74.訪問の曲(139.
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少し先にあった小さな公園にて柚紀をベンチに座らせ、穂刈に取り出させた"幼児用のストロー付きのタンブラー"に少女が持参していた鞄から飲み物を移して補給させていると、連絡を受けた今が合流。そのまま柚紀の世話を任せると影浦は公園を後にしようとする。勿論それを黙って見過ごす訳もなく「何処に行くつもりだ?……鶴ヶ峰を放置して」と村上が訊ねれば、足を止めはしたが体向きを変えずに返答する
「あの人、……つる姐からの指示だ。【俺が鶴ヶ峰に関わるのは非常事態の時のみ、あまり深入りすれば互いに良くない】ってな。…………俺はこんな見た目や性格だ、知らない内に敵を作っちまう事もある。ソイツが鶴ヶ峰に危害を加えねぇ保障はねぇ。逆に俺の体質とソイツの能力との相性はかなり悪くて"色んな事を"余計に受信しちまう。……それを知っている以上、未だに不安定な鶴ヶ峰に容易に近づいた場合…」
「……カゲが少しでも具合が悪そうに見えたら、鶴ヶ峰は"自分のせい"と責任を感じてしまう。そう言いたいのか?だが、何事も"慣れ"れば良くないか?苦手だからと言ってずっと距離を取るのは…「……鋼、お前は鶴ヶ峰の暴走を止められるか?」…………(フルフル)少なくともサイドエフェクトの、トリオン暴発は俺にはどうしようも出来ない」
「……そう言う事か。こう言いたいんだな、カゲは、【万が一にも鶴ヶ峰が暴走した際の対処法を持っていない限り、ある程度距離を保つ必要がある。……特に該当者が少なく独特な繋がりがあり、鶴ヶ峰の影響を受けやすいサイドエフェクト所有者同士は】………違うか?」
「そう言うこった。それに、……俺は今日付いてきたのはただの気まぐれだ。………毎回側に居るとは限らねぇ以上、…テメェ等でどうにかする術を身に付けろ。それが無理なら、………ソイツに関わるのを止めろ。結局辛い思いをするのは鶴ヶ峰だ、……俺達じゃないからな(チラッ……ズカズカスガ…)」
言いたい事を言うと今度こそ公園を出ていってしまう影浦を二人はただ見送る事しか出来なかった。……恐らく柚紀を一番気にしているのは彼であり、自分の体質や少女の性格や取り巻く環境や状況を考慮して……今はどうするべきかをちゃんと見極めている。自分達は影浦より柚紀と接している時間は長い、だが何処かで"危うくなれば誰かが助けてくれる"と甘い考えを持っていたのは事実。……師であり隊長である荒船や今は留守にしている当真、そして……フブキや言実の存在がそう思わせてしまったのだった
今と言う"トラウマ症状緩衝材"の効果もあり落ち着いた柚紀が『あれ?カゲ先輩は?(キョロキョロ)』と探してる姿を見て「なんか言実さんに呼び出されたみたい」と解答すれば、明らかに落ち込んでしまう。それを見て「……カゲと言実さんの許可が出たら連絡先を教えてあげるから、落ち込まないでくれ」と言われて、まだ実現するとも限らないが一気に機嫌が良くなり『楽しみだな〜。……あ、早く行きましょうか!えっと、…車先輩をお待たせしているかも知れませんから』と自分から先に歩き出す。それを「大丈夫だよ、あの人程寛大な人居ないから。後方向逆だよ柚紀ちゃん!」と今が追随。更に遅れて二人も歩き出すのであった。……一応荒船に事後報告を済ませて
- - -
- -
-
そして鈴鳴支部のビル前に到着した四人。直ぐに入るかと思ったが『ほわぁ〜〜立派な建物だ〜!』と柚紀が見上げている状態となり、鈴鳴の二人がどうするべきか悩んでいると「……一種の癖だ、そこまで長くはならない、…………筈だ」と以前にも似た光景を見ていた穂刈の言葉を聞いて少しだけ待つ事に。すると………
- ………キイィー、…ヒョコッ -
「あ、やっぱりなってた。相変わらず初めて見る建物を珍しげに見つめるからな〜"ユズちゃん"って。(…テクテク、ユサユサ)お〜いユズちゃ〜ん、先輩達が困ってるから戻っておいで〜(ユサユサ、ユサユサ)」
『!?ふへぁっ?!?エッ?!シ、シロっ!!?な、な、何で此処に???』
「ユズちゃんご希望の追加ぬいぐるみ作成に必要なモノを買った帰りに、ヒナ先輩から【鈴鳴支部に行ってもらえないか】って連絡が入ったの。…到着したら慌てて支部を出た今先輩の後ろ姿を見て、……貴女にナニか遭ったって察して支部の人に話を通して待ませてもらってたの。(…ナデナデ)大丈夫??」
『…………ちょっと、自分の事を先輩達に話したら、シンドくなっちゃったの。多分それで数値変動が起きて、シロに要請が行った感じかな?……今は平気だよ、心配かけてごめ……してくれて有難う(ニコッ)』
制服姿のままのシロが中から出てきたのだ。(因みに柚紀は私服に着替えています)まさかの親友の登場に困惑する柚紀を慣れた口調と手付きで諌めれば、直ぐに冷静さ平常心を取り戻しうっすらと笑みを浮かべる。そんな二人のやり取りを見つめていた高校生三人だが、立ち話もアレなのでと今が支部内に招き入れる。それに追随する形で柚紀達も付いていき、窓口らしい場所に居る職員に会釈して更に奥に歩いて行き、…とあるドア前で今が立ち止まると
「(ガチャ、……キイィー)すみません、お待たせしました来馬先輩。太一の奴が無理言ってわざわざ来てもらったのに、肝心のあの子が居ないなんて!」
「まぁまぁ今ちゃん、……わざわざこの鈴鳴支部までご足労頂き感謝します歌姫さ…………えっ?……君は、…」
『っ!?(やっぱり、……"見間違えでも聞き間違えでも、なかった")………お久し振り、と言うべき、でしょうか?正直、また、貴方にお逢いするとは思ってもみなか…った、です。………っ……(…………フラッ)』
室内で待っていた鈴鳴第一の隊長を務める来馬が、来客である【歌姫の渾名を持つ言実の姪】に笑みを向けたが…その柚紀を見た瞬間に表情に変化が現れる。そして柚紀も、どうやら来馬とは初対面でないらしい言葉を述べたかと思えば………後方に身体が傾き倒れかける。それを追随していた男子二人が慌てて抱き止め、女子二人も遅れて異変に気づき名を呼んだりするが…まるで返事が無く、……柚紀は気を失ってしまっていた
「あの人、……つる姐からの指示だ。【俺が鶴ヶ峰に関わるのは非常事態の時のみ、あまり深入りすれば互いに良くない】ってな。…………俺はこんな見た目や性格だ、知らない内に敵を作っちまう事もある。ソイツが鶴ヶ峰に危害を加えねぇ保障はねぇ。逆に俺の体質とソイツの能力との相性はかなり悪くて"色んな事を"余計に受信しちまう。……それを知っている以上、未だに不安定な鶴ヶ峰に容易に近づいた場合…」
「……カゲが少しでも具合が悪そうに見えたら、鶴ヶ峰は"自分のせい"と責任を感じてしまう。そう言いたいのか?だが、何事も"慣れ"れば良くないか?苦手だからと言ってずっと距離を取るのは…「……鋼、お前は鶴ヶ峰の暴走を止められるか?」…………(フルフル)少なくともサイドエフェクトの、トリオン暴発は俺にはどうしようも出来ない」
「……そう言う事か。こう言いたいんだな、カゲは、【万が一にも鶴ヶ峰が暴走した際の対処法を持っていない限り、ある程度距離を保つ必要がある。……特に該当者が少なく独特な繋がりがあり、鶴ヶ峰の影響を受けやすいサイドエフェクト所有者同士は】………違うか?」
「そう言うこった。それに、……俺は今日付いてきたのはただの気まぐれだ。………毎回側に居るとは限らねぇ以上、…テメェ等でどうにかする術を身に付けろ。それが無理なら、………ソイツに関わるのを止めろ。結局辛い思いをするのは鶴ヶ峰だ、……俺達じゃないからな(チラッ……ズカズカスガ…)」
言いたい事を言うと今度こそ公園を出ていってしまう影浦を二人はただ見送る事しか出来なかった。……恐らく柚紀を一番気にしているのは彼であり、自分の体質や少女の性格や取り巻く環境や状況を考慮して……今はどうするべきかをちゃんと見極めている。自分達は影浦より柚紀と接している時間は長い、だが何処かで"危うくなれば誰かが助けてくれる"と甘い考えを持っていたのは事実。……師であり隊長である荒船や今は留守にしている当真、そして……フブキや言実の存在がそう思わせてしまったのだった
今と言う"トラウマ症状緩衝材"の効果もあり落ち着いた柚紀が『あれ?カゲ先輩は?(キョロキョロ)』と探してる姿を見て「なんか言実さんに呼び出されたみたい」と解答すれば、明らかに落ち込んでしまう。それを見て「……カゲと言実さんの許可が出たら連絡先を教えてあげるから、落ち込まないでくれ」と言われて、まだ実現するとも限らないが一気に機嫌が良くなり『楽しみだな〜。……あ、早く行きましょうか!えっと、…車先輩をお待たせしているかも知れませんから』と自分から先に歩き出す。それを「大丈夫だよ、あの人程寛大な人居ないから。後方向逆だよ柚紀ちゃん!」と今が追随。更に遅れて二人も歩き出すのであった。……一応荒船に事後報告を済ませて
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そして鈴鳴支部のビル前に到着した四人。直ぐに入るかと思ったが『ほわぁ〜〜立派な建物だ〜!』と柚紀が見上げている状態となり、鈴鳴の二人がどうするべきか悩んでいると「……一種の癖だ、そこまで長くはならない、…………筈だ」と以前にも似た光景を見ていた穂刈の言葉を聞いて少しだけ待つ事に。すると………
- ………キイィー、…ヒョコッ -
「あ、やっぱりなってた。相変わらず初めて見る建物を珍しげに見つめるからな〜"ユズちゃん"って。(…テクテク、ユサユサ)お〜いユズちゃ〜ん、先輩達が困ってるから戻っておいで〜(ユサユサ、ユサユサ)」
『!?ふへぁっ?!?エッ?!シ、シロっ!!?な、な、何で此処に???』
「ユズちゃんご希望の追加ぬいぐるみ作成に必要なモノを買った帰りに、ヒナ先輩から【鈴鳴支部に行ってもらえないか】って連絡が入ったの。…到着したら慌てて支部を出た今先輩の後ろ姿を見て、……貴女にナニか遭ったって察して支部の人に話を通して待ませてもらってたの。(…ナデナデ)大丈夫??」
『…………ちょっと、自分の事を先輩達に話したら、シンドくなっちゃったの。多分それで数値変動が起きて、シロに要請が行った感じかな?……今は平気だよ、心配かけてごめ……してくれて有難う(ニコッ)』
制服姿のままのシロが中から出てきたのだ。(因みに柚紀は私服に着替えています)まさかの親友の登場に困惑する柚紀を慣れた口調と手付きで諌めれば、直ぐに冷静さ平常心を取り戻しうっすらと笑みを浮かべる。そんな二人のやり取りを見つめていた高校生三人だが、立ち話もアレなのでと今が支部内に招き入れる。それに追随する形で柚紀達も付いていき、窓口らしい場所に居る職員に会釈して更に奥に歩いて行き、…とあるドア前で今が立ち止まると
「(ガチャ、……キイィー)すみません、お待たせしました来馬先輩。太一の奴が無理言ってわざわざ来てもらったのに、肝心のあの子が居ないなんて!」
「まぁまぁ今ちゃん、……わざわざこの鈴鳴支部までご足労頂き感謝します歌姫さ…………えっ?……君は、…」
『っ!?(やっぱり、……"見間違えでも聞き間違えでも、なかった")………お久し振り、と言うべき、でしょうか?正直、また、貴方にお逢いするとは思ってもみなか…った、です。………っ……(…………フラッ)』
室内で待っていた鈴鳴第一の隊長を務める来馬が、来客である【歌姫の渾名を持つ言実の姪】に笑みを向けたが…その柚紀を見た瞬間に表情に変化が現れる。そして柚紀も、どうやら来馬とは初対面でないらしい言葉を述べたかと思えば………後方に身体が傾き倒れかける。それを追随していた男子二人が慌てて抱き止め、女子二人も遅れて異変に気づき名を呼んだりするが…まるで返事が無く、……柚紀は気を失ってしまっていた