75.巡り合わせの曲〜お子様登場〜(140.
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ちゃんとした口止めもしていなかった事もあり、村上経由でフブキに知れ渡りそれから他メンバーにも柚紀が声を失った時に発生したアクシデント内容が伝達されてしまい……予想通り一部の者の過保護的な言動が発生してしまった。これに対して『あの時はほぼ声を出せなかったけど、今は大丈夫』「でも完治してないなら油断は大敵」と互いに譲らない攻防戦が繰り広げられ……やり過ぎると柚紀が疲れて倒れる(寝てしまう)までがテンプレ化されてしまい、酷い時は半日以上目覚めない事もあり、『互いに距離を置いて頭を冷させ』と言実に言われる始末。そして次の日が休みの金曜日、苦手な英語がないので学力的にも休んでも問題ないと判断されて"ズル休み"……とも言えなくもないが、学校に行かずに居る柚紀はナニをしているかと言うと……
『もう!何で皆そんなに心配するかな〜!!……そりゃあ、アレは確かに私が色々駄目だったけどさ〜、過ぎた事だよ?!気にし過ぎだよ全く!!………"ユウくん"だって、そう思わない?
- …………クゥ〜ン -
あ!ごめんね!!そんな事言っても分からないよね。(ナデナデ…)……にしても、……何処に行きやがったあの"黒胡麻もち饅頭野郎ー!!?"探すコッチの身にもなってよね全く!』
お世話になっているお婆ちゃん先生の家で飼われている犬と一緒に散歩に出ていた柚紀。が、どうやら二匹一緒だったらしく迷子の一匹を捜索していた。とは言ってもリードを携えていないのだから"こうなるのは当たり前感"が否めないが、来馬の話に出てきた青い首輪の子(名前は
そんな迷子の子が何処にいるか検討もつかない柚紀は、お兄ちゃんの匂いを頼りに先導してくれる弟くんの後ろを歩いていると……遠目ながら黒い毛むくじゃらを発見。それを見て安堵するが、…何やら妙な事になっていたのだ。地域によって様々だが、この区域の"ゴミ捨て場"は金属製で開閉可能な箱の様なのに入れるらしく、自治体区域毎に何箇所も設置されている。そしてそのゴミ捨て場の上に……ヘルメットを被った幼稚園児位の男の子が紙袋を犬に取られないように抵抗している。対して探し犬の方は前足を箱の縁に乗せて二足歩行の体制で袋をガン見。………明らかに狙っているのだった。なんとなく事情を察した柚紀はため息を漏らした後に、息を吸い込んで怒鳴ろうとしたが……男の子が吃驚して落下しないとも限らないので断念。代わりに
『……"何をしておる
- (ビクッ!)…………タタタタタ、……クゥ〜ン -
- …………ガウガウ -
(ナデナデ)うん、よく出来ました!さて…………(スタスタスタ…)ウチの子がゴメンね、怖い思いさせちゃったよね?…大丈夫?降りれる??』
「だ、ダイジョウブだ!このくらいのたかさはこわくは、ない。ただ……(…スッ)すまないが、コレをもっていてくれないか?"ひんきゃく"がウチにくるらしくて、このなかには"たかいわがし"がはいっている。………まんがいちにもおとしたら、いちだいじだ!」
『…………(ニコッ)私で良ければ喜んでお持ちしますよ?よいしょっと、……それにしてもお菓子を買いに一人で行ってきたの?スゴいね君!!……お姉ちゃん、ちょっと体が弱いのと迷子になりやすくて一人でお買い物あんまり行けないからさ、必ず誰かと一緒に行くんだよね。人の時もあれば、彼等みたいな子の時もあるの。……………この黒い子、…ゲンくんは和菓子が好きだから多分匂いに釣られて君の所に行っちゃったんだね』
「(ピョン!)お〜、ニオイで"ジョウモノ"とわかるとは、なかなか"イイはな"をしているイヌですな〜。さすがのらいじん丸でも、"はこにはいったモノをかぎわけるのはむり"だって、まえいっていたからな!!」
少しばかり言実の真似をしてみれば効果抜群だったらしく、慌てて柚紀の元に駆け寄ってくると"それだけは勘弁してくれ〜"と言わんがばかりの声で鳴いてくる。そんな彼を撫でてから無事に袋を守りきった勇気ある男の子に近づき、謝罪と必要なら手を貸すと口にする。すると彼は大切な紙袋を柚紀に預けてその場から飛び降りる。そして恐らく袋のデザインから中身を特定してゲンが狙ったと推測。…………言葉足らずで男の子は勘違いしたみたいだが、嫌な印象より好印象を抱いてくれた方が良いと柚紀は思ったので特に否定はしないつもりらしい。さて、預かっていた紙袋を男の子に返そうとするが、……そこそこ物が入っているらしく幼い彼が長距離持つのは、…そう思い"どうせだから家まで送ろう"と考えていた矢先
「……見つけたぞ陽太郎。雷神丸を置いて一人で出歩くなと前にも言った………鶴ヶ峰?何でお前がコイツと??」
「あっ!?レイジ!!ん?……レイジ、このおねえさんとしりあいなのか?」
『えっ?き、木崎さんっ?!えっと、私はその……訳あって今日は学校を休んでましてそれで、……………暇潰しにお散歩、してました。この後、迅さんと会う約束をしていまして、天気も悪くないので当てもなくブラブラと…「じん??………もしかして"ひんきゃく"っておねえさんのことなのか、レイジ?!」………えっ???…そう、なのですか?』
なんと木崎が現れたのだ。それも……何故かカピバラを引き連れて。そして男の子と木崎は知り合いらしく、今は授業中なのに柚紀が街中に居るのを不思議に思っているであろう木崎に事情を説明すると、どうやら迅とも面識があり、更には彼がお使いに出た理由が自分らしいと分かり今度は柚紀が不思議そうにする。……会う事は決まっているが、その後にナニをするかは聞いていなかったのだ。…立ち往生していても埒が開かないと判断した木崎に「とりあえず行くぞ、目的地は一緒だろうからな」と歩みを促された、少し離れていた二匹に声を掛けて木崎の後を付いていく事になった