68.原始の曲〜ほぼ形成りて〜(133.
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さて、柚紀達一行は"始まりの地"と一部の人間なら分かるあの基地から程よく近い距離にある、あの広場に到着していた。C級隊員は期待と不安を含んだ表情をし、B級隊員は余裕の表情、そして……柚紀や木虎、あのガンナーの少年は周囲を警戒していた。そしてリーダー核であるB級の彼が、鈴持ちの少女に声を掛ける
「さて、来たのは良いがそうタイミング良くゲートは開かないか〜。とりあえず、……ソレ鳴らしてみるか?確か敵を弱体化させるアイテムだろ?」
「えっ??(ギュッ!)で、でもコレは……『(スタスタ……スッ)…無理に鳴らさなくて良いよ、と言うより鳴らしちゃ駄目。今の貴女が鳴らしても意味がない………逆に危なくなるか、…若しくは"鳴らない"から』…!?……鳴らない?…コレ、鈴ですよ??」
「なら、移動中に一度も鳴っていないのは何故かしら?それだけ鈴が付いているなら歩く振動で多少はなる気がするけど、……誰も聞いてないわよね?私も聞いてないわ。それと………今回は鶴ヶ峰先輩が了承したから私も同行しましたが、……コレちゃんと本部長や、…亜種対策担当の方に許可貰ってないわよね?【外にC級、…それも重要アイテムである"通称・鎮めの鈴"持ちの子を連れ出す】なんて、本来危険極まりない行動よ?C級はあくまで訓練生、……仮想の敵としか戦った事のない、つまりは実戦経験がない"素人で一般人とほぼ同じ"だって何で分からないのかしら?」
相手の言い分に周囲を気にし大事に抱えている鈴を握り締める少女の手を、柚紀が触れながら顔色が悪い少女を落ち着かせようとする。そんな二人を庇う様な位置取りをして正論を語る木虎と、ガンナーの少年はハラハラしながら口出しせず見守っている。その言い分に怯む相手は「そ、それはお前が居れば何とか!!」と他人任せな発言を聞いて、木虎は明らかに不機嫌そうな表情をさせて更に断言する
「行っておきますが、私は敵が来ても基本【戦闘に参加せず先輩やC級の子達を守るつもりだから、期待しないで貰えないかしら?】貴方達はB級で最悪"ベイルアウトで前線離脱出来る"けど、C級と先輩は自力で帰還しなきゃ行けない。まさかだと思うけど(…スウゥ)一度も防衛任務経験がなく、鈴と私達頼りって考えてたりしませんよね?………私が居なければ諏訪さん辺りを巻き込むつもりだったみたいだろうけど、私はそこまで甘くはないわよ?(……多分、先輩は"トリガーホルダーを…トリオン体に換装が出来ない"。可能なら訓練室であんな無茶をしない。それに………そもそも私のせいで無茶をさせてしまいトリオンをかなり消費しておられる。これ以上は流石に危ない、……と思うのは私の気のせい?)」
「っ!?……やっぱり、お前何かが嵐山隊に入るべきじゃねぇ!!?嵐山隊の皆さんなら、俺達を見捨てねぇ!両方を守るだけの実力が…『それは、貴方の妄想でしかない。確かにあの人達は強いよ?でも、この人数を庇いながら戦うなんて無理。そしてきっと木虎ちゃんと同じ行動を取る。あくまでもボーダー隊員は敵の脅威から街や住民を守るのが役目だから』………あんた、見た感じ俺より年上だしそのパーカー…、………あの三輪隊関係者なのか?」
「…………えっ??ま、待てお前っ!!まさか、……彼女が何者か知らないのかっ!?」
更に自分がどう行動するか告げる木虎に相手が難癖を付けてくる。それに対して、柚紀が【この状態でなら嵐山達は…】と木虎の言い分を擁護する。それが気に入らない相手が柚紀の事を知らないらしい発言に、流石のガンナー少年が恐る恐る訊ねる。C級隊員も驚きの表情からして"柚紀の事を知っている"のは分かるか彼以外のB級隊員も"不思議そうな表情"をしていた。そしてそんな不穏な空気がやはり嫌らしくソワソワしてしまう柚紀が周囲を見渡して居ると……
- …………チカッ -
『?…(今、屋上で何か光った?光るモノ……!…スナイパーのスコープ!!狙いは…)……狙撃警戒!!全員、一箇所に纏まって!!?』
「えっ??ま、待ってくれ鶴ヶ峰!?ちゃんとした説明を…「(クイッ!)今は先輩の指示に従うべきよ!スナイパーの狙撃、防げるなら話は変わりますが」……分かった」
今までの経験から光の正体を見破るが、"標的が誰か"瞬時に判断出来ない状況で"確実にガード出来る"方法を指示出しする。元からC級隊員達は一箇所に固まっているから平気だが、木虎とガンナー少年は少し離れた位置に居たのと、いきなりの指示に少年が反応が一瞬躊躇してしまうが木虎の強気の発言と些か強引な行動に引っ張られる形で柚紀達の側に寄っていく。そんな言動に「マズいっ!?でも何で気付いた?!」とリーダー格の隊員が焦りの色を見せ、別のB級の子が誰かに連絡を取っている。そして……
- ………ドーン!(キイィーン)…ガキィン!…… -
「……!?(狙いは私っ?!てっきり鈴持ちの子か、先輩かと……それにコレ)円形のシールドって、……何また無茶をしているんですか先輩っ!!先程だって危ない状況になったのをお忘れですか??!それも"固定と通常のシールド同時に使用"とか、無茶にも程があります!!幾らサイドエフェクトがあるからって、限度がありますよ!?」
『(…シュン)……仕方、ないでしょ?C級の子はシールド持ってないし、二人は……何処から狙撃されるか、分かってなかった、よね?私は、シールド一枚でもアイビスの一撃を、防げる。だから、……ナニが来ても全員、守るには、これしか、ほうほ、うが………くっ!!(ガクン!、ペタン)………ぁ、……がっ、……(ヒュウ〜)』
(C級)「歌姫先輩っ!??」
……木虎達には大きめに展開した通常シールドを、自分含めたC級隊員周囲には固定シールドを張り"どちらに狙撃が来ても大丈夫"な体制を取る。………何となくアイビスでの砲撃は来ない気はしていた、アレは威力重視であり"共犯者であるB級の子を巻き込む可能性"があったからだ。それに"実践で打てるだけの腕前を身に着けるのにも時間を有する"点からしても……相手スナイパーが使うのはイーグレットと予測していた柚紀。とりあえず狙撃は防げたが、髪色が変化する程のトリオン消費に加えてやはり生身でシールドを二種類張るのはかなり無謀であったらしく、その場に座り込んでしまう中、"まだ危険な状況下であるのは変わらないので固定は解かれておらず"木虎達が柚紀に近寄れない中、集団に駆け寄って来る一人の隊員。それは……
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さて、柚紀達一行は"始まりの地"と一部の人間なら分かるあの基地から程よく近い距離にある、あの広場に到着していた。C級隊員は期待と不安を含んだ表情をし、B級隊員は余裕の表情、そして……柚紀や木虎、あのガンナーの少年は周囲を警戒していた。そしてリーダー核であるB級の彼が、鈴持ちの少女に声を掛ける
「さて、来たのは良いがそうタイミング良くゲートは開かないか〜。とりあえず、……ソレ鳴らしてみるか?確か敵を弱体化させるアイテムだろ?」
「えっ??(ギュッ!)で、でもコレは……『(スタスタ……スッ)…無理に鳴らさなくて良いよ、と言うより鳴らしちゃ駄目。今の貴女が鳴らしても意味がない………逆に危なくなるか、…若しくは"鳴らない"から』…!?……鳴らない?…コレ、鈴ですよ??」
「なら、移動中に一度も鳴っていないのは何故かしら?それだけ鈴が付いているなら歩く振動で多少はなる気がするけど、……誰も聞いてないわよね?私も聞いてないわ。それと………今回は鶴ヶ峰先輩が了承したから私も同行しましたが、……コレちゃんと本部長や、…亜種対策担当の方に許可貰ってないわよね?【外にC級、…それも重要アイテムである"通称・鎮めの鈴"持ちの子を連れ出す】なんて、本来危険極まりない行動よ?C級はあくまで訓練生、……仮想の敵としか戦った事のない、つまりは実戦経験がない"素人で一般人とほぼ同じ"だって何で分からないのかしら?」
相手の言い分に周囲を気にし大事に抱えている鈴を握り締める少女の手を、柚紀が触れながら顔色が悪い少女を落ち着かせようとする。そんな二人を庇う様な位置取りをして正論を語る木虎と、ガンナーの少年はハラハラしながら口出しせず見守っている。その言い分に怯む相手は「そ、それはお前が居れば何とか!!」と他人任せな発言を聞いて、木虎は明らかに不機嫌そうな表情をさせて更に断言する
「行っておきますが、私は敵が来ても基本【戦闘に参加せず先輩やC級の子達を守るつもりだから、期待しないで貰えないかしら?】貴方達はB級で最悪"ベイルアウトで前線離脱出来る"けど、C級と先輩は自力で帰還しなきゃ行けない。まさかだと思うけど(…スウゥ)一度も防衛任務経験がなく、鈴と私達頼りって考えてたりしませんよね?………私が居なければ諏訪さん辺りを巻き込むつもりだったみたいだろうけど、私はそこまで甘くはないわよ?(……多分、先輩は"トリガーホルダーを…トリオン体に換装が出来ない"。可能なら訓練室であんな無茶をしない。それに………そもそも私のせいで無茶をさせてしまいトリオンをかなり消費しておられる。これ以上は流石に危ない、……と思うのは私の気のせい?)」
「っ!?……やっぱり、お前何かが嵐山隊に入るべきじゃねぇ!!?嵐山隊の皆さんなら、俺達を見捨てねぇ!両方を守るだけの実力が…『それは、貴方の妄想でしかない。確かにあの人達は強いよ?でも、この人数を庇いながら戦うなんて無理。そしてきっと木虎ちゃんと同じ行動を取る。あくまでもボーダー隊員は敵の脅威から街や住民を守るのが役目だから』………あんた、見た感じ俺より年上だしそのパーカー…、………あの三輪隊関係者なのか?」
「…………えっ??ま、待てお前っ!!まさか、……彼女が何者か知らないのかっ!?」
更に自分がどう行動するか告げる木虎に相手が難癖を付けてくる。それに対して、柚紀が【この状態でなら嵐山達は…】と木虎の言い分を擁護する。それが気に入らない相手が柚紀の事を知らないらしい発言に、流石のガンナー少年が恐る恐る訊ねる。C級隊員も驚きの表情からして"柚紀の事を知っている"のは分かるか彼以外のB級隊員も"不思議そうな表情"をしていた。そしてそんな不穏な空気がやはり嫌らしくソワソワしてしまう柚紀が周囲を見渡して居ると……
- …………チカッ -
『?…(今、屋上で何か光った?光るモノ……!…スナイパーのスコープ!!狙いは…)……狙撃警戒!!全員、一箇所に纏まって!!?』
「えっ??ま、待ってくれ鶴ヶ峰!?ちゃんとした説明を…「(クイッ!)今は先輩の指示に従うべきよ!スナイパーの狙撃、防げるなら話は変わりますが」……分かった」
今までの経験から光の正体を見破るが、"標的が誰か"瞬時に判断出来ない状況で"確実にガード出来る"方法を指示出しする。元からC級隊員達は一箇所に固まっているから平気だが、木虎とガンナー少年は少し離れた位置に居たのと、いきなりの指示に少年が反応が一瞬躊躇してしまうが木虎の強気の発言と些か強引な行動に引っ張られる形で柚紀達の側に寄っていく。そんな言動に「マズいっ!?でも何で気付いた?!」とリーダー格の隊員が焦りの色を見せ、別のB級の子が誰かに連絡を取っている。そして……
- ………ドーン!(キイィーン)…ガキィン!…… -
「……!?(狙いは私っ?!てっきり鈴持ちの子か、先輩かと……それにコレ)円形のシールドって、……何また無茶をしているんですか先輩っ!!先程だって危ない状況になったのをお忘れですか??!それも"固定と通常のシールド同時に使用"とか、無茶にも程があります!!幾らサイドエフェクトがあるからって、限度がありますよ!?」
『(…シュン)……仕方、ないでしょ?C級の子はシールド持ってないし、二人は……何処から狙撃されるか、分かってなかった、よね?私は、シールド一枚でもアイビスの一撃を、防げる。だから、……ナニが来ても全員、守るには、これしか、ほうほ、うが………くっ!!(ガクン!、ペタン)………ぁ、……がっ、……(ヒュウ〜)』
(C級)「歌姫先輩っ!??」
……木虎達には大きめに展開した通常シールドを、自分含めたC級隊員周囲には固定シールドを張り"どちらに狙撃が来ても大丈夫"な体制を取る。………何となくアイビスでの砲撃は来ない気はしていた、アレは威力重視であり"共犯者であるB級の子を巻き込む可能性"があったからだ。それに"実践で打てるだけの腕前を身に着けるのにも時間を有する"点からしても……相手スナイパーが使うのはイーグレットと予測していた柚紀。とりあえず狙撃は防げたが、髪色が変化する程のトリオン消費に加えてやはり生身でシールドを二種類張るのはかなり無謀であったらしく、その場に座り込んでしまう中、"まだ危険な状況下であるのは変わらないので固定は解かれておらず"木虎達が柚紀に近寄れない中、集団に駆け寄って来る一人の隊員。それは……