73.自転の曲(138.
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と、柚紀に些か自分が思い描いていたのとは別の解釈をされてしまい「違っ!??俺が言いたいのはっ!」と慌てて反論しようとしたが「じゃあ試しに幾つか候補の服着てみる?許可さえくれればこの場でトリオン体弄ったり出来るし」「ふ、フブキ先輩の新しいお姿っ!?み、見たいです私もっ!!」と綾辻と木虎が具体案を口にされたり願望の眼差しで見つめられ………些かフェミニスト気質のあるフブキには断りづらくなり「じ、じゃあ……試しにちょっとだけ。本当に試すだけだからなっ!!(シュウゥー)」と簡単に折れてしまう。そして「ついでに柚紀ちゃんも"次を見越して"候補決めない?あ、でも言実さんに許可貰わないと難しい………よね?」と更なる案を綾辻が出すが【トリオン体関連で柚紀ではなく言実の地雷を踏む】事を危惧。これに対して
❲それなら私から話を通しますので安心して下さい。……あ、いきなり通信してすみません、後おはようございます皆さん。仕事の合間に失礼します❳
「シロッ?!仕事の合間ってお前、……ソレ"何時からやってるんだ?"昨日は基地に行かねぇって言って下校途中で別れた筈だぜ?…………(スウゥ)迅さんみたいに影で暗躍してたのか?」
『(ビクッ!!………シュン)』
「!!……(ポン)まぁまぁ、そんなに怒らないであげてよ野々村ちゃん。……彼女だって"あんな事"が無ければ呼び出しを食らう事は無かった。そしてアレはあやふやなままや放置するには危険過ぎる案件だった。…それは君も理解出来ているだろ?後、……(チラッ)まだ彼女は本調子じゃないし、痣だって健在だ。我慢しろとは言わないが少しは気にして欲しい」
「…!………………それは、そうですが………………あーもう!!俺は一部の大人がキライだ!!?言ってる事とやっている事が全然違うのが気に食わねぇ!!?一貫性を持ちやがれ!それが無理なら他人にとやかく意見スンナーーー!!!?……ま、こだわり過ぎてユズみてぇに自滅するのも考えモノだけどな」
いきなりシロからの通信…放送が入る。何故放送と言い直したかと言うと【生身のフブキにもシロの声が聞こえていた】からだ。そして出て来た言葉から"今回の騒動のせいで能力を見越して借り出された"と判断したフブキが【自分に黙ってまた無茶をしたシロ】と【未成年にそれを強いた大人達】に怒りと嫌悪感を示す。が、自分に向けられたモノでなくても怒気を含む空気に過敏に反応し、更には【フブキが機嫌を悪くした理由の根源は結局は自分だと】考えてしまい柚紀は落ち込み佐鳥達がフォローに回り、それらを全て理解した上で嵐山がフブキに頼み事をする。……柚紀に我慢を強いてしまえば錠前の痣にナニか悪影響が出ないとも限らないのだ。それを察したフブキがきちんとナニに対して怒っているのか自己主張をする。いきなりの叫び声に嵐山含めた柚紀とシロ以外が驚きを顕にする。……親友二人は時折ストレス発散でフブキがこうやって雄叫びを上げるのを知っているので平気な様子だ。そして空気が変わり"フブキらしい"と小さく笑いを漏らした柚紀が、何となく上の方……シロの声がする方を見ながら話し掛ける
『それでシロ、貴女はどうして基地に呼び出されたの?………いえ、予想は付いている。……………またあの土田って人がナニかをやらかした、……もしかして偽フブキの正体は、彼だった??』
(全)「!!?」
❲わぁ〜、相変わらずその慧眼っぷりは健在だね〜柚紀ちゃんや。ハロハロ〜皆、巽お姉さんだよ〜!!?……シロが動揺して集中力やら能力制御が保てなくなっちゃったから、こっから私が代わるよ。で、だ。………何で分かったのさ?ヒントは無かった筈だし、彼奴はフブキに化けていた、見た目じゃ分からなかっただろ?❳
『そうですね、……一言で言えば【オトの聞き分けをマスターしたから】でしょうか?あの時、弾の軌道操作の為に言実さんに内緒で貴女に助力を求めた。結果一時的に視力を失いそれを補う為に聴覚を発達させた。その後にあの偽フブキが現れた……此処までは理解出来ましたか?』
❲………まぁ、サポートしたのは確かに私だ。それのせいで久し振りに言実と大喧嘩して、収束つかなくなりそうだったから沢村ちゃんがシロを呼び出した。って、コッチは関係ないか?喧嘩しなくても招集してたし!……あのトリオン体は声帯すらフブキそのモノで機械を用いても判別は不可能だった。なのにどうやって見極めたんだい?❳
『……【声とオトが一致していなかった】コレが答えです。機械に詳しい陽菜さんなら"嘘発見器の仕組み"をご存知ですよね?それの応用編、と言うより【音の専門家である菊地原くんにチョットだけ聞き分けのコツを教わった】から出来た事です。ただ"初見ならぬ初聴な相手では私には無理な芸当"です。……通常のオトとの比較が出来なければコレが正常か分かりません。人のオトもそれぞれ異なります、そして彼とは何回か交流があったお陰でオトを私は覚えていた。だから"ニセモノ"と口にした際のオトが虚偽を発した時の独特なオトだと分かったり判別出来た。……ネタバレは此処までにして陽菜さん、ご要件を窺います。貴女も基本放任主義な方です。シロを気にされていたとしても、こうやって今疑問を投げ掛ける必要はなかった筈。別の理由で通信を繋げる必要があったが回線を先にシロが使用していたから……こんな感じですかね?』
❲それなら私から話を通しますので安心して下さい。……あ、いきなり通信してすみません、後おはようございます皆さん。仕事の合間に失礼します❳
「シロッ?!仕事の合間ってお前、……ソレ"何時からやってるんだ?"昨日は基地に行かねぇって言って下校途中で別れた筈だぜ?…………(スウゥ)迅さんみたいに影で暗躍してたのか?」
『(ビクッ!!………シュン)』
「!!……(ポン)まぁまぁ、そんなに怒らないであげてよ野々村ちゃん。……彼女だって"あんな事"が無ければ呼び出しを食らう事は無かった。そしてアレはあやふやなままや放置するには危険過ぎる案件だった。…それは君も理解出来ているだろ?後、……(チラッ)まだ彼女は本調子じゃないし、痣だって健在だ。我慢しろとは言わないが少しは気にして欲しい」
「…!………………それは、そうですが………………あーもう!!俺は一部の大人がキライだ!!?言ってる事とやっている事が全然違うのが気に食わねぇ!!?一貫性を持ちやがれ!それが無理なら他人にとやかく意見スンナーーー!!!?……ま、こだわり過ぎてユズみてぇに自滅するのも考えモノだけどな」
いきなりシロからの通信…放送が入る。何故放送と言い直したかと言うと【生身のフブキにもシロの声が聞こえていた】からだ。そして出て来た言葉から"今回の騒動のせいで能力を見越して借り出された"と判断したフブキが【自分に黙ってまた無茶をしたシロ】と【未成年にそれを強いた大人達】に怒りと嫌悪感を示す。が、自分に向けられたモノでなくても怒気を含む空気に過敏に反応し、更には【フブキが機嫌を悪くした理由の根源は結局は自分だと】考えてしまい柚紀は落ち込み佐鳥達がフォローに回り、それらを全て理解した上で嵐山がフブキに頼み事をする。……柚紀に我慢を強いてしまえば錠前の痣にナニか悪影響が出ないとも限らないのだ。それを察したフブキがきちんとナニに対して怒っているのか自己主張をする。いきなりの叫び声に嵐山含めた柚紀とシロ以外が驚きを顕にする。……親友二人は時折ストレス発散でフブキがこうやって雄叫びを上げるのを知っているので平気な様子だ。そして空気が変わり"フブキらしい"と小さく笑いを漏らした柚紀が、何となく上の方……シロの声がする方を見ながら話し掛ける
『それでシロ、貴女はどうして基地に呼び出されたの?………いえ、予想は付いている。……………またあの土田って人がナニかをやらかした、……もしかして偽フブキの正体は、彼だった??』
(全)「!!?」
❲わぁ〜、相変わらずその慧眼っぷりは健在だね〜柚紀ちゃんや。ハロハロ〜皆、巽お姉さんだよ〜!!?……シロが動揺して集中力やら能力制御が保てなくなっちゃったから、こっから私が代わるよ。で、だ。………何で分かったのさ?ヒントは無かった筈だし、彼奴はフブキに化けていた、見た目じゃ分からなかっただろ?❳
『そうですね、……一言で言えば【オトの聞き分けをマスターしたから】でしょうか?あの時、弾の軌道操作の為に言実さんに内緒で貴女に助力を求めた。結果一時的に視力を失いそれを補う為に聴覚を発達させた。その後にあの偽フブキが現れた……此処までは理解出来ましたか?』
❲………まぁ、サポートしたのは確かに私だ。それのせいで久し振りに言実と大喧嘩して、収束つかなくなりそうだったから沢村ちゃんがシロを呼び出した。って、コッチは関係ないか?喧嘩しなくても招集してたし!……あのトリオン体は声帯すらフブキそのモノで機械を用いても判別は不可能だった。なのにどうやって見極めたんだい?❳
『……【声とオトが一致していなかった】コレが答えです。機械に詳しい陽菜さんなら"嘘発見器の仕組み"をご存知ですよね?それの応用編、と言うより【音の専門家である菊地原くんにチョットだけ聞き分けのコツを教わった】から出来た事です。ただ"初見ならぬ初聴な相手では私には無理な芸当"です。……通常のオトとの比較が出来なければコレが正常か分かりません。人のオトもそれぞれ異なります、そして彼とは何回か交流があったお陰でオトを私は覚えていた。だから"ニセモノ"と口にした際のオトが虚偽を発した時の独特なオトだと分かったり判別出来た。……ネタバレは此処までにして陽菜さん、ご要件を窺います。貴女も基本放任主義な方です。シロを気にされていたとしても、こうやって今疑問を投げ掛ける必要はなかった筈。別の理由で通信を繋げる必要があったが回線を先にシロが使用していたから……こんな感じですかね?』