7.呼び名の曲(72.
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「あ~、……俺はその言実さん?だっけか?…ユズの保護者に会ったことねぇから上手く反応を返せねぇが、似た体験なら何回もしてるぜ?ならさ、……どうせ家に帰って怒られるのが確定してるなら"先伸ばし"にしたらどうだ?あ!因みにその人に会う以外にボーダーに行く理由、あるか?」
『(ゴシゴシ……フルフル)無い、よ?私は正式なボーダー隊員じゃ、ない。この能力の関係で、今は関わっているだけ、だから』
「よし!なら、ダチになった事だし親睦を深めるためにどっか遊びに行くか!!……結局怒られるならその前に楽しい事した方が幾分かマシになるだろうからな!!で、シロ。ユズから"行ってみたいややってみたい事"ナニか読み取れなかったか?」
「ん?う~んとね~………あ!多分だけどあるよ!!…ユズちゃん、鞄の中を拝見して大丈夫?」
『???(……コクリ)』
そう"現段階で唯一ボーダー部外者"と言えるフブキが、自らの体験から"一時凌ぎ"的な案を出せばシロにプラン設計を依頼する。そして先程柚紀に頭を撫でられた事もあり、それを含めて受信した内容を手繰り、ふとナニか思い出したのかとりあえず鞄の中身を二人して見始めて、何かを探し始める
その一方で、フブキの意図が読めない男子三人からの疑念や警戒が込められた視線が自分に向けられているのに気づいたフブキが軽く睨み返せばトップバッターに笹森が問い掛ける
「野々村、何であんな事を言ったんだ?」
「ん?……言った通り親睦を深めるためにだが?俺も集団行動は苦手だが、三・四人でならまだ動きやすいし、それに俺はシロと違って触れてもユズの気持ちや考えが分からねぇから理解する為に行動する。……笹森だって、そうじゃないか?付き合いまだ浅いだろ?」
「……"比較対象内容次第"だな。この中でなら一番付き合いが長いのは嵐山隊の二人だが、…サイドエフェクト関連なら菊地原や市河だろうし、その能力の体験数なら笹森だ。…野々村と言ったな、君は鶴ヶ峰と出会って数日だろ?………彼女に危害を加えたりしないだろうな?」
「アンタ、確か歌川だっけ?……ダチに危害を加える馬鹿が何処に居るって言うんだ?あ"ぁ"ん?!そんな事死んでもしねぇよ!!……必要があれば心を鬼にして叱ったりするだろうが、今のユズに必要なのは"気分転換"だ。…俺の経験上な」
「経験って、君はサイドエフェクト……妙な能力なんて持ってないだろ?…体験もしてないのに何でそんな事わかるのさ?」
「……俺は餓鬼の頃から剣術を習っていてそこそこの腕前ではあるが、これは努力さえすれば誰でも到達出来る。が、………俺はシロともチビの時からの付き合いだ。…アイツが能力をもて余していた時期も知っているし、その対処法も見ていたからな。こう言う他人と明らかに違う容姿や経験、そして特技なんかあるとさ……時々心がしんどく感じる。で、そんな時は①"開き直る"②"自分の中で折り合いをつける"③"受け入れた上で乗り越える"……こんな選択肢が出てくるもんだ。それでユズの場合は、…③か?何か一番面倒な方法を選びそうだなアイツなら。が、今は自らの能力についてちゃんと知らない。……未知な能力なら解明まで先は長そうだから、"休憩"が必要だ。…そう俺は判断したが、………間違っているか?えっと……キクチ先輩?」
「菊地原、だからね?……君わざと間違えたでしょ?嘘は僕には通じないってこれで理解できたかい?」
冷静に自分のペースや経験を元に受け答えするフブキ。菊地原の名を間違えたのも【強化聴覚】の実力を試すのが目的であった。「悪気は無かった許してくれ」と一応謝罪をして、自分を見る目が三人とも変化したのを肌で感じれば、口を挟んでこなかった佐鳥・時枝を見据え真剣な表情を浮かべて再び口を開く
「……シロが一時的不登校になった際、精神がかなりヤバイ状況のせいで能力が暴走して制御が困難になった。なら、詳細不明だが特殊な能力持ちであろうユズが精神的に危うくなればマズイだろ?内容までは知らねぇが、………時枝達は体感しているんじゃねぇか?俺は知らない、…だからこそ"色んな提案"が出来る訳だ。で、………ユズの笑顔の為にも佐鳥、…保護者に説明ヨロシクな!!(ニヤリ)」
「……………………………えっ?!はあぁぁぁーーーーあっ!!??いやいやいやいやいや、風音ちゃん!!佐鳥がおつるちゃんを欺くとか……ムリムリムリムリ無理む~り~~!!!(オレだって少し前に聞いたあの声のせいで、……会うのに抵抗があるんだよ~!!!?怖いもん!!!色んな理由で!!!!)」
「……俺は欺けとは言ってないが?シロとは既に知り合いだし、ボーダーのお偉いさんなら、俺の事も知っていそうだからな。問題ないだろう?とは言え、佐鳥は成績悪いからな~~、………時枝。お前も腕の件でその人に説明しに行くんだろ?……チームメイトだろ?フォローしてやれよ?」
「……確かに報告に行く必要はあるけど、……おれか佐鳥のどっちかだけで大丈夫じゃないかな?………野々村や市河さんを信用信頼していない訳じゃない、だけど(……泣いた彼女を放っておくのは)」
数日前の出来ごとや任務に遅刻しそうになったのでトリオン体を使用した事がバレたら……と考えてしまった佐鳥はフブキの頼みを断ろうとする。そんな事情を知らないフブキが怪訝そうな表情をしながら気になった事を指摘した後、更に追加条件を提示すれば今度は時枝が渋る。……こちらに関しては"単純に"柚紀が心配だからだと推測する。どうするかと思案している所にプラン設計を終えたシロが柚紀と一緒に戻って来たので、先ずはそちらの話を聞くことに
『(ゴシゴシ……フルフル)無い、よ?私は正式なボーダー隊員じゃ、ない。この能力の関係で、今は関わっているだけ、だから』
「よし!なら、ダチになった事だし親睦を深めるためにどっか遊びに行くか!!……結局怒られるならその前に楽しい事した方が幾分かマシになるだろうからな!!で、シロ。ユズから"行ってみたいややってみたい事"ナニか読み取れなかったか?」
「ん?う~んとね~………あ!多分だけどあるよ!!…ユズちゃん、鞄の中を拝見して大丈夫?」
『???(……コクリ)』
そう"現段階で唯一ボーダー部外者"と言えるフブキが、自らの体験から"一時凌ぎ"的な案を出せばシロにプラン設計を依頼する。そして先程柚紀に頭を撫でられた事もあり、それを含めて受信した内容を手繰り、ふとナニか思い出したのかとりあえず鞄の中身を二人して見始めて、何かを探し始める
その一方で、フブキの意図が読めない男子三人からの疑念や警戒が込められた視線が自分に向けられているのに気づいたフブキが軽く睨み返せばトップバッターに笹森が問い掛ける
「野々村、何であんな事を言ったんだ?」
「ん?……言った通り親睦を深めるためにだが?俺も集団行動は苦手だが、三・四人でならまだ動きやすいし、それに俺はシロと違って触れてもユズの気持ちや考えが分からねぇから理解する為に行動する。……笹森だって、そうじゃないか?付き合いまだ浅いだろ?」
「……"比較対象内容次第"だな。この中でなら一番付き合いが長いのは嵐山隊の二人だが、…サイドエフェクト関連なら菊地原や市河だろうし、その能力の体験数なら笹森だ。…野々村と言ったな、君は鶴ヶ峰と出会って数日だろ?………彼女に危害を加えたりしないだろうな?」
「アンタ、確か歌川だっけ?……ダチに危害を加える馬鹿が何処に居るって言うんだ?あ"ぁ"ん?!そんな事死んでもしねぇよ!!……必要があれば心を鬼にして叱ったりするだろうが、今のユズに必要なのは"気分転換"だ。…俺の経験上な」
「経験って、君はサイドエフェクト……妙な能力なんて持ってないだろ?…体験もしてないのに何でそんな事わかるのさ?」
「……俺は餓鬼の頃から剣術を習っていてそこそこの腕前ではあるが、これは努力さえすれば誰でも到達出来る。が、………俺はシロともチビの時からの付き合いだ。…アイツが能力をもて余していた時期も知っているし、その対処法も見ていたからな。こう言う他人と明らかに違う容姿や経験、そして特技なんかあるとさ……時々心がしんどく感じる。で、そんな時は①"開き直る"②"自分の中で折り合いをつける"③"受け入れた上で乗り越える"……こんな選択肢が出てくるもんだ。それでユズの場合は、…③か?何か一番面倒な方法を選びそうだなアイツなら。が、今は自らの能力についてちゃんと知らない。……未知な能力なら解明まで先は長そうだから、"休憩"が必要だ。…そう俺は判断したが、………間違っているか?えっと……キクチ先輩?」
「菊地原、だからね?……君わざと間違えたでしょ?嘘は僕には通じないってこれで理解できたかい?」
冷静に自分のペースや経験を元に受け答えするフブキ。菊地原の名を間違えたのも【強化聴覚】の実力を試すのが目的であった。「悪気は無かった許してくれ」と一応謝罪をして、自分を見る目が三人とも変化したのを肌で感じれば、口を挟んでこなかった佐鳥・時枝を見据え真剣な表情を浮かべて再び口を開く
「……シロが一時的不登校になった際、精神がかなりヤバイ状況のせいで能力が暴走して制御が困難になった。なら、詳細不明だが特殊な能力持ちであろうユズが精神的に危うくなればマズイだろ?内容までは知らねぇが、………時枝達は体感しているんじゃねぇか?俺は知らない、…だからこそ"色んな提案"が出来る訳だ。で、………ユズの笑顔の為にも佐鳥、…保護者に説明ヨロシクな!!(ニヤリ)」
「……………………………えっ?!はあぁぁぁーーーーあっ!!??いやいやいやいやいや、風音ちゃん!!佐鳥がおつるちゃんを欺くとか……ムリムリムリムリ無理む~り~~!!!(オレだって少し前に聞いたあの声のせいで、……会うのに抵抗があるんだよ~!!!?怖いもん!!!色んな理由で!!!!)」
「……俺は欺けとは言ってないが?シロとは既に知り合いだし、ボーダーのお偉いさんなら、俺の事も知っていそうだからな。問題ないだろう?とは言え、佐鳥は成績悪いからな~~、………時枝。お前も腕の件でその人に説明しに行くんだろ?……チームメイトだろ?フォローしてやれよ?」
「……確かに報告に行く必要はあるけど、……おれか佐鳥のどっちかだけで大丈夫じゃないかな?………野々村や市河さんを信用信頼していない訳じゃない、だけど(……泣いた彼女を放っておくのは)」
数日前の出来ごとや任務に遅刻しそうになったのでトリオン体を使用した事がバレたら……と考えてしまった佐鳥はフブキの頼みを断ろうとする。そんな事情を知らないフブキが怪訝そうな表情をしながら気になった事を指摘した後、更に追加条件を提示すれば今度は時枝が渋る。……こちらに関しては"単純に"柚紀が心配だからだと推測する。どうするかと思案している所にプラン設計を終えたシロが柚紀と一緒に戻って来たので、先ずはそちらの話を聞くことに