1.始業の曲~新たな生活の幕開け~(66.
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「良いけど、急ぐ必要ないからゆっくり行きなよ佐鳥。…歩幅違うから走ったら最悪鶴ヶ峰さんが転ぶよ?おれは京介と色々話ながら後を追うから、……あんまり先に行かないでね」
「了解~!!んじゃ~、改めて学校にgo~!!」
『う、うん。あ!……(クルッ)迅さんも学校ちゃんと行ってくださいよ?高校も今日から新学期、ですよね?後で嵐山さんに確認しますが、もし理由もなしにサボったら……(ニッコリ)言実さんに密告しますのでヨロシク!!』
迅に対してそんな置き土産を残して佐鳥と一緒に歩き出す柚紀。まさかの発言に「柚紀ちゃんが逞しくなってる事を喜ぶべきか……複雑だ」と、流石の迅も戸惑いを隠せない様子だ。"サイドエフェクトは?"と思わず突っ込みたくなった二人だが"視えるが聴こえない"事を思い出してとりあえず納得し、呆然としてしまっている迅に一言声を掛けてから歩き出したのであった
一先ず歩きながら主に【四つの噂】関連を中心に事情を烏丸に説明する時枝。…流石に内容が内容だけに驚きを隠せない様子だ
「成る程、彼女…鶴ヶ峰はかなりの特殊なサイドエフェクト持ちって訳だな。更に迅さんが人見知りと体が弱いとも言っていたが、…間違えないか?」
「……概ね合ってるかな?…おれ達はボーダーで活動の際は主にトリオン体を用いるけど、彼女は基本生身のまま。だけど戦えない事と身体的な向上がないだけで、…曖昧、なのかも知れない。生身とトリオン体の境界線………彼女には」
「……人見知りな感じはさっき初めて会った時に何となく感じはした。後、軽い天然と…妹と接している感覚に何処か似たものを感じもした。ただ、……時枝の話を聞いただけでは"体が弱い"は俺にはイマイチ理解できない。……何が問題でもあるのか?」
「……彼女のサイドエフェクトはトリオンを用いる。そのせいで無茶をすれば体への負担が必ず現れるんだ、それが肉体・精神どちらか若しくは……両方にね。そして逆のパターンもある。コッチは調べれば直ぐに分かるよ、…夏休み中に起きた騒動は"歌以外"ならコレしかないから」
「……そうか、なら調べてみる」
とりあえず柚紀に関する基礎知識と、学校生活に関係しそうな事情を優先的に一部曖昧にではあるが烏丸に話す時枝。そしてある程度話終えたので前の二人に合流しようとしたが、丁度信号が赤となり足止めを食らってしまい、仕方ないので待つ二人。前行く二人は渡り終えて居たが、何やら話し合って先に行かずそのまま二人を待っていた。その姿を見て烏丸は不思議そうにしていた
「……何故俺達を待っている?さっきまであんなに時間を気にしていただろ?先に行った所で、何も問題ないと思うが…」
「(クスッ)…多分だけど鶴ヶ峰さんが"皆一緒に行きたい"とか言ったんだと思うよ?彼女は人を見る目があるからね、……きっと京介が"良い人"って分かったんじゃないかな?因みに………(スッ)彼女は見た目"だけで"他人を判断なんてしない、きちんと中身含めて相手がどんな人かを見極める子だって事を、頭の隅に置いておいた方が良いよ?」
「…了解だ(時枝?何故俺を警戒した?…敵意ではないのは分かる、だが……明らかに雰囲気が変わった。…理由、何かあるのか?それと疑う訳じゃないが、鶴ヶ峰が俺に言った"あの発言"は…)」
時枝による"警告とも呼べるアドバイス"を受けて分かりづらいが戸惑いを感じてしまう烏丸。…相手がこんな事をわざわざ言う奴でない点と、柚紀が先程自分に対して他の女子同様な発言したのを聞いているので違いが理解できなかった
そんな事を考えている内に信号が変わり、渡り終えると「二人とも遅い!!置いていく所だったよ?」と佐鳥が文句を言い、時枝が「ハイハイ」と慣れた感じに諌めて居た。そして何やら複雑な表情をしている烏丸に気づいた柚紀が恐る恐る話し掛ける
『か、烏丸くん。その……多分迅さんが私に会わせたのは【大変だろうから手助けして欲しい】って理由だと思うけど、…む、無理しなくて良いからね?面倒とか嫌だと少しでも思ったら、……私に関わらなくて大丈夫、だよ。迅さんが気になるなら私が話を着けます…ので』
「!!………何でそう鶴ヶ峰は判断した?俺は何も言ってない、…迅さんから事前に聞かされていた訳でもないだろ?それとも……俺が嫌なのか?」
『(ブンブン)ち、違うよっ!?そうじゃなくてね、…私は君の事を殆んど知らないし、君は私の事を……(チラッ)時枝くんからそれとなく聞いたなら分かる筈だよ…"面倒な子"だってさ。……二人はソレらを知った上で私と仲良くしてくれている、…側に居させてくれる。だから、……烏丸くんも"誰かに頼まれた"とかじゃなくて、"自分自身で決めて欲しいの"…無理して私は君と仲良くなるつもりはありません、きっと辛くなるから……お互いが』
「…………」
柚紀の言葉に烏丸は目を見開いてしまう。……迅の意図は本人が言っていた(?)から置いておくとして、自分は何も言っていない。だが、…彼女が指摘した内容が当て嵌まらないと言ったら、嘘になるのを自覚しており、更に"普通の女子"なら大体が【自分と仲良くしたがる】のに本人は望んでいない。……柚紀が何を考えているか分からない烏丸は、自分の変化を見て悲しそうにしている柚紀に気づいていない。そんな中動くのは…
「と~り~ま~る~!!…少し話しても良いか?で、柚紀ちゃんには悪いけど、とっきーのお相手宜しく!学校着く前には終わるから、……(サワッ…)寂しくないでしょ?」
『っ!?(スススッ)わ、分かった、よ。……時枝くんに学校の事、聞いてる、ね。……そ、それじゃあ烏丸くん、………また、ね(タタタ)』
いつの間にか二人の側に佐鳥が接近し割り込むかの様に位置取りし、話し掛ける。更に人目があるので、あの"顔を触れる動作"をほんの一瞬だけ柚紀に優しい笑み付きで繰り出せば、ほんのり顔を赤くさせ、二人から逃げるかの様に時枝の元へ行ってしまう。それを見送った佐鳥は………明らかに不機嫌そうな表情を浮かべて烏丸に話し掛ける
「了解~!!んじゃ~、改めて学校にgo~!!」
『う、うん。あ!……(クルッ)迅さんも学校ちゃんと行ってくださいよ?高校も今日から新学期、ですよね?後で嵐山さんに確認しますが、もし理由もなしにサボったら……(ニッコリ)言実さんに密告しますのでヨロシク!!』
迅に対してそんな置き土産を残して佐鳥と一緒に歩き出す柚紀。まさかの発言に「柚紀ちゃんが逞しくなってる事を喜ぶべきか……複雑だ」と、流石の迅も戸惑いを隠せない様子だ。"サイドエフェクトは?"と思わず突っ込みたくなった二人だが"視えるが聴こえない"事を思い出してとりあえず納得し、呆然としてしまっている迅に一言声を掛けてから歩き出したのであった
一先ず歩きながら主に【四つの噂】関連を中心に事情を烏丸に説明する時枝。…流石に内容が内容だけに驚きを隠せない様子だ
「成る程、彼女…鶴ヶ峰はかなりの特殊なサイドエフェクト持ちって訳だな。更に迅さんが人見知りと体が弱いとも言っていたが、…間違えないか?」
「……概ね合ってるかな?…おれ達はボーダーで活動の際は主にトリオン体を用いるけど、彼女は基本生身のまま。だけど戦えない事と身体的な向上がないだけで、…曖昧、なのかも知れない。生身とトリオン体の境界線………彼女には」
「……人見知りな感じはさっき初めて会った時に何となく感じはした。後、軽い天然と…妹と接している感覚に何処か似たものを感じもした。ただ、……時枝の話を聞いただけでは"体が弱い"は俺にはイマイチ理解できない。……何が問題でもあるのか?」
「……彼女のサイドエフェクトはトリオンを用いる。そのせいで無茶をすれば体への負担が必ず現れるんだ、それが肉体・精神どちらか若しくは……両方にね。そして逆のパターンもある。コッチは調べれば直ぐに分かるよ、…夏休み中に起きた騒動は"歌以外"ならコレしかないから」
「……そうか、なら調べてみる」
とりあえず柚紀に関する基礎知識と、学校生活に関係しそうな事情を優先的に一部曖昧にではあるが烏丸に話す時枝。そしてある程度話終えたので前の二人に合流しようとしたが、丁度信号が赤となり足止めを食らってしまい、仕方ないので待つ二人。前行く二人は渡り終えて居たが、何やら話し合って先に行かずそのまま二人を待っていた。その姿を見て烏丸は不思議そうにしていた
「……何故俺達を待っている?さっきまであんなに時間を気にしていただろ?先に行った所で、何も問題ないと思うが…」
「(クスッ)…多分だけど鶴ヶ峰さんが"皆一緒に行きたい"とか言ったんだと思うよ?彼女は人を見る目があるからね、……きっと京介が"良い人"って分かったんじゃないかな?因みに………(スッ)彼女は見た目"だけで"他人を判断なんてしない、きちんと中身含めて相手がどんな人かを見極める子だって事を、頭の隅に置いておいた方が良いよ?」
「…了解だ(時枝?何故俺を警戒した?…敵意ではないのは分かる、だが……明らかに雰囲気が変わった。…理由、何かあるのか?それと疑う訳じゃないが、鶴ヶ峰が俺に言った"あの発言"は…)」
時枝による"警告とも呼べるアドバイス"を受けて分かりづらいが戸惑いを感じてしまう烏丸。…相手がこんな事をわざわざ言う奴でない点と、柚紀が先程自分に対して他の女子同様な発言したのを聞いているので違いが理解できなかった
そんな事を考えている内に信号が変わり、渡り終えると「二人とも遅い!!置いていく所だったよ?」と佐鳥が文句を言い、時枝が「ハイハイ」と慣れた感じに諌めて居た。そして何やら複雑な表情をしている烏丸に気づいた柚紀が恐る恐る話し掛ける
『か、烏丸くん。その……多分迅さんが私に会わせたのは【大変だろうから手助けして欲しい】って理由だと思うけど、…む、無理しなくて良いからね?面倒とか嫌だと少しでも思ったら、……私に関わらなくて大丈夫、だよ。迅さんが気になるなら私が話を着けます…ので』
「!!………何でそう鶴ヶ峰は判断した?俺は何も言ってない、…迅さんから事前に聞かされていた訳でもないだろ?それとも……俺が嫌なのか?」
『(ブンブン)ち、違うよっ!?そうじゃなくてね、…私は君の事を殆んど知らないし、君は私の事を……(チラッ)時枝くんからそれとなく聞いたなら分かる筈だよ…"面倒な子"だってさ。……二人はソレらを知った上で私と仲良くしてくれている、…側に居させてくれる。だから、……烏丸くんも"誰かに頼まれた"とかじゃなくて、"自分自身で決めて欲しいの"…無理して私は君と仲良くなるつもりはありません、きっと辛くなるから……お互いが』
「…………」
柚紀の言葉に烏丸は目を見開いてしまう。……迅の意図は本人が言っていた(?)から置いておくとして、自分は何も言っていない。だが、…彼女が指摘した内容が当て嵌まらないと言ったら、嘘になるのを自覚しており、更に"普通の女子"なら大体が【自分と仲良くしたがる】のに本人は望んでいない。……柚紀が何を考えているか分からない烏丸は、自分の変化を見て悲しそうにしている柚紀に気づいていない。そんな中動くのは…
「と~り~ま~る~!!…少し話しても良いか?で、柚紀ちゃんには悪いけど、とっきーのお相手宜しく!学校着く前には終わるから、……(サワッ…)寂しくないでしょ?」
『っ!?(スススッ)わ、分かった、よ。……時枝くんに学校の事、聞いてる、ね。……そ、それじゃあ烏丸くん、………また、ね(タタタ)』
いつの間にか二人の側に佐鳥が接近し割り込むかの様に位置取りし、話し掛ける。更に人目があるので、あの"顔を触れる動作"をほんの一瞬だけ柚紀に優しい笑み付きで繰り出せば、ほんのり顔を赤くさせ、二人から逃げるかの様に時枝の元へ行ってしまう。それを見送った佐鳥は………明らかに不機嫌そうな表情を浮かべて烏丸に話し掛ける