69.公転の曲(134.
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『………(やはり上層部が動いちゃったか。ま、私じゃないけど"色々規定違反をしたら"…こうなるのは必然。キッカケは私、ならば此処は素直に……)「(…スッ)その勅命は言実さんや本部長に話を通した上で実行されたのか?陽介」……嵐、山さん?』
「…………………多分つる姐は知らないと思いますよ?忍田本部長に関しては、…何か急用が出来たとかで今は基地を留守にしていま「お前は余計な事を口に出すな。……あの人達の顔色を何故窺う必要があると言うのですか?ボーダーでのトップは城戸司令です、ならばそんな事をしなくても良い筈では?」……と、普通なら思うよなぁ〜(コリコリ)」
「……この騒動に関して言えば彼女は巻き込まれた側、所謂"被害者"ですよ?いえ、………おれ個人の見解を言わせて貰えば【今までの騒動の殆どが他者の認識や常識の欠除…勝手な思い込みが原因で、彼女はその被害に遭った】に過ぎません。何故こうなったのか、それを調べてから彼女をどうするか決めるべきでは?」
「…………………夏休み期間とは違い鶴ヶ峰は必ずボーダー本部に居るとは限らない。"次がない"かも知れない状況で"重要参考人"を逃す訳には…」
「それこそおつるちゃんに説明すれば良いだけだと佐鳥は思いますよ?【自分が犯した過ちは可能な限り自ら正す】……そんな言動をしてますし、柚紀ちゃんだってそうです!尤も……(…スッ、ギュッ!)彼女は相変わらず自己犠牲精神が強いから"冤罪ですら抱え込もうとする"から、佐鳥は気が気でないですがね!!」
「……私は、ずっとこの騒動の成り行きを見守っていましたが【一部は明らかに上層部の説明不足】が理由です。………あの鈴に関する"正しい知識"があれば、こんな無謀ではた迷惑な事が起こったりしなかった。…一部にのみ情報開示するなら、箝口令はキッチリ敷くべきであり管理も厳重にするべきでは?………A級である貴方達は"鈴に関してちゃんとご存知の上で"、…誰が元凶がお判りになってから正しい行動をするべきです。……上位チームが居ない今は貴方達が模範なのですから」
穏便に済ませようとして三輪達の申し出を受けようとした柚紀を嵐山隊全員が対立・擁護・阻止等の言動を示す。それら全てが正論でコチラが些か強引感があると自覚のある米屋は複雑な表情をしており、三輪も多少は表情の変化が見られるが任務遂行の意思は堅いらしく、さり気なく弧月に手を伸ばす
「(……スッ)邪魔立てするならコチラは実力行使も厭わないですよ?司令からの許可が出ていますので。…佐鳥は何故か生身で、鶴ヶ峰に関しては攻撃手段を持ち合わせてはいない。(チラッ)どちらが勝つか、……明白だと思いますよ?」
「「「っ!!?」」」
「(うわぁ〜視線一つでスナイパーの存在を意識させるとか、三輪先輩も中々小細工するな〜。……普段の二人なら兎も角、今は任務中だし、………撃ってくるよな躊躇なく、少なくとも奈良坂先輩は)『…………確かに三対四でしたらそちらが有利ですが、……四対四なら、話は変わりますよね?』……えっ?でも佐鳥は換装出来ないよ?」
完全に戦闘モードな三輪を見て身構える三人だが表情はかなり険しい。特に嵐山と時枝は夏休みとは"反対の立場"となっている自覚があり、"コチラが攻撃をするれば規定違反となる可能性がある"のに気づいているからだ。一方佐鳥は奈良坂と古寺の存在を危惧していた。恐らくバックワームを着用している二人の居場所を特定するのは容易ではない、………かなり状況が悪い中、一人焦りを見せずに淡々と反論する柚紀。だが、佐鳥にはその自信は何処から来ているかが分からず不安げにしている。そんな彼に微笑みかけ『ちょっとだけ離れてくれないかな?……危ないからさ、怪我させちゃうかも知れないし』とお願いすれば佐鳥は柚紀をホールドしていた腕を渋々解除。これに対して礼を述べ数歩前、……本当は嵐山より前に出たかったがそれは制されてしまい、彼の左隣に立つ。そして左手のひらを上にして目の前に掲げると目を閉じて集中し始める。…………すると
- キイィーン -
(全)「❲!!?❳」
「えっ?えっ??………球体だし、宙に浮いてるし、色味からして……………"トリオン弾"っ!!?ま、待ってよ柚紀っ!!だって君は、……トリガーは"誰かを守る力"だって、そう言ってたしそう思っている筈だよ!!それに、……今まで使った事…」
『(スウゥ)……お〜、出来てる!!"イメトレは何回もしていたけど実際にやるのは初めて"だからちょっと心配したんだよね〜。(チラッ)………米屋先輩は、知ってますよね?【私のトリオン能力は"出水先輩の約二倍"であり、もしボーダーに入ればポジションはシューターになりたい】事を。…フブキと村上先輩の対戦時の雑談で話したのを覚えていますか?』
「あ、あぁ。……ただ、その割には"思ったよりデカくないな〜"って感じちまった。トリオン能力が倍なら弾の大きさだって………そうならないか?」
「いえ、米屋先輩。【数字と異なり平面でも、立方体でそれを表すとなると……この位が正解です】。数字は一例ですが、9㎡の正方形の一辺は3、では倍の18㎡の正方形の時の一辺は幾らか……つまりそう言う訳です」
いきなり数学の問題となり一部の物が頭に"?マーク"を浮かべたが、とりあえず適正な大きさのトリオン弾を柚紀が作り出したのだ。(イメージ的には大きめのバランスボールで色が緑なのが分かりやすいかと、時枝の問の答えは約4.3です)これを見て「馬鹿なっ!!?」と驚きを顕にする三輪に、弾の形を持続させたまま柚紀は話をする
『ま、普通なら考えられないですよね?でも、言実さんって意外と私には甘い一面がありますし、出水先輩は弟子的な立ち位置に居ます。それで遠征出発の当日、……遊び半分で【実際に私がトリオン弾を生成すればどんな大きさになるかや、どんなトリガー構成にするか】をラボで話をしていて、調整中のソレに組み込んでみたんです。……(…スッ)声が、元に戻るまで、私は歌を……"歌姫としての役目を放棄する"つもりでしたので、暫くは換装する予定はありませんでした。それを言実さんも知っていたし認めていた、……だから【トリガーホルダーさえ手元にあれば、構成はあの時のままであり多少は無茶が出来る】……それを見越してあんな事をした訳です。ま、かなり危ない賭けだったとは自覚してましたが、………(ニコッ)信じてましたから。必ず誰かが私の意思を読み解いてくれると。(…スウゥ)さて三輪隊長、……そちらが実力行使をされるなら私も抵抗致します。ですが、あくまでもソチラが、です。何もしないなら私も無闇に攻撃はしません。……でなければ"正当防衛"とは言えませんからね』