8.新調の曲(73.
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フブキとシロと正式に友達になってから数日後の昼休み。今日は天気が悪く予報でも雨が降ると言われていたので屋上でなく、教室でご飯を食べる事になった柚紀達は自然と柚紀・時枝・烏丸・そしてシロのクラスに集合していた。因みにメンバーは上の四人に加えて佐鳥・フブキ、そして笹森であった。…佐鳥達のクラスにお邪魔するには女子二人には些か勇気がいるのと、笹森に関してはやはり例の騒動に同じクラスメートが居たので勉強以外で同じ空間にはあまり居たくないらしく、暫くは一緒に食べる事となっていた。他にも理由があり、それは……
『えっと……腕が治ったか確める為に数日ぶりに料理をしたら、つ、作り過ぎました。アハハ……で、携帯が直った報告ついでにあんな事を言った訳です。(パカッ)よ、良ければ食べて。味見はしたから大丈夫、な筈です』
「ほぅ、美味しそうだな。……俺は料理が面倒でな、昼は基本コンビニで買ってしまう。…コストが高くなるのが分かっていても、コレばかりはどうもな~。………そう言う意味だと、烏丸もユズのお願いには逆に礼を述べたくなるんじゃないか?」
「あぁ、食費が浮くから助かる。他にも安売り情報や役に立つ知恵何かも時々教えて貰えて助かっている」
『まぁそこはお互い様って事にして下さい。あ、た、食べようか!!』
まるで運動会のお弁当の様な大きなお重二段を机に広げてのランチとなっていた。因みに主食は持参とあらかじめお願いしていたので全員お握り等は持ってきていた。そしてやはり目立つ為か、クラスメートも群がり中には「食べたい」と言う者もおり佐鳥や笹森が最初渋ったが、柚紀に変わってシロが「何かを代わりにくれるなら許可します」と仕切ったのだった。……勿論、能力で気持ちを読み取っての代弁だ。そんなシロを見て驚く人もいたが、劇的なイメチェン……自分らしいスタイルに戻ったフブキに対して隣クラスの女子と壮絶なる口論バトルをしたのだ。そのお陰で色々吹っ切れた様子で、目元近くまであった前髪をカチューシャでアップにしており…印象が改まる形となったのだ。因みに柚紀も髪の毛は結んでいるがお団子ヘアーが二人にも好評価だったので、学校でも基本そうしようと考えたのでこちらも変えていたのだった
そんな女子達のイメチェン姿を眺めつつ美味しいおかずを頬張りながら上機嫌な佐鳥はこう発言した。……きちんと食べて飲み込んでから
「ん~、こんな料理をほぼ毎日食べれるおつるちゃんが羨ましいな~。当たり前と言ってしまえばそれで終わりだけどさ~、……でも昨日嵐山さんに言われちゃったんだよね【柚紀ちゃんに友達が出来たのなら適度な距離を保つように】って。…とっきー、具体的にはどうすれば良い?」
「……一先ずおれと京介は鶴ヶ峰さん"から"何か聞かれたりしなければ手を貸さない様にはするつもりだよ?市河さんやクラスの皆と大分馴染んできたからね。お昼も来週から"毎日一緒は"無くすつもりだから、佐鳥や笹森もそのつもりでヨロシク」
「…………まぁ、土日挟めば少しはクラスの雰囲気が変わるだろうし、…ずっと逃げてばかりも居られないか。(コリコリ)とりあえず努力はするけど、無理そうならコッチや佐鳥のクラスにお邪魔するかも知れないから、その時は協力してくれ」
「了解ー!!……でも、何日かに一回はこうやって集まって食べない?…(チラリ)多分"情報共有"は暫く必要になる気がするし」
「「「(コクリ)」」」
今後の方針を話し合いながら食べる男子四人の視線が女子三人に向いていた。どうやら柚紀とシロは基本二人で行動となり、二日に一回でフブキと一緒にご飯を食べる感じに決めていた。ただ、"一部の女子から"いちゃもんを付けられないかと気にする柚紀を見て、シロが何か案を思い付いたのだ
「じゃあさ~、二日に一回【フウちゃんのお弁当をユズちゃんが作る】のはどう?……昨日ボーダーに行ったら、言実さんのお弁当をヒナ先輩が食べててね…【今日必ず本部に連れて来る様に】と言われちゃった。………ほら、私達と"制服デート"した日にサプライズでユズちゃんとご対面するつもりだったらしくて」
『………そう言えば言実さんにも【流石に仕事の合間に昼食を食べる習慣が薄いから、毎日はお弁当は要らない】って言われたから、その分をフブキちゃんに上げるのは構わないけど…なら巽さんに上げればとも考えちゃった。……かなり食生活良くないんでしょ?』
「止めておけユズ、……あの人は一度味を覚えたら何度でも集る性格をしている。多分言実さんとやらがお前を会わせない様にしたのも、それが要因でもある気が俺はする。お人好しなユズの事だ、……頼まれ事をされたら断りづらいだろ?」
と、何やら話が纏り反論出来ない柚紀が苦笑いを浮かべていると、携帯の着信音が鳴り全員が確認する中、音の主は柚紀であり内容を確認後"驚いた後に表情が綻んだ"のを見て"相手は誰か"や"どんな内容か"を各自で推測する。返事を返して携帯を仕舞ったのを確認すれば佐鳥が一番に発言する