66.塵星の曲〜先ずは知る事から〜(131.
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検査の結果柚紀に起きている目の痛みは【過去の負傷時の記憶のフラッシュバック現象】と断定され、要観察的な診断が下された。……実際に負傷していないのでコチラから手当をする手段が無いのだから、仕方ないのだが"何もしない"訳にもいかず幾つか手を打つことに。目の痛みは外傷を負った以外でも"疲労やドライアイ、神経に異常が起きた際に発生しやすい"ので、これらを注意する事となった。……泣き虫な柚紀の場合はドライアイは先ずない、と言いたいのだが何かに集中すると周囲が見えなくなる悪癖があるので、適度に意識を浮上させる必要がある。これを怠り授業中に痛み出してしまい早退した事例が出てしまったのだ。特に苦手な教科だと無意識に力んでしまい痛めやすいので、あの男性教員と協力して【教材をあまり使わないが将来役立つ授業】を敢行している。それ以外の教科は、やはりやり方を変えるのや柚紀の事情に合わせるのが難しいので授業は兎も角、予習復習をしていた際は同じクラスのシロを筆頭に適度に勉強道具を取り上げる始末に陥っているのだ。度合いによっては保健室に連行してベッドに放り込む事も。その都度【べんきょうさせろ〜、まだ皆に追いついてない〜٩(๑`^´๑)۶】と抗議するが「今でも俺達の中じゃ十分お前頭が良いだろ?」や「無理するなら言実さんに密告するよ?」と親友二人に言われて【(´・ω・`;)】と渋々従うのまでがテンプレート化しつつある。男子達では些か甘くなり勝ちなのでこの時は口出しせず基本傍観に徹しているのだった
そんな日が続くある日………
〜ボーダー本部基地・訓練室〜
- 目標討伐数達成しました。仮想戦闘モードオフにします -
「お疲れ木虎、大分スコーピオンと銃の併用が出来てきたな。これなら防衛任務でも十分に通じると思うぞ」
「ほ、本当ですか?!あ、有難う御座います!!これも烏丸先輩のご指導の賜物です!!私一人じゃ此処まで上達出来たか、……正直分かりませんから」
「俺はたまに見てやっただけで、アドバイスも在り来りなものや自分が以前教わった内容を伝えているに過ぎない。それに、そろそろ個人練習だけでなく連携を考慮した動きも気にするべきだ。B級ランク戦もだが防衛任務も結局はチーム戦が主体だからな」
「っ!?それは、そう……ですが………」
訓練室のとある一室にて烏丸に指導を受けていた木虎は、最初は上達したと褒められて嬉しそうにしていたが、"次のステップ"の話になると表情が浮かないものに。……何故木虎が躊躇とも嫌そうにも見える表情をしているのか気になり、訊ねようとした烏丸だが
❲おっ!?いたいた!……おい京介、今指導のキリが良かったりするか〜??ってか本当に木虎のセンセーやってるんだな〜❳
「!?……この声は…」
「!……諏訪さん?………もしかして機械室にいらっしゃいますか?……まぁ、キリは悪くないですが、ナニかご用ですか?」
❲用はあるっちゃあ〜あるが、正確には"俺じゃねぇ"な。……とりあえず今そっちに行くから少し待ってろ❳
「??…了解しました」
いきなり諏訪から通信が入ってきたのだ。最初はただの通信かと思ったが、"木虎と一緒に居る事が見えている"点と木虎にも聞こえている事からしてして居場所を特定。一先ず用件を窺うが通信…放送では言うつもりはなくコチラに来る様子。とりあえず待っていると……
- ウィーン……ヒョコッ -
『あ!いたいた!?烏丸くん、木虎ちゃんお疲れ様です!!(タタタタタタ…)』
「えっ?鶴ヶ峰先輩っ?!!な、何でコチラに?!だって、さっき、私達に用があるのって……」
「………諏訪さんに付いてきて貰った訳か。(此処で嫌な事を思い出しかけた際、何時も落ち着かせてくれたのはあの人だと迅さんから聞いた。だが)……よく此処に居るって分かったな」
『えっと、居場所は佐鳥くん達に聞きました。【防衛任務後に、木虎ちゃんと二人で訓練室にて動きのおさらいを多分している】って!……あ、用があるのは"烏丸くんと時枝くん"だけどね。でね、(ゴソゴソ…スッ)今日二人とも任務の為に学校を早退したでしょ?帰りのHR時に大切なプリントを配られたから、それのお届けに来ました。中身的にも早めに渡した方が良いと先生もだけど、私も思ったから。それと…(ゴソゴソ…スッ)はい!木虎ちゃんにはスポーツドリンクの差し入れ!!トリオン体も飲食は必要だって聞いたから、良ければどうぞ。……あ、私は個別にあるから気にしないで』
「………ど、どうも、…有難う、御座います。…………い、頂きます」
やって来たのはタートルネックに三輪隊エンブレム付きのパーカーとジーンズ姿の柚紀であった。予想外な来客に戸惑う木虎とさほど驚いていない烏丸に小走りで駆け寄ってくると、迅から貰った鞄にちょっとしたアレンジを加えたものから目当ての物を取り出す。烏丸には学校の印字がされており名前も書かれた茶封筒を、木虎には未開封のペットボトルを差し出す。それらを各自受け取り中身を確認したり飲んだりしていると
「(カサッ)……進路希望調査と三者面談のプリント?…………そう言えばそんな時期か」
『ボーダー隊員としてもだけど、烏丸くんの場合は"ご両親も"特に予定がギッシリ詰まっていそうだから、優先するべきって先生が思ったんじゃないかな?今日が金曜日だから、土日なら親とも会えるだろうし相談して月曜日に出してね。……あ、もし月曜日に任務があるなら私が預かろうか?(コテン)』
「…………いや、月曜日は任務はない筈だから自分で提出する。(…ナデナデ)わざわざ有難うな鶴ヶ峰」
『エヘヘ、いえいえ〜。元から放課後はフブキやシロと此処に来るつもりだったからついでだよ。まぁ、……制服姿で歩き回るのは抵抗あったから、一度ラボで着替えたりしたからちょっと遅くなっちゃったりしたけどね。にしても、……(グルグル)最近大分体の調子が戻ってきたけど、まだまだ鈍っているんだよな〜。…………ねぇ、諏訪さ〜ん。久し振りに少し体を動かしたいから、適当にコース選んで下さ〜い』
確かに届けられた物は受験生である烏丸には大切なモノであり、"おつかい"をしてくれた柚紀に自然と妹みたいに頭を撫でて礼を述べる烏丸と撫でられて嬉しそうにする柚紀。……あくまでも"ついで"と言っているにも関わらず、木虎はそんな二人を…柚紀を見て不機嫌そうな表情を浮かべたが、次に出て来た言葉に思わず飲んだ物を吹き出しそうになり噎せてしまう。そんな木虎を心配して烏丸は背中を擦りながら介抱し、柚紀に声掛けられた諏訪はと言うと
❲ハアぁ?!?コースって、鶴ヶ峰お前っ………"仮想のトリオン兵をランダムで出現させるアレ"か?トリオン体なら兎も角、今のお前は生身だし、普通の生身なら攻撃当たらねぇって聞いたが"お前は例外だろ?"万が一があったら俺がつる姐にどヤされるから、却下だ却下!!?❳
そんな日が続くある日………
〜ボーダー本部基地・訓練室〜
- 目標討伐数達成しました。仮想戦闘モードオフにします -
「お疲れ木虎、大分スコーピオンと銃の併用が出来てきたな。これなら防衛任務でも十分に通じると思うぞ」
「ほ、本当ですか?!あ、有難う御座います!!これも烏丸先輩のご指導の賜物です!!私一人じゃ此処まで上達出来たか、……正直分かりませんから」
「俺はたまに見てやっただけで、アドバイスも在り来りなものや自分が以前教わった内容を伝えているに過ぎない。それに、そろそろ個人練習だけでなく連携を考慮した動きも気にするべきだ。B級ランク戦もだが防衛任務も結局はチーム戦が主体だからな」
「っ!?それは、そう……ですが………」
訓練室のとある一室にて烏丸に指導を受けていた木虎は、最初は上達したと褒められて嬉しそうにしていたが、"次のステップ"の話になると表情が浮かないものに。……何故木虎が躊躇とも嫌そうにも見える表情をしているのか気になり、訊ねようとした烏丸だが
❲おっ!?いたいた!……おい京介、今指導のキリが良かったりするか〜??ってか本当に木虎のセンセーやってるんだな〜❳
「!?……この声は…」
「!……諏訪さん?………もしかして機械室にいらっしゃいますか?……まぁ、キリは悪くないですが、ナニかご用ですか?」
❲用はあるっちゃあ〜あるが、正確には"俺じゃねぇ"な。……とりあえず今そっちに行くから少し待ってろ❳
「??…了解しました」
いきなり諏訪から通信が入ってきたのだ。最初はただの通信かと思ったが、"木虎と一緒に居る事が見えている"点と木虎にも聞こえている事からしてして居場所を特定。一先ず用件を窺うが通信…放送では言うつもりはなくコチラに来る様子。とりあえず待っていると……
- ウィーン……ヒョコッ -
『あ!いたいた!?烏丸くん、木虎ちゃんお疲れ様です!!(タタタタタタ…)』
「えっ?鶴ヶ峰先輩っ?!!な、何でコチラに?!だって、さっき、私達に用があるのって……」
「………諏訪さんに付いてきて貰った訳か。(此処で嫌な事を思い出しかけた際、何時も落ち着かせてくれたのはあの人だと迅さんから聞いた。だが)……よく此処に居るって分かったな」
『えっと、居場所は佐鳥くん達に聞きました。【防衛任務後に、木虎ちゃんと二人で訓練室にて動きのおさらいを多分している】って!……あ、用があるのは"烏丸くんと時枝くん"だけどね。でね、(ゴソゴソ…スッ)今日二人とも任務の為に学校を早退したでしょ?帰りのHR時に大切なプリントを配られたから、それのお届けに来ました。中身的にも早めに渡した方が良いと先生もだけど、私も思ったから。それと…(ゴソゴソ…スッ)はい!木虎ちゃんにはスポーツドリンクの差し入れ!!トリオン体も飲食は必要だって聞いたから、良ければどうぞ。……あ、私は個別にあるから気にしないで』
「………ど、どうも、…有難う、御座います。…………い、頂きます」
やって来たのはタートルネックに三輪隊エンブレム付きのパーカーとジーンズ姿の柚紀であった。予想外な来客に戸惑う木虎とさほど驚いていない烏丸に小走りで駆け寄ってくると、迅から貰った鞄にちょっとしたアレンジを加えたものから目当ての物を取り出す。烏丸には学校の印字がされており名前も書かれた茶封筒を、木虎には未開封のペットボトルを差し出す。それらを各自受け取り中身を確認したり飲んだりしていると
「(カサッ)……進路希望調査と三者面談のプリント?…………そう言えばそんな時期か」
『ボーダー隊員としてもだけど、烏丸くんの場合は"ご両親も"特に予定がギッシリ詰まっていそうだから、優先するべきって先生が思ったんじゃないかな?今日が金曜日だから、土日なら親とも会えるだろうし相談して月曜日に出してね。……あ、もし月曜日に任務があるなら私が預かろうか?(コテン)』
「…………いや、月曜日は任務はない筈だから自分で提出する。(…ナデナデ)わざわざ有難うな鶴ヶ峰」
『エヘヘ、いえいえ〜。元から放課後はフブキやシロと此処に来るつもりだったからついでだよ。まぁ、……制服姿で歩き回るのは抵抗あったから、一度ラボで着替えたりしたからちょっと遅くなっちゃったりしたけどね。にしても、……(グルグル)最近大分体の調子が戻ってきたけど、まだまだ鈍っているんだよな〜。…………ねぇ、諏訪さ〜ん。久し振りに少し体を動かしたいから、適当にコース選んで下さ〜い』
確かに届けられた物は受験生である烏丸には大切なモノであり、"おつかい"をしてくれた柚紀に自然と妹みたいに頭を撫でて礼を述べる烏丸と撫でられて嬉しそうにする柚紀。……あくまでも"ついで"と言っているにも関わらず、木虎はそんな二人を…柚紀を見て不機嫌そうな表情を浮かべたが、次に出て来た言葉に思わず飲んだ物を吹き出しそうになり噎せてしまう。そんな木虎を心配して烏丸は背中を擦りながら介抱し、柚紀に声掛けられた諏訪はと言うと
❲ハアぁ?!?コースって、鶴ヶ峰お前っ………"仮想のトリオン兵をランダムで出現させるアレ"か?トリオン体なら兎も角、今のお前は生身だし、普通の生身なら攻撃当たらねぇって聞いたが"お前は例外だろ?"万が一があったら俺がつる姐にどヤされるから、却下だ却下!!?❳