74.訪問の曲(139.
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「(鶴ヶ峰、柚紀ちゃん?……いや、可笑しくはないか言実さんの姪なら苗字が同じでも不思議じゃ、ない。それにしてもまさか"彼女がそうだった"とは…)って、今はそれどころじゃないか!と、兎に角彼女をソファーに!!理由は分からないにしろ安静にさせるに越した事はないからね!」
些か蚊帳の外な来馬だったが、流石は隊長にして最年長だけあってテキパキ指示をする。それに従う形で穂刈が柚紀をお姫様抱っこして彼女をソファーに降ろす。村上は気を失った柚紀に触れて"流れ込んで来た情報処理に苦戦している"シロの側に居た。……【辛そうな時程のシロにこそ触るのは厳禁】だとフブキに言われたからだ。そして落ち着き何とか歩ける様になれば、巽に"遠隔による数値測定"を依頼して……来馬を見据えて口を開く
「来馬隊長、貴方は何時彼女…ユズちゃんに会ったのですか?私もサイドエフェクト持ちで、所謂"サイコメトラー"の能力を持っています。ですが、……貴方と彼女が接触した場面を読み取りした事かありません"でした"。が、…………先程断片的ですが、視えました。それには【首輪・動物、それと……立派な木、更には"高い場所から落ちる感覚"】にも見舞われました。………これは、一体…」
「……………あまり他言するべき事じゃないって思っていたから、誰にも話していなかった事なんだけど………太一が彼女に迷惑を掛けたから、堤くんに"お詫びの品は何が良いか"と訊ねて買い物をしていたとある平日、…僕は丁度大学の講義がなくて防衛任務やランク戦がなくてお昼過ぎから出掛けていたんだ。で、そんな中……青い首輪をしたゴールデンレトリーバーが僕を見るやいなや服を引っ張ってきたんだ。まるで"コッチに来て"と言わんがばかりに、それで付いて行ったらとある木の前に止まって上を見る様に促された。……そこには仔猫を抱えて途方に暮れていた彼女が居た。…多分猫を助けようと一心不乱に登ったのは良いが、降りれられなくなった。そんな感じだったね。で、そこまで高くもないし何とかなるって思っても下から【僕が受け止めて上げるから頑張って飛び降りておいで】って声を掛けたんだ。暫く躊躇して、いざ!って瞬間に突風が吹いてバランスが崩れちゃってさ……まぁ何とか落下地点に滑り込めたのは良いけど、生身だった事もあって思わず呻き声出しちゃって。………そしたら彼女が錯乱しちゃたってカラカラな声で謝るし泣いちゃうし、持っていたお詫びの品が潰れて更にパニック状態になって。そしたら迅くんが颯爽と現れて"詳しくは諏訪さんに聞いてください"とだけ言って彼女と犬を回収して行ってしまった。……その後、歌姫と接点がない僕がいきなりナニかを渡すのは失礼だと思って代わりに運搬をお願いしていた諏訪さんに支部で待ち合わせしていて、事情を話したら【あの暴走娘がっ!?】って怒ってそのまま何処かに行ってしまって…………こんな感じかな?因みに諏訪さんには後日【その内会える筈だから、気長に待ってろ】と言われましたが、……それが彼女だったとは思ってもみなかったよ。歌姫と渾名を持つ子は"新緑を思わせる綺麗な緑色の髪をしている"って聞いたから」
「…………なる程、確かに話しづらい事、ですね。……一時期、声を失った、彼女は。その際に、学校にもまともに行けず、だが部屋に籠もり過ぎるのもよくないと、時折散歩をしていた、…と聞いたな、……当真に(もしかして荒船は"犬が鶴ヶ峰に追随してくる"と思って、……代役を俺に?)」
「人目を気にする鶴ヶ峰なら、【同学年が出歩く時間を避けそう】だな。………確か、ボーダー関連で何度か早退をしているお陰からか、"ロゴ付きの上着"を着るかそれを身に着けている同伴者が居れば警察に職質される心配はないと野々村から聞いた。………今回の場合は犬も居たが、陰ながら迅さんが見守っていたから大事にはならなかった。…そしてこの件を恐らく"保護者である言実さんは知らない"、もしバレたら無茶をしたと怒られる。…………他にも要因がありそうですが、それが原因で鶴ヶ峰は【自分が恐れている事態になる可能性がある】そう思ってしまったあまりに……気を失った。現実逃避、…一種の防衛本能が発動して(- ズキッ -)っ!……だと、思います(……俺は"こんな経験を体験していないし、実際に見聞きもしていない"。だが、確信はある。…………鶴ヶ峰の事であり、"自分にも起こりうる現象"だから無意識に口から言葉が出たのか?……後でカゲにでも聞いてみるか)」
来馬の話を聞いて柚紀に関する前情報や性格等を考慮しても"それなら"と納得する面々。そんな中、村上が頭を抱えている姿を見て、今とシロが心配げに見つめていた。……シロは【サイドエフェクト保有者独特の現象】に見舞われていると察して椅子に座る様に促す。最初は渋り寧ろシロが座るべきでは?と問うが「自分は慣れているからもう大丈夫です。それに、彼女のバイタルチェックの為に側に居ないと行けないから」と言われてしまい、渋々ながら空いている席に腰を降ろす。(穂刈は"トレーニングの一環"と言って座るのを拒否している)そして腕時計なしでは誰かが柚紀にトリオン体にて触れなければバイタルチェックが出来ないらしく、シロが代表して触れる事に。………それを聞いた本人は疑念を抱く
- 少女が服の下に忍ばせているあの翠の石。確かにトリオンの暴走を鎮める効果はあるが、"それだけ"なのが不自然。……ナニか他にも役割があるのか? -
と
些か蚊帳の外な来馬だったが、流石は隊長にして最年長だけあってテキパキ指示をする。それに従う形で穂刈が柚紀をお姫様抱っこして彼女をソファーに降ろす。村上は気を失った柚紀に触れて"流れ込んで来た情報処理に苦戦している"シロの側に居た。……【辛そうな時程のシロにこそ触るのは厳禁】だとフブキに言われたからだ。そして落ち着き何とか歩ける様になれば、巽に"遠隔による数値測定"を依頼して……来馬を見据えて口を開く
「来馬隊長、貴方は何時彼女…ユズちゃんに会ったのですか?私もサイドエフェクト持ちで、所謂"サイコメトラー"の能力を持っています。ですが、……貴方と彼女が接触した場面を読み取りした事かありません"でした"。が、…………先程断片的ですが、視えました。それには【首輪・動物、それと……立派な木、更には"高い場所から落ちる感覚"】にも見舞われました。………これは、一体…」
「……………あまり他言するべき事じゃないって思っていたから、誰にも話していなかった事なんだけど………太一が彼女に迷惑を掛けたから、堤くんに"お詫びの品は何が良いか"と訊ねて買い物をしていたとある平日、…僕は丁度大学の講義がなくて防衛任務やランク戦がなくてお昼過ぎから出掛けていたんだ。で、そんな中……青い首輪をしたゴールデンレトリーバーが僕を見るやいなや服を引っ張ってきたんだ。まるで"コッチに来て"と言わんがばかりに、それで付いて行ったらとある木の前に止まって上を見る様に促された。……そこには仔猫を抱えて途方に暮れていた彼女が居た。…多分猫を助けようと一心不乱に登ったのは良いが、降りれられなくなった。そんな感じだったね。で、そこまで高くもないし何とかなるって思っても下から【僕が受け止めて上げるから頑張って飛び降りておいで】って声を掛けたんだ。暫く躊躇して、いざ!って瞬間に突風が吹いてバランスが崩れちゃってさ……まぁ何とか落下地点に滑り込めたのは良いけど、生身だった事もあって思わず呻き声出しちゃって。………そしたら彼女が錯乱しちゃたってカラカラな声で謝るし泣いちゃうし、持っていたお詫びの品が潰れて更にパニック状態になって。そしたら迅くんが颯爽と現れて"詳しくは諏訪さんに聞いてください"とだけ言って彼女と犬を回収して行ってしまった。……その後、歌姫と接点がない僕がいきなりナニかを渡すのは失礼だと思って代わりに運搬をお願いしていた諏訪さんに支部で待ち合わせしていて、事情を話したら【あの暴走娘がっ!?】って怒ってそのまま何処かに行ってしまって…………こんな感じかな?因みに諏訪さんには後日【その内会える筈だから、気長に待ってろ】と言われましたが、……それが彼女だったとは思ってもみなかったよ。歌姫と渾名を持つ子は"新緑を思わせる綺麗な緑色の髪をしている"って聞いたから」
「…………なる程、確かに話しづらい事、ですね。……一時期、声を失った、彼女は。その際に、学校にもまともに行けず、だが部屋に籠もり過ぎるのもよくないと、時折散歩をしていた、…と聞いたな、……当真に(もしかして荒船は"犬が鶴ヶ峰に追随してくる"と思って、……代役を俺に?)」
「人目を気にする鶴ヶ峰なら、【同学年が出歩く時間を避けそう】だな。………確か、ボーダー関連で何度か早退をしているお陰からか、"ロゴ付きの上着"を着るかそれを身に着けている同伴者が居れば警察に職質される心配はないと野々村から聞いた。………今回の場合は犬も居たが、陰ながら迅さんが見守っていたから大事にはならなかった。…そしてこの件を恐らく"保護者である言実さんは知らない"、もしバレたら無茶をしたと怒られる。…………他にも要因がありそうですが、それが原因で鶴ヶ峰は【自分が恐れている事態になる可能性がある】そう思ってしまったあまりに……気を失った。現実逃避、…一種の防衛本能が発動して(- ズキッ -)っ!……だと、思います(……俺は"こんな経験を体験していないし、実際に見聞きもしていない"。だが、確信はある。…………鶴ヶ峰の事であり、"自分にも起こりうる現象"だから無意識に口から言葉が出たのか?……後でカゲにでも聞いてみるか)」
来馬の話を聞いて柚紀に関する前情報や性格等を考慮しても"それなら"と納得する面々。そんな中、村上が頭を抱えている姿を見て、今とシロが心配げに見つめていた。……シロは【サイドエフェクト保有者独特の現象】に見舞われていると察して椅子に座る様に促す。最初は渋り寧ろシロが座るべきでは?と問うが「自分は慣れているからもう大丈夫です。それに、彼女のバイタルチェックの為に側に居ないと行けないから」と言われてしまい、渋々ながら空いている席に腰を降ろす。(穂刈は"トレーニングの一環"と言って座るのを拒否している)そして腕時計なしでは誰かが柚紀にトリオン体にて触れなければバイタルチェックが出来ないらしく、シロが代表して触れる事に。………それを聞いた本人は疑念を抱く
- 少女が服の下に忍ばせているあの翠の石。確かにトリオンの暴走を鎮める効果はあるが、"それだけ"なのが不自然。……ナニか他にも役割があるのか? -
と