75.巡り合わせの曲〜お子様登場〜(140.
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茶菓子を堪能していると、程なくして私服に着替えた小南も合流して今度はお互いにきちんと挨拶する事に
『えっと、迅さんから数日前に嵐山隊の部屋に訪ねて来たと窺いました。その、………すみませんでした。(ペコッ)あの、その、まだ本調子じゃなくてご飯食べたら眠くなっちゃってそれで、……………って過ぎた事をクヨクヨしても仕方ないですね。改めまして鶴ヶ峰柚紀と申します。…小南、先輩で合ってますか?』
「そうよ、小南桐絵。迅から何処まで聞いているか知らないけど准……嵐山准と従姉弟で迅やレイジさん並に所属が長いしアタッカーじゃあたしがNo.1の実力を持っているから、ボーダー隊員に何かされたら遠慮なく言ってね?あたしがソイツをぶっ飛ばしてあげるわ!!?」
『アタッカーNo.1?(コテン)……太刀川さんじゃなくて?それと………小南先輩はオペレーターじゃないんですか?だって"その髪の長さの女性隊員は居ないですよ?"確かに玉狛第一……木崎隊のエースさんは女性ですが、髪の長さが……………………………あ、(ポン!)皆さんか言っていた【生身とトリオン体で髪型が違う人】のお一人が小南先輩だったんだ!!うん、謎が解けてスッキリした〜!!!』
自分のトリオン体を初めて見た人が"色は兎も角、髪型を変えている人が柚紀以外にも数人居る"と言っていたが、実際には会った事が無かったのだ。小南のトリオン体は実力テストのROMで拝見しており、目の間の小南がそうなのだと自己解決させたのだ。それを見た迅が「うん正解、よく分かったね偉い偉い(ナデナデ)」と褒めてやれば嬉しそうに微笑む
……それが小南には若干お気に召さない様子だ
「もうっ!!レイジさんも迅もつる姐の例があるからあたしを柚紀ちゃんに中々会わせてくれないのは……百歩譲って良いとしてよ?せめてどんな人なのかは先に説明して欲しかったわよ!!…………つる姐は静樹さんの後釜でウチに来たから"あたしが勝手に期待して勝手に落ち込んで、……八つ当たり感覚で最初は一方的に毛嫌いしてたのは事実だけど"……今はちゃんと和解してるもの!それに柚紀ちゃんを最初から"戦力としては見てないわ"、……でも気になるわよ。あれだけ娘の惚気話を聞かされたら!!………ゆりさんだってそうでしょ?!」
「そうね、ただ多忙な静樹さんが私達を気にしてくれたのは"柚紀ちゃんと私達を重ねてみていた"のと"一種の罪滅ぼし"だったのかも。………あの頃は秘密裏にネイバーの驚異から一般人を守る影のヒーロー的な状態で、誰からも褒められないし…それこそ身内だろうと部外者には話せない。そんな状況下だったからあの人は、ほんの些細な事に関しても"感謝の意を示し続けた"………あれは【自分は君の努力や活躍を知っている、それを労う意味合いがあった】と、今なら分かるわ。何時も側には居ない、だからこそあの人の言葉は染み渡った気がする。流石はセラピストのプロね」
『………(…ギュッ!)お父さんについて、皆さんかどんな人が分かって、褒められて…嬉しくも感じるけど、………ちょっぴり、辛くもなる。自分勝手だって分かるけど、やっぱり………もっと、側にいて欲しかった!色々話したり、お出掛けしたりしたかった!?(ヒック)……どうして、居なくなったの?逢いたいよっ、逢いたいよお父さんっ!!!(ポタポタ、ポタポタ…)』
どうやら静樹氏は小南やゆりには娘の事を話してたらしい、……自分の知らない父親の一面や言動理由を知れて嬉しくも感じる柚紀だが、やはり悲しみが勝ってしまい泣き出してしまう。……父親を少女から取り上げた感が否めないメンバーが複雑な表情を浮かべる中、状況を把握出来ていない陽太郎だけ泣いている柚紀の頭を撫でて慰めようと努力しているが、悲しみの底に沈んでしまっている少女にはその気持ちが届かない。それが出来るのは…………
- キイィー……ペタペタペタペタ、……スッ、ナデナデ、ナデナデ…… -
「……やっぱり、静樹さんの言う事を無視してでも遺体を見つけ出して君に届けるべきだったな。………あの状況でそれをすれば更なる被害が出ていたかも知れないし、命の現場を見る医師であるあの人が【自分のせいで別の誰かの命が脅かされるのを良しとしない、自己犠牲精神の塊】だったからね。(ナデナデ)……娘の話は聞いた事は無かったが妹、…言実ちゃんの事ならよく愚痴やら悩みを漏らしていたよ。【自分に迷惑を掛けたくないからと、あの子は我儘を殆ど言わない。助かっているが、逆に兄として情けなくも感じる。だから可能な限りアイツの願いは叶えてやりたい】とね。……確かに実際に言実ちゃんに会って"その通りだ"と感じたが、………あれは柚紀ちゃんに対しての愚痴でもあったんだね(ナデナデ)流石に俺を父親と思ってくれとは言わない、だが……言いたい事は言っても良いんだ、我儘や自分勝手と思う奴が居るかも知れないが、そんなの気にしなくて良い。(ナデナデ)静樹さんが俺達にしてくれた事を、今度は君にしてあげる番だ。……君の願いは、ナニかな?」
『(ヒック、ヒック)……この街に、ずっと、居たい。お父さんや、自分の事を、ちゃんと、知りたい。(ヒック、ヒック…)でも、守られてばかりや、お荷物で居るのは、……イヤだ。"役立たずは、要らないと、消されてしまう、見捨てられる"から。…………もう、独りぼっちは、嫌だよっ!…イヤ、だ、よ………(ガクン!?)』
丁度良いタイミングで帰還した林藤により意識の浮上に成功するが……奥底に沈ませていた本音を漏らした事により、精神的負担が生じてしまい意識を失ってしまう。いきなり倒れてきた柚紀を冷静に受け止めつつ、戸惑い動揺を隠せないメンバー全員を落ち着かせる林藤。それから各自に指示を出せば……一番柚紀が心配で泣きそうな迅を連れてリビングを後にするのだった
『えっと、迅さんから数日前に嵐山隊の部屋に訪ねて来たと窺いました。その、………すみませんでした。(ペコッ)あの、その、まだ本調子じゃなくてご飯食べたら眠くなっちゃってそれで、……………って過ぎた事をクヨクヨしても仕方ないですね。改めまして鶴ヶ峰柚紀と申します。…小南、先輩で合ってますか?』
「そうよ、小南桐絵。迅から何処まで聞いているか知らないけど准……嵐山准と従姉弟で迅やレイジさん並に所属が長いしアタッカーじゃあたしがNo.1の実力を持っているから、ボーダー隊員に何かされたら遠慮なく言ってね?あたしがソイツをぶっ飛ばしてあげるわ!!?」
『アタッカーNo.1?(コテン)……太刀川さんじゃなくて?それと………小南先輩はオペレーターじゃないんですか?だって"その髪の長さの女性隊員は居ないですよ?"確かに玉狛第一……木崎隊のエースさんは女性ですが、髪の長さが……………………………あ、(ポン!)皆さんか言っていた【生身とトリオン体で髪型が違う人】のお一人が小南先輩だったんだ!!うん、謎が解けてスッキリした〜!!!』
自分のトリオン体を初めて見た人が"色は兎も角、髪型を変えている人が柚紀以外にも数人居る"と言っていたが、実際には会った事が無かったのだ。小南のトリオン体は実力テストのROMで拝見しており、目の間の小南がそうなのだと自己解決させたのだ。それを見た迅が「うん正解、よく分かったね偉い偉い(ナデナデ)」と褒めてやれば嬉しそうに微笑む
……それが小南には若干お気に召さない様子だ
「もうっ!!レイジさんも迅もつる姐の例があるからあたしを柚紀ちゃんに中々会わせてくれないのは……百歩譲って良いとしてよ?せめてどんな人なのかは先に説明して欲しかったわよ!!…………つる姐は静樹さんの後釜でウチに来たから"あたしが勝手に期待して勝手に落ち込んで、……八つ当たり感覚で最初は一方的に毛嫌いしてたのは事実だけど"……今はちゃんと和解してるもの!それに柚紀ちゃんを最初から"戦力としては見てないわ"、……でも気になるわよ。あれだけ娘の惚気話を聞かされたら!!………ゆりさんだってそうでしょ?!」
「そうね、ただ多忙な静樹さんが私達を気にしてくれたのは"柚紀ちゃんと私達を重ねてみていた"のと"一種の罪滅ぼし"だったのかも。………あの頃は秘密裏にネイバーの驚異から一般人を守る影のヒーロー的な状態で、誰からも褒められないし…それこそ身内だろうと部外者には話せない。そんな状況下だったからあの人は、ほんの些細な事に関しても"感謝の意を示し続けた"………あれは【自分は君の努力や活躍を知っている、それを労う意味合いがあった】と、今なら分かるわ。何時も側には居ない、だからこそあの人の言葉は染み渡った気がする。流石はセラピストのプロね」
『………(…ギュッ!)お父さんについて、皆さんかどんな人が分かって、褒められて…嬉しくも感じるけど、………ちょっぴり、辛くもなる。自分勝手だって分かるけど、やっぱり………もっと、側にいて欲しかった!色々話したり、お出掛けしたりしたかった!?(ヒック)……どうして、居なくなったの?逢いたいよっ、逢いたいよお父さんっ!!!(ポタポタ、ポタポタ…)』
どうやら静樹氏は小南やゆりには娘の事を話してたらしい、……自分の知らない父親の一面や言動理由を知れて嬉しくも感じる柚紀だが、やはり悲しみが勝ってしまい泣き出してしまう。……父親を少女から取り上げた感が否めないメンバーが複雑な表情を浮かべる中、状況を把握出来ていない陽太郎だけ泣いている柚紀の頭を撫でて慰めようと努力しているが、悲しみの底に沈んでしまっている少女にはその気持ちが届かない。それが出来るのは…………
- キイィー……ペタペタペタペタ、……スッ、ナデナデ、ナデナデ…… -
「……やっぱり、静樹さんの言う事を無視してでも遺体を見つけ出して君に届けるべきだったな。………あの状況でそれをすれば更なる被害が出ていたかも知れないし、命の現場を見る医師であるあの人が【自分のせいで別の誰かの命が脅かされるのを良しとしない、自己犠牲精神の塊】だったからね。(ナデナデ)……娘の話は聞いた事は無かったが妹、…言実ちゃんの事ならよく愚痴やら悩みを漏らしていたよ。【自分に迷惑を掛けたくないからと、あの子は我儘を殆ど言わない。助かっているが、逆に兄として情けなくも感じる。だから可能な限りアイツの願いは叶えてやりたい】とね。……確かに実際に言実ちゃんに会って"その通りだ"と感じたが、………あれは柚紀ちゃんに対しての愚痴でもあったんだね(ナデナデ)流石に俺を父親と思ってくれとは言わない、だが……言いたい事は言っても良いんだ、我儘や自分勝手と思う奴が居るかも知れないが、そんなの気にしなくて良い。(ナデナデ)静樹さんが俺達にしてくれた事を、今度は君にしてあげる番だ。……君の願いは、ナニかな?」
『(ヒック、ヒック)……この街に、ずっと、居たい。お父さんや、自分の事を、ちゃんと、知りたい。(ヒック、ヒック…)でも、守られてばかりや、お荷物で居るのは、……イヤだ。"役立たずは、要らないと、消されてしまう、見捨てられる"から。…………もう、独りぼっちは、嫌だよっ!…イヤ、だ、よ………(ガクン!?)』
丁度良いタイミングで帰還した林藤により意識の浮上に成功するが……奥底に沈ませていた本音を漏らした事により、精神的負担が生じてしまい意識を失ってしまう。いきなり倒れてきた柚紀を冷静に受け止めつつ、戸惑い動揺を隠せないメンバー全員を落ち着かせる林藤。それから各自に指示を出せば……一番柚紀が心配で泣きそうな迅を連れてリビングを後にするのだった