76.推理の曲〜遺された軌跡を辿る〜(141.
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
〜歌姫が寝て少し経過後のリビングにて〜
「……じゃあそんな感じで説明宜しくな嵐山。(p!)………ふぅ」
「(…スッ)ご苦労さん。で、嵐山は何で電話を掛けてきたんだ?」
「ん??………何か柚紀ちゃんの騎士兼王子様候補ツートップに今日俺が彼女と放課後会ってたのがバレた、までは良かったんですが、疲れてもう寝ているって代打メッセージが届いたらしくて、……詳細を知ってそうな嵐山に連絡行って、確認の為に電話が来た感じです。ま、嘘は言ってないし、言実さんも支部での騒動は知っているのでどうにかなりますよ、………多分」
「迅にしては珍しく弱気な発言だな、……お得意のサイドエフェクトはどうした?」
「…………使ってますが、"柚紀ちゃんが関わる案件は分岐が多過ぎて読み違える事が多発すれば"……流石の俺も自信なくなりますから。(ハァ〜)……………ってか、本来は【コレが普通であり、今までが異常】だった、のかも知れない。別にこの能力を過信してないですよ?でも……」
「……(クシャリ)お前さんに寄せる周囲の期待や信頼に答えなくてはならない、外せば多大な被害が出る。…………そんな重荷を迅、お前だけに背負わせてしまう俺を、どうか許してくれ」
「……大丈夫、です。暗躍するのだって結局は【俺がその未来になって欲しくないから】であって、誰かに命じられた訳じゃない。ボスが形式上で俺に命ずる場面があっても、"必ず俺の好き勝手して良いように"してくれているし、……言実さんに言われました【最善を目指すのは構わぬが、あまり無理はするな。サイアクにさえならなければ、結果が乏しくて他の者がお前を責め立てようとも、私は必ずお前の味方になる。……約束だ】って。あの人が味方に居る、こんな心強い事なんてないですよ?」
「(ギシッ、ギシッ…)あの人は【誰からも認められる事がどれだけ大変で、それを持続させるのも困難な事】だと知っている。それは"味わった者にしか分からない苦悩"だ。……特にお前の場合は【サイドエフェクト持ち】と【黒トリガー使い】の特殊な肩書を持っている。天羽も確かに同じだが、奴のサイドエフェクトは日常に役立つ代物ではなく、更に戦闘に関しては……上層部が公の場に出すのを躊躇する程だ。恐らく天羽を知る者は上層部を抜かした場合ほんの一握りのみ、…………それらを理解しているからお前は【唯一のS級として立派でなくてはならない】…そんな心理が働いているんじゃないか?」
「れ、レイジさんっ?!えっと、……風呂上がりでお酒も入ってないのに、ナニ突拍子もない事を言ってるの??」
「…………諏訪が気にしてたぞ?"笹森を始めとした同級生組が天羽を誰も見知っていない事"を。少し難はあるだろうが、交流は持たせるべきではないか?大学は兎も角…高校には行かせるだろうからな、お前や三輪みたいに。そうすれば誰かは一緒のクラスになるだろうし、もし…………それが鶴ヶ峰だったら、どうなる?」
「……………………………………言わないで、ソレ。ってか、俺の未来視だと【高確率で二人が高校で同じクラスになる】から!!………第一じゃ無くて六頴館になれば、…………いや、"コレはないな"うん」
「ん???……柚紀ちゃんなら六頴館でもやって行けるだけの学力を有してるだろ?"それを手に入れた過程はなんでアレ"な。言実ちゃんだって普通に六頴館に通ってたぞ?"途中で退学したが、学力がついて行けないからじゃなくて、別の理由"…………恐らく柚紀ちゃんが関係しているだろうな。それを語る静樹さんは怒りはしてなかったが、悲しそうに…申し訳なさそうにしていたのを今でも覚えている。で、迅。進学校を彼女が避ける理由は何だ?」
「"高校生ライフを謳歌したいから"、ですかね?別に柚紀ちゃんは勉強は嫌いじゃない、でも高校に入れば今まで以上に色んな事が出来る。やりたい事がある彼女だが本職はあくまでも学生、なら学業が最優先と考え"平均以上の学力維持しよう"と考える。……で、進学校だとその平均は普通校よりも高くなる。つまりこんな感じです。後、今の本来住んでいるマンションからだと、第一のほうが近いってのもあります。六頴館に通うには自転車かバスが必要になりそうですし、何より……"彼女の親友二人が居ない"ですから、やっぱりないですよ、うん」
「そうね、あの子の事を知っている人が一人でも多く居るに越した事はないわ。少な過ぎるとその人に依存しちゃうもの、駄目じゃないけど何事も適度が大切、だからね。(…カチャン)男性が泊まりに、それもお酒が飲める人は久し振り過ぎておつまみ作るのに張り切り過ぎちゃったわ。…迅くんはまだお酒は無理だけど、良ければ食べて頂戴。柚紀ちゃんから"こんな料理作りたい"って指導を請われて、最近手の込んだのを作るのが楽しくて、ね」
「先生の料理は美味しいから、遠慮なく頂きますね。(スッ、モグモグ…)あ〜、やっぱりこう"お袋の味"って言うのかな?懐かしくて優しい味がする、……柚紀ちゃんも美味しい料理を作るけど、やっぱり年季が違えば味の深みも違うもの。…………若い子にそこまで求める方が間違えているって、思うのは変、ですかね?」
「………(ナデナデ)変じゃないわよ迅くん、それが普通だとあたしも思うわよ?それに……あの子はその役目の為に"精進料理"を口にする事が幼い頃多かったから、薄味に慣れてしまっている。対して現代人は色んな料理が流通しているからか、濃いめの味や添加物が入った料理に慣れきってしまっている。これも悪くはないけど"全員がそうじゃない"と、理解して欲しいわね(ハァ〜)」
「……せ〜んせい!ため息つきたくなるのは分かりますが、今は楽しい晩酌の時間です。今年レイジも無事に成人しましたので、一緒に一献(…スッ)どうですか?」
「……うふふ、あらあら嬉しいお誘いですこと。じゃあ頂きましょうかね〜。……木崎くんは無理して日本酒飲まなくて大丈夫よ?好きなお酒を飲みないな、言実ちゃんがウチに暫く泊まっているお陰で量も種類も充実しているから、遠慮はいらないわよ?後、……酔い潰れてもきちんと介抱してあげるから安心して頂戴。色んな酔っ払いの相手をしてきましたからね〜、お世話や対処の仕方も熟知してますから」
「………お気遣い、有難う御座います」
「ははは、支部じゃお母さんポジションのレイジさんも"本物の母親"である先生には敵わないみたいだね〜(母親、か。………柚紀ちゃんの件が"一旦落ち着いたら"言実さんに聞いてみるか。夢で見たりもするが、…………"同一人物かって疑いたくなる程、変貌しているのは"何故だ??)」
「……じゃあそんな感じで説明宜しくな嵐山。(p!)………ふぅ」
「(…スッ)ご苦労さん。で、嵐山は何で電話を掛けてきたんだ?」
「ん??………何か柚紀ちゃんの騎士兼王子様候補ツートップに今日俺が彼女と放課後会ってたのがバレた、までは良かったんですが、疲れてもう寝ているって代打メッセージが届いたらしくて、……詳細を知ってそうな嵐山に連絡行って、確認の為に電話が来た感じです。ま、嘘は言ってないし、言実さんも支部での騒動は知っているのでどうにかなりますよ、………多分」
「迅にしては珍しく弱気な発言だな、……お得意のサイドエフェクトはどうした?」
「…………使ってますが、"柚紀ちゃんが関わる案件は分岐が多過ぎて読み違える事が多発すれば"……流石の俺も自信なくなりますから。(ハァ〜)……………ってか、本来は【コレが普通であり、今までが異常】だった、のかも知れない。別にこの能力を過信してないですよ?でも……」
「……(クシャリ)お前さんに寄せる周囲の期待や信頼に答えなくてはならない、外せば多大な被害が出る。…………そんな重荷を迅、お前だけに背負わせてしまう俺を、どうか許してくれ」
「……大丈夫、です。暗躍するのだって結局は【俺がその未来になって欲しくないから】であって、誰かに命じられた訳じゃない。ボスが形式上で俺に命ずる場面があっても、"必ず俺の好き勝手して良いように"してくれているし、……言実さんに言われました【最善を目指すのは構わぬが、あまり無理はするな。サイアクにさえならなければ、結果が乏しくて他の者がお前を責め立てようとも、私は必ずお前の味方になる。……約束だ】って。あの人が味方に居る、こんな心強い事なんてないですよ?」
「(ギシッ、ギシッ…)あの人は【誰からも認められる事がどれだけ大変で、それを持続させるのも困難な事】だと知っている。それは"味わった者にしか分からない苦悩"だ。……特にお前の場合は【サイドエフェクト持ち】と【黒トリガー使い】の特殊な肩書を持っている。天羽も確かに同じだが、奴のサイドエフェクトは日常に役立つ代物ではなく、更に戦闘に関しては……上層部が公の場に出すのを躊躇する程だ。恐らく天羽を知る者は上層部を抜かした場合ほんの一握りのみ、…………それらを理解しているからお前は【唯一のS級として立派でなくてはならない】…そんな心理が働いているんじゃないか?」
「れ、レイジさんっ?!えっと、……風呂上がりでお酒も入ってないのに、ナニ突拍子もない事を言ってるの??」
「…………諏訪が気にしてたぞ?"笹森を始めとした同級生組が天羽を誰も見知っていない事"を。少し難はあるだろうが、交流は持たせるべきではないか?大学は兎も角…高校には行かせるだろうからな、お前や三輪みたいに。そうすれば誰かは一緒のクラスになるだろうし、もし…………それが鶴ヶ峰だったら、どうなる?」
「……………………………………言わないで、ソレ。ってか、俺の未来視だと【高確率で二人が高校で同じクラスになる】から!!………第一じゃ無くて六頴館になれば、…………いや、"コレはないな"うん」
「ん???……柚紀ちゃんなら六頴館でもやって行けるだけの学力を有してるだろ?"それを手に入れた過程はなんでアレ"な。言実ちゃんだって普通に六頴館に通ってたぞ?"途中で退学したが、学力がついて行けないからじゃなくて、別の理由"…………恐らく柚紀ちゃんが関係しているだろうな。それを語る静樹さんは怒りはしてなかったが、悲しそうに…申し訳なさそうにしていたのを今でも覚えている。で、迅。進学校を彼女が避ける理由は何だ?」
「"高校生ライフを謳歌したいから"、ですかね?別に柚紀ちゃんは勉強は嫌いじゃない、でも高校に入れば今まで以上に色んな事が出来る。やりたい事がある彼女だが本職はあくまでも学生、なら学業が最優先と考え"平均以上の学力維持しよう"と考える。……で、進学校だとその平均は普通校よりも高くなる。つまりこんな感じです。後、今の本来住んでいるマンションからだと、第一のほうが近いってのもあります。六頴館に通うには自転車かバスが必要になりそうですし、何より……"彼女の親友二人が居ない"ですから、やっぱりないですよ、うん」
「そうね、あの子の事を知っている人が一人でも多く居るに越した事はないわ。少な過ぎるとその人に依存しちゃうもの、駄目じゃないけど何事も適度が大切、だからね。(…カチャン)男性が泊まりに、それもお酒が飲める人は久し振り過ぎておつまみ作るのに張り切り過ぎちゃったわ。…迅くんはまだお酒は無理だけど、良ければ食べて頂戴。柚紀ちゃんから"こんな料理作りたい"って指導を請われて、最近手の込んだのを作るのが楽しくて、ね」
「先生の料理は美味しいから、遠慮なく頂きますね。(スッ、モグモグ…)あ〜、やっぱりこう"お袋の味"って言うのかな?懐かしくて優しい味がする、……柚紀ちゃんも美味しい料理を作るけど、やっぱり年季が違えば味の深みも違うもの。…………若い子にそこまで求める方が間違えているって、思うのは変、ですかね?」
「………(ナデナデ)変じゃないわよ迅くん、それが普通だとあたしも思うわよ?それに……あの子はその役目の為に"精進料理"を口にする事が幼い頃多かったから、薄味に慣れてしまっている。対して現代人は色んな料理が流通しているからか、濃いめの味や添加物が入った料理に慣れきってしまっている。これも悪くはないけど"全員がそうじゃない"と、理解して欲しいわね(ハァ〜)」
「……せ〜んせい!ため息つきたくなるのは分かりますが、今は楽しい晩酌の時間です。今年レイジも無事に成人しましたので、一緒に一献(…スッ)どうですか?」
「……うふふ、あらあら嬉しいお誘いですこと。じゃあ頂きましょうかね〜。……木崎くんは無理して日本酒飲まなくて大丈夫よ?好きなお酒を飲みないな、言実ちゃんがウチに暫く泊まっているお陰で量も種類も充実しているから、遠慮はいらないわよ?後、……酔い潰れてもきちんと介抱してあげるから安心して頂戴。色んな酔っ払いの相手をしてきましたからね〜、お世話や対処の仕方も熟知してますから」
「………お気遣い、有難う御座います」
「ははは、支部じゃお母さんポジションのレイジさんも"本物の母親"である先生には敵わないみたいだね〜(母親、か。………柚紀ちゃんの件が"一旦落ち着いたら"言実さんに聞いてみるか。夢で見たりもするが、…………"同一人物かって疑いたくなる程、変貌しているのは"何故だ??)」