76.推理の曲〜遺された軌跡を辿る〜(141.
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リビングにやって来ると、一番最初に小南が駆け寄ってくる。が、迅が視線で林藤が口で制して一先ずソファーへ柚紀を運び横にする。そしてタブレットを持ったクローニンに「侵入者の特定は?」と手短に訊ねる。すると
「それが……"どうやら数人居るな"。…言実嬢に支部内全体を表記出来るアプリを貰ってな、未登録の"トリオン反応"を追える様になっている。ただ、(トン)トリオン能力の強弱で"表記される印の多きさが変化も可能"だが、…………侵入者の反応がかなり小さい。(トン)この反応からして……恐らくエンジニア若しくは…オペレーターか?(それとは対称的に柚紀嬢のこの大きさ………ボーダートップクラスとは聞いていたが、これは"黒トリガークラス"だぞ?)」
「……犬達の怪我の状況からして相手は凶器持ち、レイジさん達が戻って来たら捕らえに行くのが無難…「(シュン!)待ってる必要ないわ、相手が生身だろうとトリオン体だろうとあたしがとっ捕まえてやるんだから!!で、一番近いのは何処なの?」ちょっ!?待て小南っ!!【敵が侵入してくる未来なんて俺は視えていなかった!!少しでもそんな可能性があるなら柚紀ちゃんを支部に招こうなんてしない!!?それに……確かに"ナニかと対峙している姿は視えるが敵の姿が見えていないんだ!"】危険過ぎる!!」
「かと言って野放しにするのはあたしはゴメンよ!!此処はあたし達の基地……家なのよ?そこに土足で踏み込む様な輩はあたしが許さないんだから!!!…………いいわよっ!片っ端から調べてやるんだから!!(ダッ!!)」
念願の柚紀に会えたのにゆっくり話せず、更には少女若しくは自分達の脅威となり得る存在がテリトリーに侵入した。……色々重なった結果、小南の我慢の限界に達してしまい独り単独で行動をしてしまう。迅とて小南が敵に負けるとは微塵も思っていない、だが"侵入者の正体"が未だに視えないのだ。………だから何時もみたいに自ら動きたいが、リビングに居る唯一の戦闘要因である自分が倒れてしまった柚紀の側を離れる訳にはいかない。なので処置を終えた木崎達が戻るまで動くに動けなくなり、眉間に皺を寄せてしまう。それを見た陽太郎が
- ………クイクイ -
「じん、カオがこわいゾ、だいじょうぶか?こんなじょうきょうだから、わらえとはいわない。でも、……おきたゆきちゃんがおまえをみたらたぶん、いいきぶんにはならない。ケガにんやびょうにんをふあんにさせたら、なおるものもなおらないゾ?さっきつるママにでんわしたら【お前らしくしていろ、無理をしてもあの子は喜ばない】って、………コレ、おまえにたいしていったこと、なのかもな」
「!!……ハハッ、…………本当にあの人には敵わないな〜。ってか相変わらず陽太郎は"ママ呼び"しているよな。ま、確かに子育て経験ない俺達を見かねてある程度まで率先してお前の世話したのは言実さんだったけどさ。(スーハー……)にしても、小南の奴遅いが何しているんだ?そこまで手強い相手が侵入してきてるのか?」
陽太郎のひいては言実の言葉に正気に戻る迅は、何とか気持ちを浮上させる。……敵の姿を見れない以上、自分のサイドエフェクトは使えない。が、補足する方法や状況を把握する術は他にもある。一先ずクローニンが持つタブレットを覗き見しようと近づいたその時
- ダダダダダ、 ダダダダダ、
ダダダダダダダダダ、
バーン!! -
「ちょっと迅っ!!?アンタ私室でもぽんち揚げ食べているとは思うけど、ちゃんと食べカスとかそのままにせず綺麗に掃除してるのっ?!もししてないなら、元凶はアンタなんだからねっ!!!?」
「おい待て?!!?話が見えないぞっ!!俺が原因って、何言っているんだ??ってか、柚紀ちゃんが俺の部屋に入る可能性があったから掃除はきちんとしてあるし、………………もしかしてアレが出たのか?黒光りでイニシャルGの」
「ひいっ!!い、言わなくて良いからっ!!侵入者を逃さない為に神経を研ぎ澄ませていたら、小さな物音がしてそしたら……(- ……カサカサ、カサカサ -)っっ!!!?よ、陽太郎っ!?迎撃準備っ!!奴が来るから、何とかしてっ!!」
侵入者とは違うがある意味天敵が出現したらしく、何時も勝気な小南が些か弱気となっている。………どうやら彼女も苦手らしい。そして出番とばかりに張り切る陽太郎に、林藤が手短にあった新聞紙を丸めた武器を授けて、入口付近に移動して敵を待ち伏せる
……そんな中、気を失っていたが眠りについていた訳ではない柚紀が意識を取り戻す。それに気づいたゆりが「大丈夫?……お水、飲む?」と介抱の有無を訊ねると首だけ振って"不要"と返事する。そしてリビングに漂う雰囲気に違和感を覚えて訊ねようとしたが、……アレが動く独特の音を聞こえてきたので自己完結させる。そして横たわった状態で明らかに迎撃体制を整える陽太郎を見つめ、ふと……"犬達が侵入者によって損傷を受けた事"からある可能性が頭を横切り、嫌な予感…悪寒を感じてしまう
『(待って、もしかして侵入者の正体って!……くっ!?…駄目だ、起き上がれないっ。でももしこの考えが当たっていたら!!)…ダ、メッ!……陽太郎くん駄目っ!!生身の君じゃアイツを…"兵隊蟻 は倒せないっ!!?"』
(全)「!!!?」
柚紀が無理して起き上がろうとして止めるゆりの声に迅が反射的に駆け寄ってくる。が、そんなのお構いなしに"当たってほしくないがあり得てしまう可能性"を口にする柚紀。その内容を聞き誰もが驚く中、その言葉の意味を知らない陽太郎がキョトーンとしてしまい、……出入り口から視線が逸れてしまう。その瞬間、廊下から侵入者が現れ近くに居た陽太郎に襲い掛かろうとする
- …………スッ、ダキッ!!(シュンッ)……パサッ -
「それが……"どうやら数人居るな"。…言実嬢に支部内全体を表記出来るアプリを貰ってな、未登録の"トリオン反応"を追える様になっている。ただ、(トン)トリオン能力の強弱で"表記される印の多きさが変化も可能"だが、…………侵入者の反応がかなり小さい。(トン)この反応からして……恐らくエンジニア若しくは…オペレーターか?(それとは対称的に柚紀嬢のこの大きさ………ボーダートップクラスとは聞いていたが、これは"黒トリガークラス"だぞ?)」
「……犬達の怪我の状況からして相手は凶器持ち、レイジさん達が戻って来たら捕らえに行くのが無難…「(シュン!)待ってる必要ないわ、相手が生身だろうとトリオン体だろうとあたしがとっ捕まえてやるんだから!!で、一番近いのは何処なの?」ちょっ!?待て小南っ!!【敵が侵入してくる未来なんて俺は視えていなかった!!少しでもそんな可能性があるなら柚紀ちゃんを支部に招こうなんてしない!!?それに……確かに"ナニかと対峙している姿は視えるが敵の姿が見えていないんだ!"】危険過ぎる!!」
「かと言って野放しにするのはあたしはゴメンよ!!此処はあたし達の基地……家なのよ?そこに土足で踏み込む様な輩はあたしが許さないんだから!!!…………いいわよっ!片っ端から調べてやるんだから!!(ダッ!!)」
念願の柚紀に会えたのにゆっくり話せず、更には少女若しくは自分達の脅威となり得る存在がテリトリーに侵入した。……色々重なった結果、小南の我慢の限界に達してしまい独り単独で行動をしてしまう。迅とて小南が敵に負けるとは微塵も思っていない、だが"侵入者の正体"が未だに視えないのだ。………だから何時もみたいに自ら動きたいが、リビングに居る唯一の戦闘要因である自分が倒れてしまった柚紀の側を離れる訳にはいかない。なので処置を終えた木崎達が戻るまで動くに動けなくなり、眉間に皺を寄せてしまう。それを見た陽太郎が
- ………クイクイ -
「じん、カオがこわいゾ、だいじょうぶか?こんなじょうきょうだから、わらえとはいわない。でも、……おきたゆきちゃんがおまえをみたらたぶん、いいきぶんにはならない。ケガにんやびょうにんをふあんにさせたら、なおるものもなおらないゾ?さっきつるママにでんわしたら【お前らしくしていろ、無理をしてもあの子は喜ばない】って、………コレ、おまえにたいしていったこと、なのかもな」
「!!……ハハッ、…………本当にあの人には敵わないな〜。ってか相変わらず陽太郎は"ママ呼び"しているよな。ま、確かに子育て経験ない俺達を見かねてある程度まで率先してお前の世話したのは言実さんだったけどさ。(スーハー……)にしても、小南の奴遅いが何しているんだ?そこまで手強い相手が侵入してきてるのか?」
陽太郎のひいては言実の言葉に正気に戻る迅は、何とか気持ちを浮上させる。……敵の姿を見れない以上、自分のサイドエフェクトは使えない。が、補足する方法や状況を把握する術は他にもある。一先ずクローニンが持つタブレットを覗き見しようと近づいたその時
- ダダダダダ、 ダダダダダ、
ダダダダダダダダダ、
バーン!! -
「ちょっと迅っ!!?アンタ私室でもぽんち揚げ食べているとは思うけど、ちゃんと食べカスとかそのままにせず綺麗に掃除してるのっ?!もししてないなら、元凶はアンタなんだからねっ!!!?」
「おい待て?!!?話が見えないぞっ!!俺が原因って、何言っているんだ??ってか、柚紀ちゃんが俺の部屋に入る可能性があったから掃除はきちんとしてあるし、………………もしかしてアレが出たのか?黒光りでイニシャルGの」
「ひいっ!!い、言わなくて良いからっ!!侵入者を逃さない為に神経を研ぎ澄ませていたら、小さな物音がしてそしたら……(- ……カサカサ、カサカサ -)っっ!!!?よ、陽太郎っ!?迎撃準備っ!!奴が来るから、何とかしてっ!!」
侵入者とは違うがある意味天敵が出現したらしく、何時も勝気な小南が些か弱気となっている。………どうやら彼女も苦手らしい。そして出番とばかりに張り切る陽太郎に、林藤が手短にあった新聞紙を丸めた武器を授けて、入口付近に移動して敵を待ち伏せる
……そんな中、気を失っていたが眠りについていた訳ではない柚紀が意識を取り戻す。それに気づいたゆりが「大丈夫?……お水、飲む?」と介抱の有無を訊ねると首だけ振って"不要"と返事する。そしてリビングに漂う雰囲気に違和感を覚えて訊ねようとしたが、……アレが動く独特の音を聞こえてきたので自己完結させる。そして横たわった状態で明らかに迎撃体制を整える陽太郎を見つめ、ふと……"犬達が侵入者によって損傷を受けた事"からある可能性が頭を横切り、嫌な予感…悪寒を感じてしまう
『(待って、もしかして侵入者の正体って!……くっ!?…駄目だ、起き上がれないっ。でももしこの考えが当たっていたら!!)…ダ、メッ!……陽太郎くん駄目っ!!生身の君じゃアイツを…"
(全)「!!!?」
柚紀が無理して起き上がろうとして止めるゆりの声に迅が反射的に駆け寄ってくる。が、そんなのお構いなしに"当たってほしくないがあり得てしまう可能性"を口にする柚紀。その内容を聞き誰もが驚く中、その言葉の意味を知らない陽太郎がキョトーンとしてしまい、……出入り口から視線が逸れてしまう。その瞬間、廊下から侵入者が現れ近くに居た陽太郎に襲い掛かろうとする
- …………スッ、ダキッ!!(シュンッ)……パサッ -