、君達は元気でね〜。また遊びにおいでよ?(ヒラヒラ)』
- キャン!キャン!………ワン -
些か話し込んでしまった柚紀は、小荒井達もだが犬達も引き止めてしまった事に謝罪や挨拶後、開けてくれた出入り口から中に入っていく。それを見送った二人と三匹は引き返していく、……何故か二人は些か顔を赤くさせながら
「………なぁ奥寺。あの鶴ヶ峰の表情ってさ、…頼りにされているから嬉しい"だけ"、なのかな?」
「………………多分、違う気がする。ほら、最近嵐山隊メンバーがC級ランク戦ロビーに新人サポートの仕事以外にもちょくちょく来るようになっただろ?で、その時は決まって鶴ヶ峰が観戦に来る。それも【赤いジャケットを身に纏って、ランク戦後は試合に関する軽い討論会を毎回している】から羨ましいよ。ま、スナイパーの地下訓練室にも同じ現象が起こっている的なのを東さんが言ってたっけ?」
「だな。因みに半崎から聞いたけど【スナイパーの施設に居る時は、頼まない限り大体佐鳥の側で練習を見守っている】でもって、あきらかに見ている時の表情やアドバイスの的確さが佐鳥と"それ以外とじゃ差が激しい"ときた。……鶴ヶ峰がコレを自覚しているかは不明だけど…」
「「…………笹森、マジで頑張れ。かなり状況は悪いぞ?」」