67.星雲の曲〜集まりて形となりつつ〜(132.
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少し時間が戻り、諏訪隊作戦室に向かう佐鳥と烏丸。だが例の言実からの通信が烏丸のみに入り足を止めてしまう。それに気づかず先行している佐鳥は米屋と奈良坂、そして堤に小佐野が何やら話し合っている姿を確認し、声を掛ければ全員ソチラを見て表情が明るくなる者も居れば複雑なのに変わる者も居る。流石に違和感を感じだ佐鳥が再度「どうしたんですか?」と声を掛ければ小佐野が先ずは口を開く
「………佐鳥がこうやってコッチに現れたって事は、ヤッパリ"厄介な状態"になってるみたいだね。でも柚紀ちゃんだって自分の身を危険に晒す行為は控えている筈、……ただでさえ声が出ないハンデを見に受けているんだからさ〜」
「と、思うジャン?でも簡単に無茶をするんだよな〜コレが。……弾バカはそれを気にしてて遠征に行く際も"自分が居ない間、それとなく気にかけてくれ"って心配してたぜ?ま、大体は近くに居るコイツ やとっきー、後は野々村ちゃんが何とかするだろうって言ってたけどな」
「にしても、……何で鶴ヶ峰は俺達に声も掛けずにドアノブに鞄を掛けて居なくなったんだ?中にウチ宛のナニかが入っている訳じゃない、よね?奈良坂くん」
「(ゴソゴソ……)薬の入ったポーチに飲み物とちょっとしたお菓子、携帯、タブレット端末に茶封筒と、メモ帳と筆記用具………ん?……タブレット端末にメッセージが残っているな。……………………佐鳥、コレの意味が分かるか?(…スッ)」
どうやら四人も状況が把握出来ていない様子であり、かなり面倒な事になっているらしい。そして唯一の手掛かりであろう柚紀の鞄を物色していた奈良坂が端末が明るいままなのに気づき画面を確認するが、……何故かそれを佐鳥に渡してしまう。不思議に思いつつ受け取り内容を見ている辺りで烏丸が追い付き、声を掛けた瞬間
- ベシッ!! -
「とりまる!!おつるちゃんにコレ伝えて!?多分それで大体の事わかる筈だから!!?……急がないと!柚紀が危ないっ!!?(ダッ!!)」
「「「!!?」」」
「お、おいっ?!佐鳥っ?!!説明してから……って、ありゃ聞こえちゃ居ねぇな。…………で、京介くんや。佐鳥は何でアソコまで慌てて居るんだよ?透がチンプンカンプンなその文章内容を理解出来たのか?」
「(……カサッ)…………(…スッ)烏丸です言実さん。…鶴ヶ峰が残したであろうメッセージが発見されましたので読み上げます。文章化した内容も小佐野先輩にお願いして送りますが、……多分かなり危うい状況だと思われます。佐鳥がコレを見た瞬間に走り出しましたので」
《了解した。……再びで済まないが重要な手掛りを見つけた、烏丸の声でそれを共有する。それを聞き次第各自動いてくれ、………恐らくかなり厄介な事になっている、急いでくれ》
説明もなしに"後は任せた"と言わんがばかりに走り出す佐鳥を止めれず見送る面々。とりあえず状況把握する為に、託されたメモを見る烏丸だが………彼も意味が不明らしく佐鳥の指示通り先ずは言実に通信を入れる。間髪入れずに内容共有の準備が整えられ、内容を読み上げる。その中身は
【緑の雛は木の上で、子ども達を見つめてる
空に輝く赤き星、新たに生まれた小さき星を、
夢見憧れ眺める姿を
故に雛は気づかない、新米狩人に狙われている事を、捕食者に狙われている事を
雛は油断している、新米に撃たれたりしないと、
捕食の心配はないと
此処は雛が産まれし始まりの地
撃たれる訳がないと
この背の高い宿木に居れば安心と
しかし、それは熟練狩人には当て嵌まらず、
一部の小柄な捕食者には当て嵌まらず
それに気づいた仲間達、だがその声は雛には届かない
……互いに一部の五感が衰えており、互いに助け合って生きてきたから
せめて、……声を拡張させるマイクや熊よけの鈴があれば、良かったのに】
〜C級ランク戦ロビー〜
柚紀同様、同じクラスのよしみで佐鳥にプリントを届けたフブキが笹森達と元気にランク戦をしており、上級生からも申し込まれ対戦後に談笑をしていた。その際に二度言実からの通信が入り………佐鳥同様にフブキはロビーから走り出してしまう。同じく笹森は諏訪からの号令によりロビーを飛び出し、居座っていた奥寺達を捕まえたフブキの対戦相手……と引き合わせたこの人が説明を要求したのも束の間、二人も東に呼ばれてロビーを後にする。が、大体の事を把握したご様子
「……アララ、こりゃ姪っ子ちゃんにナニか遭った感じか?(ウチに出動要請や情報共有がないって事は、対人関係のトラブルだろうな。二宮さんと彼女は進展ないもんな〜)……因みに辻ちゃん的に、姪っ子ちゃんと野々村ちゃんならどっちがタイプ?気に入った方に"ソレ改善の助力申請"しようかなって俺は考えてるんだけどさ〜」
「……………俺との仲を取り持つより、二宮さんの方をどうにかしたらどうですか犬飼先輩。……ロビーでの、太刀川さんの言葉が効いたのかあれからかなり気落ちしてますよね?どうして手を貸さないのですか?」
「んー?…………だって俺、二宮さんに頼まれてないもん。【姪っ子ちゃんとの仲を取り持ってくれ】って!……別にしても良いけどさ〜…荒船に言われたんだ【本人が頼んでこない限り、変に手を出すな。特に鶴ヶ峰…姪っ子ちゃんは、勝手なお節介一つで今は命の危険な状況になりかねない】………実際に色々大変だったらしいから、無闇に手出しが出来ない訳。辻ちゃんだって姐さん筆頭のSECOM勢を敵に回す覚悟、ないでしょ?実力はピンキリだけど平均すると………あの野々村ちゃん並に、強いよ?因みにオペレーター陣もほぼ彼女の味方ね、ひゃみちゃんもそうだから気をつけてね?」
「…………………最強、ですね。彼女は」
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少し時間が戻り、諏訪隊作戦室に向かう佐鳥と烏丸。だが例の言実からの通信が烏丸のみに入り足を止めてしまう。それに気づかず先行している佐鳥は米屋と奈良坂、そして堤に小佐野が何やら話し合っている姿を確認し、声を掛ければ全員ソチラを見て表情が明るくなる者も居れば複雑なのに変わる者も居る。流石に違和感を感じだ佐鳥が再度「どうしたんですか?」と声を掛ければ小佐野が先ずは口を開く
「………佐鳥がこうやってコッチに現れたって事は、ヤッパリ"厄介な状態"になってるみたいだね。でも柚紀ちゃんだって自分の身を危険に晒す行為は控えている筈、……ただでさえ声が出ないハンデを見に受けているんだからさ〜」
「と、思うジャン?でも簡単に無茶をするんだよな〜コレが。……弾バカはそれを気にしてて遠征に行く際も"自分が居ない間、それとなく気にかけてくれ"って心配してたぜ?ま、大体は近くに居る
「にしても、……何で鶴ヶ峰は俺達に声も掛けずにドアノブに鞄を掛けて居なくなったんだ?中にウチ宛のナニかが入っている訳じゃない、よね?奈良坂くん」
「(ゴソゴソ……)薬の入ったポーチに飲み物とちょっとしたお菓子、携帯、タブレット端末に茶封筒と、メモ帳と筆記用具………ん?……タブレット端末にメッセージが残っているな。……………………佐鳥、コレの意味が分かるか?(…スッ)」
どうやら四人も状況が把握出来ていない様子であり、かなり面倒な事になっているらしい。そして唯一の手掛かりであろう柚紀の鞄を物色していた奈良坂が端末が明るいままなのに気づき画面を確認するが、……何故かそれを佐鳥に渡してしまう。不思議に思いつつ受け取り内容を見ている辺りで烏丸が追い付き、声を掛けた瞬間
- ベシッ!! -
「とりまる!!おつるちゃんにコレ伝えて!?多分それで大体の事わかる筈だから!!?……急がないと!柚紀が危ないっ!!?(ダッ!!)」
「「「!!?」」」
「お、おいっ?!佐鳥っ?!!説明してから……って、ありゃ聞こえちゃ居ねぇな。…………で、京介くんや。佐鳥は何でアソコまで慌てて居るんだよ?透がチンプンカンプンなその文章内容を理解出来たのか?」
「(……カサッ)…………(…スッ)烏丸です言実さん。…鶴ヶ峰が残したであろうメッセージが発見されましたので読み上げます。文章化した内容も小佐野先輩にお願いして送りますが、……多分かなり危うい状況だと思われます。佐鳥がコレを見た瞬間に走り出しましたので」
《了解した。……再びで済まないが重要な手掛りを見つけた、烏丸の声でそれを共有する。それを聞き次第各自動いてくれ、………恐らくかなり厄介な事になっている、急いでくれ》
説明もなしに"後は任せた"と言わんがばかりに走り出す佐鳥を止めれず見送る面々。とりあえず状況把握する為に、託されたメモを見る烏丸だが………彼も意味が不明らしく佐鳥の指示通り先ずは言実に通信を入れる。間髪入れずに内容共有の準備が整えられ、内容を読み上げる。その中身は
【緑の雛は木の上で、子ども達を見つめてる
空に輝く赤き星、新たに生まれた小さき星を、
夢見憧れ眺める姿を
故に雛は気づかない、新米狩人に狙われている事を、捕食者に狙われている事を
雛は油断している、新米に撃たれたりしないと、
捕食の心配はないと
此処は雛が産まれし始まりの地
撃たれる訳がないと
この背の高い宿木に居れば安心と
しかし、それは熟練狩人には当て嵌まらず、
一部の小柄な捕食者には当て嵌まらず
それに気づいた仲間達、だがその声は雛には届かない
……互いに一部の五感が衰えており、互いに助け合って生きてきたから
せめて、……声を拡張させるマイクや熊よけの鈴があれば、良かったのに】
〜C級ランク戦ロビー〜
柚紀同様、同じクラスのよしみで佐鳥にプリントを届けたフブキが笹森達と元気にランク戦をしており、上級生からも申し込まれ対戦後に談笑をしていた。その際に二度言実からの通信が入り………佐鳥同様にフブキはロビーから走り出してしまう。同じく笹森は諏訪からの号令によりロビーを飛び出し、居座っていた奥寺達を捕まえたフブキの対戦相手……と引き合わせたこの人が説明を要求したのも束の間、二人も東に呼ばれてロビーを後にする。が、大体の事を把握したご様子
「……アララ、こりゃ姪っ子ちゃんにナニか遭った感じか?(ウチに出動要請や情報共有がないって事は、対人関係のトラブルだろうな。二宮さんと彼女は進展ないもんな〜)……因みに辻ちゃん的に、姪っ子ちゃんと野々村ちゃんならどっちがタイプ?気に入った方に"ソレ改善の助力申請"しようかなって俺は考えてるんだけどさ〜」
「……………俺との仲を取り持つより、二宮さんの方をどうにかしたらどうですか犬飼先輩。……ロビーでの、太刀川さんの言葉が効いたのかあれからかなり気落ちしてますよね?どうして手を貸さないのですか?」
「んー?…………だって俺、二宮さんに頼まれてないもん。【姪っ子ちゃんとの仲を取り持ってくれ】って!……別にしても良いけどさ〜…荒船に言われたんだ【本人が頼んでこない限り、変に手を出すな。特に鶴ヶ峰…姪っ子ちゃんは、勝手なお節介一つで今は命の危険な状況になりかねない】………実際に色々大変だったらしいから、無闇に手出しが出来ない訳。辻ちゃんだって姐さん筆頭のSECOM勢を敵に回す覚悟、ないでしょ?実力はピンキリだけど平均すると………あの野々村ちゃん並に、強いよ?因みにオペレーター陣もほぼ彼女の味方ね、ひゃみちゃんもそうだから気をつけてね?」
「…………………最強、ですね。彼女は」