76.推理の曲〜遺された軌跡を辿る〜(141.
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「「ん???/えっ???」」
「えっと〜、……トリガーの形状は確かに量産や携帯のしやすさを考慮したモノになっているけど、形は(…シュウゥー……スッ)こんなのだってあるよ?それこそあの鈴だって厳密に言えばトリガーの一種だね。で、柚紀ちゃん。………確かに静樹さんはエンジニアの肩書を持っているがあの人は主に"トリオン体やサイドエフェクト関連を専門にしていた"からトリガー制作は基本ほぼノータッチだよ?後は…………えっ?君の前では眼鏡をしていなかったの??」
『ほへっ?!?あれ?その武器って"弧月を迅さん用にカスタマイズしたモノ"じゃないんですか??生身になっても手元にあるって事は、それ事態が個別に存在しているって訳ですよね?後、……ハイ。少なくともウチでお父さんは"眼鏡をしていませんでしたよ?"しないといけないほど視力は悪くなかった筈です。後はえっと、……(ゴソゴソ、スッ)コレ、林藤さんなら知ってますよね?お父さんから私への最後の誕生日プレゼント……遺産だと。実はこれ…「(トコトコトコ…キキィー!)たいへんだゆきちゃん!!"ごえいがやられた"!!!ひとりはキケンだ!はやくリビングにっ!!?」………えっ?よ、陽太郎くんっ?!?』
互いに認識の食い違いが発生しており"何故そんな事を聞くのか"と疑問に思う玉狛メンバーを代表して迅が追求。その際にトリオン体を解除して風刃を柚紀に差し出して見せる。これに対して勘違い内容と、自宅での父親に関する事を口にした後に、ポケットに入れていたあの翠の石の正体を口にしようとした瞬間、雷神丸に乗って疾走してきた陽太郎の言葉に柚紀の思考が停止する。それから「いいからはやくリビングに!!じんもつよいが、こなみやレイジのそばにいたほうがもっとあんしんだから」と急かされてとりあえず廊下に出たその時、……陽太郎を置いて先に走り出してしまう。"何処に行き、そこで起きる事が視えた"迅が再び換装して後を追い、林藤も気になるがとりあえず陽太郎達を共にリビングへと向かう
方向音痴な筈の柚紀が迷わず支部の玄関に到着する。そこには玄関先で犬達の様子を窺っている木崎と……制服姿の烏丸の姿があった。木崎のせいで犬達の様子が良く見えなく、ちゃんと見ようと近づく柚紀。そんな少女の背後から伸びる手
- …………クイッ、…スッ -
「……駄目だ柚紀ちゃん、気持ちは分かるが今の彼等を見たら、確実に取り乱す。そして君が気を失うかサイアクの場合、………レイジさんや京介の身が危うくなる。だから、我慢して。…………レイジさん、どんな感じですか?」
「……命に別条はない。が、そこそこの手傷を負っている。……(チラッ)黒い方は毛並みのせいか分かりづらいが、恐らく同じ位だろう。…足元にある血の量からすればな」
『ち?……血っ?!(- ムワァン -)……っ!!!!(クラッ)』
「!!(しまった!?柚紀ちゃんは"一部の五感が遮られたり機能が低下すると本能的に別器官で補おうとする子"だったのを忘れてたっ!!)(ポフンッ!!)……致命傷じゃないから処置出来そうですか?でも人と犬じゃやり方とか違う…「患部を消毒して包帯を巻くだけで大丈夫だそうですし、救急箱なら丁度手元にありますから何とかなります」…!……何で?俺は…ナニも…言ってないぞ?」
遅れてやって来た迅が柚紀の二の腕を掴み、更に手で目元を覆い動きを止めたのだ。"そうしないといけない理由"を口にした上で。相手が迅だったので抵抗はしなかった柚紀だったが、"うっすら漂う血の匂い"を嗅いで軽い貧血を起こしてしまいその場で崩れかける。それを目を覆う手を外しきちんと支える迅が見たのは"真っ青な顔色の柚紀"であり、……夢含めてこの状態の少女に対してあまり良い思い出がなく、軽く取り乱し冷静さを失ってしまう。そんな中でも冷静な烏丸が教科書等が入っている鞄とは別に持っていた袋から救急箱を取り出して木崎と一緒に処置を始める。そして幾ら何でも"タイミング良過ぎる"と言いたげな迅に、そちらを見ずに口だけで疑問に対する返答する
「…………言実さんからの指示です。【今後何かと鶴ヶ峰が世話になるであろう場所に、彼女が飲める薬を保管しておくべきであり、ついでに怪我した時の処置用のも入れておいた】との事です。因みに動物の処置にかんしてはあのご婦人から聞きました。どうやら陽太郎と雷神丸、更には迅さんやレイジさんと一緒に居るのを見て……軽いお節介を焼いた的な感じですね。………此処は俺達が何とかしますので迅さんは鶴ヶ峰をリビングへ。………この"何かに切り裂かれた跡"からして、敵は刃物を携帯しています。そして犬達の体の向きからして恐らく建物内に侵入している可能性が高い。……このタイミングで支部に奇襲を仕掛けてきたのなら狙いは確実に…」
「…………………………柚紀ちゃんだって、言いたい訳か。本部基地外なら言実さんや巽さんの監視の目がない、鈴鳴支部は【スポンサーのご子息である来馬に何かあれば一大事だから避け】、……ウチで柚紀ちゃん関連の不祥事が起きれば言実さんの信頼度が下がり…下手したら俺の存在を快く思っていないモノがそれをネタに陥れる可能性も、………確かに確率は低いが"道筋はある"。なら、それを防ぐのが俺の役目と言う訳か。…………処置が終わっても犯人が見つけ出されるまではどちらかはその場で待機してて下さい。…ソコから逃亡する未来がまだ消えてないので」
烏丸から……言実に背を押された感じを受けた迅が冷静さを取り戻し【どんな未来が来ても敵を逃さず、柚紀を必ず護る】と改めて覚悟を決めるとぐったりしている柚紀抱え直して一先ずリビングへ。そんな迅に弱々しくだが"頑張れ"や"その子を頼む"的なエールを送る犬達を撫でてやり、各自処置を始める二人である。……相手の正体や目的を自分なりに推測しながら
「えっと〜、……トリガーの形状は確かに量産や携帯のしやすさを考慮したモノになっているけど、形は(…シュウゥー……スッ)こんなのだってあるよ?それこそあの鈴だって厳密に言えばトリガーの一種だね。で、柚紀ちゃん。………確かに静樹さんはエンジニアの肩書を持っているがあの人は主に"トリオン体やサイドエフェクト関連を専門にしていた"からトリガー制作は基本ほぼノータッチだよ?後は…………えっ?君の前では眼鏡をしていなかったの??」
『ほへっ?!?あれ?その武器って"弧月を迅さん用にカスタマイズしたモノ"じゃないんですか??生身になっても手元にあるって事は、それ事態が個別に存在しているって訳ですよね?後、……ハイ。少なくともウチでお父さんは"眼鏡をしていませんでしたよ?"しないといけないほど視力は悪くなかった筈です。後はえっと、……(ゴソゴソ、スッ)コレ、林藤さんなら知ってますよね?お父さんから私への最後の誕生日プレゼント……遺産だと。実はこれ…「(トコトコトコ…キキィー!)たいへんだゆきちゃん!!"ごえいがやられた"!!!ひとりはキケンだ!はやくリビングにっ!!?」………えっ?よ、陽太郎くんっ?!?』
互いに認識の食い違いが発生しており"何故そんな事を聞くのか"と疑問に思う玉狛メンバーを代表して迅が追求。その際にトリオン体を解除して風刃を柚紀に差し出して見せる。これに対して勘違い内容と、自宅での父親に関する事を口にした後に、ポケットに入れていたあの翠の石の正体を口にしようとした瞬間、雷神丸に乗って疾走してきた陽太郎の言葉に柚紀の思考が停止する。それから「いいからはやくリビングに!!じんもつよいが、こなみやレイジのそばにいたほうがもっとあんしんだから」と急かされてとりあえず廊下に出たその時、……陽太郎を置いて先に走り出してしまう。"何処に行き、そこで起きる事が視えた"迅が再び換装して後を追い、林藤も気になるがとりあえず陽太郎達を共にリビングへと向かう
方向音痴な筈の柚紀が迷わず支部の玄関に到着する。そこには玄関先で犬達の様子を窺っている木崎と……制服姿の烏丸の姿があった。木崎のせいで犬達の様子が良く見えなく、ちゃんと見ようと近づく柚紀。そんな少女の背後から伸びる手
- …………クイッ、…スッ -
「……駄目だ柚紀ちゃん、気持ちは分かるが今の彼等を見たら、確実に取り乱す。そして君が気を失うかサイアクの場合、………レイジさんや京介の身が危うくなる。だから、我慢して。…………レイジさん、どんな感じですか?」
「……命に別条はない。が、そこそこの手傷を負っている。……(チラッ)黒い方は毛並みのせいか分かりづらいが、恐らく同じ位だろう。…足元にある血の量からすればな」
『ち?……血っ?!(- ムワァン -)……っ!!!!(クラッ)』
「!!(しまった!?柚紀ちゃんは"一部の五感が遮られたり機能が低下すると本能的に別器官で補おうとする子"だったのを忘れてたっ!!)(ポフンッ!!)……致命傷じゃないから処置出来そうですか?でも人と犬じゃやり方とか違う…「患部を消毒して包帯を巻くだけで大丈夫だそうですし、救急箱なら丁度手元にありますから何とかなります」…!……何で?俺は…ナニも…言ってないぞ?」
遅れてやって来た迅が柚紀の二の腕を掴み、更に手で目元を覆い動きを止めたのだ。"そうしないといけない理由"を口にした上で。相手が迅だったので抵抗はしなかった柚紀だったが、"うっすら漂う血の匂い"を嗅いで軽い貧血を起こしてしまいその場で崩れかける。それを目を覆う手を外しきちんと支える迅が見たのは"真っ青な顔色の柚紀"であり、……夢含めてこの状態の少女に対してあまり良い思い出がなく、軽く取り乱し冷静さを失ってしまう。そんな中でも冷静な烏丸が教科書等が入っている鞄とは別に持っていた袋から救急箱を取り出して木崎と一緒に処置を始める。そして幾ら何でも"タイミング良過ぎる"と言いたげな迅に、そちらを見ずに口だけで疑問に対する返答する
「…………言実さんからの指示です。【今後何かと鶴ヶ峰が世話になるであろう場所に、彼女が飲める薬を保管しておくべきであり、ついでに怪我した時の処置用のも入れておいた】との事です。因みに動物の処置にかんしてはあのご婦人から聞きました。どうやら陽太郎と雷神丸、更には迅さんやレイジさんと一緒に居るのを見て……軽いお節介を焼いた的な感じですね。………此処は俺達が何とかしますので迅さんは鶴ヶ峰をリビングへ。………この"何かに切り裂かれた跡"からして、敵は刃物を携帯しています。そして犬達の体の向きからして恐らく建物内に侵入している可能性が高い。……このタイミングで支部に奇襲を仕掛けてきたのなら狙いは確実に…」
「…………………………柚紀ちゃんだって、言いたい訳か。本部基地外なら言実さんや巽さんの監視の目がない、鈴鳴支部は【スポンサーのご子息である来馬に何かあれば一大事だから避け】、……ウチで柚紀ちゃん関連の不祥事が起きれば言実さんの信頼度が下がり…下手したら俺の存在を快く思っていないモノがそれをネタに陥れる可能性も、………確かに確率は低いが"道筋はある"。なら、それを防ぐのが俺の役目と言う訳か。…………処置が終わっても犯人が見つけ出されるまではどちらかはその場で待機してて下さい。…ソコから逃亡する未来がまだ消えてないので」
烏丸から……言実に背を押された感じを受けた迅が冷静さを取り戻し【どんな未来が来ても敵を逃さず、柚紀を必ず護る】と改めて覚悟を決めるとぐったりしている柚紀抱え直して一先ずリビングへ。そんな迅に弱々しくだが"頑張れ"や"その子を頼む"的なエールを送る犬達を撫でてやり、各自処置を始める二人である。……相手の正体や目的を自分なりに推測しながら