66.塵星の曲〜先ずは知る事から〜(131.
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まだ機械室に居た諏訪が柚紀の言い分を却下されてムッとすると、鞄から携帯を取り出しして誰かにメッセージを送る。そして送って鞄に戻す数秒の間に
《…私だ、多少個数や時間制限をして一回位やらせてやれ。一人なら兎も角、今は烏丸と木虎が居るのならそう問題なかろう。ま、危なければヒナに止めさせるから心配するな》
❲イエーイ、巽お姉さんだよー!!どうせだから"比較的危険性の無い奴"でやろうか!……諏訪く〜ん【X―1―8】メニュー起動準備〜。時間や個数はそっちに一任するから適当に決めてくれ〜❳
❲Xで8って……………まぁ、アレなら確かにそこまで危険はないか。……制限時間は一分だ、それ以上は認めねぇからな。それと二人は"三十秒間は手出しスンナよ?"じゃねぇとやる意味がねぇ。……準備が出来たら合図しろよ鶴ヶ峰❳
『ハーイ!!(ホスッ)…1、2、3、4、5、6、7、8。…1、2、3、4…………』
言実そして巽から個人通信が来てしまい、拒否するのが面倒になってしまった諏訪は"最低条件"を提示して準備を始める。対して柚紀も鞄を隅っこに置いて準備体操をしている。それを見守る烏丸と、……まだまだ事態の変化について行けない木虎は口を挟めずに居た
そんな中、体操を終えた柚紀が『諏訪さ〜ん、良いですよ〜』と合図を出していざ始めようとした、その時
❲あ!?おーい諏訪くんや〜い、例の特別仕様のチェック外した?じゃないともれなく土竜出るよー??❳
❲ゲッ!?忘れてた!!
- 仮想モード起動、シュミレーション開始 -
っ!?……京介!予定変更だ!!"土竜が出たら即効訓練に介入しろ!?"このシステムは"現場で起こりうる現象全てそっくりそのまま再現する!"………つまりは❳
「…!……土竜の後には後続の敵が現れる訳ですね。その中には"指定亜種以外"も含まれている、………了解しました、出現次第対処します」
巽からの忠告も虚しくシュミレーションが始まってしまい、手出しが出来なくなる。諏訪が出来るのは"設定や開始起動"までで"一時中断やら途中で設定変更"は基本無理なのだ。それが可能なのは製作者である言実を除いても数が少なく、巽ですら❲あちゃ〜、私も緊急停止は出来ても設定は弄れないんだよな〜。ま、一分なら大丈夫か?❳と些か不安そうな通信が入ってくるのだった
さて、こちらはシュミレーションが始まり何時土竜が出てくるか分からないので警戒する烏丸と、それに習ってコチラも警戒姿勢を取る木虎。……柚紀を気にしながら英語の意味や数字に関して説明を求める。烏丸曰く
・頭文字のアルファベットは"A及びB級に合わせて敵の数やら種類を設定されている"らしく、B級の隊員はA級用のは基本受けられない
・数字は大きくなる程難しくなる
・他にもSが存在するが、これは"亜種専用の訓練内容"であり、次の数字が何種類の亜種が出るかで、最後のは登録されている亜種を示す
との事である。因みにただ"巨大化したのは"登録されてはいない。そして"8番目"の亜種は何を示すかと言うと……
- シュッ、シュシュシュシュ……… -
「!?コイツって最近現れた"小型で動きが素早い"奴、ですよね?確かにコレ単体ならそこまで危なくはないですが、"動きが捉えづらく攻撃も当たりづらく致命傷ではないですが、細かな傷を負わせてトリオン切れを狙うのが厄介です"で、普通の防衛任務なら更に"別の敵も相手にしなくてはならない"から面倒でもあります。……さいわい、時枝先輩が始末してくれましたからそこまで被害は出ませんでしたが…」
「………時枝らしいな。彼奴はそう言う"かゆいところに手が届く"的な役目を得意とし、それをしても鼻にかけないから、分からない奴にはその凄さを理解出来ない。本人は気にしてないが、嵐山さんや佐鳥は必ず褒める。そのお陰でスムーズに戦えているからな。因みにXは"鶴ヶ峰専用の訓練メニュー"た。………敵のヘイトを集めるのは彼奴なら造作もなく、敵の標的が変わるのは基本"亜種を誰かが倒した後であり、それまでは鶴ヶ峰が常に狙われる"。通常の敵なら回避"だけなら"生身でも問題ない、……サイドエフェクトを用いるのが、条件となるがな」
こんな感じで説明をする烏丸と、生身ではほぼ見えていないであろう新種の亜種……"俊敏型"に些か翻弄されている柚紀を交互に見つめる木虎。髪色が通常ながらも服に破損がない事からして敵の攻撃を受けていないのは理解できるが、"動きに無駄が多く"見受けられる。あれでは……そう考えていた時、回避を止めて立ち止まった柚紀が目を閉じて呼吸を整える。そんな中でも敵は柚紀を狙っており思わず「鶴ヶ峰先輩、真面目にやって下さい!!?」と怒鳴ってしまう木虎。が、烏丸と諏訪は黙って見守っている。……柚紀がナニをしているかを知っているからだ。それは
- パアァー………………ヒョイ、ヒョイ…ヒラリ -
「か、髪色がっ!!後、……明らかに動きが変わりましたね。こう、…"無駄のない紙一重の動き"と言えば良いのか分かりませんが…」
「亜種含めたトリオン兵の脅威は鶴ヶ峰自身が一番知っているし、生身だと体力が限られている。だから"制限時間まで最低の動きで回避する"のを選択した訳だ。恐らくサイドエフェクトで"察知能力を向上させている"のだろう。目を閉じたまま回避しているのを見ても、目で敵を認識していない……超音波、レーダーと同じ原理で敵を察知している感じか?」
「……………」
髪色が鮮やかな緑となり動きが激変したのだった。そして"パターン化しているから敵の動きが分かる"……そんな事を木虎は口にしなかった。自分も同じ番号のシュミレーションを何度も体験しているが【動きはその都度違い、現れる敵も混在するメニューなら各種類特定の数が出るとは限らないのだ】……敵の種類や絶対指数が決まっており、それに対してランダムで敵が現れるシステムだからである。それに俊敏型が現れたのは柚紀が声を失った後、……日常生活もままならなかった少女が訓練などする暇がないのだ。つまり完全初見であれだけの動きが出来ているのを意味する、それも生身で
そんな柚紀の凄さを間のわたりにしていた木虎だが、いきなり目を開けて思いっきり後退した柚紀を見た烏丸の「行くぞ木虎、土竜が来る!」の声に反射的にスコーピオンを生成して介入を始める。その目の前に
- ズドン!! -
《…私だ、多少個数や時間制限をして一回位やらせてやれ。一人なら兎も角、今は烏丸と木虎が居るのならそう問題なかろう。ま、危なければヒナに止めさせるから心配するな》
❲イエーイ、巽お姉さんだよー!!どうせだから"比較的危険性の無い奴"でやろうか!……諏訪く〜ん【X―1―8】メニュー起動準備〜。時間や個数はそっちに一任するから適当に決めてくれ〜❳
❲Xで8って……………まぁ、アレなら確かにそこまで危険はないか。……制限時間は一分だ、それ以上は認めねぇからな。それと二人は"三十秒間は手出しスンナよ?"じゃねぇとやる意味がねぇ。……準備が出来たら合図しろよ鶴ヶ峰❳
『ハーイ!!(ホスッ)…1、2、3、4、5、6、7、8。…1、2、3、4…………』
言実そして巽から個人通信が来てしまい、拒否するのが面倒になってしまった諏訪は"最低条件"を提示して準備を始める。対して柚紀も鞄を隅っこに置いて準備体操をしている。それを見守る烏丸と、……まだまだ事態の変化について行けない木虎は口を挟めずに居た
そんな中、体操を終えた柚紀が『諏訪さ〜ん、良いですよ〜』と合図を出していざ始めようとした、その時
❲あ!?おーい諏訪くんや〜い、例の特別仕様のチェック外した?じゃないともれなく土竜出るよー??❳
❲ゲッ!?忘れてた!!
- 仮想モード起動、シュミレーション開始 -
っ!?……京介!予定変更だ!!"土竜が出たら即効訓練に介入しろ!?"このシステムは"現場で起こりうる現象全てそっくりそのまま再現する!"………つまりは❳
「…!……土竜の後には後続の敵が現れる訳ですね。その中には"指定亜種以外"も含まれている、………了解しました、出現次第対処します」
巽からの忠告も虚しくシュミレーションが始まってしまい、手出しが出来なくなる。諏訪が出来るのは"設定や開始起動"までで"一時中断やら途中で設定変更"は基本無理なのだ。それが可能なのは製作者である言実を除いても数が少なく、巽ですら❲あちゃ〜、私も緊急停止は出来ても設定は弄れないんだよな〜。ま、一分なら大丈夫か?❳と些か不安そうな通信が入ってくるのだった
さて、こちらはシュミレーションが始まり何時土竜が出てくるか分からないので警戒する烏丸と、それに習ってコチラも警戒姿勢を取る木虎。……柚紀を気にしながら英語の意味や数字に関して説明を求める。烏丸曰く
・頭文字のアルファベットは"A及びB級に合わせて敵の数やら種類を設定されている"らしく、B級の隊員はA級用のは基本受けられない
・数字は大きくなる程難しくなる
・他にもSが存在するが、これは"亜種専用の訓練内容"であり、次の数字が何種類の亜種が出るかで、最後のは登録されている亜種を示す
との事である。因みにただ"巨大化したのは"登録されてはいない。そして"8番目"の亜種は何を示すかと言うと……
- シュッ、シュシュシュシュ……… -
「!?コイツって最近現れた"小型で動きが素早い"奴、ですよね?確かにコレ単体ならそこまで危なくはないですが、"動きが捉えづらく攻撃も当たりづらく致命傷ではないですが、細かな傷を負わせてトリオン切れを狙うのが厄介です"で、普通の防衛任務なら更に"別の敵も相手にしなくてはならない"から面倒でもあります。……さいわい、時枝先輩が始末してくれましたからそこまで被害は出ませんでしたが…」
「………時枝らしいな。彼奴はそう言う"かゆいところに手が届く"的な役目を得意とし、それをしても鼻にかけないから、分からない奴にはその凄さを理解出来ない。本人は気にしてないが、嵐山さんや佐鳥は必ず褒める。そのお陰でスムーズに戦えているからな。因みにXは"鶴ヶ峰専用の訓練メニュー"た。………敵のヘイトを集めるのは彼奴なら造作もなく、敵の標的が変わるのは基本"亜種を誰かが倒した後であり、それまでは鶴ヶ峰が常に狙われる"。通常の敵なら回避"だけなら"生身でも問題ない、……サイドエフェクトを用いるのが、条件となるがな」
こんな感じで説明をする烏丸と、生身ではほぼ見えていないであろう新種の亜種……"俊敏型"に些か翻弄されている柚紀を交互に見つめる木虎。髪色が通常ながらも服に破損がない事からして敵の攻撃を受けていないのは理解できるが、"動きに無駄が多く"見受けられる。あれでは……そう考えていた時、回避を止めて立ち止まった柚紀が目を閉じて呼吸を整える。そんな中でも敵は柚紀を狙っており思わず「鶴ヶ峰先輩、真面目にやって下さい!!?」と怒鳴ってしまう木虎。が、烏丸と諏訪は黙って見守っている。……柚紀がナニをしているかを知っているからだ。それは
- パアァー………………ヒョイ、ヒョイ…ヒラリ -
「か、髪色がっ!!後、……明らかに動きが変わりましたね。こう、…"無駄のない紙一重の動き"と言えば良いのか分かりませんが…」
「亜種含めたトリオン兵の脅威は鶴ヶ峰自身が一番知っているし、生身だと体力が限られている。だから"制限時間まで最低の動きで回避する"のを選択した訳だ。恐らくサイドエフェクトで"察知能力を向上させている"のだろう。目を閉じたまま回避しているのを見ても、目で敵を認識していない……超音波、レーダーと同じ原理で敵を察知している感じか?」
「……………」
髪色が鮮やかな緑となり動きが激変したのだった。そして"パターン化しているから敵の動きが分かる"……そんな事を木虎は口にしなかった。自分も同じ番号のシュミレーションを何度も体験しているが【動きはその都度違い、現れる敵も混在するメニューなら各種類特定の数が出るとは限らないのだ】……敵の種類や絶対指数が決まっており、それに対してランダムで敵が現れるシステムだからである。それに俊敏型が現れたのは柚紀が声を失った後、……日常生活もままならなかった少女が訓練などする暇がないのだ。つまり完全初見であれだけの動きが出来ているのを意味する、それも生身で
そんな柚紀の凄さを間のわたりにしていた木虎だが、いきなり目を開けて思いっきり後退した柚紀を見た烏丸の「行くぞ木虎、土竜が来る!」の声に反射的にスコーピオンを生成して介入を始める。その目の前に
- ズドン!! -