73.自転の曲(138.
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「…………あの方は、確か那須隊の…」
「ん?くま先輩の事か?あそこの隊長さんがつる姐の、まぁ弟子的なポジションなお陰でユズとも仲が良いからな。唯一の女子だけのチームってのも大きなアドバンテージ………らしい。他にも、もう一チーム女子だけのがあるとかないとか聞いたが、俺は会った事ねぇから良く知らねぇ。あ、因みにあそこにいるスナイパーが日浦って言って年下でユズに懐いてるし、アイツも妹みたいな感じで可愛がっている。……(ポン!)真似しろとは言わねぇが、たまには年下っぽい所見せてやれよ?木虎が生真面目な奴なのは分かるが、"無理してないか"って心配するからな〜」
「………………善処は、します。柚紀先輩が私より年上なのは分かりますが、どうも庇護欲に駆られると言いますか…危なっかしい方なので、私がしっかりしなきゃって思ってしまいます」
(全)「うんうん」
「木崎さんまで頷くとか、一体ナニをやらかしたのさアイツ。……あ、スナイパー勢が鶴ヶ峰の周りに集まり出した。殆ど顔見知りば…………諏訪さん、"太一"とアイツを会わせて大丈夫、ですかね?」
「んあ?…………ま、くまが居るから平気だろう。向こうだってコッチが集団になってて……野々村が居るのには気付いてそうだしな。それにサイアク、東さんがどうにかする。心配スンナ」
「別役と、柚紀さん?………野々村、何が遭ったの?」
「"何か"じゃなくて"何が"なのはお前らしいな時枝。……彼奴ってズバズバ本音を言う奴だろ?それでユズが動揺して危ない状況に陥った事がある。それを気にしてるんだよ笹森は」
「……………ソレ、何時の事?」
「例の食事会二日目だ。俺がその時別役をシメて、くま先輩達が介護に当たっていた。別役の性格を理解しただろうし、あの事件を知る者が側に居ればユズだって簡単に取り乱さねぇさ。更に当真先輩が居れば盤石なんだか、…………ま、東さんが居れば何とかなるだろう。ついでに佐鳥も居る。………何かあるまで見守ってろ。騒動を起こせば"また"ユズが
「(…チラッ)分かっているよ、その位」
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〜少し時が遡り〜
「茜、訓練お疲れ。それと目標達成したって先生からの伝言預かってきたのと、丁度居たから連れてきたわよ」
「あ!くま先輩に、………柚紀先輩だ!!?センパ〜イ!!!(タタタタタ……ギュウゥ〜!!)先輩先輩!私ちゃんと出来ました!!これで堂々とB級スナイパーだって胸を張れます!!?所で、……どうして嵐山隊のジャケットを??(コテン)」
『うん、頑張ったね茜ちゃん。偉い偉い(ナデナデ、…ピタッ……ポン!)へぁっ?!ぁ、あのぁぁのね、その、ね。えっと………(オロオロ)』
「……ウチの服を貸したのは良いがちょっとしたアクシデントで汚れてな、…遠征チームのを着るのは些か目立つし、今は"歌姫休業中"と陽介から聞いた。………その状態ではトリオン体になるのも抵抗があるだろう。だから、仲の良くて予備が豊富な嵐山隊の服を借りた。……そんな感じか?」
「奈良坂先輩!!なる程、まだ療養中な柚紀先輩の回復阻害になる事は避けるべきですもんね!それと、……佐鳥先輩と仲直り出来たみたいで良かったです!!ちゃんとお窺いした訳じゃないですが、一時期佐鳥先輩が元気が無かった時があって、それと並行してくま先輩が【病状が悪化して柚紀先輩と連絡が取りづらくなった】と聞いたので…心配しましたからね私!!?(グリグリグリグリ…)」
『………うん、心配させてゴメンね。だいぶ良くはなったケド完治してなくてさ、……歌の約束はまだ果たせそうにないの。で、でもっ!………"今年中"には、何とかするから!……もう少し…、待っててくれないかな?(ナデナデ、パッ!)(……長引かせる訳にもいかない、可能な限り私も努力しなくちゃ。…………そう言えば、佐鳥くんは、誰かと話しているのかな?)(…キョロキョロ、キョロキョロ)……あ、居た。でも…(- チクリ -……ギュッ!)………(ポツリ)賢くん、寂しい、よ』
- タタタタタタタタタ… -
「柚紀ちゃ〜ん!えっとさ、佐鳥の事呼んだ、よね?……那須隊の二人や奈良坂先輩が居るのに、(…サワッ)…どうしたの?」
「………佐鳥アンタ、あの距離で柚紀の声が聞こえたの?それもC級とオペレーターの子と何か話してたでしょ?……どんな耳をしてるのさ?菊地原じゃあるまいし」
「えっへへん!!佐鳥は柚紀ちゃんの声を聞き逃す訳ないじゃないですか!?もうどんな些細な事でも見逃さないって、決めましたから柚紀ちゃんに対するアンテナは常にバリ3状態です!!……あ、確かに彼女達と話はしてましたが、終わった事に対する感謝の言葉を述べられただけたので切り上げても問題ない!!(…ナデナデ)だから柚紀が気にする必要はないからね?」
『………(ポン!…プイッ)べ、別にしてませんから!?佐鳥くんが誰にでも優しいのは知ってるもん!?(…あぅ〜、本当は来てくれて嬉しいのに、上手く言えない。凄く、恥ずかしく感じるのは、何でだろう)』
((わぁ〜、柚紀先輩が完全に恋する乙女な状態だ〜!!可愛らしいです〜!抱き締めたいです〜!!?))
「((……気持ちは分かるけど辞めておきなさい茜、……あ〜いう時は邪魔されたら嫌なもんだからね。ってか…コレどうするべきかしら奈良坂、ずっとこのままって訳には……))「あっ!!鶴ヶ峰だっ!!?丁度良かった!おーい、ちょっとお願いがあるんだけど〜!!!」……悩むだけ無駄だったみたいね。でも、……よりにもよって別役が来るとは」
「……熊谷がナニを危惧しているかは分からないが、後ろから半崎や穂刈先輩に、章平や東さんも来ている。後、……(チラッ)あれだけのメンバーが揃っていればどうにでもなる、筈だ」
「……………それもそうね、先生や多分陽菜さんだってコッチの動向はチェックしている筈だものね(それにしても別役が柚紀に用とか、何があったのかしら?)」