76.推理の曲〜遺された軌跡を辿る〜(141.
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「うおっ?!な、なんだよいきなりっ!?」
「ボスッ!!袖がっ!!?」
「大丈夫だ、(チラッ)…血は出てないから斬れたのは服だけみたいだな。にしても、……資料では見たが、本当に小型のモールモッドだなコイツ。(それにしても、まさか"生き残りが未だに潜伏していた"とはな。……こりゃ面倒な事になっていなきゃ良いか)」
間一髪の所で陽太郎を回収した林藤の袖に刃が掠め、衣服が切り裂かれてしまう。……小さいながらもモールモッドと同じ色の甲殻な筈が長期間潜伏していた影響でか、…黒ずんでおり小南はこれのせいで"ゴキブリ"と勘違いしたらしい。そして理由は分からないが"目視がきちんと出来る位置でその場に留まる"兵隊蟻をどうするか、内部通話で相談を始める
((確かトリオン体でなら普通に踏み潰せるらしいけど、……小南出来るか?))
((無理無理無理!!い、一応アレが…例のアイツじゃないのは分かってるわよ?!分かっていても………流石に踏み潰すのはゴメンよっ!!!かと言って双月で斬るには的が小さ過ぎるし、メテオラなんて論外!!………アンタが何とかしないよ!))
「((……俺、お前と違って足元普通にスリッパだからやりたくないんだけどな〜))(だが、レイジさんや京介だって似たりよったりだし、俺が一番潰すのが無難か?)(……クイクイ)ん?……どうかしたか柚紀ちゃん」
小南は生理的にアレを潰すのに抵抗を覚え、迅はブーツオフのトリオン体なので出来ればやりたくない的なやり取りをした後に、仕方無しに動こうとする。が、柚紀に裾を引っ張られ意識をそちらに向け、顔色が未だに優れず話せそうにない少女が迅に手を差し伸べる。……起きようとしている訳ではなさそうだが何故、そう思った迅だがふと"彼女の親友"の姿が頭を横切り、その意図を察する。そして伸ばされた手を握り、数秒の内に離した次の瞬間
- ダッ!!………………パシイィーン!! -
「おー!!いっぱつでしとめるとはさすがじんだな!!」
「…………は?ちょっと迅っ!!"何でスリッパなんかで叩いたのよ?!"そんなんじゃソイツは、……って!……………これ、倒せちゃってるの?」
「ただのスリッパじゃない、…(ヒラヒラ)コレは"柚紀ちゃんが履いていた来客用の奴"ね。……彼女曰く【声と手と、…"足"にはトリオンを集中させやすいし、最近運動不足で転ばない様に少し意識していたから、多分あの程度のトリオン兵なら倒せる……筈】と言われてやってみた訳。……俺含めた全員が屋内戦不向きなトリガーだ、だから"上手く行けば"って考えたみたい。とりあえず一匹は撃破したけど、……クローニンまだ居る?」
「……同一と思われる反応はまだ健在だ。が、あの小ささだと床下や天井に潜んでいる可能性もある。コレは探すのに一苦労するぞ?」
一気に距離を詰めて一撃で兵隊蟻をスリッパで撃破した迅。一先ずホッとする小南だったがまさかの武器にツッコミが炸裂、だが意外と理に適っている内容で反論出来ず複雑な表情を浮かべる。……あれは一応トリガーの分類ではあるが、実際に柚紀は非殺傷のモノを武器にしてトリオン兵を倒した経歴を持っており、烏丸経由でそれを聞いていた。(小南は流石に嘘だと少し前まで思っていた様子)そして、クローニンの発言でアレがまだ居ると聞いて顔色を真っ青にさせた小南は、タイミング良く戻って来た木崎に泣きながら抱き着く
「レレレレ、レイジさぁ〜〜ん!!あたし無理無理無理ムリムリムリムリ〜!!?アイツが何処に居るか分からないココ で一夜を過ごすとか考えたくない〜!!?(グリグリグリ)」
「………………(ナデナデ)ボス、どう言う状況だ?」
「あ〜、……経緯はなんであれ兵隊蟻の残党がこの支部に潜入している。で、数ヶ月潜伏していたせいで見た目がアレに瓜二つな訳だ。それで小南がそうなった」
「兵隊蟻……(チラッ)なら、此処に鶴ヶ峰を留めるのは危険です。あれはトリオンを糧に成長や増殖したりします、体質的に常にトリオンを発している彼女が狙われる可能性が高い。…………逆に小南があの家にお邪魔すれば良いんじゃないか?あの二匹が負傷した今、門番不在な状況だが、小南が居れば言実さんも了承すると思います。どうやら今日は多忙で本部に泊まるとコレを受け取った際にぼやいていたと京介から聞きましたので」
「小南の性格上、確実に柚紀ちゃんが玉狛支部で一泊すると読んでいた訳か。……俺はコレを倒した以上、亜種の性質からしても一緒に行くのは危ないんだけど…………(チラッ)……うん、やっぱりそうなるよね〜」
玉狛支部で一泊する話が一変して、今柚紀が世話になっているお婆ちゃん先生の家に避難する話に。が、そのメンバーに迅が居ないと聞いて柚紀が泣きそうになっており、ゆりが慰めていた。……全員の視線が集まり流石にいたたまれない気持ちになった迅が打開策を探していると…………林藤へと視線が止まる。そして"ナニかが視えたらしく"それを実行するに辺り、きちんとソファーに座っている柚紀の側へ。そして
「(ナデナデ)……ねぇ柚紀ちゃん、ちょっと無茶させちゃうけど協力してくれたら、俺が此処に留まらなくて良くなる。だけど、失敗したら君は倒れるし俺も一緒な行けなくなる。………(ナデナデ)それでも、やる?」
『……………迅さんには"ソレが上手く行く未来が視えている"んだよね?なら私はやるよ?例え難しくても、出来ない訳じゃない。……ナニをすれば良いか"その為に必要なモノが揃ってさえいれば"、私は貴方の期待を裏切らない。理不尽な大人からの要求にさえ答えてきたんだから、信頼する大好きな迅さんの頼みなら……(ニコッ)必ず成功させてみせる』
「……………あ〜、うん。類は友を呼ぶとは、まさにコレを言うんだろうな〜。(ナデナデ)……一瞬、君が野々村ちゃんに見えたよ。っと、その話は後にして……ボス、【そのポケットに入ってる物、貸してもらえないかな?】本来とは異なる使用法だけど、……俺達を助ける事には変わりない。だから言実さんだって"無駄遣い"って怒ったりしない筈さ」
「ボスッ!!袖がっ!!?」
「大丈夫だ、(チラッ)…血は出てないから斬れたのは服だけみたいだな。にしても、……資料では見たが、本当に小型のモールモッドだなコイツ。(それにしても、まさか"生き残りが未だに潜伏していた"とはな。……こりゃ面倒な事になっていなきゃ良いか)」
間一髪の所で陽太郎を回収した林藤の袖に刃が掠め、衣服が切り裂かれてしまう。……小さいながらもモールモッドと同じ色の甲殻な筈が長期間潜伏していた影響でか、…黒ずんでおり小南はこれのせいで"ゴキブリ"と勘違いしたらしい。そして理由は分からないが"目視がきちんと出来る位置でその場に留まる"兵隊蟻をどうするか、内部通話で相談を始める
((確かトリオン体でなら普通に踏み潰せるらしいけど、……小南出来るか?))
((無理無理無理!!い、一応アレが…例のアイツじゃないのは分かってるわよ?!分かっていても………流石に踏み潰すのはゴメンよっ!!!かと言って双月で斬るには的が小さ過ぎるし、メテオラなんて論外!!………アンタが何とかしないよ!))
「((……俺、お前と違って足元普通にスリッパだからやりたくないんだけどな〜))(だが、レイジさんや京介だって似たりよったりだし、俺が一番潰すのが無難か?)(……クイクイ)ん?……どうかしたか柚紀ちゃん」
小南は生理的にアレを潰すのに抵抗を覚え、迅はブーツオフのトリオン体なので出来ればやりたくない的なやり取りをした後に、仕方無しに動こうとする。が、柚紀に裾を引っ張られ意識をそちらに向け、顔色が未だに優れず話せそうにない少女が迅に手を差し伸べる。……起きようとしている訳ではなさそうだが何故、そう思った迅だがふと"彼女の親友"の姿が頭を横切り、その意図を察する。そして伸ばされた手を握り、数秒の内に離した次の瞬間
- ダッ!!………………パシイィーン!! -
「おー!!いっぱつでしとめるとはさすがじんだな!!」
「…………は?ちょっと迅っ!!"何でスリッパなんかで叩いたのよ?!"そんなんじゃソイツは、……って!……………これ、倒せちゃってるの?」
「ただのスリッパじゃない、…(ヒラヒラ)コレは"柚紀ちゃんが履いていた来客用の奴"ね。……彼女曰く【声と手と、…"足"にはトリオンを集中させやすいし、最近運動不足で転ばない様に少し意識していたから、多分あの程度のトリオン兵なら倒せる……筈】と言われてやってみた訳。……俺含めた全員が屋内戦不向きなトリガーだ、だから"上手く行けば"って考えたみたい。とりあえず一匹は撃破したけど、……クローニンまだ居る?」
「……同一と思われる反応はまだ健在だ。が、あの小ささだと床下や天井に潜んでいる可能性もある。コレは探すのに一苦労するぞ?」
一気に距離を詰めて一撃で兵隊蟻をスリッパで撃破した迅。一先ずホッとする小南だったがまさかの武器にツッコミが炸裂、だが意外と理に適っている内容で反論出来ず複雑な表情を浮かべる。……あれは一応トリガーの分類ではあるが、実際に柚紀は非殺傷のモノを武器にしてトリオン兵を倒した経歴を持っており、烏丸経由でそれを聞いていた。(小南は流石に嘘だと少し前まで思っていた様子)そして、クローニンの発言でアレがまだ居ると聞いて顔色を真っ青にさせた小南は、タイミング良く戻って来た木崎に泣きながら抱き着く
「レレレレ、レイジさぁ〜〜ん!!あたし無理無理無理ムリムリムリムリ〜!!?アイツが何処に居るか分からない
「………………(ナデナデ)ボス、どう言う状況だ?」
「あ〜、……経緯はなんであれ兵隊蟻の残党がこの支部に潜入している。で、数ヶ月潜伏していたせいで見た目がアレに瓜二つな訳だ。それで小南がそうなった」
「兵隊蟻……(チラッ)なら、此処に鶴ヶ峰を留めるのは危険です。あれはトリオンを糧に成長や増殖したりします、体質的に常にトリオンを発している彼女が狙われる可能性が高い。…………逆に小南があの家にお邪魔すれば良いんじゃないか?あの二匹が負傷した今、門番不在な状況だが、小南が居れば言実さんも了承すると思います。どうやら今日は多忙で本部に泊まるとコレを受け取った際にぼやいていたと京介から聞きましたので」
「小南の性格上、確実に柚紀ちゃんが玉狛支部で一泊すると読んでいた訳か。……俺はコレを倒した以上、亜種の性質からしても一緒に行くのは危ないんだけど…………(チラッ)……うん、やっぱりそうなるよね〜」
玉狛支部で一泊する話が一変して、今柚紀が世話になっているお婆ちゃん先生の家に避難する話に。が、そのメンバーに迅が居ないと聞いて柚紀が泣きそうになっており、ゆりが慰めていた。……全員の視線が集まり流石にいたたまれない気持ちになった迅が打開策を探していると…………林藤へと視線が止まる。そして"ナニかが視えたらしく"それを実行するに辺り、きちんとソファーに座っている柚紀の側へ。そして
「(ナデナデ)……ねぇ柚紀ちゃん、ちょっと無茶させちゃうけど協力してくれたら、俺が此処に留まらなくて良くなる。だけど、失敗したら君は倒れるし俺も一緒な行けなくなる。………(ナデナデ)それでも、やる?」
『……………迅さんには"ソレが上手く行く未来が視えている"んだよね?なら私はやるよ?例え難しくても、出来ない訳じゃない。……ナニをすれば良いか"その為に必要なモノが揃ってさえいれば"、私は貴方の期待を裏切らない。理不尽な大人からの要求にさえ答えてきたんだから、信頼する大好きな迅さんの頼みなら……(ニコッ)必ず成功させてみせる』
「……………あ〜、うん。類は友を呼ぶとは、まさにコレを言うんだろうな〜。(ナデナデ)……一瞬、君が野々村ちゃんに見えたよ。っと、その話は後にして……ボス、【そのポケットに入ってる物、貸してもらえないかな?】本来とは異なる使用法だけど、……俺達を助ける事には変わりない。だから言実さんだって"無駄遣い"って怒ったりしない筈さ」