75.巡り合わせの曲〜お子様登場〜(140.
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髪の長い、恐らく木崎と同じ位の年齢の女性が待っており陽太郎の言葉を軽く聞き流しつつ柚紀に挨拶。差し出された手を握りこちらも挨拶を返す傍ら"言葉のニュアンス"に違和感を覚えて不思議そうにする。その疑問点を聞いて、表情が分かりづらい木崎が明らかに動揺し、クローニンは何処か納得している表情を浮かべ、陽太郎はやはり話について行けず不思議そうにしている。そんな中"クスッ"と笑いを漏らしたゆりが、懐かしむ様な眼差しで柚紀を見つめながらこう口にする
「うん、確かに陽太郎と叔父は血の繋がりはないわ。ただこの子の両親と叔父が仲良くってね、身寄りもなくまだ産まれて間もなかっから引き取って育てる事になったの。で、名字が違うと色々面倒だから知り合いに頼んで……って感じ。それにしても、…やっぱり言実さんの姪にして静樹さんの娘ね。そんなちょっとした言葉の違いを聞き逃さない辺りはソックリ!(ニコッ)」
『!!……えっと、ゆりさんも…お父さんを知っているのですか?と言うより…(キョロキョロ、グーパーグーパー)………何だろう?この中、…【本部基地に居る時と、同じ感覚がする】。こう、……トリオンに満たされている感じ?でもあそこはトリオン体の人が沢山居て、無意識に放出されているのと基地自体がトリオン製。でも支部内の人は基本生身だし、建物もトリオン製じゃない、筈。でも、……家に居るような感じでとても落ち着くのは何でだろう?外観を見た事はあるけど、来たのは初めてだよな。……水の上にあるせいかな?よく分からないや。って、……す、すみませんっ!!私が分からない事なのに、皆さんが分かる筈、ないですよね!?(……シュン)』
彼女もどうやら父親を知っているらしく"烏丸が言っていた人?でも一つ以上年は離れているよね?"と疑問を抱く柚紀。それとは別に鈴鳴支部にお邪魔した時より、かなりアットホーム感があり居心地の良さ以外にも色々感じるが、良過ぎるせいで逆に疑ってしまう。………この街に来てから感覚的に話す、【本来の自分になりつつある】が、これを初対面に近い人前でやると……大体良くない反応をされるので、勝手に落ち込んでしまう。理由は分からないが明らかに気落ちしている柚紀を見たゆりが「陽太郎が買ってきたお菓子を食べる前に手洗いうがいをしよっか!ついでに軽く室内を案内してくるから、お茶の用意お願いして良いかな?」と木崎に頼めば「は、ハイッ!!喜んでッ!!?」と元気に返事を返す(陽太郎もついて行こうとしたが、空気を読んだクローニンがさり気なくガード)
落ち込んでいて、陽太郎の事が抜け落ちている柚紀の手を引き、脱衣室の洗面所に案内して手洗いうがいをさせたゆりはこっそり話し掛ける
「………叔父さんや、それこそ静樹さんから貴女の事をわたしも聞いていたから、会えて嬉しいし、"直感力や感性が優れている"のは迅から聞いてるよ。(ナデナデ)だから大丈夫、………少なくとも私は柚紀ちゃんが変な子とか思わないから安心して。後ね、……此処が本部基地と似ているって言うのは"少なからず当たりかな?"今みたいに公になる前は【此処が所謂本部基地だったからね】」
『あ、……つまり旧世代の時、ですね。でもあの……………旧メンバーの殆どの方が玉狛支部に居るのって、偶然……ですか?』
「……やっぱりソコが気になるよね。偶然じゃないよ、ちゃんと理由があるの。……………柚紀ちゃんはさ、ウチの理念と本部の……城戸さんの考え方が違うのは知ってる?」
『(……コクン)具体的にどう違うかまでは、知りませんが……多分"真逆に近い考え方"ですよね?違うと言えば…………ボーダーを表す"ロゴマーク"が玉狛支部だけ別ですよね?最初は木崎隊のエンブレムかなって思いましたが……この建物にも普通に使われてますし…って、私ばっかり質問してすみません!でも(お父さんの事もだけど、迅さんについても知れるチャンスを見逃したくないから)』
ゆりの人柄と性別もあり、聞きたい事をどんどん口にしていく柚紀。これに対して特に嫌そうな表情もせずに解答するゆりだが、"本部と玉狛支部の確執に触れる案件"が出てきたのでこれを一応部外者の少女に話すべきかと流石に躊躇する。が、それを柚紀に悟らせないように表面には出さず、さり気なく脱衣室から再び気落ちした少女を"ある場所に"誘う。……これが分かれば、柚紀の質問に答えようと考えて
そしてゆりが足を止めたので、反射的に足を止める柚紀だが陽太郎達がいるリビングのドア前でなく………どうやら個室の入り口前に着ていた。不思議そうにしている少女に「とりあえず中にどうぞ」と促され、室内へ。そこはベッドに机、本棚とシンプルな作りになっており誰の部屋か分からない程"個性が見当たらない"。が……
- ………………フワッ -
『あっ……(クンクン)…………お線香?うぅん、お香…かな?色んな香りがするけど、これは………"伽羅の香り"かな?あ!!(…テクテクテク)よく見たら机の上に青磁の香炉があるし、その前にあるのは……(…ピタッ)……お父さんの、写真?』
「(…スタスタスタ……ナデナデ)……静樹さんを連れて帰ってこれなかったから、ちゃんとしたのは作れないし柚紀ちゃん達家族を差し置いて作るのも、ね?(ナデナデ)でも忘れたくないから、こうやって思い出せる場所を残しているの。本や引き出しの中も"あの時のまま"にしているし、多忙で食事や睡眠以外にも色々疎かにしてまで頑張るあの人は、それを隠すために何時も香を身に纏っていた。(ナデナデ)……柚紀ちゃんでも分かるって事は家でもそうだったんだね。………貴女から大切な家族を取り上げちゃって、ごめんなさい(…ギュッ)」
「うん、確かに陽太郎と叔父は血の繋がりはないわ。ただこの子の両親と叔父が仲良くってね、身寄りもなくまだ産まれて間もなかっから引き取って育てる事になったの。で、名字が違うと色々面倒だから知り合いに頼んで……って感じ。それにしても、…やっぱり言実さんの姪にして静樹さんの娘ね。そんなちょっとした言葉の違いを聞き逃さない辺りはソックリ!(ニコッ)」
『!!……えっと、ゆりさんも…お父さんを知っているのですか?と言うより…(キョロキョロ、グーパーグーパー)………何だろう?この中、…【本部基地に居る時と、同じ感覚がする】。こう、……トリオンに満たされている感じ?でもあそこはトリオン体の人が沢山居て、無意識に放出されているのと基地自体がトリオン製。でも支部内の人は基本生身だし、建物もトリオン製じゃない、筈。でも、……家に居るような感じでとても落ち着くのは何でだろう?外観を見た事はあるけど、来たのは初めてだよな。……水の上にあるせいかな?よく分からないや。って、……す、すみませんっ!!私が分からない事なのに、皆さんが分かる筈、ないですよね!?(……シュン)』
彼女もどうやら父親を知っているらしく"烏丸が言っていた人?でも一つ以上年は離れているよね?"と疑問を抱く柚紀。それとは別に鈴鳴支部にお邪魔した時より、かなりアットホーム感があり居心地の良さ以外にも色々感じるが、良過ぎるせいで逆に疑ってしまう。………この街に来てから感覚的に話す、【本来の自分になりつつある】が、これを初対面に近い人前でやると……大体良くない反応をされるので、勝手に落ち込んでしまう。理由は分からないが明らかに気落ちしている柚紀を見たゆりが「陽太郎が買ってきたお菓子を食べる前に手洗いうがいをしよっか!ついでに軽く室内を案内してくるから、お茶の用意お願いして良いかな?」と木崎に頼めば「は、ハイッ!!喜んでッ!!?」と元気に返事を返す(陽太郎もついて行こうとしたが、空気を読んだクローニンがさり気なくガード)
落ち込んでいて、陽太郎の事が抜け落ちている柚紀の手を引き、脱衣室の洗面所に案内して手洗いうがいをさせたゆりはこっそり話し掛ける
「………叔父さんや、それこそ静樹さんから貴女の事をわたしも聞いていたから、会えて嬉しいし、"直感力や感性が優れている"のは迅から聞いてるよ。(ナデナデ)だから大丈夫、………少なくとも私は柚紀ちゃんが変な子とか思わないから安心して。後ね、……此処が本部基地と似ているって言うのは"少なからず当たりかな?"今みたいに公になる前は【此処が所謂本部基地だったからね】」
『あ、……つまり旧世代の時、ですね。でもあの……………旧メンバーの殆どの方が玉狛支部に居るのって、偶然……ですか?』
「……やっぱりソコが気になるよね。偶然じゃないよ、ちゃんと理由があるの。……………柚紀ちゃんはさ、ウチの理念と本部の……城戸さんの考え方が違うのは知ってる?」
『(……コクン)具体的にどう違うかまでは、知りませんが……多分"真逆に近い考え方"ですよね?違うと言えば…………ボーダーを表す"ロゴマーク"が玉狛支部だけ別ですよね?最初は木崎隊のエンブレムかなって思いましたが……この建物にも普通に使われてますし…って、私ばっかり質問してすみません!でも(お父さんの事もだけど、迅さんについても知れるチャンスを見逃したくないから)』
ゆりの人柄と性別もあり、聞きたい事をどんどん口にしていく柚紀。これに対して特に嫌そうな表情もせずに解答するゆりだが、"本部と玉狛支部の確執に触れる案件"が出てきたのでこれを一応部外者の少女に話すべきかと流石に躊躇する。が、それを柚紀に悟らせないように表面には出さず、さり気なく脱衣室から再び気落ちした少女を"ある場所に"誘う。……これが分かれば、柚紀の質問に答えようと考えて
そしてゆりが足を止めたので、反射的に足を止める柚紀だが陽太郎達がいるリビングのドア前でなく………どうやら個室の入り口前に着ていた。不思議そうにしている少女に「とりあえず中にどうぞ」と促され、室内へ。そこはベッドに机、本棚とシンプルな作りになっており誰の部屋か分からない程"個性が見当たらない"。が……
- ………………フワッ -
『あっ……(クンクン)…………お線香?うぅん、お香…かな?色んな香りがするけど、これは………"伽羅の香り"かな?あ!!(…テクテクテク)よく見たら机の上に青磁の香炉があるし、その前にあるのは……(…ピタッ)……お父さんの、写真?』
「(…スタスタスタ……ナデナデ)……静樹さんを連れて帰ってこれなかったから、ちゃんとしたのは作れないし柚紀ちゃん達家族を差し置いて作るのも、ね?(ナデナデ)でも忘れたくないから、こうやって思い出せる場所を残しているの。本や引き出しの中も"あの時のまま"にしているし、多忙で食事や睡眠以外にも色々疎かにしてまで頑張るあの人は、それを隠すために何時も香を身に纏っていた。(ナデナデ)……柚紀ちゃんでも分かるって事は家でもそうだったんだね。………貴女から大切な家族を取り上げちゃって、ごめんなさい(…ギュッ)」