73.自転の曲(138.
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……予想外の来訪者に再び東含めてフリーズする面々。誰もが【次に誰かが来るとしたら迅】だと考えており、木虎は「確か……」と思い出している所であり、フブキに関しては「……誰だ?」と声の主が分かっていない。そんな中、綾辻にロック解除を指示し自分はドア前で待機する嵐山。そして
- ウィーン -
「よっ、桐絵!コッチ にこんな時間から居るなんて珍しいな!?……残念だが柚紀ちゃんはまだ眠っている。話は出来ないが…………それでも構わないか?」
「眠っているって………あの人が言っていたわ、【夜以外に睡魔に襲われる理由の一つが"トリオン保有量に対して貯蔵量が一定数値以上低下した時"】だって。だから今のトリオン体は"色々余裕を持って作られている"らしいわ。ベイルアウトする度に眠たくなるのはあたしも嫌だし、色々支障が出るもの!!………ん?でも柚紀ちゃんは何で寝てるの??調子、悪いから??」
『…………そう言えば、小南にはソレに関する説明をしていなかったな。話してやるから中には入れ、………"迅と林藤さん"もな』
「(…ヒョコッ)あ、やっぱり俺達が居るのがバレてた。………ほらボスもそんな所で立ち往生してないで中に入った入った!……今からする話、誰かに聞かれても良いなら、このままでも構いませんが違う、でしょ?……はい、小南も中に入った入ったっと!!(ズイズイ)」
「ち、ちょっと迅押さないでよ!!って、東さんに………三輪ッ?!?何でアンタが居るのさ?!……!…まさか城戸さんが力づくで柚紀ちゃんを?(ダッ!バッ!!)………この子、いえ二人に妙な事してみなさい?(シュン!)…あたしが許さないからね!!」
「まぁまぁ落ち着けよ桐絵、お前がトリオン体になる必要はないと俺は思うぜ?何せ…(チラッ)師である東に嵐山隊御一行、更には剣の腕ならボーダー随一であろう今シーズンの新人王に、お前達だ。………こんな豪華な面子が居る中、その子をどうにか出来たりはしないさ。更にダメ押しの言実ちゃんは……些かお疲れ気味だな。ま、あれだけの騒動の後始末に追われちゃ当たり前か」
更に更に迅と、林藤までやって来たのには嵐山も驚きを隠せない。そんな中"この来訪者達を予想していた"言実は『……疲労と、苦手なワープを使いざる負えなくてな。………用件を聞こうか』と話を進める。人が、それも林藤が増えて来たので立たせたままでとは行かなくなり、林藤・小南そして嵐山がソファーに腰を降ろし、木虎と綾辻はお茶の用意。佐鳥と時枝とフブキは柚紀達の側に移動、迅はドア近くの壁に寄り掛かっていた。……三輪はやっと身動きが取れるようになり、帰ろうとしたが東に「発言はしなくてもいいが、今から話す内容は聞いた方が良い」と言われて渋々残る事に
さてそんな三輪や東の分の飲み物が着席組(言実にも)に配り、女子二人が嵐山の左右に立ち、林藤がそれを一口飲んだ後に……話が再開される
「さて、迅だけじゃなくて俺まで出しゃばって来た理由を話すとしますか。……ウチと本部、ひいては城戸一派との間に軋轢やら溝を広げない為にも今まであまり彼女達に干渉して来なかったが、…………此処数ヶ月の二人に対する対応を見て決意した。【このまま状況が改善する兆しが見込めず更に悪化する様なら、玉狛支部が彼女達の身柄を預かる】…そう、隊員が会議から退室した後に城戸さんに宣言している。………言実ちゃんは【姪である柚紀ちゃんが最優先事項】と明言している。そしてその彼女は重度の持病持ちで最近は声まで失った。にも関わらず職場は何もサポートしない。それ所か負担ばかり増加傾向。……あの人の忘れ形見達をこうまで邪険にされるのを見過ごせる程、俺は寛大じゃないんでね」
『…………それに関しては上司たる私の"育成不足"だ。……多少の時間や質の犠牲を覚悟で"部下を成長させる機会や環境"を作らなかった故に、こうやって皺寄せが来た。全てを自分一人でこなそうとせず、色んな者と分け隔たりもなく関わり……もう少し、相手を知ろうとすれば…………アレもあんな愚行に走らなかったやも知れぬのにな』
「ま、言実ちゃんのソレは出会った頃からのだから今になって改善するのはちと難しいかもな。……だがそれも鬼怒田さんが今回の件で改善に乗り出すだろうさ。君が抜けるのは向こうには大きな痛手でしかないからな。………だからコッチはどうにかなるとして、…問題は柚紀ちゃんだ。結局彼女が色んな意味で安定しなきゃ言実ちゃんの負担は減らない。が、この子一人でどうにか出来る範囲外な状況だから、周囲の協力が今以上に不可欠だ。それで具体的にどうするかと言うとだな………嵐山隊、お前達にはA級になって貰う。勿論"とある条件を満たした上で"になるがな。コレには城戸さんも忍田も了承を得ている。悪いが拒否権はないと思ってくれ」
「………俺達がA級になる事が柚紀ちゃんの安定にどう関係するかは一度置いて置くとして、……その昇格条件とは一体」
煙草の煙のように掴み所のない林藤が此処まで行動を起こす程、他人から見ても二人を取り巻く環境は良くないと判断し遂に腰を上げる事に。……迅や烏丸は兎も角、他の所属メンバー…部下はあまり二人には関わっていない。が、"恩人にあたる鶴ヶ峰静樹氏の忘れ形見"であるだけで林藤が動くには十分な理由となる。そして可能なら城戸一派を敵に回したくないが、状況改善を模索した結果【双極な思考の両派でなく、中間的な立ち位置である忍田派のメンバーに実力を付けて貰い、両者をけん制しつつバランスを保とう】と考えに至った。所属人数は確かに多いが、実力……質はやはり他と比べて良くないのが現象であり、この中で一番の有力候補であり、二人の鶴ヶ峰との仲も良好な嵐山隊に白羽の矢が立ったのだ。さてその条件は
・次回以降、防衛任務にて討伐した敵数を全員均等にし、手傷も負わない事(1〜2の誤差は許容する。ベイルアウトも勿論NG)
・嵐山と時枝は"個人ポイントをマスタークラスに到達させる事"(二人ともオールラウンダーなので、近中距離の両トリガーが対象)
・木虎は"オールラウンダー"が名乗れる様にポイントを稼ぐ事
・佐鳥は"週一の合同訓練で上位五位以内"を取り続ける事。尚、東は当真不在の時は監修ではなく参加を求める
・但し、広報の仕事に穴を開けたり学校を休んでランク戦を行うのは禁止とし、前衛三人のポイント到達した時点で他の条件が満たされれば昇格とする。最終期限は今年中
以上である
- ウィーン -
「よっ、桐絵!
「眠っているって………あの人が言っていたわ、【夜以外に睡魔に襲われる理由の一つが"トリオン保有量に対して貯蔵量が一定数値以上低下した時"】だって。だから今のトリオン体は"色々余裕を持って作られている"らしいわ。ベイルアウトする度に眠たくなるのはあたしも嫌だし、色々支障が出るもの!!………ん?でも柚紀ちゃんは何で寝てるの??調子、悪いから??」
『…………そう言えば、小南にはソレに関する説明をしていなかったな。話してやるから中には入れ、………"迅と林藤さん"もな』
「(…ヒョコッ)あ、やっぱり俺達が居るのがバレてた。………ほらボスもそんな所で立ち往生してないで中に入った入った!……今からする話、誰かに聞かれても良いなら、このままでも構いませんが違う、でしょ?……はい、小南も中に入った入ったっと!!(ズイズイ)」
「ち、ちょっと迅押さないでよ!!って、東さんに………三輪ッ?!?何でアンタが居るのさ?!……!…まさか城戸さんが力づくで柚紀ちゃんを?(ダッ!バッ!!)………この子、いえ二人に妙な事してみなさい?(シュン!)…あたしが許さないからね!!」
「まぁまぁ落ち着けよ桐絵、お前がトリオン体になる必要はないと俺は思うぜ?何せ…(チラッ)師である東に嵐山隊御一行、更には剣の腕ならボーダー随一であろう今シーズンの新人王に、お前達だ。………こんな豪華な面子が居る中、その子をどうにか出来たりはしないさ。更にダメ押しの言実ちゃんは……些かお疲れ気味だな。ま、あれだけの騒動の後始末に追われちゃ当たり前か」
更に更に迅と、林藤までやって来たのには嵐山も驚きを隠せない。そんな中"この来訪者達を予想していた"言実は『……疲労と、苦手なワープを使いざる負えなくてな。………用件を聞こうか』と話を進める。人が、それも林藤が増えて来たので立たせたままでとは行かなくなり、林藤・小南そして嵐山がソファーに腰を降ろし、木虎と綾辻はお茶の用意。佐鳥と時枝とフブキは柚紀達の側に移動、迅はドア近くの壁に寄り掛かっていた。……三輪はやっと身動きが取れるようになり、帰ろうとしたが東に「発言はしなくてもいいが、今から話す内容は聞いた方が良い」と言われて渋々残る事に
さてそんな三輪や東の分の飲み物が着席組(言実にも)に配り、女子二人が嵐山の左右に立ち、林藤がそれを一口飲んだ後に……話が再開される
「さて、迅だけじゃなくて俺まで出しゃばって来た理由を話すとしますか。……ウチと本部、ひいては城戸一派との間に軋轢やら溝を広げない為にも今まであまり彼女達に干渉して来なかったが、…………此処数ヶ月の二人に対する対応を見て決意した。【このまま状況が改善する兆しが見込めず更に悪化する様なら、玉狛支部が彼女達の身柄を預かる】…そう、隊員が会議から退室した後に城戸さんに宣言している。………言実ちゃんは【姪である柚紀ちゃんが最優先事項】と明言している。そしてその彼女は重度の持病持ちで最近は声まで失った。にも関わらず職場は何もサポートしない。それ所か負担ばかり増加傾向。……あの人の忘れ形見達をこうまで邪険にされるのを見過ごせる程、俺は寛大じゃないんでね」
『…………それに関しては上司たる私の"育成不足"だ。……多少の時間や質の犠牲を覚悟で"部下を成長させる機会や環境"を作らなかった故に、こうやって皺寄せが来た。全てを自分一人でこなそうとせず、色んな者と分け隔たりもなく関わり……もう少し、相手を知ろうとすれば…………アレもあんな愚行に走らなかったやも知れぬのにな』
「ま、言実ちゃんのソレは出会った頃からのだから今になって改善するのはちと難しいかもな。……だがそれも鬼怒田さんが今回の件で改善に乗り出すだろうさ。君が抜けるのは向こうには大きな痛手でしかないからな。………だからコッチはどうにかなるとして、…問題は柚紀ちゃんだ。結局彼女が色んな意味で安定しなきゃ言実ちゃんの負担は減らない。が、この子一人でどうにか出来る範囲外な状況だから、周囲の協力が今以上に不可欠だ。それで具体的にどうするかと言うとだな………嵐山隊、お前達にはA級になって貰う。勿論"とある条件を満たした上で"になるがな。コレには城戸さんも忍田も了承を得ている。悪いが拒否権はないと思ってくれ」
「………俺達がA級になる事が柚紀ちゃんの安定にどう関係するかは一度置いて置くとして、……その昇格条件とは一体」
煙草の煙のように掴み所のない林藤が此処まで行動を起こす程、他人から見ても二人を取り巻く環境は良くないと判断し遂に腰を上げる事に。……迅や烏丸は兎も角、他の所属メンバー…部下はあまり二人には関わっていない。が、"恩人にあたる鶴ヶ峰静樹氏の忘れ形見"であるだけで林藤が動くには十分な理由となる。そして可能なら城戸一派を敵に回したくないが、状況改善を模索した結果【双極な思考の両派でなく、中間的な立ち位置である忍田派のメンバーに実力を付けて貰い、両者をけん制しつつバランスを保とう】と考えに至った。所属人数は確かに多いが、実力……質はやはり他と比べて良くないのが現象であり、この中で一番の有力候補であり、二人の鶴ヶ峰との仲も良好な嵐山隊に白羽の矢が立ったのだ。さてその条件は
・次回以降、防衛任務にて討伐した敵数を全員均等にし、手傷も負わない事(1〜2の誤差は許容する。ベイルアウトも勿論NG)
・嵐山と時枝は"個人ポイントをマスタークラスに到達させる事"(二人ともオールラウンダーなので、近中距離の両トリガーが対象)
・木虎は"オールラウンダー"が名乗れる様にポイントを稼ぐ事
・佐鳥は"週一の合同訓練で上位五位以内"を取り続ける事。尚、東は当真不在の時は監修ではなく参加を求める
・但し、広報の仕事に穴を開けたり学校を休んでランク戦を行うのは禁止とし、前衛三人のポイント到達した時点で他の条件が満たされれば昇格とする。最終期限は今年中
以上である